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元Sランクの俺、指名依頼を終える
しおりを挟む狭い馬車の中で場所を取り、お互いのパーソナルスペースに踏み込まないように睡眠をとったレン達は、馬車の中で朝を迎える。
最初に起きたのはシスティで、その次にユーク。そしてリルネスタが起き、意外にもレンは一人馬車の出入り口付近で皆に背を向けながら丸まって熟睡していた。
「なんだ、人間離れした存在だと思ってたけど、ちゃんとした人間らしく寝坊することもあるんだね」
ユークが馬車の窓を開け、空を仰ぎ見る。
その外は既に太陽が真上に登っており、システィ達が起きてから2時間ほど経過していた。
「昨日はレンさんのおかげで勝てましたしね。誰よりもオールイーターを倒していたので、疲れが溜まっていたのでしょう」
「それもありますけど、レンは私達が寝てからもモンスターが襲ってこないか警戒してましたから、その分寝るのが遅れたんじゃないかなぁ……」
「え、そうなのかい?」
「はい。なんとなくですけど、私が太陽が見え始めた頃に一度目を覚ましたら、座っていたレンが丁度横になろうとしていたのでそうなのかな~って」
「……はぁ、やっぱり根っから僕以上の実力なんだなぁ。冒険者としての基礎が必要以上に身に付いてる。素晴らしい冒険者が仲間になったものだね」
ユークの記憶の中では、皆が体を横にする中、壁に背を預けて目を閉ざすレンの姿があった。
それを見て、最初は『変わった寝方をするんだな』と思ったユークであったが、リルネスタの話を聞いてあの時からモンスターの襲撃を警戒していたことを知って驚きを隠せない様子でいた。
彼は自分の予想以上の人間だと改めて知り、その底のない実力を全て知りたいという興味と、自分ではどうやっても敵わないという現実にユークは小さなため息を吐いていた。
「前々から思っていましたが、リルネスタさんってレンさんと仲がいいですよね。もしかして、恋愛感情とか抱いてたりするんですか?」
「れ、れれ恋愛感情!?」
「はい、なにも恥ずかしがることはありませんよ。私とユークは相思相愛ですから。ね、ユーク」
「うん、そうだね。システィとは昔から幼なじみなんだ。リルネスタさんもレンと幼なじみだったりするのかい?」
「……いえ、とある事情でラット大森林で出会って、助けてもらったんです。でも、レンのことを好きとか嫌いとか分からないです。なんていうか、家族──そう、兄のように思えるんです」
「兄、かい?」
「はい。私に兄はいませんが、レンといると安心するんです。親の元を離れ、レンが一番私と向き合ってくれました。なので家族みたいだな~、なんて」
レンの後ろ姿を見たリルネスタの表情が柔らかくなる。
それを見ていたユークとシスティはなにかを察したのか、互いの目を見合って静かに笑いあっていた。
「じゃあ、リルネスタさんにとってレンさんは大事な人なんですね」
「そうですね。レンってすごいんですよ! 物知りで、強くて、そしてすっごく優しいんです!」
「ははは、それは僕も思うな。でも実は起きてるのに寝た振りをするのは見過ごせないなぁ。レン?」
「えっ?」
ユークがイタズラめいた表情を浮かべながら煽るように告げると、レンの肩が微かに跳ね上がる。
そしてリルネスタが素っ頓狂な声を上げると、居づらそうな顔をしたレンが頭を掻きながらゆっくりと体を起こしていた。
「レン、もしかして盗み聞きかい?」
「いや、こんな狭い空間で盗み聞きもクソもないだろ。ただ起きづらかっただけだ」
「で、どう思ったのかな?」
「どう思ったって、そう思われてるのか程度だが……」
期待ハズレな答えが返ってきたことに呆れているのか、ユークはやれやれと手を横に出しながら首を横に振っていた。
それはシスティも同じで、赤面しているリルネスタの手に触れて優しく微笑みかけていた。
「そういえば、今はどの辺りなんだ?」
「あぁ、それなら……ほら」
立ち上がり、場所を空けたユークは馬車の窓際に来るようレンに催促する。
それに素直に従うレンはまだ重そうな瞼を擦りながらも立ち上がり、ユークのいた場所に座って馬車の窓から顔を出す。
すると目の前にはまだ遠くだがケルアの立派な高い石壁があり、あと1時間もしない内に到着するであろう距離であった。
「もう少しだな。ちなみに、ユーク達はこれからどうするんだ?」
「そうだね。ヴァーナライト鉱石を依頼主に渡して、ギルドに戻ってクエスト用紙を提示したらしばらくゆっくりしようかな」
「そうか、実は俺達もしばらく休もうと思っているんだ」
「そうなのかい? ならどうかな。一緒にお食事でも」
「そうだな……いや、ありがたいがやめておく。リルネスタと約束したんだ、一緒にケルアで遊ぶってな」
そんなことを言うレンであったが、視線に耐えきれなくなったのか照れ隠しで窓から外の世界を一人で眺めてしまう。
外の世界は雲一つない晴天で、まるで無事に帰ってきたことを祝福するような、そんな暖かい太陽の光をレンは浴びていた。
そして馬車の中で談笑しつつも、レン達は無事にケルアの南門の入口にたどり着き、ガルドとシンバにお礼を言い、ヴァーナライト鉱石とヴィーテルク鉱石を馬車から降ろし、オールイーターの皮で包んでリルネスタとシスティが風魔法で持ち上げる。
そのままガルド達と別れたレン達は、真っ直ぐに寄り道することなく暗い路地の奥にある工房へと向かう。
すると工房へ近付けば近付くほどカンカンと金属を打つ音が耳に届いてくる。きっとカラリアが鍛冶でもしているのだろう。だがそんな甲高い金属音は突然止み、急に静かになる。
どうしたのかとレンが一足先に工房にたどり着くと、そこには工房の前で汗をタオルで拭きながら爽やかな表情でレン達を出迎えるとカラリアの姿があった。
「お疲れさま~、そろそろ来る頃だと思ったよ」
「そうか。早速だが、指名依頼のヴァーナライト鉱石を届けに来たぞ」
「うん、待ってたよ。って、なんだか多くないかい? 確かにボクは具体的な数は記さなかったけど、ちょっと予想外だねこれは」
「そりゃ、二体分のヴァーナライト鉱石と、ヴィーテルク鉱石も入ってるからな」
「ヴィーテルクは副産物だね。そうだな、とりあえず一旦全部見せてもらえるかな? 確認したいんだよね」
カラリアがそう言ったので、リルネスタとシスティはヴァーナライト鉱石に傷がつかないように丁寧にオールイーターの皮袋を地面に下ろしていく。
そして鉱石が擦れ合う音が聞こえ、硬く強度の高いオールイーターの皮は自然に開き、地面に大きく開かれる。
そこに現れた青白い輝きを放つヴァーナライト鉱石は太陽の光を反射してキラキラと煌びやかに輝き、カラリアはその輝きに目を奪われていた。
「そう、これだよ、これ! この在り来りだけど他の鉱石よりも青い光沢、そしてこのゴツゴツだけど滑らかな肌触り。やっぱりヴァーナライト鉱石は最高だね!」
「それは良かった。で、お気に召したか?」
「うん、百点満点中二百点満点だね。しかも量が多い。だから……そうだね、特別になにかを作ってあげよう。なにがいい?」
「それは、俺達全員分なのか?」
「もちろん。これだけあればね、防具一式──とかは無理だけど、小物なら色々作れるよ」
「そうだな……」
腕を組み、なにがいいかとレンは悩み込む。
武器は今のままの方がいいし、防具は身に付けると重くなって動きづらくなるので需要はない。
だがヴァーナライトは加工すれば頑丈な割には軽めなので胸当てなどを作ってもいいかもしれない。
そう考えたとき、レンはオールイーターからヴァーナライト鉱石を剥ぎ取っていたときのことを思い出した。
「じゃあ、このナイフの代わりになる新しいナイフを頼めるか?」
「ナイフ? これは、またマニアックな頼みだね」
「そうか? このナイフも結構年季が経つからな。所々刃こぼれしてるから、そろそろ買い換えるべきだと思ってたんだ」
レンは腰にぶら下がっている嚢からナイフを取り出す。そのナイフは少し変色しており、よく見ると刃の部分が欠けており、持ち手の部分に巻かれている布はボロボロになっていた。
それを大事そうに受け取ったカラリアは、年季の入ったナイフを見つめて柔らかな笑みを浮かべていた。
「……困ったな、ボクにはこれ以上の価値があるナイフを作れないかもしれない」
「別にそのナイフは特別な素材を使って作ったヤツとかじゃないぞ? 至って普通のナイフなんだが」
「うん、そうだね。でもね、ここまで使用者に合った形になるナイフは珍しいんだよ。よほど大事に使ってきたんだね」
「まぁな、手入れはかかせたことはないからな」
一度カラリアからナイフを受け取ったレンはナイフの柄を強く握り締める。
このナイフは名も知らない鍛冶屋で購入した普通のナイフで、冒険者になってから初めて購入したものであった。
それは腰にぶら下げている聖剣よりも長い付き合いであり、そしていつどんなときも肌身離さず持ち歩いていた相棒のような存在なのだ。
「余計なお世話かもしれないけど、このナイフをヴァーナライト鉱石で補強することはできるよ」
「そんなことが可能なのか?」
「うん、これでもボクは一人前の鍛冶屋さ。任せてよ」
「そうか……なら、そうする。リルネスタはどうするんだ?」
「うーん、私もナイフが欲しいな。レンと同じようなの」
「はっは~ん、なるほどね。任された。それで、そこのお二人さんはどうするんだい?」
突然カラリアに話しかけられて挙動不審になるユークとシスティであったが、すぐに平静を取り戻して深々と考え込む。
その結果、とりあえず保留ということが決まり、カラリアは『了解』と一言だけ伝え、話の本題を戻す。
「で、報酬の金貨5枚はティエリナから受け取ってもらうとして、これが追加報酬の金貨4枚だよ。どう分けるかは、各々相談してね」
「ちょっと待て、これはありがたいのだが、さすがに多すぎないか?」
「ううん、予想外と言えど、貴重なヴァーナライト鉱石を予定より2倍も多く持ってきてくれたんだ。それにヴィーテルク鉱石の分もあるから、これでも少ないくらいだよ。でも手持ちはもう持ち合わせていないから、穴埋めはボクがお礼としてナイフとかを作るってことにしたわけ」
「なるほどな、ならありがたく受け取っておく。ありがとう」
レンは受け取った金貨を丁度半々になるように2枚ずつに分け、ユークに渡す。
予期せぬ臨時収入だが、それに見合った働きをしたと考えたらあまり深く考えずに受け取ることができ、気が楽なのでレンは遠慮することなくありがたく受け取り、ポーチの中にしまっていた。
「最後にボクがサインをして終わりだね。クエスト用紙はあるかい?」
「あぁ、これだろ?」
「そうそう、これこれ。えーっと、ちょっと待ってね~……」
どこから取り出したのか、カラリアは鉛筆で濃いながらも丁寧に自分のサインをクエスト用紙に書き、二度三度確認してから満足気な様子でレンに返却する。
レンが確認すると、そこには確かにカラリアのサインが書かれており、あとはギルドに提出するだけで終わりという状況になっていた。
「さぁ、あとはボクに任せて、キミたちはギルドに戻るんだ。きっとギルドランクが上がると思うよ」
「そうだな。こんなの普通俺に指名依頼するようなものじゃないしな」
「あはは、言っただろう? これはボクが決闘を見て決めたことだと。それはボクの目で直接見て導き出された答えだと」
「そういえばそうだったな。まぁ、またなにかあったら時間が許す限りいつでも聞くから、遠慮しないでくれ」
「おっ、それはまた今回のように指名依頼をしてもいいということかな?」
「……さぁな、善処はするさ」
クエスト用紙を折りたたみ、胸ポケットにしまったレンはカラリアに背を向け、オールイーターの皮をたたんで担いでからその場を一足先に去っていく。
そしてそれを急ぎ足で追うリルネスタの背中を見届けたユークとシスティは、二人でカラリアに自己紹介をしてから深々とお辞儀をし、レンとリルネスタのあとを追う。
一方、一人残されたカラリアは
「どうせなら中まで運んでもらえば良かったなぁ」
と呟き、持っても持っても持ちきれない数のヴァーナライト鉱石を前にため息を吐きつつも、鼻歌を歌いながら長い時間をかけて工房の中にヴァーナライト鉱石とヴィーテルク鉱石を運び続けるのであった。
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