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恐怖との闘い
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それからの裕也を待ち受けていたのは恐怖との闘いの日々だった。 あまりにもつらく、普通に考えると耐えれるようなレベルではない。それでも裕也は隠しながら学校へ行った。涙を人に見せずに。 裕也は逃げたくもなった、でもこの現実から逃げられないことを知っていた。どこへ行こうが決して自分からは決して逃げることはできない。それを裕也は知っていた。 裕也は毎日、自分自身と闘い続けた。裕也の心はもうぼろぼろだった。涙も枯れたと言うほどで、恐怖で動けなくなっていた。でも裕也は闘い続けた。ぼろぼろで心が傷だらけでも。 それは裕也が人として大切なものを持っていた、知っていたからだろう。裕也は命は命でしか成り立ってないことを知っていた。いつも夜一人泣きながら浮かぶのは支えてくれてる多くの命だった。牛は犠牲になってつれていかれる時、涙を流すと言う。それを裕也は知っていた。他にも多くの命が自分を支えてくれてるそこまでして犠牲になって生かさせてくれてる命に対して、人ができることはどんなことがあっても精一杯その命に恥じない様に寿命がくる最後まで生きぬくことしかないこと、人は死ぬ権利もなければ、死ぬことも許されないことを知っていた。なぜなら、命を生き返らせることができないからだ。裕也はその想いを持っていた。でも裕也も強いわけではない。ぼろぼろだった。裕也が唯一思ったのは、死ぬことは許されない。だからこの世から存在じたいもとからなければこんなに苦しくないのにと毎日思った。およそ6年間毎日である。普通耐えれることではない。でも裕也はその想いと自分を諦めたくなかった。その想いだけで闘い続けた。
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