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プロローグ

宇宙の想いは腐るのか。

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 ……ザ……ザザ

  ……ザァ…………


 ラジオを点けてながれるノイズは

  まるで幕開けを待つ 前奏のような美しさだった。


 僕らの日々に焦げる

  この雑音の願望は

   まるでノイズにしか聞こえないのに。



 夜が来る度 この叫びを星々のひとつに並べては

  僕らは朝を紡いできたんだ。



 でも 僕らの本当は

  この叫びを空に捧げたくなかった。



 だから僕らは

  スペースデブリに 想いを混ぜた


   この想い。 腐らずに残り続けるように。


 いつしか ソレが降ってくる前に

  僕らは浮かべたものを拾い上げよう。
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