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元Sランクの俺、剣豪と出会う?
しおりを挟む「レンさん、レーンさん。朝ですよ、起きてくださ~い」
朝、聞き慣れた声と共に、レンは目を覚ます。
目を開くとそこには正座しながら体を揺するティエリナがいて、レンは呻き声に近い声を出しながら体を起こす。
「あー、レンさん。浴衣が乱れてますよ」
「……ん?」
「ん? じゃありませんよ。少し失礼しますね」
と言って、ティエリナはレンの体を正面になるように動かし、乱れた浴衣を手慣れた手付きで直していき、帯をしっかりと結ぶ。
そんな朝から至れり尽くせりのレンは寝ぼけながらティエリナに礼を言い、ティエリナは困ったようにレンの布団を畳んでいたが嫌そうな顔を見せたりはしなかった。
むしろ人の為に尽くせることが嬉しいのか、朝だというのにティエリナは生き生きとしており、額に浮かんだ汗を腕で拭いながら一息ついていた。
「あら~、本当はお二人さん、出来てるんじゃないのぉ?」
「なっ、カラリア!? いつの間に……」
「えーと、朝ですよー起きてくださ~い辺りかな? いや~、朝からお熱いですねぇ」
「べ、別にそんなんじゃないから。レンさんも言ってやってください」
だがレンはそんなティエリナの期待に応えられず、だらしなく『あー……そうだなぁ』と口にしたと思えば項垂れてしまう。
もしかして具合が悪いのではとティエリナがレンの顔を上げて額に触れようとするが、ただレンは眠そうにしてるだけであったのでホッと胸を撫で下ろしていた。
「ふ~ん、意外とレンさんって朝弱い人なんだね? ボクの中では結構日が昇る前から起きて冒険の準備をしてるイメージがあったんだけど」
「いや……なんか昨日の酒が残ってるのか、まだ頭がボーッとしてな。悪いが、水とか貰えるか?」
「水ですね。分かりました。今持ってきますので、待っていてくださいね」
レンの要求を聞いたと思えばティエリナはすぐさま立ち上がり、忙しく部屋を出ていってしまう。
そんな朝から忙しいティエリナの背中を眺めつつも、カラリアはレンの横にやってきて胡座で座り、ティエリナが放置した布団を代わりに畳んでいた。
「ねぇ、知ってる?」
「……なにをだ?」
「実はティエリナってね、昔はグランニールのギルドで大人気だったんだよね。まぁ、あれだけ綺麗で魅力的なな肉体を持っていればそうだけど、人見知りっていうのかな。あんまり他の人と話そうとしなかったんだよね」
「……なにが言いたい?」
「そんな女の子に尽くしてもらえるなんて、レンさんって幸せ者だなって!」
「……うぜぇ」
バチコーンと星が飛び出るくらいの勢いでウィンクをするカラリアにイラついたのか、レンは立ち上がって体を伸ばす。
イラついたといっても嫌いだからというわけではなく、いつものカラリアテンションに朝から巻き込まれるのが嫌という意味である。
それでもイラついたのは確かなので、カラリアは『たはは、ごめんって』と反省の色が見えない謝罪をし、レンもレンで『大丈夫だ』と快くカラリアを許していた。
「レンさん、お待たせしました。水ですよ」
「あぁ、ありがとう」
「これで多少はマシになるといいのですが……あ、カラリア。リルネスタさんを起こしてきてくれない? ついでにライネリアさんとローザさんも」
「ライネリアさんとローザさんは起きてたから、リルネスタちゃんだけでいいよね? リルネスタちゃん、誰よりも早く寝たのによく寝れるなぁ」
「まぁ、寝る子は育つって言うでしょ?」
「リルネスタちゃんは育ちすぎだよ。色んな意味でね……あはは」
部屋から去ろうとするなりカラリアがそんなことを言うので、ティエリナが『おじさんみたいなこと言わないの』と注意したので、そんなティエリナから逃げるようにカラリアは早足でリルネスタの部屋へと向かってしまう。
ティエリナは平常運転のカラリアにため息を吐きつつも、水を飲み干したレンの顔色が少し良くなっていたので、安心したのか安堵の息を漏らしていた。
「レンさん、今日はなにをするんですか?」
「あー、今日はとりあえずギルドに寄る予定だな」
「なるほど、件の人探しですね」
「あぁ、ティエリナはどうする? もし来たかったら来てもいいんだぞ?」
「……そうですね、せっかくですが遠慮しておきます。あ、別にギルドに嫌な思い出があるというわけではありませんよ? ただ、今日は少し家の手伝いがありまして」
「そうか、なら仕方ないな」
さり気なく流したレンだがティエリナを誘ったときに現れた変化を見逃さなかった。
口では嫌な思い出があるわけではないと言っているものの、きっと体が、心が過去の悲劇を引きずっているのだろう。
その証拠に唇が若干震えており、いつもの優しい笑顔もどこかぎこちなく、作り笑顔感が否めなかった。
「それでは、もうすぐ朝食の準備が終わりますので、昨日夕食を食べた場所に来てくださいね?」
「おう、ありがとうな」
「いえいえ、これくらい気にしないでください」
軽くお辞儀をし、ティエリナは空になったコップを持ってレンの部屋を出て長い廊下を進んでいく。
そして居間への道を曲がるとそこにはカラリアがいて、ティエリナは驚きのあまり『ひゃっ!?』と変な声を出して一歩だけ後ずさっていた。
「カ、カラリア? どうしてこんなところに……それより、リルネスタさんは?」
「あー、リルネスタちゃんならもう居間にいるよ。ライネリアさんとローザさんもね」
報告を終え、くるりと背を向けるカラリアは、そのままゆっくりと居間へと向かっていく。
だがティエリナにはどうしてこんなところで報告されたのかが謎で、カラリアの背中を見つめながらあとをついて行く。
すると突然カラリアが『ティエリナは』と言葉を発したと思えば、首だけ回してティエリナに視線を向けたので、ティエリナはカラリアの意味の分からない行動を前に戸惑っているのか、生唾を飲み込みながら黙って口が開かれるのを待っていた。
「──素直じゃないよね。本当はギルドに行きたいんでしょ?」
「……聞いてたの?」
「まぁね。盗み聞きは悪いと思うけど、聞こえちゃったからさ」
いじらしく笑うカラリアだが、口調が普段よりも落ち着いていたので、長年付き合っているティエリナは、カラリアがこうなる時は真面目な話をする予兆だと知っていた。
なので次の言葉を待っていると、カラリアは二ヒヒっと笑い、目を細め。
「素直になりなよ」
と、ティエリナに告げた。
それに対しティエリナは無言で俯いていたが、いきなりプッと噴き出し、満面の笑みでカラリアを見つめていた。
「それで、どうしてそれをこんなところで言うの?」
「え? ほら、なんかいつもふざけてるような人が少し暗い場所でこういうことを言うとさ、なんか……こう、謎の人物的な雰囲気が出てカッコイイでしょ?」
「ふふふ、カラリアのことだからそう言うと思った。でも、カラリアは私のことをよく知ってるよね。私も素直になろうと思うんだけど、まだ心のどこかではなにかがつっかえてる気がして……」
「別にいいんじゃない? そのつっかえてるのがなにかは分からないけど、いつか自然に吹っ切れるって。それよりも早く行こ! ボク、お腹ぺこぺこだよ~」
「そうね、行きましょうか」
カラリアと肩を並べ、ティエリナは居間へと向かう。
だがティエリナの心の中にはカラリアから言い放たれた『素直になりなよ』という言葉が深く突き刺さっており、ズキズキと胸を痛めていた。
そして居間に到着するとティエリナとライネリア、ローザやリアーナが既に座っており、グザンはレンと同じくまだ酒が抜け切ってないのか気持ち悪そうにしていた。
それから待つこと約2分後にはレンが居間に到着し、皆で朝食を済ませる。
その後、ギルドへと向かうレン達を見送ったティエリナは、いつまでも正体が分からないつっかえのせいで心がモヤモヤするのか、机に突っ伏してしばらくの間悩みに耽っていた。
────────
ザワザワ──ではなく、ゴウゴウとまるで火山が噴火するかのような熱気に包まれたグランニールのギルドは、あのイグナスのギルドよりも騒がしく、屈強な肉体を持った者や露出度の高い鎧を纏った者など、様々であった。
武器は大槌や盾、大剣に短剣と幅広いのだが、中には刀を携えている冒険者もチラホラ見え、レンは暑苦しくも騒がしいグランニールのギルドにどこか懐かしさを抱いていた。
「なんだぁてめぇら。どこから来やがった?」
だが一歩前へ進んだ瞬間、厳つい顔をした男に絡まれてしまう。
しかしレンは喧嘩をしに来たわけではないので、強気にも弱気にもならず、あくまで自分を貫いて接することにした。
「俺達はケルアから来た。人探しでな」
「そうかぁ、なるほどな!」
いきたり男が腕を振り上げたのでレンが身構えようとすると、その腕はレンの顔面ではなく首の後ろに回され、レンの口になにかが流し込まれた。
「ようこそグランニールへ! 歓迎するぜぇ!!」
「むぐっ!? こ、これは……?」
「うめぇだろ? これはグランニール名物の火山ドリンクだ! ちなみに酒じゃねぇから安心しな。どわっはっはっは!!」
結局喧嘩にはならず、穏便に終わったのでレンはその男と別れてギルドの中を進んでいくが、赤の他人であるはずの冒険者達の距離感が如何せん近かった。
初対面だというのに気さくに絡まれ、肉や芋を潰して焼いた料理を食べさせられたり、酔った男と力比べをしたりと、熱気が凄かった。
それは後ろを歩いていたリルネスタ達も同じなのか、女性陣は男勝りの女に絡まれ、早速グランニールのギルドの洗礼? を味わっていた。
なので一際人気のない席に避難し、一息ついてから座ると、周囲がいきなり騒がしくなり、視線がレン達に集まっていた。
「……なんか、やけに注目を浴びてないか?」
「う、うん。なんでだろうね?」
前のめりになり、周りには聞こえないように話すレンとリルネスタは、向けられている視線がどこか哀れんでいるように感じ、居心地の悪さにその場から去ろうとした。
だがその時、突然机の上に足がドカッと乗せられたので、リルネスタは『わっ!』と驚いて椅子から崩れ落ちそうになってしまう。
しかしリルネスタの隣で座っていたローザがそんなリルネスタの襟を掴んで体を支え、呆れたような顔をしつつもリルネスタが落ちないように助けていた。
「おうおう! 小生の席に座るなど、度胸のある者達がいるのぉ!」
バッチリと髪をまとめ上げ、片腕をゆったりと開いた胸元に通すその男は、口に楊枝をくわえており、腰には一本の刀をぶら下げていた。
そんなまさに『刀が似合う男』と形容できる渋い男は、青い顎髭を撫でながらレン達を好奇に近い目線で見下ろしていた。
「この席に座ってこたぁ……この小生と決闘をしたいということだろ?」
「は、はぁ? いや、決闘なん」
「まぁ待て! そうか、確認するまでもなかったということだな。配慮が足りなかった。いいだろう、今回はそんな貴殿のため、この剣豪である小生が相手に──」
きっと『相手になろう!』とカッコつけたかったのだろう。
だが見事なポージングをする前に、後ろから一人の女性がそんな男の肩を掴んでポージングの邪魔をしていた。
その女性は綺麗な黒髪なのだが、耳の前に持ってきた髪の毛以外は肩にも届かないくらい短く、後頭部には首辺りまでの長さのポニーテールが出来ていた。
顔付きは凛としており、先程の男と同じように『刀が似合う女』と形容できるほど、腰にぶら下げている二本の刀が雰囲気を醸し出していた。
「聞き捨てならないな、トウオウよ。拙者を前にして剣豪を名乗るなど、許されぬぞ?」
「む? これはこれはシグレ殿。だが小生が剣豪というのは事実。いい機会だ、只今からどちらが本物の剣豪か──勝負しやせんか?」
「それはいい案だ。確か昨日までで999戦、499勝499敗1分け。最初の1分けがなければ今頃どちらが剣豪が決まっていたが、1000戦目にして勝者が決まるのも、面白い。本日の決闘は天下分け目の大勝負になるやもしれぬ」
突然現れた自分の事を拙者と名乗るシグレという女性は、レン達の座っている机に足を乗せているトウオウと呼ばれる男に刀を向けて決闘を申し込んでいた。
それにより、ギルドの中は『待ってました!』というムードになり、皆決闘場へと駆け込んでいってしまった。
「ふむ、では……そこの者よ、審判を頼めますかな?」
「……俺がか?」
「そうだ。拙者達の審判なんて、普通なら出来るものではないぞ? しかも此度はどちらが剣豪かが決まる決闘だ。平等な審判を期待しているぞ」
「小生からも頼む。見たところ、貴殿は中々腕が立つように見える。決闘はすぐに開始する。遅れるでないぞ!」
と言い、トウオウとシグレはレンからの返事を待たずして決闘場へと向かってしまう。
あまりにも突然の出来事にレンは呆気にとられてしまっていたが、一方のリルネスタはそんなレンとは裏腹になぜか目を輝かせて二人の背中を眺めていた。
「ね、ねぇ。レン……これってさ……」
「ん、どうした?」
「どっちかが勝ったら剣豪なんでしょ? ということは、どっちかが大剣豪になるかもよ!」
「……あ、そうか。忘れていた。確かに、もし腕が確かなら……可能性は捨てきれないな」
もしかしたら剣豪というのはトウオウとシグレの戯言かもしれないが、レンは二人が冒険者としてかなりの腕を持つ者であると気付いていた。
あの目に宿る自信と隠しきれないオーラは少なくともAランク以上であり、もしかしたらSランクに届いているかもしれないレベルであった。
『これは、見定める必要があるのぉ』
『そうですね。レンさん、これはチャンスですよ』
「あぁ。俺が審判に選ばれたのも、偶然ではなく運命なのかもしれない。……よし、行ってくる」
まるで自分が決闘するかのように、レンは意を決して決闘場へと向かっていく。
そう、これはこれから共に仲間として旅をするかもしれない大剣豪の腕前を間近で見ることの出来る最大のチャンスなのだから──
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