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第26話「陸上大会について(1)」
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早いことで期末テストが終わってからもうすぐ2週間が経とうとしている。
テスト返却も順調に進み、残るは英語のテストが返却されるだけとなった。
テスト勉強の甲斐あってか、今のところ返却されたテストはどれも平均点を超えている。
得意な文系科目に関してはかなりの高得点だった。
こうやって努力が目に見えて分かるというのはやはり嬉しい。
秀一も2日目のテストはなかなか良い結果だったらしい。
いつもは赤点ギリギリ……というか赤点のものが幾つかあったが、今回はなんとか赤点は免れたようだ。
朝霧も2日目のテストは榊原に勉強を手伝ってもらったらしく、まずまずという結果だった。
榊原はというと、自分から点数をひけらかすタイプではないため具体的な点数は教えてもらえなかったが、あの反応から考えるとかなりいい点数だったように思える。
こうして、俺たちは補講を無事回避し、あとは夏休みを待つだけとなった。
英語のテストが赤点だった場合は話が変わるが……
***
今日も6限までしっかり授業を受け、気がつけばもう放課後。
さっさと帰ろうと帰り支度をしていると、秀一に声をかけられた。
「なぁ、悠。今週の土日って暇?」
「ん?まぁ……。何か予定でもあるのか?」
「いや、今週の土日に陸上の大会があるんだよ。それで……その……」
秀一は何か言いたそうに口ごもる。
「……よかったら、応援に来てくれねぇかな~……なんて」
秀一は視線を左下に落とし、照れるように言った。
俺は秀一の話を聞いてハッと思い出す。
そういえば、そうだった。
期末テストのことで頭がいっぱいですっかり忘れていたが、今週の土日は秀一が所属する陸上部の大会だ。
大会は土日に2日間かけて行われる。
会場となるのは、ほたる市に隣接する『蝶谷市』の運動競技場。
陸上競技場の他に、プール、テニスコート、体育館などあらゆる施設が完備されている県内最大の運動競技場である。
蝶谷市の運動競技場までは電車・徒歩合わせて約30分。
ほたる駅から5駅跨いだ蝶谷駅で降り、そこからは運動競技場まで歩いて向かう事になる。
中学の時からよく秀一に誘われて陸上部の大会を観戦しに行っていた。
高校生になってからもそれは変わらない。
俺は照れ笑いを浮かべる秀一に向かって言う。
「あぁ、行くよ。暇だしな。ところで何で照れてるんだ?中学の時は普通に誘ってきてただろ」
俺の返事を聞いた秀一は「マジか!サンキュー!」と机から身を乗り出して喜んだ後、「いや実は……」と話を続けた。
「次の大会に山吹も出るんだ」
そう言った秀一の顔はいつになく真剣だった。
秀一がそいつの名前を出したことで、俺は秀一の真意を読み取ることができた。
「なるほどな……。ちなみにその大会に朝霧も出るのか?」
「出るよ。俺も朝霧も100M」
「そうか。なら、榊原も誘って良いか?朝霧も喜ぶんじゃないか?」
榊原の名前を出した途端、秀一は急に興奮しだした。
「榊原さん!?是非!!なんとしてでも誘ってくれ!」
目を輝かせ鼻息を荒くし、俺の両手を強く握りしめて言った。
秀一に手を握られ背筋に悪寒が走る。
「わかったから手を離せ……」
嫌悪感を100%顔に出して伝えると、秀一は落ち着きを取り戻し俺の手を離した。
「と、まぁそんな訳で応援頼むぜ!」
秀一は白い歯をむき出しにした眩しいほどの笑顔を見せ、右手の親指を立てて言った。
「おう。……秀一も頑張れよ」
全て言わなくても秀一にはきっと届いている。
だから俺はそれだけを口にした。
「おう!んじゃ、俺部活行ってくるから」
秀一はそう言うと部活棟の方へ駆けていった。
秀一のいなくなった教室を見回すと、榊原がちょうど教室から出て行くのが見えた。
俺は急いで鞄を手に取り、榊原の後を追いかけると榊原の後ろ姿に向かって声をかける。
「榊原!」
俺の声に驚いた榊原が振り返る。
「羽島君?どうしたの?」
フクロウのように首をかしげ、きょとんとした顔で聞いてくる。
俺は榊原に先ほど秀一と話していたことを伝える。
「榎本君と莉緒さんの大会……。うん、そうね。私も応援に行かせていただくわ」
榊原はニコリと笑うとそう答えた。
「そうか。2人とも榊原が応援に来たら、さぞかし喜ぶだろうな」
そう言うと榊原は、頬を赤く染めて照れたように下を向き、「そうかしら」と小さく呟いた。
照れを上手く隠しきれていない榊原を俺は可愛らしいと思う。
こういうところが朝霧や他のクラスメイトから好かれている理由の一つなんだろう。
***
俺たちはその後、校舎を出ると榊原の家の付近まで一緒に歩いて帰った。
いつもの横断歩道前に着くまで、秀一と朝霧の中学時代の事を話題に榊原と話しながら歩いた。
中学時代の2人のことを知らない榊原は、俺の話をとても楽しそうに聞いてくれた。
「それじゃあ榊原、詳しいことはまた今度チャットで伝えるよ」
横断歩道前に着いた俺は榊原に向かって言った。
「わかったわ。大会応援、頑張るわね。それじゃあ、また明日」
榊原は両手で小さくガッツポーズをして微笑んだ。
「あぁ、また明日」
そう言って俺は横断歩道を渡る榊原を見送ってから、家に向かって歩き出した。
榊原と別れて1人になった俺は秀一の言葉を思い出す。
—— 「次の大会に山吹も出るんだ」 ——。
「山吹……」
俺はそいつの名前を口に出す。
山吹創。俺たちと同じ第一中学出身でほたる市に隣接する蝶谷市の蝶川高校に進学した高校1年生。
山吹は絵に描いたような天才だ。
勉強も運動もなんでも卒なくこなし、顔立ちも良かったため女子からの人気は絶大。
人当たりがよく女子のみならず男子や教師陣からも人気が集まっていた。
そして何より、山吹には『陸上の才能』があった。
山吹は去年、中学最後の大会で大会新記録を出して県チャンピオンになり、『未来のオリンピック選手』などと言われ、県内ニュースや新聞で大々的に取り上げられた。
中学時代は秀一や朝霧と同じ陸上部でエースとして活躍していたから山吹のことはよく知っている。
だけど、俺はそんな山吹が嫌いだった。
別に山吹が天才で、俺にはない『才能』を持っているから……と言うわけではない。
俺が山吹を嫌っている理由——
それは、『才能』があるにもかかわらずそれを伸ばす努力をしていないからだ。
中学時代も陸上部のエースとして活躍はしていたが、練習にはほとんど顔を出していなかった。
陸上部が必死に練習している中、山吹はジャージに着替えもせず教室で他の友人と楽しそうに会話をしているのを何度も見た。
俺は中学の時に一度、山吹に尋ねたことがある。
「どうして山吹は練習に参加しないんだ?」
すると山吹は口元に笑みを浮かべてこう言った。
「しなくても勝てるから」
山吹が挑発でそんなことを言ったのではないという事は目を見てすぐ分かった。
山吹は本心からそう思っているし、実際に山吹は練習せずに結果を出している。
全てが事実。
結果が全て。
だからこそ、陸上部の奴らも顧問も何も口を出さない。
だけど、俺はそれがどうしても許せなかった。
中学時代から秀一は山吹の事をライバル視している。
同じ陸上部で、同じ100M走者。
秀一は山吹に追いつこうと、毎日必死に練習していたのを俺は知っている。
しかし、秀一は中学時代1度も山吹に勝つ事なく卒業を迎えた。
そして、高校に入学した今。
秀一は再び山吹と走る機会ができた。
1年前は同じチームの仲間だった2人が、今では敵同士。
秀一が先ほど俺を誘う時に照れたのは、『今度こそ山吹に100Mで勝つから見ていてくれ!』と言う想いがあったからだろう。
俺は今まで秀一が積み重ねて来た努力を知っている。
だからこそ俺は秀一に、せっかくの『才能』を伸ばそうと努力しない、与えられたものだけで勝とうとする山吹に勝ってもらいたいと、心からそう願っているのだ——。
テスト返却も順調に進み、残るは英語のテストが返却されるだけとなった。
テスト勉強の甲斐あってか、今のところ返却されたテストはどれも平均点を超えている。
得意な文系科目に関してはかなりの高得点だった。
こうやって努力が目に見えて分かるというのはやはり嬉しい。
秀一も2日目のテストはなかなか良い結果だったらしい。
いつもは赤点ギリギリ……というか赤点のものが幾つかあったが、今回はなんとか赤点は免れたようだ。
朝霧も2日目のテストは榊原に勉強を手伝ってもらったらしく、まずまずという結果だった。
榊原はというと、自分から点数をひけらかすタイプではないため具体的な点数は教えてもらえなかったが、あの反応から考えるとかなりいい点数だったように思える。
こうして、俺たちは補講を無事回避し、あとは夏休みを待つだけとなった。
英語のテストが赤点だった場合は話が変わるが……
***
今日も6限までしっかり授業を受け、気がつけばもう放課後。
さっさと帰ろうと帰り支度をしていると、秀一に声をかけられた。
「なぁ、悠。今週の土日って暇?」
「ん?まぁ……。何か予定でもあるのか?」
「いや、今週の土日に陸上の大会があるんだよ。それで……その……」
秀一は何か言いたそうに口ごもる。
「……よかったら、応援に来てくれねぇかな~……なんて」
秀一は視線を左下に落とし、照れるように言った。
俺は秀一の話を聞いてハッと思い出す。
そういえば、そうだった。
期末テストのことで頭がいっぱいですっかり忘れていたが、今週の土日は秀一が所属する陸上部の大会だ。
大会は土日に2日間かけて行われる。
会場となるのは、ほたる市に隣接する『蝶谷市』の運動競技場。
陸上競技場の他に、プール、テニスコート、体育館などあらゆる施設が完備されている県内最大の運動競技場である。
蝶谷市の運動競技場までは電車・徒歩合わせて約30分。
ほたる駅から5駅跨いだ蝶谷駅で降り、そこからは運動競技場まで歩いて向かう事になる。
中学の時からよく秀一に誘われて陸上部の大会を観戦しに行っていた。
高校生になってからもそれは変わらない。
俺は照れ笑いを浮かべる秀一に向かって言う。
「あぁ、行くよ。暇だしな。ところで何で照れてるんだ?中学の時は普通に誘ってきてただろ」
俺の返事を聞いた秀一は「マジか!サンキュー!」と机から身を乗り出して喜んだ後、「いや実は……」と話を続けた。
「次の大会に山吹も出るんだ」
そう言った秀一の顔はいつになく真剣だった。
秀一がそいつの名前を出したことで、俺は秀一の真意を読み取ることができた。
「なるほどな……。ちなみにその大会に朝霧も出るのか?」
「出るよ。俺も朝霧も100M」
「そうか。なら、榊原も誘って良いか?朝霧も喜ぶんじゃないか?」
榊原の名前を出した途端、秀一は急に興奮しだした。
「榊原さん!?是非!!なんとしてでも誘ってくれ!」
目を輝かせ鼻息を荒くし、俺の両手を強く握りしめて言った。
秀一に手を握られ背筋に悪寒が走る。
「わかったから手を離せ……」
嫌悪感を100%顔に出して伝えると、秀一は落ち着きを取り戻し俺の手を離した。
「と、まぁそんな訳で応援頼むぜ!」
秀一は白い歯をむき出しにした眩しいほどの笑顔を見せ、右手の親指を立てて言った。
「おう。……秀一も頑張れよ」
全て言わなくても秀一にはきっと届いている。
だから俺はそれだけを口にした。
「おう!んじゃ、俺部活行ってくるから」
秀一はそう言うと部活棟の方へ駆けていった。
秀一のいなくなった教室を見回すと、榊原がちょうど教室から出て行くのが見えた。
俺は急いで鞄を手に取り、榊原の後を追いかけると榊原の後ろ姿に向かって声をかける。
「榊原!」
俺の声に驚いた榊原が振り返る。
「羽島君?どうしたの?」
フクロウのように首をかしげ、きょとんとした顔で聞いてくる。
俺は榊原に先ほど秀一と話していたことを伝える。
「榎本君と莉緒さんの大会……。うん、そうね。私も応援に行かせていただくわ」
榊原はニコリと笑うとそう答えた。
「そうか。2人とも榊原が応援に来たら、さぞかし喜ぶだろうな」
そう言うと榊原は、頬を赤く染めて照れたように下を向き、「そうかしら」と小さく呟いた。
照れを上手く隠しきれていない榊原を俺は可愛らしいと思う。
こういうところが朝霧や他のクラスメイトから好かれている理由の一つなんだろう。
***
俺たちはその後、校舎を出ると榊原の家の付近まで一緒に歩いて帰った。
いつもの横断歩道前に着くまで、秀一と朝霧の中学時代の事を話題に榊原と話しながら歩いた。
中学時代の2人のことを知らない榊原は、俺の話をとても楽しそうに聞いてくれた。
「それじゃあ榊原、詳しいことはまた今度チャットで伝えるよ」
横断歩道前に着いた俺は榊原に向かって言った。
「わかったわ。大会応援、頑張るわね。それじゃあ、また明日」
榊原は両手で小さくガッツポーズをして微笑んだ。
「あぁ、また明日」
そう言って俺は横断歩道を渡る榊原を見送ってから、家に向かって歩き出した。
榊原と別れて1人になった俺は秀一の言葉を思い出す。
—— 「次の大会に山吹も出るんだ」 ——。
「山吹……」
俺はそいつの名前を口に出す。
山吹創。俺たちと同じ第一中学出身でほたる市に隣接する蝶谷市の蝶川高校に進学した高校1年生。
山吹は絵に描いたような天才だ。
勉強も運動もなんでも卒なくこなし、顔立ちも良かったため女子からの人気は絶大。
人当たりがよく女子のみならず男子や教師陣からも人気が集まっていた。
そして何より、山吹には『陸上の才能』があった。
山吹は去年、中学最後の大会で大会新記録を出して県チャンピオンになり、『未来のオリンピック選手』などと言われ、県内ニュースや新聞で大々的に取り上げられた。
中学時代は秀一や朝霧と同じ陸上部でエースとして活躍していたから山吹のことはよく知っている。
だけど、俺はそんな山吹が嫌いだった。
別に山吹が天才で、俺にはない『才能』を持っているから……と言うわけではない。
俺が山吹を嫌っている理由——
それは、『才能』があるにもかかわらずそれを伸ばす努力をしていないからだ。
中学時代も陸上部のエースとして活躍はしていたが、練習にはほとんど顔を出していなかった。
陸上部が必死に練習している中、山吹はジャージに着替えもせず教室で他の友人と楽しそうに会話をしているのを何度も見た。
俺は中学の時に一度、山吹に尋ねたことがある。
「どうして山吹は練習に参加しないんだ?」
すると山吹は口元に笑みを浮かべてこう言った。
「しなくても勝てるから」
山吹が挑発でそんなことを言ったのではないという事は目を見てすぐ分かった。
山吹は本心からそう思っているし、実際に山吹は練習せずに結果を出している。
全てが事実。
結果が全て。
だからこそ、陸上部の奴らも顧問も何も口を出さない。
だけど、俺はそれがどうしても許せなかった。
中学時代から秀一は山吹の事をライバル視している。
同じ陸上部で、同じ100M走者。
秀一は山吹に追いつこうと、毎日必死に練習していたのを俺は知っている。
しかし、秀一は中学時代1度も山吹に勝つ事なく卒業を迎えた。
そして、高校に入学した今。
秀一は再び山吹と走る機会ができた。
1年前は同じチームの仲間だった2人が、今では敵同士。
秀一が先ほど俺を誘う時に照れたのは、『今度こそ山吹に100Mで勝つから見ていてくれ!』と言う想いがあったからだろう。
俺は今まで秀一が積み重ねて来た努力を知っている。
だからこそ俺は秀一に、せっかくの『才能』を伸ばそうと努力しない、与えられたものだけで勝とうとする山吹に勝ってもらいたいと、心からそう願っているのだ——。
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