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さっき見た土埃の原因はこれだったようだ。
音はギリギリ聞こえないところにいたというところか?
それにしても危ない戦いをするもんだ。
「ひ、ヒビ…?」
「大丈夫だったか?」
「私は大丈夫ですが、ヒビは?」
「俺も大丈夫だ。万能立方体が無かったら俺たちは吹っ飛んでいたな」
お互いにケガがないことを確認すると、先ほど戦っていた二人のほうを向いた。
まだ土埃が舞っているが、徐々に消え始めようやく二人の姿が見えた。
二人とも倒れており、円の外から出ている。
動く気配が全くない。
「助けるぞ。今こそメアリの出番だ」
「はい!任せてください!!」
練習の成果を見るためにはちょうどいい機会だ。
すぐに手当てをしないといけないということもなく、気絶しているようだ。
もちろん、命にかかわることが出てきたらすぐに俺が手当てをする。
回復の時、苦痛に感じていてもすぐ交代だ。
「光精霊!」
光の玉が宙を舞い、離れている二人の元へと飛んで行った。
触れた瞬間、回復が始まった。
「すごいですね…」
「何がだ?」
「あんなにすごい技を使い、吹っ飛んだのにもかかわらず、大きなケガがありません」
「咄嗟に防御を張ったわけでもないから、元々鍛えて頑丈なんだろう。子供とは思えないな」
種が違うからというだけではなさそうだ。
お互いに競いあっていたからここまで強くなっていたとも考えられるが、ここまで早くは成長しないだろう。
それなら2人を鍛えていた師となる人物がいるはず。
「とりあえず、2人が目を覚ますまで待とう。置いて行くわけにはいかないし、どこに住んでいるかも分からないからな」
「分かりました。ヒビも手伝ってくれますか?」
「もちろんだ。無理はするなよ」
このまま2人を地べたで寝かせて置くわけにもいかないため、万能立方体を変形させた板の上に移動させた。
やわらかくはないが、泊まるときと同様に枕まで再現してある。
2人のキズは回復したものの、なかなか目を覚まさない。
「なかなか目を覚まさないな」
「最後の魔法が原因なんでしょうか」
「そうかもしれない。俺も見たことが無いから分からん」
「ヒビでも分かりませんか…」
「言っておくが、俺が作った魔法以外はほとんど知らない。どっちかと言うと、メアリのほうが知っていそうなもんだが」
俺が知っている魔法は自分でつくった魔法か、途中で作るのをやめた魔法ぐらい。
知らないほうが多いに決まっている。
二人が起きるのを待つこと30分。
二人が同時にピクリと動いた。
「「勝敗は!!」」
起き上がってすぐのセリフがこれだ。
自分のケガよりも勝敗が大切というわけか。
「引き分けでしたよ」
「誰、ですか?」
「私はメアリ、こちらはヒビです」
「メアリとヒビ、ですね。俺は――」
「バルとガルだろ?さっきの戦いを見ていたから知っている」
起き上がった途端、急に戦い始めると思ったがそういうわけでもない。
見た目は子供でも、そこまで馬鹿ではないということだ。
考えすぎだったようだ。
「おい、バル」
「ああ、ガル」
「「勝負の続きだ!!」」
考えすぎではなかった。
こいつらはまた戦いをはじめようとしたのだ。
別に戦うのは構わないが、またケガをすればメアリが心配する。
そうなるとずっとここにいる羽目になってしまう。
「ケンカはやめろ。たった今ケガを治したばかりなんだから」
「そうなんですか!?ありがとうございます!」
「回復したのは俺じゃないがな」
「「ありがとうございます!!」」
「いえいえ。でもケンカはダメですよ?」
別に悪い奴らというわけではなさそうだな。
しっかりとお礼もしているし、何かがあってケンカをしているのか?
とりあえず、座ってもらって話を聞こう。
「戦っていた理由を教えてもらえるか?」
「「どちらが次期先生になるかです!!」」
二人とも息ぴったりに答えた後、互いににらみ合っている。
仲がいいのか悪いのか…。
「先生と言うと、どこかの生徒なんですか?」
「はい!セーグの町の生徒です!」
「「セーグの町?」」
「メストリアル王国所属の町です。町と言っても大きくはないですが、みんないい人ばかりですよ!」
ユガの町がトラノク王国に所属しているような感じなんだろう。
それならセーグの町はこの近くか?
「よろしければ一緒に来てもらえますか?」
「助けていただいたのでお礼をさせてください!」
さっきまで互いにいがみ合っていた二人だが、お礼をすると言いだしてからはそんな気配を出していない。
「どうします?」
「せっかくだ。寄らせてもらおう」
「「では案内します!!」」
そこまで遠くないところに町があるとのこと。
ちなみにだが、国境に一番近いため、メストリアル王国が国境を越えるときに休憩する町としては有名みたいだ。
それならトラノク王国出身のメアリが知らなくても仕方がない。
「なんであんな離れてたところで戦ってたんだ?」
「町で戦うと被害がでるからと言われたので」
「ああやって離れたところだったら遠慮なく戦えますから」
殺す気はなかったようだが、それでも下手したら全治何カ月ともなるケガを負ってもおかしくはない戦いだ。
もし殺す気で戦うなら、最初に俺が戦ったユミルよりも強いんじゃないのか?
いや、能力を使えばユミルのほうに勝機があるかもしれない。
「さっきから気になっていたんですが、次期先生をめぐって戦っていたんですよね?」
「そうですよ」
「そうなると二人に教えていた先生がいるんですよね?それって誰ですか?」
「「シオリ先生です!!」」
「えっ!?」
シオリ…しおりと言うと、いつも大人しかった鈴谷栞か?
こんなにも早くクラスメイトの情報が手に入るとはな。
いや、違う可能性もあるから確認はしておこう。
「もしかして鈴谷栞という名前じゃないか?」
「そうです!先生の知り合いなんですか?」
どうやらあっていたようだ。
そういうことならもう少し聞いてみよう。
情報は多い方がいい。
「そうだ。シオリは今もセーグの町にいるのか?」
「先生はもういません…」
「今はメストリアル王国の戦闘部隊総隊長になっています」
「生徒たちを置いといてか?」
「…俺たちを守るために、行ってしまったんです」
これは何か訳がありそうだな。
聞き出したいところだが、二人はまだ子供。
かと言って何も聞かないわけにはいかないから、キズつかないように慎重に聞きだしてみよう。
無理そうなら、メストリアル王国に着いてから探せばいい。
「守るためとはどういうことだ?」
「先生は以前、俺たちにお手本として闘技場で戦い、圧倒的な強さを見せつけて優勝したんです。その時に国王様に目を付けられたんです」
「ぜひとも隊長として迎えたかったみたいで、強引に取り入れたんです」
話の流れだと、守るために行ったということは人質にされそうになったんだろう。
しかしここまでつくりあげてきたメストリアル王国の国王がそんなことをするとは…。
そこまで強引だと、何か少し引っかかる。
音はギリギリ聞こえないところにいたというところか?
それにしても危ない戦いをするもんだ。
「ひ、ヒビ…?」
「大丈夫だったか?」
「私は大丈夫ですが、ヒビは?」
「俺も大丈夫だ。万能立方体が無かったら俺たちは吹っ飛んでいたな」
お互いにケガがないことを確認すると、先ほど戦っていた二人のほうを向いた。
まだ土埃が舞っているが、徐々に消え始めようやく二人の姿が見えた。
二人とも倒れており、円の外から出ている。
動く気配が全くない。
「助けるぞ。今こそメアリの出番だ」
「はい!任せてください!!」
練習の成果を見るためにはちょうどいい機会だ。
すぐに手当てをしないといけないということもなく、気絶しているようだ。
もちろん、命にかかわることが出てきたらすぐに俺が手当てをする。
回復の時、苦痛に感じていてもすぐ交代だ。
「光精霊!」
光の玉が宙を舞い、離れている二人の元へと飛んで行った。
触れた瞬間、回復が始まった。
「すごいですね…」
「何がだ?」
「あんなにすごい技を使い、吹っ飛んだのにもかかわらず、大きなケガがありません」
「咄嗟に防御を張ったわけでもないから、元々鍛えて頑丈なんだろう。子供とは思えないな」
種が違うからというだけではなさそうだ。
お互いに競いあっていたからここまで強くなっていたとも考えられるが、ここまで早くは成長しないだろう。
それなら2人を鍛えていた師となる人物がいるはず。
「とりあえず、2人が目を覚ますまで待とう。置いて行くわけにはいかないし、どこに住んでいるかも分からないからな」
「分かりました。ヒビも手伝ってくれますか?」
「もちろんだ。無理はするなよ」
このまま2人を地べたで寝かせて置くわけにもいかないため、万能立方体を変形させた板の上に移動させた。
やわらかくはないが、泊まるときと同様に枕まで再現してある。
2人のキズは回復したものの、なかなか目を覚まさない。
「なかなか目を覚まさないな」
「最後の魔法が原因なんでしょうか」
「そうかもしれない。俺も見たことが無いから分からん」
「ヒビでも分かりませんか…」
「言っておくが、俺が作った魔法以外はほとんど知らない。どっちかと言うと、メアリのほうが知っていそうなもんだが」
俺が知っている魔法は自分でつくった魔法か、途中で作るのをやめた魔法ぐらい。
知らないほうが多いに決まっている。
二人が起きるのを待つこと30分。
二人が同時にピクリと動いた。
「「勝敗は!!」」
起き上がってすぐのセリフがこれだ。
自分のケガよりも勝敗が大切というわけか。
「引き分けでしたよ」
「誰、ですか?」
「私はメアリ、こちらはヒビです」
「メアリとヒビ、ですね。俺は――」
「バルとガルだろ?さっきの戦いを見ていたから知っている」
起き上がった途端、急に戦い始めると思ったがそういうわけでもない。
見た目は子供でも、そこまで馬鹿ではないということだ。
考えすぎだったようだ。
「おい、バル」
「ああ、ガル」
「「勝負の続きだ!!」」
考えすぎではなかった。
こいつらはまた戦いをはじめようとしたのだ。
別に戦うのは構わないが、またケガをすればメアリが心配する。
そうなるとずっとここにいる羽目になってしまう。
「ケンカはやめろ。たった今ケガを治したばかりなんだから」
「そうなんですか!?ありがとうございます!」
「回復したのは俺じゃないがな」
「「ありがとうございます!!」」
「いえいえ。でもケンカはダメですよ?」
別に悪い奴らというわけではなさそうだな。
しっかりとお礼もしているし、何かがあってケンカをしているのか?
とりあえず、座ってもらって話を聞こう。
「戦っていた理由を教えてもらえるか?」
「「どちらが次期先生になるかです!!」」
二人とも息ぴったりに答えた後、互いににらみ合っている。
仲がいいのか悪いのか…。
「先生と言うと、どこかの生徒なんですか?」
「はい!セーグの町の生徒です!」
「「セーグの町?」」
「メストリアル王国所属の町です。町と言っても大きくはないですが、みんないい人ばかりですよ!」
ユガの町がトラノク王国に所属しているような感じなんだろう。
それならセーグの町はこの近くか?
「よろしければ一緒に来てもらえますか?」
「助けていただいたのでお礼をさせてください!」
さっきまで互いにいがみ合っていた二人だが、お礼をすると言いだしてからはそんな気配を出していない。
「どうします?」
「せっかくだ。寄らせてもらおう」
「「では案内します!!」」
そこまで遠くないところに町があるとのこと。
ちなみにだが、国境に一番近いため、メストリアル王国が国境を越えるときに休憩する町としては有名みたいだ。
それならトラノク王国出身のメアリが知らなくても仕方がない。
「なんであんな離れてたところで戦ってたんだ?」
「町で戦うと被害がでるからと言われたので」
「ああやって離れたところだったら遠慮なく戦えますから」
殺す気はなかったようだが、それでも下手したら全治何カ月ともなるケガを負ってもおかしくはない戦いだ。
もし殺す気で戦うなら、最初に俺が戦ったユミルよりも強いんじゃないのか?
いや、能力を使えばユミルのほうに勝機があるかもしれない。
「さっきから気になっていたんですが、次期先生をめぐって戦っていたんですよね?」
「そうですよ」
「そうなると二人に教えていた先生がいるんですよね?それって誰ですか?」
「「シオリ先生です!!」」
「えっ!?」
シオリ…しおりと言うと、いつも大人しかった鈴谷栞か?
こんなにも早くクラスメイトの情報が手に入るとはな。
いや、違う可能性もあるから確認はしておこう。
「もしかして鈴谷栞という名前じゃないか?」
「そうです!先生の知り合いなんですか?」
どうやらあっていたようだ。
そういうことならもう少し聞いてみよう。
情報は多い方がいい。
「そうだ。シオリは今もセーグの町にいるのか?」
「先生はもういません…」
「今はメストリアル王国の戦闘部隊総隊長になっています」
「生徒たちを置いといてか?」
「…俺たちを守るために、行ってしまったんです」
これは何か訳がありそうだな。
聞き出したいところだが、二人はまだ子供。
かと言って何も聞かないわけにはいかないから、キズつかないように慎重に聞きだしてみよう。
無理そうなら、メストリアル王国に着いてから探せばいい。
「守るためとはどういうことだ?」
「先生は以前、俺たちにお手本として闘技場で戦い、圧倒的な強さを見せつけて優勝したんです。その時に国王様に目を付けられたんです」
「ぜひとも隊長として迎えたかったみたいで、強引に取り入れたんです」
話の流れだと、守るために行ったということは人質にされそうになったんだろう。
しかしここまでつくりあげてきたメストリアル王国の国王がそんなことをするとは…。
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