35 / 42
35.監視99
しおりを挟む
「坊ちゃま、今日は何を食べたいですか?」
「そうだなあ……」
勉強が終わったお昼前。
僕はルーシュと一緒にいた。
「この前食べた芋が美味しかったし、芋の料理がいいな」
「芋ですか。そうですね……。芋と肉と玉ねぎの炒め料理はどうでしょうか?」
いわゆるジャーマンポテトというやつかな。
好きな料理の一つでもある。
「じゃあそれで!」
「かしこまりました。では――」
そんな時、部屋のドアが勢いよく開いた。
「私も手伝う!」
何とビックリお姉ちゃんの登場だった。
「お、お姉ちゃん、勉強は?」
「終わったよ!」
「…うそはダメだよ」
お姉ちゃんが自分一人でこんなに早く終わるはずがない。
いつもギリギリ、というより過ぎているんだから。
「嘘じゃないよ!ほら!」
そう言って勉強した内容を渡してきた。
たしかに埋まっているけど、間違っていたら意味がない。
「…ほとんどあっている」
「ね?しっかりやっているでしょ?」
信じられない……。
決して馬鹿にしているわけではないけど、これなら毎日しっかりやってほしい。
「じゃあ一緒に作りましょうか」
ルーシュはお姉ちゃんと作ると言い始めた。
まずい!このままだとせっかくの料理が台無しになってしまう!
「僕も一緒に――」
「だーめ!アンディは期待して待ってて!」
だめだ、一緒にいることすらできないなんて……。
また解毒を使う羽目になる!
「じゃあつくってくるから部屋で待っててね。あっ!」
「どうしたの?」
「覗いたりしたらお昼抜きだからねっ」
いっそ、そっちの方がいい気がしてきた。
でもお腹はなっていて相当減ってしまっている。
午前中に頭を使ったんだからそりゃあ減るよね。
学校でもたまになる人いるぐらいだし。
「それでは作ってきます」
「また後でねー」
あっ、二人とも行ってしまった。
どうすることもできなかった。
少しだけ、スキルで覗いてみようかな。
もうそれぐらいしかできることがない。
「スキルオープン」
いざというときのために確認しておいたスキルがある。
それは監視だ。
言葉通りならそれ相応に使えるだろう。
これを上げてっと。
「料理だから、台所が見れればいいんだけど……」
台所を見たい、そう思った瞬間台所の風景が頭の中に入ってきた。
『危ないので私が見ているときだけ包丁を持ってくださいね』
『もう1人でもできるよ!』
『でももしケガをされてしまわれると、怒られるのは私なんです。ここはお願いします』
『むぅ、わかったよー』
まだ台所について間もないが、材料はすでに並んでいた。
必要なものしかなく、余計なものは一切置かれていない。
『ではまず芋からです』
『こう?』
『そうです!お嬢様は上手ですね』
『たくさんお勉強をしたからね!』
できれば普通の勉強もしてください。
それと、その勉強はもう一度最初からお願いします。
「でもこれなら大丈夫そうだな」
一応、不安もあるから作っている最中も見た。
炒めるときも、焦がしたり生焼きになったりすることはなかった。
それどころか、完璧と言ってもいいほどだった。
「やばっ、お腹が鳴ってきた」
見ているだけでさらにお腹が空いて来てしまった。
今なんて何回もお腹が鳴っている。
「そろそろ完成だろうし、呼ばれるんじゃないかな?」
お姉ちゃんは台所から離れ、ルーシュは他に簡単な料理をつくり始めた。
少ししてからお姉ちゃんは皿をたくさん持ってきていた。
一瞬ドキッとしたけど、ただお手伝いをしているだけだ。
「もう完成したことだし、大丈夫だろう」
僕は見るのをやめて、大人しく待つことにした。
と言ったものの、やることが無い。
ドラグノールには餌はもうあげたし、そもそも部屋から出れない。
結局やることはなく、やった勉強の見直しをしていた。
「アンディー!出来たよー!」
「はーい!」
少し待ったら呼ばれた。
僕は期待に胸を膨らませて食堂へと向かった。
「もうお腹ペコペコだよ」
「そう思ってたくさんよそったよ!」
お姉ちゃんは自信満々に料理を運んでくれた。
「美味しそう!」
「でしょう?ルーシュと一緒に作った自信作だよ!」
本当に美味しそうだ。
早く食べたい、そう思わせてくる。
「いただきまーす!」
まずは一口。
驚いたことに、今まで食べたジャーマンポテトより美味しいと感じた。
「美味しいよ!」
「本当!?」
お姉ちゃんも嬉しそうだった。
本当に美味しい、お店で出してもいいと思うほどだった。
「そうだ!よかったらこれ!」
そう言って一つの瓶を渡してきた。
色は紫色だった。
「…これは?」
「オリジナルソース!よかったら使ってね!」
お姉ちゃんはまだ何かあるのか、再び台所に戻っていった。
「これは、あれだよね……」
パープルシチューの素だよね。
これが原因だったのか……。
普通に作ったら美味しいのにもったいない。
「そういえば以前使った鑑定があったんだっけ」
試しに鑑定をして見た。
鑑定結果は使われた食材が並んでリスト化されている。
何々、まずは……。
「マヒキノコ」
アウトだね、これはアウトだよ。
一品目からマヒキノコってどういうこと!?
マヒ、ってついているんだから食材ではないよね?
「まだ間違えて入っちゃったという可能性があるんだ、きっと」
偶然の偶然、本当にたまたま入っちゃったのかもしれない。
色はきっと何か化学反応がたまたま起きたという可能性もある。
「えっと、次は……。デスオイル」
デスオイル、油の一種で激辛の油だ。
辛い料理で使おうと作ったものだが、死者がでたため使用禁止となっている。
「一体、どこでこんなものを……」
まず、普通は入手できない。
もしかしたら家のどこかにあったのかな?
でもこれを入れるって、単純に殺人につながるよ?
「ん?製造された日まで分かるのか」
読み飛ばして最後のところに製造された日にちが書かれていた。
そこを読んでみると、製造日は今から5年前。
「お姉ちゃんが5歳の時につくったやつなのか。そりゃあこんなものができるわけだ」
多分、まだ料理を全然知らないときだから、適当にまぜて作ったんだろう。
でも未だに持っているって、腐っているとは思わなかったのかな?
あっ、デスオイルが入っているから腐らないみたい。
防腐機能付きなんてすごいソースだな。
「でもこれは食べ物ではないよね」
僕はそっと、瓶をポケットにしまった。
お姉ちゃんには全部使っちゃったと言っておいた。
最後の瓶で品切れとのこと。
これならお姉ちゃんの今後の料理は安心して食べられるんじゃないのかな?
「そうだなあ……」
勉強が終わったお昼前。
僕はルーシュと一緒にいた。
「この前食べた芋が美味しかったし、芋の料理がいいな」
「芋ですか。そうですね……。芋と肉と玉ねぎの炒め料理はどうでしょうか?」
いわゆるジャーマンポテトというやつかな。
好きな料理の一つでもある。
「じゃあそれで!」
「かしこまりました。では――」
そんな時、部屋のドアが勢いよく開いた。
「私も手伝う!」
何とビックリお姉ちゃんの登場だった。
「お、お姉ちゃん、勉強は?」
「終わったよ!」
「…うそはダメだよ」
お姉ちゃんが自分一人でこんなに早く終わるはずがない。
いつもギリギリ、というより過ぎているんだから。
「嘘じゃないよ!ほら!」
そう言って勉強した内容を渡してきた。
たしかに埋まっているけど、間違っていたら意味がない。
「…ほとんどあっている」
「ね?しっかりやっているでしょ?」
信じられない……。
決して馬鹿にしているわけではないけど、これなら毎日しっかりやってほしい。
「じゃあ一緒に作りましょうか」
ルーシュはお姉ちゃんと作ると言い始めた。
まずい!このままだとせっかくの料理が台無しになってしまう!
「僕も一緒に――」
「だーめ!アンディは期待して待ってて!」
だめだ、一緒にいることすらできないなんて……。
また解毒を使う羽目になる!
「じゃあつくってくるから部屋で待っててね。あっ!」
「どうしたの?」
「覗いたりしたらお昼抜きだからねっ」
いっそ、そっちの方がいい気がしてきた。
でもお腹はなっていて相当減ってしまっている。
午前中に頭を使ったんだからそりゃあ減るよね。
学校でもたまになる人いるぐらいだし。
「それでは作ってきます」
「また後でねー」
あっ、二人とも行ってしまった。
どうすることもできなかった。
少しだけ、スキルで覗いてみようかな。
もうそれぐらいしかできることがない。
「スキルオープン」
いざというときのために確認しておいたスキルがある。
それは監視だ。
言葉通りならそれ相応に使えるだろう。
これを上げてっと。
「料理だから、台所が見れればいいんだけど……」
台所を見たい、そう思った瞬間台所の風景が頭の中に入ってきた。
『危ないので私が見ているときだけ包丁を持ってくださいね』
『もう1人でもできるよ!』
『でももしケガをされてしまわれると、怒られるのは私なんです。ここはお願いします』
『むぅ、わかったよー』
まだ台所について間もないが、材料はすでに並んでいた。
必要なものしかなく、余計なものは一切置かれていない。
『ではまず芋からです』
『こう?』
『そうです!お嬢様は上手ですね』
『たくさんお勉強をしたからね!』
できれば普通の勉強もしてください。
それと、その勉強はもう一度最初からお願いします。
「でもこれなら大丈夫そうだな」
一応、不安もあるから作っている最中も見た。
炒めるときも、焦がしたり生焼きになったりすることはなかった。
それどころか、完璧と言ってもいいほどだった。
「やばっ、お腹が鳴ってきた」
見ているだけでさらにお腹が空いて来てしまった。
今なんて何回もお腹が鳴っている。
「そろそろ完成だろうし、呼ばれるんじゃないかな?」
お姉ちゃんは台所から離れ、ルーシュは他に簡単な料理をつくり始めた。
少ししてからお姉ちゃんは皿をたくさん持ってきていた。
一瞬ドキッとしたけど、ただお手伝いをしているだけだ。
「もう完成したことだし、大丈夫だろう」
僕は見るのをやめて、大人しく待つことにした。
と言ったものの、やることが無い。
ドラグノールには餌はもうあげたし、そもそも部屋から出れない。
結局やることはなく、やった勉強の見直しをしていた。
「アンディー!出来たよー!」
「はーい!」
少し待ったら呼ばれた。
僕は期待に胸を膨らませて食堂へと向かった。
「もうお腹ペコペコだよ」
「そう思ってたくさんよそったよ!」
お姉ちゃんは自信満々に料理を運んでくれた。
「美味しそう!」
「でしょう?ルーシュと一緒に作った自信作だよ!」
本当に美味しそうだ。
早く食べたい、そう思わせてくる。
「いただきまーす!」
まずは一口。
驚いたことに、今まで食べたジャーマンポテトより美味しいと感じた。
「美味しいよ!」
「本当!?」
お姉ちゃんも嬉しそうだった。
本当に美味しい、お店で出してもいいと思うほどだった。
「そうだ!よかったらこれ!」
そう言って一つの瓶を渡してきた。
色は紫色だった。
「…これは?」
「オリジナルソース!よかったら使ってね!」
お姉ちゃんはまだ何かあるのか、再び台所に戻っていった。
「これは、あれだよね……」
パープルシチューの素だよね。
これが原因だったのか……。
普通に作ったら美味しいのにもったいない。
「そういえば以前使った鑑定があったんだっけ」
試しに鑑定をして見た。
鑑定結果は使われた食材が並んでリスト化されている。
何々、まずは……。
「マヒキノコ」
アウトだね、これはアウトだよ。
一品目からマヒキノコってどういうこと!?
マヒ、ってついているんだから食材ではないよね?
「まだ間違えて入っちゃったという可能性があるんだ、きっと」
偶然の偶然、本当にたまたま入っちゃったのかもしれない。
色はきっと何か化学反応がたまたま起きたという可能性もある。
「えっと、次は……。デスオイル」
デスオイル、油の一種で激辛の油だ。
辛い料理で使おうと作ったものだが、死者がでたため使用禁止となっている。
「一体、どこでこんなものを……」
まず、普通は入手できない。
もしかしたら家のどこかにあったのかな?
でもこれを入れるって、単純に殺人につながるよ?
「ん?製造された日まで分かるのか」
読み飛ばして最後のところに製造された日にちが書かれていた。
そこを読んでみると、製造日は今から5年前。
「お姉ちゃんが5歳の時につくったやつなのか。そりゃあこんなものができるわけだ」
多分、まだ料理を全然知らないときだから、適当にまぜて作ったんだろう。
でも未だに持っているって、腐っているとは思わなかったのかな?
あっ、デスオイルが入っているから腐らないみたい。
防腐機能付きなんてすごいソースだな。
「でもこれは食べ物ではないよね」
僕はそっと、瓶をポケットにしまった。
お姉ちゃんには全部使っちゃったと言っておいた。
最後の瓶で品切れとのこと。
これならお姉ちゃんの今後の料理は安心して食べられるんじゃないのかな?
5
お気に入りに追加
3,060
あなたにおすすめの小説
7個のチート能力は貰いますが、6個は別に必要ありません
ひむよ
ファンタジー
「お詫びとしてどんな力でも与えてやろう」
目が覚めると目の前のおっさんにいきなりそんな言葉をかけられた藤城 皐月。
この言葉の意味を説明され、結果皐月は7個の能力を手に入れた。
だが、皐月にとってはこの内6個はおまけに過ぎない。皐月にとって最も必要なのは自分で考えたスキルだけだ。
だが、皐月は貰えるものはもらうという精神一応7個貰った。
そんな皐月が異世界を安全に楽しむ物語。
人気ランキング2位に載っていました。
hotランキング1位に載っていました。
ありがとうございます。
知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!
マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です
病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。
ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。
「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」
異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。
「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」
―――異世界と健康への不安が募りつつ
憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか?
魔法に魔物、お貴族様。
夢と現実の狭間のような日々の中で、
転生者サラが自身の夢を叶えるために
新ニコルとして我が道をつきすすむ!
『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』
※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。
※非現実色強めな内容です。
※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる