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元Sランクの俺、不毛な口争を繰り返す
しおりを挟む昼が過ぎ、レンは情報収集を兼ねてギルドに向かう。
いくら休養期間といえど、レンにはこれといった趣味や興味のある娯楽が存在しないので、気だるげに首を回しながらいつも通っている大通りを歩いていた。
変わらない日々。
変わらない日常。
そんな平和すぎて退屈な炎天下の中、レンは正面から右足を引きずって歩いてくる1人の少年を発見する。
まだ距離があるものの、耳に届いてくるくらい呼吸が乱れており、右足がつって痛むのかズボンを握って痛みに耐えながら真っ直ぐ歩いていた。
「(こんな昼間っからなにしてんだ? だがボロボロの割にはクエスト帰りには見えない……野党に襲われたか?)」
気にはしつつも、所詮は他人だ。
もし知人なら駆け寄る場面だが、顔も見えない者に肩を貸す余裕はないし、助けたことにより面倒事に巻き込まれる可能性もあるので、レンはその少年の真横を通り過ぎてギルドへ向かおうとする。
だがやはりどんな顔をしているのか気になってしまい、レンはその少年にバレないように横目見て顔を確認する。
するとその少年は見覚えがある──いや、完全に覚えがある者であった。
「おい、お前なんでそんなヨレヨレなんだ……?」
「ぅ? って、レンさんじゃないっすか! お疲れ様っす!」
「お疲れ様って……どう考えてもお前の方が疲れてるだろ。いったいこんなになるまでなにしてたんだ?」
「なにって、壁の外を10週走ってきたっす! 途中で足がつったりして死にそうになったっすけど、なんとか走り切ったっす! それでも、もう昼になっちゃったっすけどね。あはは」
昨日のように自分の後頭部を撫でながら笑うタカギを見て、レンは絶句し、言葉を失っていた。
レンは昨日、タカギに諦めてほしくて考えれば無茶なトレーニングを教えた。
誰だって、あんなトレーニングを教えられたとしてもやるはずがないからである。
だがタカギはそれを鵜呑みにし、真面目に取り組んだ。それは異常というより、むしろ狂気に近いものがあった。
「走り切ったって……壁の外側が1周何キロあるか分かってるのか!? 下手したら10キロ以上あるかもしれないんだぞ!?」
「……それでも、俺っちは憧れたレンさんみたいになりたいっす。それに、俺っちはしぶとさだけは誰にも負けない自慢っすから!」
「お、おい!」
それだけ言い残し、タカギは笑いながら宿屋が多く並んでいる通りへと走り去ってしまう。
このまま続けば、タカギはきっと腹筋と腕立て伏せ、そして背筋を1000回ずつやることになるだろう。
そんなことをしてしまえば、すぐに夕方になってしまう。そして夕方になると、また外周をして筋トレと無限に続くわけで。
レンは自分の発言に後悔していた。
だがさすがにこんなオーバーワークなトレーニングが続くはずがない。
そう信じてレンは見慣れた道を歩いていく。
だが、レンは知らなかった。
これからタカギは何年もこの訳の分からないトレーニングを雨の日も風の日も1日足りとも欠かすことなくこなしていくことを。
───────────
「まぁ、ちょっと余計なことを話しちゃったっすけど、俺っちがレンさんに憧れた理由を分かってもらえたっすか?」
「……それは分かった。それで、肝心なレンがヴァンホルンのギルドで最強の冒険者だったっていうのは聞かせてもらえるかい?」
「うーん、別にそのままの意味っすよ? レンさんはパーティのメンバーと共に数え切れない数のクエストを達成していき、なんとSランク冒険者という栄光を掴み取ったっす! しかも決闘の勝率も俺っちがギルドに来る前から無敗。言葉の通り、最強の冒険者っす!」
話を終え、喉が渇いたのかタカギは後ろのテーブルからメニュー表を取って『特上りんごのジュースはないんすね』と呟き、偶然通りがかったギルド職員にぶどうのジュースを注文していた。
そして運ばれてきたぶどうのジュースで呑気に喉を潤すタカギであったが、ユークやシスティは突然明かされた衝撃の事実に放心状態になっていた。
一方のリルネスタとティエリナの内心は複雑なものになっていた。
レンの過去が知れて嬉しい。
だがどうしてレンは今まで明かすことなく誤魔化してきたのかという気持ちが入り交じり、自分でも自分がどう思っているのか分からないのか黙り込んでしまっていた。
それに比べ、ライネリアやローザは動揺してはいないものの、このような空気が苦手なのかライネリアはソワソワとして皆を心配しており、ローザはタカギを鋭く睨みつけていた。
「すまん、ちょっと心を落ち着かせてたら遅くなった」
そんな絶望的なタイミングで、1人静かに心を落ち着かせていたレンが戻ってくる。
だが誰も返事をしないので、レンは不思議そうな顔付きになる。しかしその顔付きも、いきなり目の前に現れたタカギにより若干引き攣り気味に変わっていた。
「お、お前は……!」
「レンさん! お久しぶっす! 俺っちっすよ! タカギっすよ!」
本物のレンに会えて興奮しているのか、タカギは鼻息を荒くして前のめりになりながらもレンに話しかける。
だがレンはそんなテンションが高い暑苦しいタカギが苦手なのか、両手で肩を押しながらなんとか引き剥がしていた。
「レンさん! 俺っち、レンさんに教えてもらったトレーニングをあの日から毎日やって、Aランク冒険者になったっす! やっぱりレンさんはすごいっすね!」
「あー、そうなのか……よく頑張ったな」
「お褒めいただき、光栄っす! 今、ちょうどレンさんのお仲間さんにレンさんの素晴らしき過去を話していたところっす!」
「…………は?」
タカギの何気ない一言により、引き気味だったレンの態度が一変し、言葉では表せない怒りやら憎しみやらが混ざったオーラが溢れ出してくる。
それはタカギに向けられる怒りがほとんどであったが、そのオーラの中には哀愁漂うものがあり、レンの目からは光が失われつつあった。
「なにをどこまで話した」
「偉大なる武勇伝の数々は語りきれてないっすけど、レンさんが最強のSランク冒険者だったっていうことを教えたっす!」
レンの中では、過去は過去でも明かされて許せるものと許せない過去があった。
しかしよりによって1番バレまくないことを勝手に明かされてしまい、レンの怒りを押さえ込んでいる堤防が決壊し、ついには爆発してしまっていた。
「……俺の前から消えろ。もう二度とその顔を俺に見せるな」
「え、ちょっ、それどういうことっすか……?」
「言葉の通りだ。まずそもそもの話で人の個人情報をベラベラ話す時点でおかしいって気付いた方がいいぞ」
レンの目に映るタカギはどこか絶望的な表情を浮かべていたが、レンは気にするような素振りすら見せずタカギに背を向ける。
一方のタカギは自分が取り返しのつかないことをしてしまったと後悔し、レンに謝ろうとするが、そんなレンは軽蔑の眼差しを向けてきており、タカギは蛇に睨まれた蛙のように固まってしまっていた。
「おいおい、レンさんよぉ……俺の仲間になに意地悪してんだよ、なぁ?」
「……離れろよ」
突然後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、首の後ろに手が回されて肩を組まれるが、レンは焦ったりする様子はなく肩を組んできたギリュウを冷淡な目付きで見つめていた。
それに対しギリュウは『おぉ、怖い怖い』と離れるが、それは口だけであって実際はニヤニヤしながらレンとリルネスタ達を観察していた。
「今更なんの用だ。俺はもうお前らとは関わらないと言ったはずだが」
「なんだよ。懐かしの再会だろ? もっと喜んだりしろよ、な?」
「なにを企んでる。俺を追放した癖になぜそっちからコンタクトを取ってきた? 素直に話せよ。お前が気さくに話しかけるときは企んでるときだって俺は知ってるんだよ」
そうレンが告げると、ギリュウは気さくなお面を外して本当のどこか人を嘲笑っているような顔付きになる。
さすがに長年と同じパーティで過ごしていればこのような癖は否が応にも覚えてしまうので、レンは気持ち悪そうに自分の鎖骨あたりを親指で掻いていた。
今のレンには、後ろでこちらのやり取りをただ黙って見ているリルネスタ達に自分の過去を隠す気は毛頭なかった。
タカギによってどこまで明かされたかは不明だが、レンがSランク冒険者であったことがバレてしまったのは確実である。
ならもう隠す必要はない。
今更隠そうとしても無理がある話であり、ここまで来たらもうどのように態度を変えられようとも突き抜ける覚悟がレンにはあった。
「話は聞いてたぞ? てっきり仲間にはお前がSランク冒険者だったことを話してたと思ったんだがな。まぁ、お前のことだ。どうせ明かした後に態度を変えられたらとかくだらないこと考えてたんだろ?」
「虫唾が走るが、その通りだ」
「だろ? 俺らは長年の付き合いだからな。分かっちまうんだよ」
レンがギリュウの癖を覚えているということは、少なからず向こうも同じであるのである。
なんだかんだいってレンとギリュウは1番長い付き合いをしているので、様々な面で記憶に現れてくる人物なのである。
忘れようとしても、なにかの拍子に記憶の一部が蘇ってくる。この悪夢のような思考のサイクルを断ち切るには、ここでギリュウと決着をつけるしかレンには道が無かった。
「それで、なんの用なんだ? まさか俺を茶化すためだけに来たわけじゃないだろ?」
「あぁ。冒険者交流会名物、2対2の決闘は知ってるだろ? そこに出てもらおうと思ってな。そうだな、俺は……タカギと出てやるよ」
「えっ、お、俺っちっすか!?」
まさか選ばれるとは思いもしなかったのか、突然名指しされたタカギは飛び跳ねる勢いで驚いており、声を荒らげていた。
だがギリュウに声が大きいと指摘されるとすぐさま静かになり、ギリュウは舌打ちをしながらレンの方へ向き直っていた。
「つまり、白黒付けようってわけか」
「そういうことだ。もちろん受けるよな?」
「……あぁ、受けてやるよ。無様にSランクからAランクに降格したお前に負ける未来なんて見えないからな」
「…………なんだと?」
ケラケラと笑っていたギリュウの表情が一変し、あからさまに苛立ちを顕にしていた。
ギリュウはよく挑発する男だが、プライドが無駄に高いので挑発されると無視出来ないのは昔から悪い癖だとシスカに怒られていた。
それはもちろんパーティメンバーであったレンが知らないはずがないので、レンはあえてギリュウを煽るように挑発したのである。
そしてさらにレンが追撃しようと口を開くが、そんなレンの目にはギリュウの隣に黒いフード被った少女が立っている映像が見え、なぜか声が出なくなってしまっていた。
「…………メアが思うに、きっと一閃の──ううん、レンさんを取り戻したいんだと思う。だって、SランクからAランクに降格するなんて、自分の力を見誤って無理なクエストに向かったとしか思えない」
「だ、誰だお前。いつの間に俺の隣に……? それより、勝手なこと言ってんじゃねぇよ!」
「…………勝手じゃない。さっき話してるのを聞いたから、嘘偽りなはずがない」
ギリュウがいつの間にか自分の隣に立っていた黒いフード被った少女、メアに向かって怒鳴り散らすが、メアは怯えたりすることなく静かに対応していた。
それどころかむしろ強気な表情をしており、怒るギリュウの目を見てしっかりと問答していた。
「そもそもそれが本当だとしても、勝手に人の話を盗み聞きするのはどうかと思うがなぁ?」
「…………メアは斥候職だから、情報を集めるのは当たり前。そもそも、誰だって大事な後輩が奪われそうになるんだったら、それを阻止するのは当然のこと」
「後輩だぁ? お前は何様なんだよ、ここはガキが出てくる幕じゃないんだよ」
「…………ガキ? ここは冒険者の世界。実力がものを言う世界で、実力が全ての世界。メアはケルアでSランク冒険者として活動している。あなたみたいなAランク冒険者にガキと言われる筋合いなんてない」
まさかメアがSランク冒険者であるとは思ってなかったのか、ギリュウは『なっ!?』と気の抜けた声を上げるが、やはり信じられないといった様子であった。
しかしメアがギルドカードを見せることで分が悪いと思ったのか、ギリュウはタカギを連れてバツが悪そうに悪態をついてレンの前から立ち去ってしまった。
「…………人を見かけで判断するのは、冒険者としてありえない。あんなのがSランク冒険者だったなんておかしな話。それほどレンさんは影響力がある存在」
「そうものなのか……」
「…………うん。レンさんはもっと自分の力を認めた方がいい。そして、もっと仲間達を信じた方がいい」
それだけ言い残し、メアはフードを深々と被ってまるで消えてしまったかのように姿を消す。
そしてレンはメアの言葉を噛み締めつつも、後ろを振り向いてリルネスタやティエリナ、そしてユークやシスティを見る。
もし態度を変えられたらどうしよう。
そんな情けないことを言うのはもう終わりであると自分で自分に自己暗示をし、皆の顔を順々に追っていく。
「……今まで黙っていて、申し訳なかった」
レンは今まで皆についていた嘘を詫びるように、深く頭を下げて謝罪の言葉を口にする。
許してもらおうとは思っていない。
だがそれでも、レンは返答が来るまでひたすら頭を下げ続けていた。
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