38 / 99
元Sランクの俺、イグナスへ向かう
しおりを挟むユーク達と別れ、6日が経った日の昼過ぎ。
レンとリルネスタは約束通り、先日話し合ったギルドの隅にある机に向かって歩みを進める。
この6日間、レン達はそう難しくないクエストをいくつか達成していた。そのおかげで、リルネスタもレンと同じくギルドランクがEに上がっていた。
ほぼ毎日のようにクエストを受注していたが、前日は指名依頼を達成するため、レンはリルネスタと共に一日中宿でゴロゴロとしていた。
そのせいで少し体が重いような感覚を覚えながらも、レンがギルドの奥へと進んでいく。するとそこには既にユークとシスティの姿があった。
「すまん、遅くなった」
「いや、ちょっとシスティと相談して少し早く移動する話になっただけだよ。あ、これを受け取ってくれないかにゃん?」
「ん? ……って、なんだこれ」
レンがユークから受け取った丸々と太った袋。
それは見た目の割にはやけにずっしりとした重みがあり、ジャラジャラと金属が擦れる音が鳴り止まなかった。
その中身を見ると、なんと数え切れない数の銀貨が詰められており、レンは嫌な汗をかいてゆっくりと顔を上げる。
「もしかして……」
「そう、この6日間で語尾の付け忘れを数えたらここまで多くなってしまったにゃん」
「…………」
もう一度銀貨を見つめ、レンは絶句する。
真面目なのはいい。律儀なのはいい。
だがここまでくると逆に罰を下したこちら側がゾッとするわけで。
「気にせず受け取ってほしい。ちゃんと数は合ってるはずだにゃん」
「…………あ、あぁ。受け取っておく」
レンは今、過去に自分が面白半分で出した条件について後悔していた。
あのときは金が無く、懲らしめ半分資金獲得半分であのような条件を提示したが、まさかここまで実直に約束を守るとは思ってもいなかったのだ。
裏では普通に過ごし、レンと話すときだけ語尾に『にゃん』を付けると思っていた。
だがユークは良くも悪くも真面目なのか、気にしていないのにも関わらずなにも言わず銀貨を渡してくる。
それに対し、レンは内心『もしかして精神的に俺を殺す気か?』と錯覚するほど、ユークの行動は狂気じみていた。
「ところで、レン。馬車の手配はどうなったんだにゃん?」
「あ、あぁ。馬車なら昼過ぎに南門外で待つように昨日お願いしたから多分もう準備は出来てると思うぞ? だから今すぐに出発できるはずだ」
「ちなみに、馬車は何台頼んだにゃん?」
「二台だな。行きはそれぞれ男女でもパーティでもいいから分かれて、帰りは一台の馬車にヴァーナライト鉱石を乗せて、窮屈だが残りの馬車に全員乗るつもりでいる」
手配した頭数と、その理由についてレンが詳しく述べると、ユークは腕を組みながら小さく相槌を打って静かに話を聞く。
そして異論はないのかユークは右手の親指を上げてグッドサインをレンに向け、荷物を持って立ち上がっていた。
「なら早速向かった方が良さそうだね。ちなみに、レン達は準備を済ませたのかにゃん?」
「あぁ、俺もリルネスタも昨日街中にある店に行って回復カプセルやそれ以外の戦闘アイテムを買い込んだから大丈夫だ。リルネスタ、使い方は覚えてるよな?」
「うんっ! 回復カプセルはダメージを受けたらすぐに食べる。戦闘アイテムは臨機応変に!」
「よし、その通りだ。というわけで、付いてきてくれ」
立ち上がったレンはポーチに銀貨が詰め込まれた袋を押し込み、ギルドの外へ向かう。
その隣にはリルネスタが位置取りをし、後ろにはユークとシスティが肩を並べてレンのあとを一定のペースで追っていた。
そしてティエリナに指名依頼のクエスト用紙を提出し、4人分のサインを確認し終えてからギルドの扉を開けて外へ出る。
「ちょっと暑いね」
「そうだな。水分補給はこまめにしとけよ」
そんな他愛もない会話を交わし、少し早めの足取りでケルアの南門へ急ぐ。
それから20分後には南門外へ到着し、レン達が馬車に歩み寄ると、その馬車の御者台にはレンが過去にお世話になった人物が髭を触れながら風を浴びていた。
「ガルドさん、俺だ。見覚えあるだろ?」
「む? おぉ! 確か……レン? だっけな」
「そうそう、あのときは世話になったよ」
「ハハハ、そうかそうか。昨日いきなり仕事が入ったから誰かと思えばお前さんだったのか。それで、今回は《イグナス》まで送ればいいんだよな?」
「そうだな。俺達はイグナスからガロド大鉱山まで向かうつもりだ」
「ガロド大鉱山か。なんだかワシの名前に似てるから親近感があるな。ハハハ!」
そう笑い飛ばすガルドに、レンはリルネスタ達に自己紹介をさせ、もう一人の《シンバ》という御者にも挨拶する。
そして早速出発するため、レンとリルネスタはガルドの馬車に。ユークとシスティはシンバの馬車に乗り込んで目的地であるイグナス方面へと向かった。
「ねぇねぇ、今回ってガロド大鉱山に行くんだよね? だったらなんでイグナスっていう場所に寄るの?」
「そうだな。ガロド大鉱山ってモンスターが多くて危ないから、馬車は特に襲われやすいんだ。しかも足場が悪くて登り坂が多いから歩いた方が良いくらいだ」
「ふーん、やっぱりそういうのがあるんだね」
「ガロド大鉱山はイグナスが所有してるからな。いくらモンスターを討伐するために乗り込むといっても、ちゃんと許可を得ないとダメというのもあるな」
イグナスという名の街にはガロド大鉱山以外にも様々な鉱山が付近に連なっており、大事な資金源になっていた。
なのでほとんどはイグナスが所有・管理しているため、勝手に踏み込んで鉱石を採掘し、持ち帰ることは禁じられていた。
それがいくら大暴れしているモンスターを討伐するためといっても、もしかしたらこっそり鉱石を持ち出す輩がいるかもしれないということで、近年許可制になったのである。
「私、ちょっと気になったことがあるんだけど」
「ん? なにかあったか?」
「ううん、そこまで重要なことじゃなくて。レンって結構物知りだよね。モンスターの名前や習性とか、土地勘っていうのかな。まるで世界を全部知り尽くしてるみたい」
「ははは、そんなことはない。まぁ、いつかは世界を知り尽くすのもありだな」
モンスターの知識や村や街、そして国の情報は全てレンが二本の足で赴き、独自で調べたことだ。
多少人から聞いたり書物で調べた知識や情報もあるが、やはり実際は目で見て耳で聞かないと分からないものもある。
なのでレンはほとんどのモンスターの名前や習性を熟知しており、知らない土地は全くといっていいほど無いに等しかった。
「レンはいつか絶対にすごい冒険者になるよ!」
「勇者の紋章が刻まれた時点ですごい冒険者だと思うぞ。ところで、リルネスタ。俺達が出会って結構経つけど、他の四大能力持ちには中々出会わないものだな」
「うーん、確かにそうだね。でも、絵本の通りに事が進んだら四大能力が集まると世界に混沌が訪れるんだよね。だったら、このままの方が私は平和で好きだなぁ」
緩やかな風がリルネスタの体を包み、優しく髪を揺らしていく。
その髪を手でかきあげて耳にかけるリルネスタは途中でレンに見つめられていることに気付き、どこか恥ずかしそうに馬車の窓から見える和やかな景色に目をやっていた。
一方のレンは、そんな絵になっているリルネスタを見て自然と笑みをこぼしていた。まるで今の幸せを噛み締めているような、そんな暖かい感情に包まれていた。
「って、今の会話聞かれてないよね?」
「あぁ、大丈夫だと思うぞ。普通に声を抑えてたし、そもそも乗客の話を盗み聞きする人じゃないしな。安心してくれ」
「そうかぁ、なら安心だね」
と言って、リルネスタは折り曲げていた足を真っ直ぐ伸ばし、壁に背中を預ける。
「私、ちょっと眠くなっちゃった」
「なら寝てもいいぞ。まだ当分時間はかかるしな。それにここ最近ずっとクエストに行ってたし、リルネスタも頑張ってからな」
「レンは寝なくていいの?」
「あぁ、俺は平気だ。少しの睡眠で二日は寝ずに活動できる」
「へぇ、やっぱりレンはすごいんだね」
それだけ言い残し、リルネスタは瞼を閉ざしてしまう。
行動や言動を見て、レンはリルネスタのことを妹のように思っていた。
だがこうして見ると綺麗な顔立ちをしており、出るとこも十分に出ていて立派な女性を感じるものがあった。
「ははは、まるで子供みたいだな。なんていうか、やっぱり妹に見えるな」
しかし愛嬌のある寝顔を見て『女性』より年下の『妹』に見えてしまったのか、レンは静かに笑ってポーチの中を整理することにした。
それに対し、レンはリルネスタがほんのわずかだけ膨れっ面になっていたのを気付くことはなかった。
──────────
あれから数時間が経ち、日が沈み始めた頃。
これから通る道には夜に獰猛性が増すモンスターが多いということで、今レン達は馬車から降りて野営の準備をしていた。
場所はまだケルアとイグナスの丁度中間辺りで、比較的安全な草原の真ん中に焚き火を焚いてその火を囲むように各々テントを張っていた。
「ガルドさんとシンバさんは明日のために休んでほしい。ユーク達もゆっくり休んでくれ。火の番と周囲の警戒は俺がやっておく」
「ワシらはそれでいいのだが……一人で大丈夫なのか?」
「そうだ。それなら僕もいた方がいいんじゃないか?」
不安なのか、ガルドとユークはレンに歩み寄って抗議する。
だがユークは器用な手付きで銀貨を弾き飛ばし、ピンポイントに肩の上へ落としていたので、本当はからかっているのではないかという疑問が生じていた。
「ほら、俺は馬車の中でずっと寝てたから眠くないんだ。それに少し動き足りないからちょっと体を動かしたい気分なんだよ」
レンがそう言うと納得したのか、ガルドは黙って頷いてシンバの元へ帰っていく。
そしてユークもまだなにか言いたげであったが、レンが肩に手を置いて『任せてくれ』と伝えると渋々ながら『頼む』という返事が返ってくる。
なのでレンはガッツポーズを取ってユークの不安を取り除き、焚き火の近くに置かれた丸太に腰を下ろした後、火が消えないよう等間隔に木の葉や木の枝を放り込んでいた。
「レンってほんとお人好しだよね」
「なんだ、起きてたのか」
「うん。お昼にあれだけ寝ちゃったから寝れないんだ」
「そうか、確かに全然眠くなさそうだな。じゃあ……その、なんだ。隣に座るか?」
「っ! うん!」
レンが少しだけ横に移動すると、その隣にリルネスタが座る。
少し窮屈そうだったのでレンが人一人分入れるほどの距離を置くと、その隙間を埋めるようにリルネスタがレンに詰め寄っていた。
「おい、暑苦しいだろ」
「えへへ~、暖かいね」
「…………そうだな」
パチパチと焚き木が音を鳴らして燃える中、レンの腕にリルネスタの腕が絡まる。
あまりにも突然のことだったのでレンは過剰に反応するが、照れくさそうに笑うリルネスタの笑顔を見て吹っ切れたのか、腕を振り払うことなくされるがままになっていた。
「なんだ? まるで子供みたいに甘えてくるな。本当は甘えん坊なのか?」
「……むぅ、私は子供じゃなくて大人です~!」
「それ、子供が言う典型的な言葉だぞ」
「な、ならレンだって子供だよっ!」
「そうだな。俺もまだまだ子供だな」
隣でバタバタと暴れ、口を尖らせながら怒るリルネスタを適当に宥めるレンは、ポーチの中からドライフルーツを取り出して齧っていた。
だが自分だけ食べるのも味気ないので、リルネスタにドライフルーツを分けてやると満面の笑みでお礼を言ってかぶりついていた。
「ははは、やっぱり子供だな」
「ち、違うもん! これは……お腹が減ってたからだもん!」
「はいはい、そうだな」
「絶対分かってないでしょ! レンのいじわる~!」
そんな傍から見たらイチャついてるように見えるやりとりをしている最中に、レンは騒がしくしすぎたことに気付き二台の馬車を確認する。
だが意外と距離があるため、今のやり取りが聞かれてるような様子はなかったので、レンはホッと胸を撫で下ろしていた。
「ねぇ、レン」
「なんだ? もしかしてまだ子供って言われたことを怒ってるのか?」
「そ、そうじゃなくて……もう! えいっ!」
「んなっ!?」
いきなりなにをするかと思えば、リルネスタはレンに飛びついて力強く抱きしめていた。
それは先日リルネスタがカラリアにされていたことと同じであり、当の本人は抱きついているのにも関わらず顔を真っ赤にしており、肌を伝って聞こえる心音がやけに激しかった。
「リ、リルネスタ!?」
「わ、私はもう子供じゃないもん! それに、レンの妹でもないもん!」
「妹って……まさか、聞いてたのか?」
「聞こえちゃったの!」
怒りだすリルネスタであったが、一向に離そうとはせず逆に抱きしめる力を強くしていく。
それによりレンの体が折れる──ということはないのだが、鼻腔をくすぐる甘い香りと体全体に伝わる柔らかい感触に頭がパンク寸前になっていた。
「私だって、女の子なんだから……その、ちゃんと妹とかじゃなくて女の子として見てほしいな……」
「そ、そうか! そうだな! 分かった、分かったから離れてくれ! なっ?」
「ダメ、もう少しだけこうしていたい」
嬉しい悲鳴とはこのときに使われるのだろうか。
リルネスタに抱きしめられて嬉しいと思っている自分がいるのだが、このままでは理性が危ういため離してほしいと思う自分もいる。
男の理性というものはいかに脆いということが今身をもって実感したレンは、できるだけ別のことを考えるためオールイーターの習性を頭の中で読み上げることにする。
だが鼻に伝ってくる甘い香りと体に伝わってくる柔らかい感触からは逃れることは不可能なため、すぐに頭の中が煩悩にまみれ、レンは自分自身を苦しめていた。
「な、なんで離したくないんだ……?」
「だって…………」
リルネスタからの答えを待つが、なぜか黙り込んでしまう。
そして今は暗い静寂の中、小さな灯火に照らされた少女が少年に抱きついているという幻想的な一面が完成していた。
「私、今絶対顔が真っ赤っかだから……見られたら恥ずかしい……」
そんないつものリルネスタからは到底想像出来ないような乙女な言葉を聞き、レンは心に矢を射られたように『うっ』と小さな呻き声を上げる。
それが気になったのか、リルネスタがゆっくり顔を上げる。すると丁度そこにはレンの顔があり、あと少しで額同士がぶつかってしまうほどの距離で、二人は静かに見つめ合っていた。
だがしかし、そんな良い雰囲気を壊すかのように馬車の方から狼の遠吠えような声が聞こえ、レンはリルネスタを引き剥がして剣を構えていた。
「……すまん、少し様子を見てくる。だからリルネスタは馬車を守ってくれ」
「う、うん。分かった。気をつけてね」
「おう」
と、レンはその場から逃げ出すようにモンスターがいるであろう方向へ走り去ってしまう。
そして焚き火の前で一人残されていたリルネスタはペタリと座り込み、真っ赤になった自分の顔を手で覆いながら涙目になって『ばかばかぁ!』と首を横に振りながら叫んでいた。
0
お気に入りに追加
3,788
あなたにおすすめの小説

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる