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「着きました!」
「ここがセーグの町です!」
考えている間にセーグの町へと着いていた。
ユガの町とは全然違い、建物は少ないものの、賑やかな町だ。
住人はもちろん獣人ばかりで、人間は今のところ1人も見えない。
「バルー!」
「ガルー!」
「ベイ!それにセリも!」
「どうしたんだ?アンリと一緒のはずじゃなかったか?」
「いますよ。決着は着いたんですか?」
「「まだだ!!」」
元気な熊の獣人のベイ、同じく元気な兎の獣人のセリ、最後に後からやってきた、みんなより年上の羊の獣人のアンリ。
見た感じ、メアリより少し下か同じぐらいだろう。
「後ろの方々は?」
「ヒビとメアリ。戦って倒れていたところを助けてくれたんだ」
「そうなの?わざわざありがとうございます」
「いえいえ。人として当然のことをやっただけですので」
確かにあのままだ放置しておくわけにも行かなかったからな。
実は回復するときに、目立たないところに古い傷がちらほらあった。
ケガの感じからすると、何回もあんな風に倒れていたかもしれない。
「アンリ。二人にお礼をしたいから“グロウ”へ案内してもいいか?」
「いいですよ。今日はもう終わりですし」
「ありがと!二人とも、こちらです」
3人も加わり、俺たちは“グロウ”というところへ案内されている。
「“グロウ”ってのはなんだ?」
「先生が作ってくれた教えるところです。確かガッコンでしたっけ?」
「学校な、学校」
「そうそう。それです」
学校という言葉が覚えられていないということは、こちらの世界では“学校”というのはあまり広く認知されてはいないようだ。
となると、シオリが学校というのをつくったことになる。
「着きました!ここがグロウです!」
見た感じは普通の家。
学校にしては小さすぎるが、周りの家と比較すれば変わらない大きさ。
ひょっとしたら、外装は同じで中が違うのか?
「なるほど。道場というわけか」
中へ入ると家ではなく、広い部屋となっている。
生活をする2階への階段は別のドアから行く感じで、1階全てが学ぶためのスペースとなっていた。
「ここでよく戦いの練習を教えてもらうんです!」
「よろしければ一緒にやってみますか?」
ここは受けて置くべきか?
いや、今は別に受けなくてもいいだろう。
俺の知識が一般的な基礎かは分からないが、必要となったら俺のやり方でメアリに教えればいいことだし。
「遠慮しておく。行くところがあるからな」
「どこへ行くんですか?」
「私たちはメストリアル王国に行くんですよ」
「「メストリアル王国に!?」」
驚いたのはグロウの生徒であるビビとセリだ。
もちろんアンリも驚いているが、ビビとセリの驚きに比べれば驚いていないに等しい。
なぜそこまで驚くんだ?
「お願い!先生を取り戻して!!」
「こらっ!無茶を言ってはいけません!」
「お願い!お願いします!!」
二人は必死に俺とメアリにしがみついてきた。
その二人をはがそうとアンリが引っ張るが、つかむ力のほうが強かった。
「なんでそこまでして取り戻してほしいんだ?」
「「それは…」」
「すみません。ここでは言いにくいので一緒に来てもらえますか?」
「わかった」
アンリに呼ばれ、俺は外へと出た。
途中メアリと目が合い、メアリは頷くと、ビビとセリの相手をするために入り口から距離をとった。
「すみません。いきなりあんなことを」
「構わない。それで、どうしてあんなにも必死なんだ?」
「…実は私たちグロウの生徒は全員親がいないんです。ですからビビとセリの――いえ、私やバル、ガルにとっても母親同然なんです」
「…だからあんなに必死だったのか」
先生でもあり、母親同然のシオリが連れていかれたんだ。
戻ってほしいという気持ちは分かる。
だけどな…。
「連れ戻してやりたい気持ちは分かる。だが俺にできるかはわからないぞ」
「一応闘技場で優勝すれば国王様の目に留まるので、もしかしたらその際に会えるチャンスがあると思います」
「闘技場で優勝すれば、か」
シオリの強さは分からないが、俺のこの能力があれば闘技場で優勝ぐらいは出来るだろう。
ルール上、魔法も能力もありみたいだからむしろ楽かもしれない。
「俺ならチャンスはあるだろう。勝てる自信もある」
「そ、それは本当ですか!?」
「ああ、本当だ」
急に大きな声を上げ、俺の両手を手に取り強く握る。
握ったと思ったらすぐに放し、少し後ろに下がって膝をついた。
そして、地面に手をつき頭を下げた。
「お願いです!二人の前であんなことを言っておいてどうかとは思いますが、先生を取り戻してください!この通りです!!」
…自分より小さい子がいるから言えなかったが、これが本心なんだろう。
頭を下げていて見えないが、声で分かるほど泣いている。
自分より年下の子供の前ではあんな風に言っていたが、自分も先生が帰ってきてほしいと思っている。
そんなの当たり前だ。
アンリだけではない。
バルもガルもシオリの話をしているとき、誤魔化しているようだったが悲しいかをしていた。
ここまでされたら、やることは決まっている。
シオリを取り戻す。
国が危険なんだろうが関係ない。
今はただ、グロウの生徒のために動きたい。
「頭を上げろ。そんなことをしなくても助ける」
「本当ですか!!」
「ああ。だから泣くな」
シオリ、お前はここまで慕われていたんだな。
学校の時はいつもおとなしく、あまり話したことがなくてよく知らなかったが、今はお前を尊敬するよ。
だから、お前は自分の居場所に戻ってこい。
俺の目標に新しい項目が増えた。
『シオリの奪還』だ。
アンリが泣き止むまで俺はそばにいてあげた。
メアリの時と同様に抱きつくように泣いていたが、そのまま寝ることはなく立ち上がった。
「すみません、こんなことを…」
「構わない。泣きたいときは泣いたほうがいいからな」
「…メアリさんがうらやましいですね」
アンリは少し笑い、その頬は赤く染まっていた。
「アンリさん、ビビくんとセリちゃんが呼んでいますよー」
「あ、はーい!」
アンリは小走りで中へと入って行った。
アンリと逆に、今度はメアリが外へ出てきた。
そして俺に近づくと、そのまま抱きついてきた。
「急にどうしたんだ?」
「事情があっても、やっぱりここは私の場所です」
「…そうかいそうかい」
ぷくーと頬を膨らませて顔を埋めている。
というか、見ていたのか。
頭をポンポンと優しく手をあてて1分ぐらい経ったら離れてくれた。
「戻りましょう。もう話が終わったかもしれません」
「何の用だったんだ?」
「えっと、見ちゃったので先生が戻ってくるかもって言ったら喜んじゃって…」
「なるほどな。教えてやりたい気持ちは分かるが、盗み聞きはやめろ」
「はい…」
それなら一緒に来ればよかったのに。
「ここがセーグの町です!」
考えている間にセーグの町へと着いていた。
ユガの町とは全然違い、建物は少ないものの、賑やかな町だ。
住人はもちろん獣人ばかりで、人間は今のところ1人も見えない。
「バルー!」
「ガルー!」
「ベイ!それにセリも!」
「どうしたんだ?アンリと一緒のはずじゃなかったか?」
「いますよ。決着は着いたんですか?」
「「まだだ!!」」
元気な熊の獣人のベイ、同じく元気な兎の獣人のセリ、最後に後からやってきた、みんなより年上の羊の獣人のアンリ。
見た感じ、メアリより少し下か同じぐらいだろう。
「後ろの方々は?」
「ヒビとメアリ。戦って倒れていたところを助けてくれたんだ」
「そうなの?わざわざありがとうございます」
「いえいえ。人として当然のことをやっただけですので」
確かにあのままだ放置しておくわけにも行かなかったからな。
実は回復するときに、目立たないところに古い傷がちらほらあった。
ケガの感じからすると、何回もあんな風に倒れていたかもしれない。
「アンリ。二人にお礼をしたいから“グロウ”へ案内してもいいか?」
「いいですよ。今日はもう終わりですし」
「ありがと!二人とも、こちらです」
3人も加わり、俺たちは“グロウ”というところへ案内されている。
「“グロウ”ってのはなんだ?」
「先生が作ってくれた教えるところです。確かガッコンでしたっけ?」
「学校な、学校」
「そうそう。それです」
学校という言葉が覚えられていないということは、こちらの世界では“学校”というのはあまり広く認知されてはいないようだ。
となると、シオリが学校というのをつくったことになる。
「着きました!ここがグロウです!」
見た感じは普通の家。
学校にしては小さすぎるが、周りの家と比較すれば変わらない大きさ。
ひょっとしたら、外装は同じで中が違うのか?
「なるほど。道場というわけか」
中へ入ると家ではなく、広い部屋となっている。
生活をする2階への階段は別のドアから行く感じで、1階全てが学ぶためのスペースとなっていた。
「ここでよく戦いの練習を教えてもらうんです!」
「よろしければ一緒にやってみますか?」
ここは受けて置くべきか?
いや、今は別に受けなくてもいいだろう。
俺の知識が一般的な基礎かは分からないが、必要となったら俺のやり方でメアリに教えればいいことだし。
「遠慮しておく。行くところがあるからな」
「どこへ行くんですか?」
「私たちはメストリアル王国に行くんですよ」
「「メストリアル王国に!?」」
驚いたのはグロウの生徒であるビビとセリだ。
もちろんアンリも驚いているが、ビビとセリの驚きに比べれば驚いていないに等しい。
なぜそこまで驚くんだ?
「お願い!先生を取り戻して!!」
「こらっ!無茶を言ってはいけません!」
「お願い!お願いします!!」
二人は必死に俺とメアリにしがみついてきた。
その二人をはがそうとアンリが引っ張るが、つかむ力のほうが強かった。
「なんでそこまでして取り戻してほしいんだ?」
「「それは…」」
「すみません。ここでは言いにくいので一緒に来てもらえますか?」
「わかった」
アンリに呼ばれ、俺は外へと出た。
途中メアリと目が合い、メアリは頷くと、ビビとセリの相手をするために入り口から距離をとった。
「すみません。いきなりあんなことを」
「構わない。それで、どうしてあんなにも必死なんだ?」
「…実は私たちグロウの生徒は全員親がいないんです。ですからビビとセリの――いえ、私やバル、ガルにとっても母親同然なんです」
「…だからあんなに必死だったのか」
先生でもあり、母親同然のシオリが連れていかれたんだ。
戻ってほしいという気持ちは分かる。
だけどな…。
「連れ戻してやりたい気持ちは分かる。だが俺にできるかはわからないぞ」
「一応闘技場で優勝すれば国王様の目に留まるので、もしかしたらその際に会えるチャンスがあると思います」
「闘技場で優勝すれば、か」
シオリの強さは分からないが、俺のこの能力があれば闘技場で優勝ぐらいは出来るだろう。
ルール上、魔法も能力もありみたいだからむしろ楽かもしれない。
「俺ならチャンスはあるだろう。勝てる自信もある」
「そ、それは本当ですか!?」
「ああ、本当だ」
急に大きな声を上げ、俺の両手を手に取り強く握る。
握ったと思ったらすぐに放し、少し後ろに下がって膝をついた。
そして、地面に手をつき頭を下げた。
「お願いです!二人の前であんなことを言っておいてどうかとは思いますが、先生を取り戻してください!この通りです!!」
…自分より小さい子がいるから言えなかったが、これが本心なんだろう。
頭を下げていて見えないが、声で分かるほど泣いている。
自分より年下の子供の前ではあんな風に言っていたが、自分も先生が帰ってきてほしいと思っている。
そんなの当たり前だ。
アンリだけではない。
バルもガルもシオリの話をしているとき、誤魔化しているようだったが悲しいかをしていた。
ここまでされたら、やることは決まっている。
シオリを取り戻す。
国が危険なんだろうが関係ない。
今はただ、グロウの生徒のために動きたい。
「頭を上げろ。そんなことをしなくても助ける」
「本当ですか!!」
「ああ。だから泣くな」
シオリ、お前はここまで慕われていたんだな。
学校の時はいつもおとなしく、あまり話したことがなくてよく知らなかったが、今はお前を尊敬するよ。
だから、お前は自分の居場所に戻ってこい。
俺の目標に新しい項目が増えた。
『シオリの奪還』だ。
アンリが泣き止むまで俺はそばにいてあげた。
メアリの時と同様に抱きつくように泣いていたが、そのまま寝ることはなく立ち上がった。
「すみません、こんなことを…」
「構わない。泣きたいときは泣いたほうがいいからな」
「…メアリさんがうらやましいですね」
アンリは少し笑い、その頬は赤く染まっていた。
「アンリさん、ビビくんとセリちゃんが呼んでいますよー」
「あ、はーい!」
アンリは小走りで中へと入って行った。
アンリと逆に、今度はメアリが外へ出てきた。
そして俺に近づくと、そのまま抱きついてきた。
「急にどうしたんだ?」
「事情があっても、やっぱりここは私の場所です」
「…そうかいそうかい」
ぷくーと頬を膨らませて顔を埋めている。
というか、見ていたのか。
頭をポンポンと優しく手をあてて1分ぐらい経ったら離れてくれた。
「戻りましょう。もう話が終わったかもしれません」
「何の用だったんだ?」
「えっと、見ちゃったので先生が戻ってくるかもって言ったら喜んじゃって…」
「なるほどな。教えてやりたい気持ちは分かるが、盗み聞きはやめろ」
「はい…」
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