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翌日、今日も移動の日だ。
歩いて3日の内1日が経ったということは、着くのは明日の予定になる。
「さてそろそろ――何をしているんだ?」
「ヒビ、あれを見てください」
「なんだ?」
指を指す方向見ると土埃が舞っている。
風は少し吹いているが、さほど強くないから何かが暴れているのか?
もし大きい動物が暴れているなら、食料になるかもしれない。
「行ってみるぞ」
「はい!」
少し距離はあるが、走ればさほど遠くはない。
俺たちは土煙の下へと走って向かった。
やがて土埃が舞っている場所までつくと、地面に円が描かれた場所へたどり着いた。
円の中には二人の人、いや獣人の子供がいた。
「今度こそ負けねぇぞ!ガル!!」
「こっちの台詞だ!バル!!」
互いににらみ合い、互いにケガをしている。
そして攻撃を始めた。
「ライオンか?」
「そうですね。二人ともライオンの獣人です。なんで戦っているんでしょう?」
「俺が聞きたいわ」
なんでこんなところで戦っているんだ?
こんなところで戦わなくても、闘技場というのがあるはずだろう。
「攻撃上昇!防御上昇!鋭利な爪!!」
「面白いな。魔法の爪と能力向上か」
「凄いですね。まだ子供なのに使い慣らしています」
「戦闘種だからじゃないのか?それだったら不思議ではないだろう」
「でもあそこまで能力向上系魔法をすぐに反映させるのは、普通大人になってやっとですから」
そうなると才能がある子供という事か。
ガルと呼ばれていた方が使っているが、それに対立するバルというやつも強いのだろう。
「速度上昇!空中弾!!」
「攻撃防御で戦うガルに対し、バルは速さ重視か」
同じ種でも同じ魔法を使うとは限らない。
二人とも自分に合った魔法を覚え、使い込んでいるはずだ。
そして戦いが始まった。
「ヒビはどっちが勝つと思いますか?」
「まだ何かあるなら分からないが、このままだったらバルだろう」
この質問はされるだろう、というより自然的にどっちが勝つか考えてしまう。
だからメアリの質問に対し、すぐに答えられた。
「何故バルなんですか?」
「あいつの使う空気弾は空中を地面や壁のように蹴れるようだ。つまりは地面にいなくても空中で攻撃し続けられる。
それに対してガルは同じ速さでもなく、空中にい続けることもできない」
「だから不利と?」
「だが攻撃が当たれば別だ。数を打ち込んで倒すバルが先か、一発で仕留めるガルが当てるかの勝負だ」
ガルも攻撃がなかなか当たらないことを知っているからこそ、当たるまで耐え抜くために防御を上げたはずだ。
バルも対策しようとしたが、これ以上魔法の影響で重くするとせっかくの動きが鈍くなる。
これは見ものだな。
戦いが始まってから5分。
未だに戦いは終わらずに、両者に疲れが見え始めた。
バルは常に動き続けているからもちろん、ガルも必死に追うように攻撃をしている。
常に全速力で走り続けながら攻撃をしているため、5分間も戦っているのが異常なほどだ。
「ハァ…ハァ…くそっ!またこうなるのかよ!!」
「いいぜ。今度こそ最後にしてやる!!」
ずっと空中にいたバルが地面へと降り、ガルは鋭利な爪を解いた。
一体何を始める気なんだ?
二人は気合いを込めて一つの球をつくり始めた。
それには残りの魔力全てを取り入れ込むほどで、さらにさらにと大きくなっていく。
「まずい!俺の後ろに隠れろ!!」
「えっ、どういう――」
「ちっ!」
俺はメアリの手を引っ張り、抱き込んだ。
そして背中には万能立方体を壁のように並べた。
「「強心弾!!」」
次の瞬間、二人がいたところで大きな音と共に強い衝撃が飛んできた。
歩いて3日の内1日が経ったということは、着くのは明日の予定になる。
「さてそろそろ――何をしているんだ?」
「ヒビ、あれを見てください」
「なんだ?」
指を指す方向見ると土埃が舞っている。
風は少し吹いているが、さほど強くないから何かが暴れているのか?
もし大きい動物が暴れているなら、食料になるかもしれない。
「行ってみるぞ」
「はい!」
少し距離はあるが、走ればさほど遠くはない。
俺たちは土煙の下へと走って向かった。
やがて土埃が舞っている場所までつくと、地面に円が描かれた場所へたどり着いた。
円の中には二人の人、いや獣人の子供がいた。
「今度こそ負けねぇぞ!ガル!!」
「こっちの台詞だ!バル!!」
互いににらみ合い、互いにケガをしている。
そして攻撃を始めた。
「ライオンか?」
「そうですね。二人ともライオンの獣人です。なんで戦っているんでしょう?」
「俺が聞きたいわ」
なんでこんなところで戦っているんだ?
こんなところで戦わなくても、闘技場というのがあるはずだろう。
「攻撃上昇!防御上昇!鋭利な爪!!」
「面白いな。魔法の爪と能力向上か」
「凄いですね。まだ子供なのに使い慣らしています」
「戦闘種だからじゃないのか?それだったら不思議ではないだろう」
「でもあそこまで能力向上系魔法をすぐに反映させるのは、普通大人になってやっとですから」
そうなると才能がある子供という事か。
ガルと呼ばれていた方が使っているが、それに対立するバルというやつも強いのだろう。
「速度上昇!空中弾!!」
「攻撃防御で戦うガルに対し、バルは速さ重視か」
同じ種でも同じ魔法を使うとは限らない。
二人とも自分に合った魔法を覚え、使い込んでいるはずだ。
そして戦いが始まった。
「ヒビはどっちが勝つと思いますか?」
「まだ何かあるなら分からないが、このままだったらバルだろう」
この質問はされるだろう、というより自然的にどっちが勝つか考えてしまう。
だからメアリの質問に対し、すぐに答えられた。
「何故バルなんですか?」
「あいつの使う空気弾は空中を地面や壁のように蹴れるようだ。つまりは地面にいなくても空中で攻撃し続けられる。
それに対してガルは同じ速さでもなく、空中にい続けることもできない」
「だから不利と?」
「だが攻撃が当たれば別だ。数を打ち込んで倒すバルが先か、一発で仕留めるガルが当てるかの勝負だ」
ガルも攻撃がなかなか当たらないことを知っているからこそ、当たるまで耐え抜くために防御を上げたはずだ。
バルも対策しようとしたが、これ以上魔法の影響で重くするとせっかくの動きが鈍くなる。
これは見ものだな。
戦いが始まってから5分。
未だに戦いは終わらずに、両者に疲れが見え始めた。
バルは常に動き続けているからもちろん、ガルも必死に追うように攻撃をしている。
常に全速力で走り続けながら攻撃をしているため、5分間も戦っているのが異常なほどだ。
「ハァ…ハァ…くそっ!またこうなるのかよ!!」
「いいぜ。今度こそ最後にしてやる!!」
ずっと空中にいたバルが地面へと降り、ガルは鋭利な爪を解いた。
一体何を始める気なんだ?
二人は気合いを込めて一つの球をつくり始めた。
それには残りの魔力全てを取り入れ込むほどで、さらにさらにと大きくなっていく。
「まずい!俺の後ろに隠れろ!!」
「えっ、どういう――」
「ちっ!」
俺はメアリの手を引っ張り、抱き込んだ。
そして背中には万能立方体を壁のように並べた。
「「強心弾!!」」
次の瞬間、二人がいたところで大きな音と共に強い衝撃が飛んできた。
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