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元Sランクの俺、新たな仲間が増える
しおりを挟むいつまでも硬い地面の上で会話しているのもなんなので、レンは近場に落ちている柔らかい小枝を編み、その上にふかふかの草を乗せて簡易的なカーペットを作る。
前日に雨が降っているとびちゃびちゃになってしまうのでやりたくないのだが、運がいいことにルドの渓谷はココ最近天候がよかったらしく、草木は乾いていてかなり大きめなものが作れた。
なのでそこに座ると、いつものように左隣にリルネスタがちょこんと座り、反対側にライゴルグが座る。
しかしライオウガは柔らかい草のカーペットよりも石の上の方がお気に入りなのか、近くに積まれていた大きめの石の上にあぐらをかいて頬杖をつき、大きなあくびをする。
そんな中黒竜姫は草のカーペットにも石の上にも座ろうとせず、くるぶし辺りまでまで裾がある和服が汚れるのを気にしているのか、一方に腰を下ろすような素振りは見せなかった。
「黒竜姫はそういうの気にするタイプか? なら、これを使ってくれ。多少はましになるだろう」
レンがポーチから取り出した大きめの布を黒竜姫に渡すと、黒竜姫はその布を広げてからカーペットの上に敷く。
そしてもう一度手に取り、今度は2回ほど折り畳んでからカーペットの上に敷き、布を撫でたと思えばキュッと口角を上げ、いつも通りの上品な素行で布の上で正座をしていた。
「どうだ? それで汚れないだろ?」
『うむ、そうじゃな。感謝する』
『感謝する。ではなく素直にありがとうと言えばいいものを……まぁ、それが貴女ですから諦めていますけどね』
『ならわざわざ口にする必要はなかろう? 本当に無駄な一言が多いのぉ』
再びピリピリとした空気になるが、リルネスタが『ま、まぁまぁ!』と間に入ると、ライゴルグと黒竜姫は大賢者に言われるなら仕方ないといった様子で睨み合うのをやめる。
一触即発の空気を止めることができ、リルネスタは額に浮かんだ汗を手の甲で拭って一息ついていたが、このままではなにかの拍子にまた一触即発の空気になるので、レンは早速本題を切り出した。
「2人にとっては触れてほしくないことだと思うが、なぜ2人はそこまで険悪な仲なんだ? とりあえず、言い合いになるとあれだからライゴルグから話してくれないか?」
『……分かりました。勇者様の頼みなら、断る理由がありませんからね』
コホン。と、小さく咳き込み、ライゴルグは足の上に手を置いて話をする体勢になる。
それに対しレンとリルネスタはライゴルグが口を開くのを待ち、黒竜姫はイライラしたままライゴルグがどう話を展開するのかただ静かに待っていた。
『事の発端は私が雲の上で雷と風の魔法を両立できるよう、魔力の制御と操作を練習している最中でした』
「その練習をした理由を聞いてもいいか?」
『はい。ですが深い理由はなく、単純に勇者様と大賢者様のお力になるため、更なる技量の向上のために練習していたのです。そして魔法同士が複合し、魔法を放ったところ……運悪くその自称黒竜姫に当たってしまったのです』
『っ! 運悪くじゃと? よく言ったものじゃな! それに自称ではなく、妾は本当に黒竜姫と呼ばれている。竜族の中の姫なのじゃ!』
「黒竜姫、落ち着いてくれ。こういう話は大体合致しないものだ。あとでしっかりと聞くから、今は我慢していてくれ」
『ぐぬぬ……』
まだなにか言いたげであったが、レンの言うことに一理あると捉えたのか、黒竜姫は奥歯を噛み締めながら手に纏わせていた魔力を空中に分散させる。
きっとそんな黒竜姫からレンを守ろうとしていたのだろう。レンが振り向くとライゴルグが風の障壁を展開しようと体の周りに風の流れを作っていたが、黒竜姫が手を出してこないことが分かったのか、そっと風の流れを元に戻していた。
「ライゴルグ、続けてくれ」
『はい。そこで私は彼女の元に向かい、謝りました。そして回復魔法で傷を癒そうとしたら、なんといきなり腕を振り下ろして襲ってきました。確かにあれだけの魔法を不意打ちでくらって怒るのも分かります。それに、短い謝罪で許してもらえないことも分かっています。ですが私はそこで話し合いたかったのです』
「話し合い……それは、簡単に言えば和解的なことか?」
『そうです。この件は私が一方的に悪いので、深々と頭を下げて謝罪するつもりでした。ですが、彼女は聞く耳を持たず襲いかかってきました。何度声をかけても止まろうとしたかったので、最終手段に出ました』
「それで、戦ったのか。そしてその結果がこのルドの渓谷なんだな」
『……お恥ずかしながら』
話したいことを全て終えたのか、ライゴルグは丁寧にもお辞儀をしてから顔を上げる。
そんな中静かに話を聞いていた黒竜姫はカリカリとしているのか、見えない程度に下唇を噛んで怒りを押し殺していた。
「じゃあ、次は黒竜姫。頼む」
『やっとか。妾はその猫の戯言がいつ終わるか待ちくたびれたぞ』
「そうやって争いの火種を作るな。ややこしくなるだろ?」
『……むぅ、まぁいいがの。では早速じゃが、その猫が言ったことはほとんど自分がいいように見られるよう、改変しておる。本当に汚い猫じゃ』
レンに止められても怒りが収まらないのか、ライゴルグを煽るように言葉責めをする黒竜姫であったが、ライゴルグは呆れているのか疲れているのかは不明だが、特に反応することなく冷静に黒竜姫の発言を聞き流していた。
しかしライゴルグは先ほどから黒竜姫が口を開く事にレンの服をつまんでいるのだが、きっと本人も気付いていないだろう。
きっと無意識のうちにレンに黒竜姫の発言は間違いであることを訴えているのだろう。それに気付いたレンは苦笑いを浮かべつつも、黒竜姫の話に耳を傾けることにした。
『確かに妾はその猫が放った魔法を受けた。しかしそれは練習や実験などではなく、まるで悠々と空中散歩を楽しんでいる妾を撃ち落とそうとする明確な殺意が感じられた。きっと縄張りに入られて気に入らなかったんじゃろうな』
「明確な殺意……か」
『うむ。無論、呑気に縄張りに侵入してしまった妾も悪い。それに互いに魔物じゃから、話し合いではなく先に攻撃を仕掛けてくるのも頷ける。じゃがな? あのとき妾は言ったはずなのじゃ。今すぐここから去るゆえ、見逃してはくれないか。と』
「だが、ライゴルグは聞いてはくれなかった……ってことか?」
『そうじゃ。いくら妾が弁解してもその猫は妾に接近してきたのじゃ。そうなってしまえば、なにされるか分からないじゃろ? だから妾はあまり好かぬのじゃが、手を下させてもらったのじゃ』
黒竜姫もライゴルグと同じで話しが終わるとお辞儀をするのだが、そこからライゴルグを見ることはなく明後日の方を向いてしまう。
おそらくだが思い出したことで腹が立ち、ライゴルグに襲いかかってしまいそうになっているのを抑えているのだろう。
傍から見たら態度が悪そうに見えるが、レンからは黒竜姫なりの必死な抵抗に見えていた。
「とりあえず、2人の意見は聞いた」
『それで、野暮ですが……』
『どちらが正義か悪か。決めてもらおうかの』
ライゴルグはレンに肩を寄せ、黒竜姫は少しだけ前のめりになり、レンの采配を静かに待つ。
リルネスタもライオウガもレンの答えを待つ中、レンは一切迷うことなく、
「なんか、くだらないな」
と、ズバッとライゴルグと黒竜姫を切り捨てるかのように言い放った。
『く、くだらない……ですか……』
『……お主、それはどういうことじゃ? 少なくとも、妾は真剣に話したつもりなのじゃが』
「いや、気を悪くしたならすまない、謝る。だが、本当にくだらない以外感想が出てこないんだよ。だって、こんなの解決するはずがない問題だからな」
そう言うと当事者のライゴルグと黒竜姫は眉を寄せて首を傾けるが、レンの隣で今までずっと黙っていたリルネスタが誰よりも先にレンの言った意味を汲み取っていた。
「私も喧嘩はしたことあるけど……絶対私は悪くない、相手が悪いんだって考えちゃうんだ。それに、相手のことを認めると負けた気がして嫌なんだよね……多分、2人共そうなんだと思う」
「まぁ、そういうことだ」
『…………』
『ふぅむ……』
納得したくないが、納得せざるをえないのか黒竜姫はなにか言いたそうに口を開くものの、きっとなにも出てこなかったのだろう。すぐにゆっくりと口を閉ざしてしまう。
今回の問題。どちらが正しいとか間違ってるかは本人達にしか分からないことであり、自分が悪者になりたくないから都合よく解釈してしまっている部分も少なからずあるはずなのだ。
一応互いに自身の非を認めているのだが、認めているのは話の本質には関わらないところなので、あくまで聞こえがいいように非を認めているだけで、必ずしも自分ではなく相手が悪いと主張する。
自分の非を認めることで話の信憑性や、信用を得ることができる。これは狙っているのではなく、きっと無意識のうちに発しているのだろう。
そう、簡単に言えばこの問題は互いに互いのどこが悪いかを認めなければ、永遠に解決しないものなのである。
「今後なにが起こるか分からない。だから俺はライゴルグと黒竜姫、2人に協力を仰ぎたいんだ。だがその2人が互いを認めなければ、いつか絶対小さなミスを犯してしまう。仲良くなれとは言わないが、ある程度でいいから互いを認めてほしいんだ」
『互いを……』
『認める……』
小さく呟いて互いを見つめるライゴルグと黒竜姫だが、恨むように睨み合うことはなかったものの、やはりまだ何枚もの壁が2人の間に存在していた。
さすがにその壁がすぐに無くなるなんて、レンは思っていない。
ただ、いがみ合っていたとしても協力すべきときに協力するという関係で十分であったのだ。
「そういえば、黒竜姫はなんかここに用があったんだろ? それはわざわざライゴルグと喧嘩するのが目的だったのか?」
『断じて違うのじゃ! 今の今まで忘れていたところであった。お主、この勇者といつ魔従契約を結んだのじゃ!? 結んだにしても、本人が知らないのはおかしいじゃろ!?』
『うぐっ、そ、それは……』
なにか思い当たる節があるのか、ライゴルグはそっと目を逸らすが、避けては通れないと感じたのかすぐに目を黒竜姫に戻し、観念したのかため息をつく。
『私は、勇者様が安全に冒険できるようにと、魔力をお守りのように結んだだけです。しかしその後に勇者様と約束を交わしたので、自然に魔従契約の準備が出来てしまったというわけです……』
『……本当かのぉ? それにしてはやけに魔力が濃い気がしたのじゃが……』
『そりゃ、あんだけ長い時間かけて手を握ってりゃ、大量の魔力が流れるだろうな』
『ラ、ライオウガ! あなたは静かにしていてくださいっ!』
ライゴルグがあたふたとしてライオウガに指をさしながら注意すると、ライオウガは『おー怖い怖い』と言って背中を向けてしまう。
おそらく先ほど頬に細い雷を飛ばされたので、その仕返しのつもりなのだろう。
そんなライオウガの意図を理解しているのか、ライゴルグは怒るに怒れず歯痒そうにプルプルと指先を震わせていた。
「別にそれくらいいいんじゃないか? それだったら、俺が2人と魔従契約を結べば解決するんじゃないのか?」
『それは……どうなのでしょう』
『過去に2匹以上の魔物と魔従契約を結んだ人間はおらぬからな。できるとは思うが、最悪の場合を考えると躊躇してしまうの』
「最悪の場合?」
『うむ。あまりにもバラバラの魔力が混ざるとお主の中に妾達の意思が芽生え、肉体が乗っ取られて暴走してしまう可能性が生まれる。運が良ければ強引だが肉体を強化できるかもしれぬが、危険な賭けじゃな』
さり気なく恐ろしいことを口にする黒竜姫だが、実際に魔従契約を結んだ上での利便性を考えると、妥当といえば妥当である。
だが今のレンに2人の魔力を取り込んで平気でいられるという自信が無かったので、今のところの考えではあまり複数契約は結びたくはないところであった。
『だったらよ、しばらく勇者のところにお前らがついて行けばいいじゃねぇか。その間に微量な魔力を体に流して慣れさせておけば、いつかは慣れて耐えることができるだろ。まぁ、俺はめんどくさいから勇者と魔従契約は結ばないけどな』
「なら、ライオウガは私と結ぼうよ~」
『……断る。俺は伸び伸びと生きていたいんだ。束縛されるのは面倒だからな』
「えー、いいじゃん。わざわざここに来なくても呼べるんでしょ? そしたらいつでも会えるじゃん」
『だからそれが嫌だから俺は結ばねぇんだよ!』
何度言っても食いさがろうとしないリルネスタに嫌気がさしたのか、ライオウガは魔物の姿に戻ってしまい、一足先に雲に向かって飛び去ってしまう。
そんなライオウガを寂しそうに見つめるリルネスタであったが、気分が変わったのか空に向かって大きく手を振っていた。
「……で、俺はライオウガが言っていたことに異論はないのだが、どうするんだ? 黒竜姫は聞くまでもないとして、ライゴルグはどうする?」
『え、えーと……わ、私は…………』
「ほら、この前約束した事、もちろん覚えてるだろ? どうせなら、明日にでもどうかなってさ」
『っ! ゆ、勇者様がいいのなら是非お願いします……!』
気持ちがまとまったのか、ライゴルグはレンについて行くことを宣言する。
それに対して黒竜姫はほんの少しだけげんなりとしていたが、リルネスタは新しい冒険仲間が増えるのが嬉しいのかぴょんと飛び跳ねて喜びを体全体で表していた。
「じゃあ、これからケルアに帰って宿で一晩過ごしてからケルアの街を散策するか。黒竜姫、ここからケルアまで頼めるか? もちろん、ライゴルグも一緒にな」
『…………仕方がないのぉ』
「なんだ今の間は」
『なんでもないから気にせんでいい。ここからケルアなど一瞬じゃからな、瞬きをすればすぐじゃよ』
黒竜姫はそれだけ言い残し、竜の姿に戻ってからレン達が座りやすくするために腰を引くする。
そんな黒竜姫の背中に真っ先に乗ったのはリルネスタで、その後を追ってレンが乗り込み、後ろで本当に乗ってもいいのかと困っているライゴルグに向かって手を伸ばす。
「ほら」
『……あ、ありがとうございます。勇者様』
そんな乙女な表情を見せるライゴルグに黒竜姫は『けっ!』と声を漏らしつつも、しっかりとライゴルグを背中に乗せてから空を舞う。
そしてケルアのある方角に顔を向け、ケルアに向かって一直線に進んでいくと、レンの隣で肩を寄せていたライゴルグが何かに気付いたのか、おもむろに立ち上がって下の様子を眺め出す。
さすがに危ないので止めようとするリルネスタであったが、ライゴルグの顔がいつになく真剣だったので、レンがリルネスタを止めてライゴルグが口を開くのを待つ。
そのまましばらく過ぎ、ケルアの高い壁が見え始めた頃。
ライゴルグの目が大きく開かれ、東の方角を見つめだした。
『ラット大森林に強大な魔物の反応……これはワイバーンでしょうか。勇者様、これは討伐するべきかと』
「ワイバーンは確かBランク指定の魔物のはず……どうしてこんな土地に……?」
『……どうするのじゃ?』
「今すぐ向かおう。なにかあってからじゃ遅いからな」
『承知』
黒竜姫はレンの指示に従い、進路を変更してケルアから付近にあるラット大森林の奥地を目指して滑空していく。
なぜラット大森林のような場所に現れるはずのないワイバーンが現れているのか。レンは最近ディオマインといい、魔物が活発的になっていることに疑問を抱いていた。
そんな中、今ケルアにはとんでもないことが起きていた。
それは悪い事件ではない。
むしろケルアにとっては祝うべきことであろう。
では、その事件とは一体なんなのか。
そう、それはケルアのギルド最強と名高いSランクパーティの帰還であった。
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