54 / 99
元Sランクの俺、薄汚い工房を訪れる
しおりを挟む頭上には照りつける太陽が、周囲には見慣れない着物を着て街中を練り歩く人々がいて、そんな中レン達は大通りの真ん中を歩いていく。
前情報では着物を着ている人ばかりいると知り、レンは自分たちの服装が浮かないかと心配していたが、街中にはレン達のように外から来た者が多いのか、そこまで浮くことはなかった。
それにグランニールに住む人々も見慣れているのか、レン達の服装を見ても奇妙な物を見る目を向けることはなく、横を歩いても特に気にする様子を見せることはない。
なのでレンもリルネスタもケルアで過ごしているかのようにリラックスして存分に観光を楽しんでいた。
「なぁリルネスタ、あそこに寄ってもいいか?」
「うん? どこどこ?」
「ほら、あそこだよ」
レンがリルネスタを呼び止め、ある方向に向けて指先を向ける。
それは他の工房に比べて人気が全くない工房で、他の工房では親方の弟子のような人物が客寄せをしているが、その工房には客寄せどころか親方すら顔を見せておらず、ひっそりとした場所に工房を構えていた。
しかも今レン達が歩いてる場所は人通りの少ない道で、街中で見てもかなり端の方であり、偶然迷い込んでしまったレン達は引き返そうとしていたのだが、たまたまレンの目にその工房が留まりつい興味を持ってしまったのだ。
その工房は例えるならカラリアの工房と似ており、まるで隠居しているかのような、そんな風に上手く擬態していた。
「あれ? でもなんかやってないように見えるけど……」
「もしやってなかったら引き返すだけだ。ちょっと気になるだけだから、リルネスタはここで待っててもいいんだぞ?」
「ううん、私も一緒に行くよ。なんか面白そうだし」
理由としては曖昧だが、リルネスタにとってはそれだけで充分であり、素直にレンの後ろを置いてかれないようについていく。
若干レンの歩幅が大きくなり、速度が上がっているのかリルネスタはレンの後ろに追いついては少し距離が開き、また追いついてはまた距離が開くというのが交互に続いていた。
そして到着したのは薄暗く、埃っぽいまるで廃墟のような工房で、天井の隅には蜘蛛の巣が張り巡らされ、床には黒い砂が散っており、まるで人がいるような環境ではなかった。
「ケホッ、ケホッ。すごい埃っぽいよ……ケホッケホッ!」
「気を付けろ、あんま吸いすぎると病気になるぞ」
「そうだね、そうするよ……ケホッ、ケホッ」
どうもリルネスタには合わない環境なのか、苦しそうに口元を押さえて咳き込むので、レンはリルネスタを気にかける。
とりあえずレンはリルネスタを工房から外に出し、
「すいませーん! 誰かいませんかー?」
と、一歩だけ踏み込んで外からギリギリ見える通路の奥にある部屋に向けて大きな声で呼びかける。
だがいくら待っても親方が出てくる様子はなく、さすがのレンも息苦しくなったのか喉を鈍く震わせて咳き込みをする。
「いない……か」
ここまで薄汚く、静かなのでレンは廃墟だと感じ取ったのか、踵を返してリルネスタの元へ戻ろうとする。
しかし、その瞬間 "カチャン" と聞き逃してしまうほど小さな音が工房の奥から聞こえてくる。
だがレンはそれを聞き逃すことなく、立ち止まってから体を捻って大きく振り返る。
すると蜘蛛の巣が張り巡らされ、埃が舞う薄暗い通路の奥からまるで巨人と錯覚してしまうような巨体の男が姿を現す。
その男は、レンの顔をキッと睨み付け、明らかに嫌悪感を漂わせた表情になり、髪の生えていない頭をボリボリと掻き毟っていた。
「ちっ、なんだてめぇは。儂の工房になんの用だ? どうせあれだろ。てめぇクリプタスの手先だろ。いいか? 儂はここを明け渡す気はないからな。分かったら帰れ!」
「クリプタス……? いえ、自分はただの客です。服装を見れば分かるとおり、自分は外から来たんです」
「…………ちっ、そのようだな。で、なんの用で儂の工房を選んだ? 刀が欲しいなら他所に行くんだな。それこそ、クリプタスの工房に行けばいい刀があるぞ」
「別に刀が欲しいわけじゃないんです。まぁ、だからといっていらないわけでもありませんが、ちょっと気になって来ただけなんです」
「気になって来た……? ちっ、物好きがいるもんだな」
埃がかぶっている椅子にドカッと座り、その巨漢は頬杖をつきながら大きなあくびをする。
一方のレンはよく埃だらけの場所であくびができるなと引き気味な表情になりつつも、その巨漢の立派な筋肉質の腕に目を向ける。
余計な体毛が生えていない黒くゴツゴツとした大木のような腕は、レンの腕よりも数倍は大きく、本当に同じ人なのかと疑ってしまうほどガッチリしていた。
そしてチラッと見える手のひらには小石のような大きいタコが何個もできており、ガサガサになった手のひらはまるで石の表面に似ており、どれだけ金槌を握ってきたか一目分かるほどのものであった。
「質問があるのですが、一応ここは鍛冶屋なんですよね?」
「あぁ、そうさ。最低でも金貨100枚必要になるぞ」
「…………それが相場なんですか?」
「……ちっ、嘘に決まってるじゃねぇか。まぁ、てめぇの質問に答えるなら……そうだな、一応鍛冶屋で合っている。だがやる気は起きねぇは客は来ねぇわ。やってらんねぇだろ?」
「ならせめて掃除ぐらいした方が……」
「てめぇ、結構めんどくせぇな。仕方ねぇ、外で待ってる連れの場所で待ってな。今すぐ掃除してやるよ」
そう言われ、レンは言われたとおりリルネスタの元へ戻り、大胆に咳をする。
そのせいでレンが心配になったのか、リルネスタが焦った様子でレンの背中をさするが、ただ吸い込んでしまった埃を吐き出すためにしたことなので、レンは一言謝って無事であることを伝える。
レンが無事であることを知り、リルネスタはホッと胸を撫で下ろしていたが、まだ多少咳き込んでいたので、気を付けなければいけないとレンは記憶に刻み込んでいた。
「レン、私あそこ苦手かも……」
「さすがに俺も長時間はいれないな。普通に衛生面が悪い場所は危険だから、リルネスタは大人しくしててくれ」
「うん、今回はそうさせてもらうね。ごめんね、体が弱くて」
「こればかりは仕方ないから気にすることじゃない。ちょっと吸い込んだ埃が気になるが、少し多めに水を飲んでおいた方がいい」
「分かった……ありがと、レン」
リルネスタをコンクリート塀の上に座らせ、水筒を渡してから隣に座ってしばらく談笑した後、頃合いを見て工房へと向かっていく。
するとまだ埃が舞っているものの、先程の人間がとてもじゃないが住めないような環境は多少マシになり、とりあえず落ち着いて話はできる工房へと姿を変えていた。
だがそれでも埃を苦手とする人には無理そうな空気だったので、遠くでこちらの様子を見ているリルネスタに両腕を交差させて『来てはいけない』ということをジェスチャーで伝え、レンは用意された椅子に座る。
しかし目の前の机には茶や茶請けは用意されておらず、乗っているのは埃と砂と小さな虫の死骸だけであった。
「で、てめぇは俺になにを望む? 言っておくが、俺はもう鍛冶なんてやらないからな」
「え、そうなんですか?」
「あぁ、誰に頼まれようと今後鉄を打つことはねぇよ。分かったか? これでいいだろ。もう儂に関わっても得はない、帰れ」
「……そうですか」
レンは工房の中を見渡し、一切埃がかぶっていない綺麗な金槌を発見する。
金属を打つ面は取れないであろう煤がこびり付いており、持ち手は黒く変色している。だがそれでもどこか小綺麗で、今でも充分使えそうなほどの立派な金槌であった。
それを見るに、きっといつでも使えるように毎日手入れは欠かしていないのだろう。
しかし頑なに鍛治をやらないと言い張るのは、なにか明白な理由があるのだろう。それについてレンは言及したかったのだが、他人の私情に踏み込むのは無粋であると感じ、思いとどまったのだ。
場合によっては聞いてほしいため意味有り気に言い放つ者もいるが、今回のパターンはカラリアと同じで、踏み込んではいけないことだろう。
なので、レンは椅子から立ち上がり謝罪をして外に出ようと考えていた。
だがそのとき、カツンと軽い音が工房内に響き、レンはその音に対して視線を向ける。
するとそこにはどこかインチキくさい顔をした、お高そうな深い藍色の着物を着た長髪の男が出入り口を立ち塞いでいた。
「ちっ、てめぇ……なんの用だ」
「おやおや、グレームさん。こんな昼間からここにいるなんて珍しいですねぇ。わたしはクリプタス様の使者であるピーナスと申します。そうそう、クリプタス様はグレームさんのことをよく話してくれます。昔はグランニールで一番の鍛治職人だったってねぇ」
「そんな御託はいらねぇんだよ。いいから儂の質問に答えろ。なんの用だ」
「はっはっは、そんなのグレームさんが一番知ってるはずですよねぇ? 早く、この土地をクリプタス様のために明け渡して欲しいんですよ。別に使わないんですからいいですよね? 土地だって、有効活用してもらったほうが嬉しいと思いますよぉ?」
「断る。前からそう言ってるだろ。てめぇらは言葉が分からねぇのか」
「……そう言うと思いまして、今日はちょっと策があるのですよ」
そう言うピーナスという男は、パチンと指を弾き音を鳴らすと、後ろから巨大な槌を背負った男が二人ほど姿を見せる。
その二人の男は着物ではなく動きやすいタンクトップのような服を着ており、ピーナスが目線で合図を送ると小さく頷き、勢い任せに工房の壁を槌で殴りつけ、大きなヒビを入れていた。
「て、てめぇら! 儂の工房になにをしやがる!」
「なにをって、見れば分かるでしょう? 強制撤去ですよ。強制撤去」
「そんなことは犯罪だろう!? 誰の命令だ!? クリプタスの野郎か!?」
「まぁ、あながち間違ってはありませんねぇ。ですが、グレームさんが訴えたところで、権力を持つクリプタス様には絶対に勝てませんよぉ? さぁ、お前ら、こんな小汚い工房なんて叩き潰してやりなさいっ! フハハハハッ!」
高笑いをあげ、人差し指をグレームに向けて天井を仰ぎ見るピーナスだが、突然静まり返ったことに疑問を抱いたのか、素っ頓狂な声をあげる。
そのまま後ろを振り向くと、そこには腹を押さえて呻き声をあげながら蹲る二人の男の姿があり、持ち運んでいた巨大な槌はレンが工房の外に向けて軽々と放り投げていた。
「き、貴様っ! いったいなにを!?」
「ん? あぁ、安心しろ。ちゃんと鞘に収めた状態で殴ったから死んではないぞ。あ、でも帰ってからちゃんと処置をしないと痣ができるから気を付けろよ」
「そんなことは聞いてないっ! 貴様、こんなことしてタダで済むと思っているのか!?」
「さぁ、そんなの知らねぇよ。話を聞くかぎりお前らが悪いのは確定だから、俺は止めただけだ」
「……っ、なんなんだ貴様は! ただの正義気取りか!?」
「正義気取り? ちげぇよ、人として当然だろ。なんせ俺は冒険者だからな。人助けは普通だろ」
一歩も怯まず言い返すレンを前に、ピーナスはギリッと歯軋りをしたがら後ずさる。
だが後ろには額に青筋を浮かべたグレームがいるのを思い出し、小さく舌打ちをしたと思えば倒れている男達に『行くぞっ!』と声をかけて走り去ってしまう。
それに対し、声をかけられた男達は苦しく悶えながらもなんとか膝をついて立ち上がり、ピーナスの後を腹を押さえながらヨロヨロとついていく。
その一部始終を遠くで見ていたのか、リルネスタは早歩きでレンの元へ向かってから側に立ち、情けなく転びそうになっているピーナスの背中を眺めていた。
「大丈夫ですか? えーと、グレームさんでいいのかな。怪我はありませんか?」
「……あ、あぁ。それは大丈夫なのだが……てめぇ、なんであんな真似をした? 同情ならよしてくれ」
「そんなものじゃありませんよ。困ってる人がいたら助ける。それが冒険者ですから」
「…………こんな世の中にまだてめぇのような人間がいるのか……正直、助かった。恩に着る」
と言って、グレームは膝を付いて深々と頭を下げる。
「頭を上げてください。自分はそんな偉いことはしてませんよ」
そう告げるレンであったが、グレームは良い意味でも悪い意味でも頑固なのか、レンの言う事を聞こうとせず必死に頭を地面スレスレまで下げきってしまう。
工房を守ったらまるで神を崇めるかのように感謝するあたり、グレームはこの工房に想像が出来ないほどの思い入れがあるのだろう。
なのでレンは聞くことにした。
どうして鍛治をやめたのかと。どうしてあんな目にあっているのかと──
0
お気に入りに追加
3,788
あなたにおすすめの小説

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる