Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八

文字の大きさ
上 下
83 / 99

元Sランクの俺、決着がつく

しおりを挟む






 決闘が始まってから約10分が経過し、そろそろ優劣がハッキリと分かり始めてくる頃。

 ギャラリーで決闘を見ている者達は、あまりにもレベルの高い激しすぎる決闘に、息を呑んでいた。

「レェェン!!」

 ギリュウが長剣を振り回すように薙ぎ払い、遠心力が働いた重い一撃をレンに叩き込み、それをレンが受け流して攻撃に転じる。

 そのレンの攻撃をギリギリで避けたり受け止めつつも、ギリュウは1歩も怯むことなく勇猛果敢に武器をレン目掛けて容赦なく振り下ろす。

 そんな勝利の女神がどちらに微笑むか分からない状況ではあっあものの、時間が経つにつれて優劣がハッキリしてくる。

 レンはあれほどの攻撃を何度も受け流したのにも関わらず息は切れておらず、むしろ落ち着いた表情でギリュウの攻撃を冷静に判断して完璧にいなし続けていた。

 だが一方のギリュウは最初からずっとこの調子で、しかも怒りのあまりペースが上がっており、肩を上下に揺らしながら荒々しく呼吸を整えていた。

「……もうバテたのか? 俺を追放したんだ。もちろん俺なんかに負けるはずないよな?」

「っ! 舐めるなぁ!!」

 レンが嘲笑気味にギリュウに語りかけると、ギリュウにその挑発が効いたのか、顔を真っ赤にしながら力任せに長剣を振り、レンに襲いかかる。

 初撃が弾かれ、二撃目は受け流され、三撃目は躱される。

 そんないつまで経っても保身に走るレンに腹が立つのか、ギリュウはレンを聖剣と共に一刀両断しようと長剣を頭上に構えるが、その瞬間カンッと軽い金属音がギリュウの耳に届く。

 その金属音の正体を探ろうとするギリュウだが、同時に手元が異様に軽くなっていることに気付き、まさかと目を見開く。

 どうやらそのまさかはギリュウの思った通りで、今まで自分から攻撃は仕掛けずカウンターばかり狙っていたレンは、ギリュウの持つ長剣の柄を突いて遠くへ弾き飛ばしたのだ。

 これも激昴したギリュウの隙をついたカウンターとも言えるのだが、レンは躊躇することなく、特にこれといった余韻に浸ることもなく剣先をギリュウの首元に向け、ルーセフに顔を向けていた。

「……ギリュウ、失格──」

「まだ終わってねぇ!」

「っ!」

 ギリュウはレンの懐に潜り込むように頭を低くし、腰から隠していたであろうナイフを抜き出し、レンの目を狙って切り付ける。

 それにより反応が遅れたレンは体をなんとか仰け反らせるが、ギリュウの持っているナイフは普通のナイフと違って刃が鎌のように曲がっており、レンの目と頬の間に鋭い痛みが走り、左目が真っ赤に染まる。

 真っ赤に染まるといっても目の中で出血したわけではなく血が飛び散って赤く見えているだけだが、ギャラリーではギリュウがレンの目を掻っ切ったと勘違いしているのかザワザワと騒がしくなっていた。

「かはは……油断したな、レン!」

「……そうだな。俺としたことが、とんでもない失態だ」

 ギリュウの中ではレンが痛みに震えて蹲ると思っていたのだろう。

 だがそんな予想とは裏腹に、レンは生々しい血を流しながらも、冷酷な眼差しのまま足を上げながら体ごと回し、ギリュウの手首をかかとで蹴りつけてナイフを手放させる。

 そして聖剣を鞘に収め、先程の《一閃炎華》を使用したタカギと同じ構えになり、ギリュウにも聞こえないくらいの小さな声で詠唱を済ませていく。

「や、やめっ──」

「一閃ッ!!」

 容赦なく──といっても刀身は鞘に収められているためギリュウの体が真っ二つになることはないのだが、それでもレンが放つ《一閃》を腹部に受けてしまうので、ギリュウは吐瀉物を吐きながら地面を転がっていき、動かなくなる。

 これでも力は抑えた方なので死ぬことはないと思うが、レンはギリュウの手首の脈拍を測って生きていることを確認し、手首を掴んだままルーセフの方を向いて手をプラプラと動かしてギリュウが気絶していることを伝えていた。

「今度こそ……ギリュウ、失格!」

『うおぉおぉおおぉぉ!!』

 何度見ても見事なレンの《一閃》が決まったので、静かになりつつあった決闘場は再び息を吹き返したかのように歓声に包まれる。

 そんな中、未だに決闘を続けるシキとタカギはなぜか互いに剣を止め、互いの目を見合っていた。

「さて、これでオレの仕事は終わりだ」

「……なんで武器を片付けてるんすか? 勝負はこれからっすよ!」

「察しが悪いな。そっちの仲間が負けて、今はレンさんが自由になっている。ほら、戦ってきなよ」

「っ! あ、あんた……!」

 シキとタカギの会話を聞いてレンは『勘弁してくれよ』と眉間を押さえながらため息を吐いていたが、シキには自由に戦わせてくれた例があるので、聖剣を鞘から引き抜いてタカギに剣先を向ける。

 それによりタカギの表情が見る見るうちに明るくなり、鼻の穴を大きくしながらレンの前までやって来てはこちらも聖剣を構えて剣先をレンに向けていた。

「……その、さっきは申し訳なかったっす。俺っち、まさかレンさんがSランク冒険者だったことを隠しているなんて知らなくて──」

 俯き、素直に謝罪するタカギがレンの顔色を伺うようにゆっくりと顔を上げると、目の前には聖剣を振り下ろすレンが接近してきており、タカギは驚きつつも姿勢を低くして剣先が到達するまでの時間を伸ばし、それにより生じたわずかな時間ですぐさま聖剣を顔の前に構え、レンの強力な一撃を受け止める。

 だがレンの力があまりにも強く、タカギは押され気味であった。それでもタカギは必死に耐え、自分の思いを口にしていた。

「たっ、確かに俺っちが全部悪いっすけど、話くらい聞いてくれてもいいじゃないっすか……!」

「今は決闘の時間だ。お前が本当に反省しているなら話は聞くが、今そんな話を聞いてられるほど、決闘ってものは優しくない」

「……っ!」

 そんなレンの言葉により、タカギは今までレンがヴァンホルンで決闘してきたときの事を思い出し、ハッとする。

 今までレンは相手の問答に答えることはあったものの、自分から無駄なことを話そうとせず、もし相手が関係のないことを話そうとするならば容赦なく剣を振り下ろす人であると。

 そんな大人気のないように見えるレンであるが、タカギはそんなレンの冷酷とも呼べる行動と、誰に対しても容赦しないプライドに尊敬し、憧れたのだ。

「やっぱり、レンさんはカッコイイっす……! でも! 俺っちだって……俺っちだってここまで強くなることが出来たっす!」

 レンの聖剣をかち上げ、大きく隙を見せたレンの胸部を目で捉えてタカギは剣を振るおうとする。

 だがその刹那。
 タカギの中に眠る本能が剣を振るう腕を止め、その場から横に飛び退いてレンと距離をとる。

 その謎の行動に傍から見ている者達だけでなくタカギ本人も首を傾げていたが、レンは今の行動を前に動きを止めていた。

「(わざとかち上げられ、タカギが隙を狙ってきたところを狙って蹴り飛ばそうとしたが……まさか読んだのか……? いや、俺はそこまでまだ体を動かしていなかった。もしかして、スキルなのか?)」

 自分の作戦を見破られたようで気味が悪いのか、レンは唾を飲み込みながらも、タカギに肉薄する。

 やはりタカギはレンの行動を読んでいるように動いていたが、それよりも先にレンがタカギの行動を上回るように攻め続けていた。

 それはレンが数多の冒険者と決闘したことによりいつの間にか体に染み付いていたもので、相手の小さな動作でも次どのように動くのかが分かるようになっていたのだ。

 だがそれでもタカギの動きはそんな読んだレンの動きを読んでいるようで、意味の分からない現象の前にレンは若干だが冷や汗をかいていた。

「シックスセンス……第六感のスキルか?」

「だ、だいろっかん? なんっすかそれ、俺っち分からないっす!」

 そう言うタカギだが、その動きは《第六感》と呼ばれる感覚を研ぎ澄まさせて相手の行動に体が咄嗟に反応するというもので、非常に厄介なスキルであった。

 それでもタカギは《第六感》のスキルのことはちんぷんかんぷんらしく、レンの言葉を頭の中で繰り返しているが、よく理解出来ていないのか難しい顔をしていた。

 もしこれが自分のスキルを隠す演技だとしても、あのタカギにしてはあまりにも演技が出来すぎている。

 なのでレンはある一つの結論を導き出していた。

「スキルではなく、生まれ持った才能か……? スキルにより強化されたものではなく、元から体に根付いていた能力。純粋な第六感……か。面倒だな」

 《第六感》のように誰しもが持っているが眠っているものをスキル開花で目覚めさせることにより、それを駆使することが出来るようになる。

 だが中には《第六感》のような潜在能力を最初からスキルではなく当然のように使える者も存在している。

 その場合はスキルではないので自覚していない者が多いのだが、スキルとは比べ物にならないレベルの《第六感》を所持しているということになるのだ。

 そうなってしまうと、タカギの才能は脅威に近いものになる。

 レンの《一閃》をアレンジした自己流の剣技に、生まれ持った《第六感》という天賦の才能。

 それだけでタカギはAランクではなくSランクの器を持っていると、レンは睨んでいた。

 だが──

「──その程度だ」

「うぐっ!?」

 タカギの腰辺りから抜き出される聖剣をよく見てから避けつつ、レンはタカギの肩を掴んで鳩尾に膝蹴りをする。

 それによりタカギがうずくまったので、肩から背中に手をずらして背中を押し込みつつ膝を押し付ける。

 さすがにタカギもレンが剣術ではなく武術で来たことに驚きつつも、容赦なくレンが膝をグリグリと押し込んでいたので、大きくむせてボタボタとヨダレが大量に口から垂れ流しになっていた。

「ガハッ!? ぐぅあぁぁ!!」

 このままでは夢であったレンとの決闘が情けない形で終わってしまうと心の中で叫び、タカギは火事場の馬鹿力でレンを振り払い、その場から離れてから片膝をつき、鳩尾に手を当てる。

 いくら治癒力が高いライネリアでも骨を治すのは骨が折れることだと考慮し、レンは骨が折れない程度に力を込めていたので、苦しくはなるがそこまで大きなダメージにはなっていない。

 その証拠として、既にタカギは立ち上がっており、なぜか清々しい顔で聖剣を握って剣先をレンに向けていたからであった。

「やっぱりレンさんはすごいっす……! いつも俺っちが考え付かない事をする……カッコイイっす!」

「そうか」

 上機嫌なタカギとは裏腹に、レンの返答は冷め切っており、再度聖剣の柄を掴み直してタカギに肉薄し、聖剣を振り上げる。

「らぁぁっ!」

 そんなレンの攻撃に応じるよう、タカギは聖剣を振り下ろしてレンの聖剣を出迎える。

 刀身と刀身が触れた瞬間 カァンッ! と心地の良い金属音が響く。

 だがそこからは上から力を加えているため有利なはずのタカギの聖剣がジワジワと持ち上げられ始め、タカギは全身に汗をかき、打開策を考えることに徹した。

 レンに対し、打開策なんて存在しないと決め付けていたが、意外にも打開策は直ぐに見つかる。

 それはレンの体で、聖剣を振り上げようとしているということは、上から聖剣を振り下ろしているタカギは鍔迫り合いなどする必要なく、滑らせてレンの胸に聖剣を突き付ければ勝ちになるのだ。

 その事に気付いたタカギは顔を出さないようにポーカーフェイスを保ちつつ、頃合を見てから聖剣を滑らせ、レンの胸元辺りに突き付けることに成功した。

 明らかに手応えのある感覚。
 そんな感覚に全身を震わせつつも、タカギは顔を上げる。

「勝っ──て、ない……?」

 タカギの脳内では聖剣の先がレンの胸に向けられ、チェックメイトになるはずだった。

 しかし実際目の前に広がる光景はそんなタカギの想像とはかすりもせず、逆にタカギが聖剣の先を突き付けられていたのだ。

 一方タカギの剣先はレンの脇の下辺りに向けられており、完全に的外れになってしまっていた。

 脇の下辺りは胸元辺りとも呼べる場所だ。
 だが脇の下に剣を向けても勝ちにはならないことを、タカギは知っていた、知らされた。

「途中、考えただろ。そして思い付いとき、目線が俺の顔から体に向けられていた。なにを思い付いたのかバレバレだったぞ」

「は、はははっ……おかしいっす、おかしいっすよ。なんでそんなに強いんすか……?」

 膝から崩れ落ち、レンが聖剣を引くとルーセフが口を開こうとする。

 だがその瞬間レンが『少し待ってください』とルーセフを止め、聖剣を引いて《一閃》の構えになり、項垂れるタカギに声をかけて顔を上げさせた。

「お前の……その、なんだっけか。とりあえず、俺の一閃を真似た剣技を全力でぶつけてこい。俺は逃げずに正面からぶつかってやるよ」

「──っ! ま、まさか死ぬまでにやりたかったことが今日出来るなんて……! やるっす! やらせてもらうっす!!」

 顔色が悪くなっていたタカギはすぐにテンションが有頂天になり、飛び起きてから《一閃炎華》の構えをとり、レンを強く見つめる。

 そんなどちらが勝つか分からない状況に、ルーセフ含めギャラリーで見ている者達は全員息を呑んで静かながらも食い入るように見入っていた。

「光よ、剣に纏いその真価を発揮せよ──」

「聖炎よ、剣に纏いその真価を発揮せよ──」

 最初の区切りまでの詠唱以外は全く同じの詠唱が終わり、レンは目をつむる。

 聞こえてくるのは自分の呼吸音と、タカギの呼吸音のみ。

 そんな静寂の中で、微かだが聖剣に光が宿る感覚が手に伝わり、レンの手がブルッと震える。

 その刹那、レンは目をカッと見開き、聖剣を鞘に滑らせながら引き。

「一閃ッ!」

「一閃ッ、炎華ァッ!!」

 ガキィィンッ! と、地面を震わせる音と共にルーセフの服がブワッと浮かび上がるほどの衝撃が走り、ギャラリーから驚き戦く声や悲鳴が聞こえてくる。

 だがそれだけでは終わらず、今度は決闘場全体を包み込む眩い光と、溶けてしまうのではないかと錯覚してしまうレベルの熱気がこもり、ギャラリーが阿鼻叫喚になる。

 レンの《一閃》とタカギの《一閃炎華》が正面からぶつかったことで、まるで災害レベルのエネルギーが生じ、地面に大小様々な亀裂が広がる。

 しかしそれを巻き起こしている2人の人物の内1人は絶叫とも呼べる大声を上げており、それに比べてもう1人は存在しないかのように静かであったものの、そこから溢れ出る気迫は尋常ではなく、この世のものとは思えないレベルであった。

「…………す、すごい……けどっ」

「すごいけど……このままじゃ溶けちゃうよ~!」

「ガッハッハッ! ここは俺様に任せろ!」

 恐怖するメアやリルネスタに見兼ねたのか、ジダースが最前列に出てきたと思えば、己の巨大な肉体を壁にしてリルネスタやティエリナ達を熱気から守る。

 そんなまさに壁になったジダースはへっちゃらなのか派手に笑い飛ばしており、それでいてレンとタカギの鍔迫り合いの凄まじさにヒュウと口笛を鳴らしていた。

 だがそんな熱気はいきなり何事も無かったかのように収まり、炎が周囲に散りながら消え、光が爆散していつも通りの世界に戻る。

 そしてそんな決闘場の真ん中には聖剣を担ぎながら天を見上げる者と、聖剣から手を離して倒れ込む者がいた。

「まぁ、いいと思うぞ。技としてはまだまだだが……な」

「タカギ、失格! よって、勝者はレン、シキ!」

『うおぉおおぉおぉぉおっ!!』

 ルーセフが判決を言い下し、ギャラリーから歓声が沸く。

 そんな中、転がされた聖剣を拾ったレンはタカギの鞘に収めてやり、シキと拳同士をぶつけ合ってから肩を並べ、決闘場を後にするのであった。
しおりを挟む
感想 109

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ

井藤 美樹
ファンタジー
 初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。  一人には勇者の証が。  もう片方には証がなかった。  人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。  しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。  それが判明したのは五歳の誕生日。  証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。  これは、俺と仲間の復讐の物語だ――

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

処理中です...