20 / 40
19
しおりを挟む
さっき見た土埃の原因はこれだったようだ。
音はギリギリ聞こえないところにいたというところか?
それにしても危ない戦いをするもんだ。
「ひ、ヒビ…?」
「大丈夫だったか?」
「私は大丈夫ですが、ヒビは?」
「俺も大丈夫だ。万能立方体が無かったら俺たちは吹っ飛んでいたな」
お互いにケガがないことを確認すると、先ほど戦っていた二人のほうを向いた。
まだ土埃が舞っているが、徐々に消え始めようやく二人の姿が見えた。
二人とも倒れており、円の外から出ている。
動く気配が全くない。
「助けるぞ。今こそメアリの出番だ」
「はい!任せてください!!」
練習の成果を見るためにはちょうどいい機会だ。
すぐに手当てをしないといけないということもなく、気絶しているようだ。
もちろん、命にかかわることが出てきたらすぐに俺が手当てをする。
回復の時、苦痛に感じていてもすぐ交代だ。
「光精霊!」
光の玉が宙を舞い、離れている二人の元へと飛んで行った。
触れた瞬間、回復が始まった。
「すごいですね…」
「何がだ?」
「あんなにすごい技を使い、吹っ飛んだのにもかかわらず、大きなケガがありません」
「咄嗟に防御を張ったわけでもないから、元々鍛えて頑丈なんだろう。子供とは思えないな」
種が違うからというだけではなさそうだ。
お互いに競いあっていたからここまで強くなっていたとも考えられるが、ここまで早くは成長しないだろう。
それなら2人を鍛えていた師となる人物がいるはず。
「とりあえず、2人が目を覚ますまで待とう。置いて行くわけにはいかないし、どこに住んでいるかも分からないからな」
「分かりました。ヒビも手伝ってくれますか?」
「もちろんだ。無理はするなよ」
このまま2人を地べたで寝かせて置くわけにもいかないため、万能立方体を変形させた板の上に移動させた。
やわらかくはないが、泊まるときと同様に枕まで再現してある。
2人のキズは回復したものの、なかなか目を覚まさない。
「なかなか目を覚まさないな」
「最後の魔法が原因なんでしょうか」
「そうかもしれない。俺も見たことが無いから分からん」
「ヒビでも分かりませんか…」
「言っておくが、俺が作った魔法以外はほとんど知らない。どっちかと言うと、メアリのほうが知っていそうなもんだが」
俺が知っている魔法は自分でつくった魔法か、途中で作るのをやめた魔法ぐらい。
知らないほうが多いに決まっている。
二人が起きるのを待つこと30分。
二人が同時にピクリと動いた。
「「勝敗は!!」」
起き上がってすぐのセリフがこれだ。
自分のケガよりも勝敗が大切というわけか。
「引き分けでしたよ」
「誰、ですか?」
「私はメアリ、こちらはヒビです」
「メアリとヒビ、ですね。俺は――」
「バルとガルだろ?さっきの戦いを見ていたから知っている」
起き上がった途端、急に戦い始めると思ったがそういうわけでもない。
見た目は子供でも、そこまで馬鹿ではないということだ。
考えすぎだったようだ。
「おい、バル」
「ああ、ガル」
「「勝負の続きだ!!」」
考えすぎではなかった。
こいつらはまた戦いをはじめようとしたのだ。
別に戦うのは構わないが、またケガをすればメアリが心配する。
そうなるとずっとここにいる羽目になってしまう。
「ケンカはやめろ。たった今ケガを治したばかりなんだから」
「そうなんですか!?ありがとうございます!」
「回復したのは俺じゃないがな」
「「ありがとうございます!!」」
「いえいえ。でもケンカはダメですよ?」
別に悪い奴らというわけではなさそうだな。
しっかりとお礼もしているし、何かがあってケンカをしているのか?
とりあえず、座ってもらって話を聞こう。
「戦っていた理由を教えてもらえるか?」
「「どちらが次期先生になるかです!!」」
二人とも息ぴったりに答えた後、互いににらみ合っている。
仲がいいのか悪いのか…。
「先生と言うと、どこかの生徒なんですか?」
「はい!セーグの町の生徒です!」
「「セーグの町?」」
「メストリアル王国所属の町です。町と言っても大きくはないですが、みんないい人ばかりですよ!」
ユガの町がトラノク王国に所属しているような感じなんだろう。
それならセーグの町はこの近くか?
「よろしければ一緒に来てもらえますか?」
「助けていただいたのでお礼をさせてください!」
さっきまで互いにいがみ合っていた二人だが、お礼をすると言いだしてからはそんな気配を出していない。
「どうします?」
「せっかくだ。寄らせてもらおう」
「「では案内します!!」」
そこまで遠くないところに町があるとのこと。
ちなみにだが、国境に一番近いため、メストリアル王国が国境を越えるときに休憩する町としては有名みたいだ。
それならトラノク王国出身のメアリが知らなくても仕方がない。
「なんであんな離れてたところで戦ってたんだ?」
「町で戦うと被害がでるからと言われたので」
「ああやって離れたところだったら遠慮なく戦えますから」
殺す気はなかったようだが、それでも下手したら全治何カ月ともなるケガを負ってもおかしくはない戦いだ。
もし殺す気で戦うなら、最初に俺が戦ったユミルよりも強いんじゃないのか?
いや、能力を使えばユミルのほうに勝機があるかもしれない。
「さっきから気になっていたんですが、次期先生をめぐって戦っていたんですよね?」
「そうですよ」
「そうなると二人に教えていた先生がいるんですよね?それって誰ですか?」
「「シオリ先生です!!」」
「えっ!?」
シオリ…しおりと言うと、いつも大人しかった鈴谷栞か?
こんなにも早くクラスメイトの情報が手に入るとはな。
いや、違う可能性もあるから確認はしておこう。
「もしかして鈴谷栞という名前じゃないか?」
「そうです!先生の知り合いなんですか?」
どうやらあっていたようだ。
そういうことならもう少し聞いてみよう。
情報は多い方がいい。
「そうだ。シオリは今もセーグの町にいるのか?」
「先生はもういません…」
「今はメストリアル王国の戦闘部隊総隊長になっています」
「生徒たちを置いといてか?」
「…俺たちを守るために、行ってしまったんです」
これは何か訳がありそうだな。
聞き出したいところだが、二人はまだ子供。
かと言って何も聞かないわけにはいかないから、キズつかないように慎重に聞きだしてみよう。
無理そうなら、メストリアル王国に着いてから探せばいい。
「守るためとはどういうことだ?」
「先生は以前、俺たちにお手本として闘技場で戦い、圧倒的な強さを見せつけて優勝したんです。その時に国王様に目を付けられたんです」
「ぜひとも隊長として迎えたかったみたいで、強引に取り入れたんです」
話の流れだと、守るために行ったということは人質にされそうになったんだろう。
しかしここまでつくりあげてきたメストリアル王国の国王がそんなことをするとは…。
そこまで強引だと、何か少し引っかかる。
音はギリギリ聞こえないところにいたというところか?
それにしても危ない戦いをするもんだ。
「ひ、ヒビ…?」
「大丈夫だったか?」
「私は大丈夫ですが、ヒビは?」
「俺も大丈夫だ。万能立方体が無かったら俺たちは吹っ飛んでいたな」
お互いにケガがないことを確認すると、先ほど戦っていた二人のほうを向いた。
まだ土埃が舞っているが、徐々に消え始めようやく二人の姿が見えた。
二人とも倒れており、円の外から出ている。
動く気配が全くない。
「助けるぞ。今こそメアリの出番だ」
「はい!任せてください!!」
練習の成果を見るためにはちょうどいい機会だ。
すぐに手当てをしないといけないということもなく、気絶しているようだ。
もちろん、命にかかわることが出てきたらすぐに俺が手当てをする。
回復の時、苦痛に感じていてもすぐ交代だ。
「光精霊!」
光の玉が宙を舞い、離れている二人の元へと飛んで行った。
触れた瞬間、回復が始まった。
「すごいですね…」
「何がだ?」
「あんなにすごい技を使い、吹っ飛んだのにもかかわらず、大きなケガがありません」
「咄嗟に防御を張ったわけでもないから、元々鍛えて頑丈なんだろう。子供とは思えないな」
種が違うからというだけではなさそうだ。
お互いに競いあっていたからここまで強くなっていたとも考えられるが、ここまで早くは成長しないだろう。
それなら2人を鍛えていた師となる人物がいるはず。
「とりあえず、2人が目を覚ますまで待とう。置いて行くわけにはいかないし、どこに住んでいるかも分からないからな」
「分かりました。ヒビも手伝ってくれますか?」
「もちろんだ。無理はするなよ」
このまま2人を地べたで寝かせて置くわけにもいかないため、万能立方体を変形させた板の上に移動させた。
やわらかくはないが、泊まるときと同様に枕まで再現してある。
2人のキズは回復したものの、なかなか目を覚まさない。
「なかなか目を覚まさないな」
「最後の魔法が原因なんでしょうか」
「そうかもしれない。俺も見たことが無いから分からん」
「ヒビでも分かりませんか…」
「言っておくが、俺が作った魔法以外はほとんど知らない。どっちかと言うと、メアリのほうが知っていそうなもんだが」
俺が知っている魔法は自分でつくった魔法か、途中で作るのをやめた魔法ぐらい。
知らないほうが多いに決まっている。
二人が起きるのを待つこと30分。
二人が同時にピクリと動いた。
「「勝敗は!!」」
起き上がってすぐのセリフがこれだ。
自分のケガよりも勝敗が大切というわけか。
「引き分けでしたよ」
「誰、ですか?」
「私はメアリ、こちらはヒビです」
「メアリとヒビ、ですね。俺は――」
「バルとガルだろ?さっきの戦いを見ていたから知っている」
起き上がった途端、急に戦い始めると思ったがそういうわけでもない。
見た目は子供でも、そこまで馬鹿ではないということだ。
考えすぎだったようだ。
「おい、バル」
「ああ、ガル」
「「勝負の続きだ!!」」
考えすぎではなかった。
こいつらはまた戦いをはじめようとしたのだ。
別に戦うのは構わないが、またケガをすればメアリが心配する。
そうなるとずっとここにいる羽目になってしまう。
「ケンカはやめろ。たった今ケガを治したばかりなんだから」
「そうなんですか!?ありがとうございます!」
「回復したのは俺じゃないがな」
「「ありがとうございます!!」」
「いえいえ。でもケンカはダメですよ?」
別に悪い奴らというわけではなさそうだな。
しっかりとお礼もしているし、何かがあってケンカをしているのか?
とりあえず、座ってもらって話を聞こう。
「戦っていた理由を教えてもらえるか?」
「「どちらが次期先生になるかです!!」」
二人とも息ぴったりに答えた後、互いににらみ合っている。
仲がいいのか悪いのか…。
「先生と言うと、どこかの生徒なんですか?」
「はい!セーグの町の生徒です!」
「「セーグの町?」」
「メストリアル王国所属の町です。町と言っても大きくはないですが、みんないい人ばかりですよ!」
ユガの町がトラノク王国に所属しているような感じなんだろう。
それならセーグの町はこの近くか?
「よろしければ一緒に来てもらえますか?」
「助けていただいたのでお礼をさせてください!」
さっきまで互いにいがみ合っていた二人だが、お礼をすると言いだしてからはそんな気配を出していない。
「どうします?」
「せっかくだ。寄らせてもらおう」
「「では案内します!!」」
そこまで遠くないところに町があるとのこと。
ちなみにだが、国境に一番近いため、メストリアル王国が国境を越えるときに休憩する町としては有名みたいだ。
それならトラノク王国出身のメアリが知らなくても仕方がない。
「なんであんな離れてたところで戦ってたんだ?」
「町で戦うと被害がでるからと言われたので」
「ああやって離れたところだったら遠慮なく戦えますから」
殺す気はなかったようだが、それでも下手したら全治何カ月ともなるケガを負ってもおかしくはない戦いだ。
もし殺す気で戦うなら、最初に俺が戦ったユミルよりも強いんじゃないのか?
いや、能力を使えばユミルのほうに勝機があるかもしれない。
「さっきから気になっていたんですが、次期先生をめぐって戦っていたんですよね?」
「そうですよ」
「そうなると二人に教えていた先生がいるんですよね?それって誰ですか?」
「「シオリ先生です!!」」
「えっ!?」
シオリ…しおりと言うと、いつも大人しかった鈴谷栞か?
こんなにも早くクラスメイトの情報が手に入るとはな。
いや、違う可能性もあるから確認はしておこう。
「もしかして鈴谷栞という名前じゃないか?」
「そうです!先生の知り合いなんですか?」
どうやらあっていたようだ。
そういうことならもう少し聞いてみよう。
情報は多い方がいい。
「そうだ。シオリは今もセーグの町にいるのか?」
「先生はもういません…」
「今はメストリアル王国の戦闘部隊総隊長になっています」
「生徒たちを置いといてか?」
「…俺たちを守るために、行ってしまったんです」
これは何か訳がありそうだな。
聞き出したいところだが、二人はまだ子供。
かと言って何も聞かないわけにはいかないから、キズつかないように慎重に聞きだしてみよう。
無理そうなら、メストリアル王国に着いてから探せばいい。
「守るためとはどういうことだ?」
「先生は以前、俺たちにお手本として闘技場で戦い、圧倒的な強さを見せつけて優勝したんです。その時に国王様に目を付けられたんです」
「ぜひとも隊長として迎えたかったみたいで、強引に取り入れたんです」
話の流れだと、守るために行ったということは人質にされそうになったんだろう。
しかしここまでつくりあげてきたメストリアル王国の国王がそんなことをするとは…。
そこまで強引だと、何か少し引っかかる。
0
よろしければお気に入り登録や感想をお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
505
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる