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さてこれからどうするか。
この本は気になるが、俺は文字すら読めない。
メアリに読んでもらい、どういう内容か聞いてもらうのが一番楽なんだろうが…。
「これ、私読んでみてもいいですか?」
「ん?ああ、構わないぞ」
気になっていたのか、メアリ自身が読みたいと言ってきた。
願ったり叶ったりだから素直に渡しておこう。
この5人が盗賊かはまだ分からないが、少しの間借りておくぞ。
「読むのはいいが、時間がかかるんじゃないのか?」
「そうですね。でも本自体はそこまで厚みはないので1時間ぐらいで終わると思いますよ」
「それなら…そうだな」
読んで1時間ぐらいなら、着く少し前に終わるだろう。
それならこいつらをアロスト樹林国まで運びながら、読んでもらうのがいいかもしれない。
「よし。これを使えばいいだろう」
「何をしているんですか?」
「こいつらを運びながらアロスト樹林国へ向かおうとしてたんだ」
「それはいい案だと思いますけど…。その“紐”は?」
「運ぶ用の紐だ」
俺は迷いなく、倒れている5人を魔法でつくった紐でぐるぐると巻く。
最後は1つにまとめて持ちやすくした。
「これを引っ張れば運べるぞ」
「でもそれって、5人全員が…」
そう、このままでは5人全員引きずられていく感じになる。
とてもヤバイ連中みたいになってしまう。
「試しに持ってみ」
「は、はい…。うわっ!?」
メアリに紐を渡した瞬間、5人が浮かび始めた。
「これは運ぶ時にモノを浮かばせる紐だ。本当は荷物を運ぶ時に使うつもりだったんだがな」
ついでにいきなり襲ってこないように拘束も出来る。
今ほど便利な使い方はそうそうないだろう。
俺はメアリから紐を返してもらい、アロスト樹林国へと歩き始めた。
メアリは先ほどの本を読みながら歩いている。
もちろん、転ばないように細心の注意を払って。
「そろそろ着きそうだが、まだ時間はかかるか?」
「もう少しかかりそうです」
「それなら、中へ入ったらどこか店でも探そう」
「そうしてくれると嬉しいです」
アロスト樹林国らしき建物が見え始めた。
メアリはまだ本を読んでいて、半分読み終わったぐらい。
本の厚みはないものの、思った以上に内容が濃いようだ。
もしくは単純に、読みにくいのか。
きりが良いところで、メアリは一旦本をしまった。
さらに歩いて数分、ようやくアロスト樹林国へとたどり着いた。
パッと見た感想は森の中の国、そうとしか言えない。
アロスト樹林国は大きな木が生えているところを使って家を建てている。
高いところに家があれば、低いところにも家がある。
そして一番の特徴だろう、他種族の国という印象。
ちらほら人間がいたメストリアル王国とは違い、人間はほぼいない。
エルフを主にメストリアル王国にもいた獣人、妖精、それにドワーフもいた。
「ここがアロスト樹林国か。――っと、その前にこいつらをどうにかしないとな」
まずはこの5人の素性が分からない。
誰か知ってる人がいたらいいのだが…。
「あっ!あそこに行けば分かるんじゃないですか?」
メアリが見つけたのは、国の兵隊がいる建物。
日本で言う交番というところだろう。
俺は紐で結ばれている5人を引き連れ、建物へと向かった。
「すみませーん、どなたかいませんかー?」
「はいはーい。どしたどしたー?」
中からは小さな妖精とドワーフが現れた。
妖精は俺と同じ高さまで飛んでおり、ドワーフは俺の胸元あたりまでの身長しかない。
2人とも同じ服を着ていて、まさに警察官みたいな格好だ。
俺たちを出迎えると、飛んでいた妖精はドワーフの肩へ座った。
「何かあったのかな?」
「ここへ来る途中で俺たちを襲ってきた5人を捕まえたんだ」
「ふむふむ。その5人は後ろに浮かんでいる?」
「そうだ。それで身分を知りたいんだが、調べる方法とかはないか?」
この国の住人じゃなくても、国同士で何か情報を取り合っているなら、情報があるかもしれない。
例えば犯罪者リスト何かがあれば、すぐに盗賊か分かる。
「あるけど、もうちょっと詳しく話を聞きたいかな。中へ入ってー」
「お邪魔しまーす」
笑顔で出迎えた妖精と怒ったような表情をしているドワーフ。
そんな2人がいる建物の中へと入っていった。
中は大家族の家みたいに大きなテーブルや椅子などが置いてある。
真ん中にはお菓子や飲みかけのコップも置いてあった。
台所もあり、いろいろな大きさのコップや皿まで用意されている。
今日はこの2人が当番らしく、他に人はいない。
「じゃあ座って座って」
妖精の対面に俺とメアリが座った。
ドワーフは台所へ行き、コップに飲み物を入れている。
流石に妖精だと飲み物を運ぶのは重労働だろう。
役割分担がしっかりとしている。
ちなみに俺が運んできた5人は、飲み物を運んだドワーフが休憩室へと運んでいった。
「まず聞きたいんだけど、その5人は君たちを本当に襲ったのかな?」
「それは…俺たちが逆にこいつらを襲ったんじゃないか、と言っているのか?」
「そうとまでは言っていないけど、何か隠していないかなーって」
この妖精、鋭いな。
隠していたつもりはないが、洗脳されていたことは話さなかった。
話さなかった理由は、ただ単に話を大事にしたくなかったからだ。
ここで大事にされると、俺たちの時間が減ってしまう可能性もある。
隠していたのは本当だが、隠していたことが分からないようにしていたつもりだ。
なのにそのことに気づいたとなると、魔法か能力を使っているのだろう。
ここは素直に話しておくべきか…。
「正確には、こいつらが洗脳されていて俺たちを襲ったんだ」
「ふむふむ。となると、誰かに恨まれていて、その人達が使われたとか?」
「いえ、違います。どうやら洗脳されて、通りかかった人を襲うようにされていたようです」
「なるほど…。またその事件か…」
“また”と言うと、何件かこの事件があったということか。
素直に話して正解だったな。
もう少し詳しく聞いてみるか。
「事件についてどこまで進んでいる?」
「残念だけど、詳しくは言えないよ。ただそこまでは進んでいないとしか言えないかな」
「そうか…」
進んでいない、もしくは全然分かっていないとも捉えられる。
事件について何も動いていないという可能性もあると思うが、何件もあるなら流石に動いているはずだ。
この件は任せてもいいだろう。
よそ者の俺たちが首を突っ込んでも、余計にややこしくなるだけだ。
「ん?もう行っちゃうの?」
「元々その5人を渡すつもりで来たからな。頼んでもいいか?」
「もちろん構わないよ。そういう場所だからね」
「あっ!ひとつ聞いてもいいでしょうか?」
「なになに?私に答えられることなら答えるよー」
「この辺に本を読みながら食事できるいいお店って知りませんか?」
「うーんと…。それなら木の上に『ハチミツ庭園』っていうお店があるからそこが良いかな。景色も良くて料理も飲み物も美味しいからおすすめだよ!」
その言葉を聞いた瞬間、メアリは嬉しそうに目を輝かせていた。
今にも飛び出して向かいそう、そんな感じだ。
「ヒビ!そのお店に行きましょう!」
「分かった。分かったからそこまで急がなくてもいいだろう」
「はい!それじゃあ…えーっと…」
「キーラ。私の名前はキーラだよ」
「キーラさん、ありがとうございました。後はよろしくお願いします」
「はいはーい。楽しんでいってねー」
俺たちはキーラたちと別れ、早速ハチミツ庭園というお店へと向かった。
メアリは嬉しそうに俺の手を引っ張って歩いている。
力はけっこう強く、歩く速さも速い。
どんだけ楽しみにしているんだよ…。
…あっ、本を借りている事言うの忘れてた。
この本は気になるが、俺は文字すら読めない。
メアリに読んでもらい、どういう内容か聞いてもらうのが一番楽なんだろうが…。
「これ、私読んでみてもいいですか?」
「ん?ああ、構わないぞ」
気になっていたのか、メアリ自身が読みたいと言ってきた。
願ったり叶ったりだから素直に渡しておこう。
この5人が盗賊かはまだ分からないが、少しの間借りておくぞ。
「読むのはいいが、時間がかかるんじゃないのか?」
「そうですね。でも本自体はそこまで厚みはないので1時間ぐらいで終わると思いますよ」
「それなら…そうだな」
読んで1時間ぐらいなら、着く少し前に終わるだろう。
それならこいつらをアロスト樹林国まで運びながら、読んでもらうのがいいかもしれない。
「よし。これを使えばいいだろう」
「何をしているんですか?」
「こいつらを運びながらアロスト樹林国へ向かおうとしてたんだ」
「それはいい案だと思いますけど…。その“紐”は?」
「運ぶ用の紐だ」
俺は迷いなく、倒れている5人を魔法でつくった紐でぐるぐると巻く。
最後は1つにまとめて持ちやすくした。
「これを引っ張れば運べるぞ」
「でもそれって、5人全員が…」
そう、このままでは5人全員引きずられていく感じになる。
とてもヤバイ連中みたいになってしまう。
「試しに持ってみ」
「は、はい…。うわっ!?」
メアリに紐を渡した瞬間、5人が浮かび始めた。
「これは運ぶ時にモノを浮かばせる紐だ。本当は荷物を運ぶ時に使うつもりだったんだがな」
ついでにいきなり襲ってこないように拘束も出来る。
今ほど便利な使い方はそうそうないだろう。
俺はメアリから紐を返してもらい、アロスト樹林国へと歩き始めた。
メアリは先ほどの本を読みながら歩いている。
もちろん、転ばないように細心の注意を払って。
「そろそろ着きそうだが、まだ時間はかかるか?」
「もう少しかかりそうです」
「それなら、中へ入ったらどこか店でも探そう」
「そうしてくれると嬉しいです」
アロスト樹林国らしき建物が見え始めた。
メアリはまだ本を読んでいて、半分読み終わったぐらい。
本の厚みはないものの、思った以上に内容が濃いようだ。
もしくは単純に、読みにくいのか。
きりが良いところで、メアリは一旦本をしまった。
さらに歩いて数分、ようやくアロスト樹林国へとたどり着いた。
パッと見た感想は森の中の国、そうとしか言えない。
アロスト樹林国は大きな木が生えているところを使って家を建てている。
高いところに家があれば、低いところにも家がある。
そして一番の特徴だろう、他種族の国という印象。
ちらほら人間がいたメストリアル王国とは違い、人間はほぼいない。
エルフを主にメストリアル王国にもいた獣人、妖精、それにドワーフもいた。
「ここがアロスト樹林国か。――っと、その前にこいつらをどうにかしないとな」
まずはこの5人の素性が分からない。
誰か知ってる人がいたらいいのだが…。
「あっ!あそこに行けば分かるんじゃないですか?」
メアリが見つけたのは、国の兵隊がいる建物。
日本で言う交番というところだろう。
俺は紐で結ばれている5人を引き連れ、建物へと向かった。
「すみませーん、どなたかいませんかー?」
「はいはーい。どしたどしたー?」
中からは小さな妖精とドワーフが現れた。
妖精は俺と同じ高さまで飛んでおり、ドワーフは俺の胸元あたりまでの身長しかない。
2人とも同じ服を着ていて、まさに警察官みたいな格好だ。
俺たちを出迎えると、飛んでいた妖精はドワーフの肩へ座った。
「何かあったのかな?」
「ここへ来る途中で俺たちを襲ってきた5人を捕まえたんだ」
「ふむふむ。その5人は後ろに浮かんでいる?」
「そうだ。それで身分を知りたいんだが、調べる方法とかはないか?」
この国の住人じゃなくても、国同士で何か情報を取り合っているなら、情報があるかもしれない。
例えば犯罪者リスト何かがあれば、すぐに盗賊か分かる。
「あるけど、もうちょっと詳しく話を聞きたいかな。中へ入ってー」
「お邪魔しまーす」
笑顔で出迎えた妖精と怒ったような表情をしているドワーフ。
そんな2人がいる建物の中へと入っていった。
中は大家族の家みたいに大きなテーブルや椅子などが置いてある。
真ん中にはお菓子や飲みかけのコップも置いてあった。
台所もあり、いろいろな大きさのコップや皿まで用意されている。
今日はこの2人が当番らしく、他に人はいない。
「じゃあ座って座って」
妖精の対面に俺とメアリが座った。
ドワーフは台所へ行き、コップに飲み物を入れている。
流石に妖精だと飲み物を運ぶのは重労働だろう。
役割分担がしっかりとしている。
ちなみに俺が運んできた5人は、飲み物を運んだドワーフが休憩室へと運んでいった。
「まず聞きたいんだけど、その5人は君たちを本当に襲ったのかな?」
「それは…俺たちが逆にこいつらを襲ったんじゃないか、と言っているのか?」
「そうとまでは言っていないけど、何か隠していないかなーって」
この妖精、鋭いな。
隠していたつもりはないが、洗脳されていたことは話さなかった。
話さなかった理由は、ただ単に話を大事にしたくなかったからだ。
ここで大事にされると、俺たちの時間が減ってしまう可能性もある。
隠していたのは本当だが、隠していたことが分からないようにしていたつもりだ。
なのにそのことに気づいたとなると、魔法か能力を使っているのだろう。
ここは素直に話しておくべきか…。
「正確には、こいつらが洗脳されていて俺たちを襲ったんだ」
「ふむふむ。となると、誰かに恨まれていて、その人達が使われたとか?」
「いえ、違います。どうやら洗脳されて、通りかかった人を襲うようにされていたようです」
「なるほど…。またその事件か…」
“また”と言うと、何件かこの事件があったということか。
素直に話して正解だったな。
もう少し詳しく聞いてみるか。
「事件についてどこまで進んでいる?」
「残念だけど、詳しくは言えないよ。ただそこまでは進んでいないとしか言えないかな」
「そうか…」
進んでいない、もしくは全然分かっていないとも捉えられる。
事件について何も動いていないという可能性もあると思うが、何件もあるなら流石に動いているはずだ。
この件は任せてもいいだろう。
よそ者の俺たちが首を突っ込んでも、余計にややこしくなるだけだ。
「ん?もう行っちゃうの?」
「元々その5人を渡すつもりで来たからな。頼んでもいいか?」
「もちろん構わないよ。そういう場所だからね」
「あっ!ひとつ聞いてもいいでしょうか?」
「なになに?私に答えられることなら答えるよー」
「この辺に本を読みながら食事できるいいお店って知りませんか?」
「うーんと…。それなら木の上に『ハチミツ庭園』っていうお店があるからそこが良いかな。景色も良くて料理も飲み物も美味しいからおすすめだよ!」
その言葉を聞いた瞬間、メアリは嬉しそうに目を輝かせていた。
今にも飛び出して向かいそう、そんな感じだ。
「ヒビ!そのお店に行きましょう!」
「分かった。分かったからそこまで急がなくてもいいだろう」
「はい!それじゃあ…えーっと…」
「キーラ。私の名前はキーラだよ」
「キーラさん、ありがとうございました。後はよろしくお願いします」
「はいはーい。楽しんでいってねー」
俺たちはキーラたちと別れ、早速ハチミツ庭園というお店へと向かった。
メアリは嬉しそうに俺の手を引っ張って歩いている。
力はけっこう強く、歩く速さも速い。
どんだけ楽しみにしているんだよ…。
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