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「さあ決勝戦が始まります!両者前へ!!」
メアリの感想を聞いてからすぐに決勝戦。
時間がギリギリだったが、いい意見を聞けた。
意見をもとに、改善点を注意すれば大丈夫なはずだ。
集中している俺に対し、カロルはというと楽しそうというか嬉しそうだった。
本当に戦闘狂だな。
「やっとだ、やっとだよ」
「何がだ?」
「もちろん君と戦うことだよ。待ち望んでいたんだ」
俺はただシオリに会いに来ただけなんだがな。
言っちゃえば、カロルは通り道でしかない。
出来ることなら早く終わらせたいが、ここで負けるわけにはいかない。
メアリにかっこ悪いところを見せるわけにはいかないんでね。
「君は今まで倒してきた者のことを覚えているかい?」
「いきなりなんだ?まぁ、覚えているな」
覚えてるも何も、封印から解放されて日は浅い。
中には殺したやつもいる。
忘れたくても、忘れられない。
「そういうお前はどうなんだ?」
「残念だけど、俺は覚えてないよ。そこまで記憶力はよくないからね」
「…そうか」
一体何が言いたいんだ?
時間稼ぎのつもりなのか?
何か魔法を発動させるつもりなら今のうちに――
「俺はね、倒した敵のことは覚えていない。ただ仲間のことは絶対に忘れない」
「それはみんな同じだ。俺も仲間のことは忘れない」
メアリも、グロウのみんなも、クラスのみんなも。
だから俺はこうして探し回ってるんだ。
「そう、やっぱり同じなんだ。やっぱボスはすごいなぁ…」
「ボス?」
「気になるかい?まあ急がないで。順番ってのがあるからね」
そろそろ魔法が来るか?
万能立方体は出来るだけ多くつくって守りに使う。
攻撃はまだ後だ。
「まあまずは、これからだ」
突然、大きな音が響く。
音は闘技場だけではなく、町にまで広がるほど大きい。
鳴りやむ前に観客は大慌てで席を立って立ち去っていく。
「これはなんだ?」
「緊急避難の合図だよ。ほら、観客はもういない」
「なら俺たちも行くぞ。何か起きてるなら戦いは後だ」
「おっと、そんなことはさせないよ。ああ、町の方は大丈夫だよ。何せ――」
徐々にカロルの様子が変わっていく。
頭からは特徴的な角が現れてくる。
俺はその姿を見たことがある。
封印から解放されてすぐに見たあの――
「何せ、原因はここにいるんだから」
「角魔人…!」
カロルは今までの見た目とは異なる、特徴的な角が生えていた。
その姿は人間に近いが、まったく別の種族だ。
「お前が…。まさかこんな近くに角魔人がいるとは…」
「俺は特に気にしていないけど、ユミルはそう呼ばれるのを嫌っていたね。懐かしく感じるよ」
ここまで来ればカロルの目的は分かる。
ただ戦うのが好きでも、俺に対して闘争心が強い原因がある。
あの話の始め方から、もうこれ以外はないだろう。
「ユミルの敵討ちということか」
「そういうことだよ。俺たち角魔人は人間や悪魔みたいに多くは存在しない。完全ではなく出来損ないが何人かはいるけど、俺みたいな完成体は俺含めて3人しかいない。いや、いたんだよ」
「今は2人というわけか」
「その通りだよ。君が言うと、嫌味にしか聞こえないね」
確かにユミルを殺したのは俺になる。
カロルが復讐する理由は分かる。
「だから闘技場は都合のいい場所だったということか」
「そういうこと。ただ、君を倒すだけだと足りない。やっぱ復讐は大きくしないと」
「死なないギリギリの状態で拷問でもするつもりか?」
「それもいいけど、もっといい方法を見つけたんだ」
ユミルが笑った瞬間、背中に冷や汗が流れた気がした。
嫌な予感がする…。
「さっき君がよく見ていた観客席を見てごらん」
嫌な予感は的中する。
よく見ていた場所といえばたったひとつ。
そこにはメアリともう一人、カロルと一緒にいたサザンと呼ばれる男がいた。
そのサザンもカロルと同様、角があった。
「メアリ!!」
「ヒビ!私は――」
「声を出すな。大人しくしていろ」
メアリは魔法で動けなくされている。
今はまだそれだけだが、これ以上なにをされるかは分からない。
「てめぇ…!」
「いい表情になったね。人間というよりは、悪魔に近いよ」
「ふざけんな!恨みがあるのは俺だろう!」
「もちろんその通り。だが話は最後まで聞こうよ」
「なら先にメアリを――」
それ以上口を開くことが出来なかった。
カロルは瞬時に俺の口を。氷魔法を使って封じたのだ。
「これはゲームだよ。ルールも知らずにやるわけにはいかないだろう?だからまずは黙って聞こうよ」
先ほどまで笑っていたカロルは少し苛立ちを見せたようだ。
その顔は笑顔とは違い、真剣な眼差しだった。
口にある氷を溶かしたが、俺は話を聞くことにした。
メアリの身になんかあったら大変だ。
「ルールは簡単。今の状況を不審に思ったメストリアル王国の軍が戻ってくるまでの間に俺を倒せたら君の勝ち。もしタイムアウトになったら――」
「――メアリを殺す」
「そういうこと!さっきまでの試合を見ていた感じ、こうでもしないと俺が勝てる状況を作れなさそうだからね」
そんなことはない。
俺自身から見て、普通に戦ってもカロルとは同等に見える。
もし、さっきまで口に合った氷が炎でも溶けなく、時間経過でも溶けない代物だったらどうだろうか。
全身を完全停止までされたら、俺にもどうすることはできない。
「ルール説明は以上かな。これでようやく準備が整ったね」
「待て。まだ話がある」
「話?もう俺からは言うことはないと思うけど?」
「ボスについてだ。お前はさっき順番がどうのこうのって言ったはずだ」
「あぁ、説明しなくてもいいって言われていたけど。――はいはい、分かりました」
話の途中でカロルは、俺とはまた別の人と会話をしているかのように視線をずらした。
何か魔法を使って話をしているのか?
まさかそのボスというやつに。
「ボスはもうここにいるよ。さあどこでしょう?」
「どこって…。闘技場はけっこう広いんだぞ?観客がいなくても広すぎる」
「じゃあヒント。ボスは普段、目立たないように暮らしているけど、こういう時は目立つところにいる」
そうなると、場所はあそこか!
俺が見た方向はメストリアル王国の国王であるフォーティスが座っていた席。
そこに堂々と座っている一人の少年がいた。
そう、大人ではなく、俺と同じぐらいの年の見た目。
「如月蒼一朗…」
「久しぶりだね。ヒビくん」
そこには14人の英雄と呼ばれている一人。
そして明水学園2年1組の生徒。
清水鏡花に次ぐ成績優秀者の男が座っていた。
メアリの感想を聞いてからすぐに決勝戦。
時間がギリギリだったが、いい意見を聞けた。
意見をもとに、改善点を注意すれば大丈夫なはずだ。
集中している俺に対し、カロルはというと楽しそうというか嬉しそうだった。
本当に戦闘狂だな。
「やっとだ、やっとだよ」
「何がだ?」
「もちろん君と戦うことだよ。待ち望んでいたんだ」
俺はただシオリに会いに来ただけなんだがな。
言っちゃえば、カロルは通り道でしかない。
出来ることなら早く終わらせたいが、ここで負けるわけにはいかない。
メアリにかっこ悪いところを見せるわけにはいかないんでね。
「君は今まで倒してきた者のことを覚えているかい?」
「いきなりなんだ?まぁ、覚えているな」
覚えてるも何も、封印から解放されて日は浅い。
中には殺したやつもいる。
忘れたくても、忘れられない。
「そういうお前はどうなんだ?」
「残念だけど、俺は覚えてないよ。そこまで記憶力はよくないからね」
「…そうか」
一体何が言いたいんだ?
時間稼ぎのつもりなのか?
何か魔法を発動させるつもりなら今のうちに――
「俺はね、倒した敵のことは覚えていない。ただ仲間のことは絶対に忘れない」
「それはみんな同じだ。俺も仲間のことは忘れない」
メアリも、グロウのみんなも、クラスのみんなも。
だから俺はこうして探し回ってるんだ。
「そう、やっぱり同じなんだ。やっぱボスはすごいなぁ…」
「ボス?」
「気になるかい?まあ急がないで。順番ってのがあるからね」
そろそろ魔法が来るか?
万能立方体は出来るだけ多くつくって守りに使う。
攻撃はまだ後だ。
「まあまずは、これからだ」
突然、大きな音が響く。
音は闘技場だけではなく、町にまで広がるほど大きい。
鳴りやむ前に観客は大慌てで席を立って立ち去っていく。
「これはなんだ?」
「緊急避難の合図だよ。ほら、観客はもういない」
「なら俺たちも行くぞ。何か起きてるなら戦いは後だ」
「おっと、そんなことはさせないよ。ああ、町の方は大丈夫だよ。何せ――」
徐々にカロルの様子が変わっていく。
頭からは特徴的な角が現れてくる。
俺はその姿を見たことがある。
封印から解放されてすぐに見たあの――
「何せ、原因はここにいるんだから」
「角魔人…!」
カロルは今までの見た目とは異なる、特徴的な角が生えていた。
その姿は人間に近いが、まったく別の種族だ。
「お前が…。まさかこんな近くに角魔人がいるとは…」
「俺は特に気にしていないけど、ユミルはそう呼ばれるのを嫌っていたね。懐かしく感じるよ」
ここまで来ればカロルの目的は分かる。
ただ戦うのが好きでも、俺に対して闘争心が強い原因がある。
あの話の始め方から、もうこれ以外はないだろう。
「ユミルの敵討ちということか」
「そういうことだよ。俺たち角魔人は人間や悪魔みたいに多くは存在しない。完全ではなく出来損ないが何人かはいるけど、俺みたいな完成体は俺含めて3人しかいない。いや、いたんだよ」
「今は2人というわけか」
「その通りだよ。君が言うと、嫌味にしか聞こえないね」
確かにユミルを殺したのは俺になる。
カロルが復讐する理由は分かる。
「だから闘技場は都合のいい場所だったということか」
「そういうこと。ただ、君を倒すだけだと足りない。やっぱ復讐は大きくしないと」
「死なないギリギリの状態で拷問でもするつもりか?」
「それもいいけど、もっといい方法を見つけたんだ」
ユミルが笑った瞬間、背中に冷や汗が流れた気がした。
嫌な予感がする…。
「さっき君がよく見ていた観客席を見てごらん」
嫌な予感は的中する。
よく見ていた場所といえばたったひとつ。
そこにはメアリともう一人、カロルと一緒にいたサザンと呼ばれる男がいた。
そのサザンもカロルと同様、角があった。
「メアリ!!」
「ヒビ!私は――」
「声を出すな。大人しくしていろ」
メアリは魔法で動けなくされている。
今はまだそれだけだが、これ以上なにをされるかは分からない。
「てめぇ…!」
「いい表情になったね。人間というよりは、悪魔に近いよ」
「ふざけんな!恨みがあるのは俺だろう!」
「もちろんその通り。だが話は最後まで聞こうよ」
「なら先にメアリを――」
それ以上口を開くことが出来なかった。
カロルは瞬時に俺の口を。氷魔法を使って封じたのだ。
「これはゲームだよ。ルールも知らずにやるわけにはいかないだろう?だからまずは黙って聞こうよ」
先ほどまで笑っていたカロルは少し苛立ちを見せたようだ。
その顔は笑顔とは違い、真剣な眼差しだった。
口にある氷を溶かしたが、俺は話を聞くことにした。
メアリの身になんかあったら大変だ。
「ルールは簡単。今の状況を不審に思ったメストリアル王国の軍が戻ってくるまでの間に俺を倒せたら君の勝ち。もしタイムアウトになったら――」
「――メアリを殺す」
「そういうこと!さっきまでの試合を見ていた感じ、こうでもしないと俺が勝てる状況を作れなさそうだからね」
そんなことはない。
俺自身から見て、普通に戦ってもカロルとは同等に見える。
もし、さっきまで口に合った氷が炎でも溶けなく、時間経過でも溶けない代物だったらどうだろうか。
全身を完全停止までされたら、俺にもどうすることはできない。
「ルール説明は以上かな。これでようやく準備が整ったね」
「待て。まだ話がある」
「話?もう俺からは言うことはないと思うけど?」
「ボスについてだ。お前はさっき順番がどうのこうのって言ったはずだ」
「あぁ、説明しなくてもいいって言われていたけど。――はいはい、分かりました」
話の途中でカロルは、俺とはまた別の人と会話をしているかのように視線をずらした。
何か魔法を使って話をしているのか?
まさかそのボスというやつに。
「ボスはもうここにいるよ。さあどこでしょう?」
「どこって…。闘技場はけっこう広いんだぞ?観客がいなくても広すぎる」
「じゃあヒント。ボスは普段、目立たないように暮らしているけど、こういう時は目立つところにいる」
そうなると、場所はあそこか!
俺が見た方向はメストリアル王国の国王であるフォーティスが座っていた席。
そこに堂々と座っている一人の少年がいた。
そう、大人ではなく、俺と同じぐらいの年の見た目。
「如月蒼一朗…」
「久しぶりだね。ヒビくん」
そこには14人の英雄と呼ばれている一人。
そして明水学園2年1組の生徒。
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