Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八

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元Sランクの俺、二人で初クエストに向かう

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「レ~ン。まだ着かないの~?」

「もう少しだ、頑張ってくれ」

 今、二人はケルアの西方面にあるだだっ広い草原を歩いていた。そこは東方面にあるラット大森林とは打って変わり、日差しを遮る木々がまったく自生していなかった。

 その代わりに背の高い草がたくさん生えているのだが、先ほどから草の先が腕に擦れて痒くて痒くて仕方がなかった。

 そう、今レン達はリルネスタがギルドで受けたクエストを達成するため、少し離れた《ルドの渓谷》に向かっているのだ。

 ルドの渓谷は二つの山に挟まれてできた谷で、綺麗で豊かな水が流れる美しい観光場所として、ケルアでは人気がでていた。

 そして今回のクエストはそんなルドの渓谷の下流付近にある小さな村の村長が依頼したもので、とある魔物を討伐してほしいとのことであった。

「それにしても、まさかリルネスタがEランクの討伐クエストを持ってくるとは思わなかったな。てっきりもっと安全な収集クエストかと」

「だって、魔物のせいで村の人たちが困ってるんでしょ? だったら助けたいよ。それに、私も綺麗な景色を見てみたいしね」

「ははっ、リルネスタらしい理由だな」

 確かに今までルドの渓谷は見た方がいいと言われたことがあったが、足を運んだことはなかった。そう考えれば、今回のクエストはいい機会かもしれない。

 それにティエリナの話によると、今回のクエストを達成すればFからEランクに上がるかもしれないらしい。まだ序盤も序盤だが、気合いは入るものだ。

「金があれば馬車を借りれたんだがな。だからしばらくはどのクエストも徒歩だな」

「でもこのクエストって、達成報酬が他のクエストより少しだけ多いんだよね」

「あぁ、Eランクの討伐クエストなんて受ける人はほとんどいないし、しかも場所も遠い。だから依頼側も余計に多く金を積まないと冒険者に選んでもらえないから必死なんだよ」

 今回の報酬金は銀貨10枚と、Eランククエストの中ではかなり貰える方である。

 だがこの報酬も、クエストが放置されると銀貨15枚になったり20枚になったりと上がっていくこともある。クエストを依頼する方も必死なので、これは案外普通のことであった。

 しかし中にはあえてクエストを放置し、報酬が増えるのを待つという輩も少なくはない。なので緊急事態の場合は、相場よりも十倍以上払う依頼主も案外多かったりするのである。

「ねぇ~、あとどれくらい歩くの?」

「そうだな……ざっと三時間くらいだろ。だから今日中に帰るのは不可能だと思ってくれ」

「な、長いけど……仕方ないね。ちなみに、どこで寝泊まりするの?」

「そこは俺に任せてくれ。なんとか村の人にお願いしてみる。帰りは明日の早朝だ。寝坊するなよ?」

「うん! 分かった!」

 元気よく返事をするリルネスタを見て頷きつつ、レンは空を仰ぎ見る。その空は太陽がほとんど隠れており、空一面が曇天に覆われていた。

 それに風の温度や流れが不規則なので、なんだか気持ちが悪い。もしかしたらなにかが起きる前触れかもしれないと、レンは空を睨んでいた。

「レン、どうしたの? そんな怖い顔して……なにかあった?」

「……いいや、なんでもない。ちょっと変な天気だなって思っただけだ」

 きっと、なにも起きないだろう。と心の中では思いつつも、やはり心のどこかでは気持ちの悪い天気を疑っている自分がいる。

 過去にも同じような天気は何度かあった。そして、そのときに厄介事に巻き込まれる可能性は約六割ほどである。

 ほとんどが大雨や台風、もしくは対象外の魔物の乱入などであったが、どちらも人間にとっては驚異そのものであった。

 だが、だからといって止まっていたらいつまで経っても進むことができない。

 なのでレンは大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出した後、目的のルドの渓谷までペースを落とさずリルネスタと共に歩みを進めた。



───────────



 あれから時が流れ、およそ2時間と30分後。

 レンの予想よりも30分ほど早くクエストを依頼した村長のいる《ルド》という名の小さな村に辿り着いた二人は、早速村の中に入ることにする。

 村の中に入るといっても、巨大な壁があるわけではなく小さな魔物避けの柵が立てられてるだけだ。そんな柵の外で中の様子を伺っていると、それを見つけた村の人が快く柵を開けてくれた。

「もしかして、ルドの渓谷を観光するために来たのか?」

「いや、観光目的ではなく、このクエストを果たすために来たんだが……」

 レンがポーチの中からティエリナに複製してもらったクエスト用紙を取り出し、柵を開けてくれた人に見せると、大慌てで村の奥へ走っていってしまった。

 あまりの慌てっぷりにその場で立ち尽くしていたレンとリルネスタであったが、待つこと数分。村の奥から先ほど走っていってしまった男の人と、立派な髭を生やしたおじいさんが息を切らして戻ってきた。

「も、もしかして、ギルドの人ですかっ!?」

「あ、はい。そのとおりです。えーと、このクエストを依頼したのはあなたですか?」

「どれどれ……そ、そうです! ワシがルドの村長であるランバと申します!」

 ランバが右手を差し出してきたので、レンも右手を差し出して握手を交わす。そしてそのランバはレンとリルネスタを連れ、村の中で一際大きい家へと案内した。

 そこはどうやらランバの家らしく、中に入ると心地よい木の香りが全身を包んできた。リルネスタはその香りが好きらしく、どこか嬉しそうに家の中を見渡していた。

 そんなリルネスタの頭を優しく叩きつつ、レンは案内された来客室へと向かい、用意された椅子に座って話を聞くことにした。

「まず、今回の件について、引き受けてくださりありがとうございます」

「それは、リルネスタに言ってください。リルネスタがこのクエストを見つけてきたんです」

「そうですか。リルネスタさん、ありがとうございます」

 このようなやり取りは極めて普通なのだが、リルネスタは初めての経験なので焦っているのか、噛み噛みになりながらもなんとか応えていた。

 それにリルネスタは年上の人に頭を下げられることが慣れてないのか、居心地悪そうにソワソワとしていた。

「それで、今回のクエストはEランクの《バットダイバー》を倒すという内容だが、具体的な数はありますか?」

「そうですね……この時期はバットダイバーの子供が大人になる時期なんです。なので渓谷にはかなりの量のバットダイバーがいて……あまり人は襲わないのですが、飛び慣れていない個体も多いので、ある程度で大丈夫です」

「なるほど。リルネスタ、ちゃんと聞いてたか?」

「……う、うん。聞いてたよ」

 なんだかリルネスタが少し上の空なのが気になるところだが、なにか気になる点でもあったのだろうか。

 しかし今回のクエストはちゃんとした理由での依頼だ。どこもおかしなところはないはずである。それでもなぜかリルネスタはなにか複雑そうな表情を浮かべていた。

「それで、一つ頼みがあって」

「た、頼みですか……?」

「はい。あ、身構えなくてもいいですよ。別に高価なものを要求するわけではないですから。もしよろしければ、寝床を借りたいなと」

「なるほど、寝床ですか。そうですね……なら、ここの部屋を使ってください。今は居ませんが、家内にお願いして布団を敷いてもらいますから」

「なら、遠慮なく使わせてもらいます。ありがとうございます」

 レンはランバとの交渉を終え、再び固く握手を交わす。そのとき横目でリルネスタを見たが、やはりなにか悩み事があるのか少しばかり下を俯いていた。

 気になるが、ここで聞いてもランバが目の前にいるので話しづらいかもしれない。なのでレンはランバからクエスト用紙を預かり、リルネスタを連れて部屋の外に出ることにした。

「なぁ、さっきからどうしたんだ?」

「え、えっ? 別になにも……」

「嘘をつくな。明らかに落ち込んでるじゃないか。もしかして今になって怖くなってきたか?」

「ううん、違う。そうじゃなくて……」

 いくらリルネスタに質問しても煮え切らない返答しか返ってこず、謎は深まるばかり。

 だが絶対に話したくないという様子でもないので、言うか言わないべきか葛藤でもしているのだろう。

 そんなリルネスタは決心したのか、レンの服を掴んで口を開いた。

「冒険者がこんなこと思っちゃダメだと思うんだけど……なんだか、可哀想だなって……」

「可哀想? それは、バットダイバーのことか?」

「うん。だってせっかく生まれて大人になったのに、飛び慣れてないってだけで危ないから殺されちゃうんでしょ? そう考えると、なんだか胸が痛くなって……」

「……なるほどな」

 リルネスタの考えは分からなくもなかった。なぜなら、そう思ってしまうのは当たり前。むしろ、人間なら当然と言ってもいいくらいのことであったのだ。

 レンもまだ駆け出し冒険者のころ、リルネスタと同じことを悩んだことがあった。そのときのクエスト内容は、街道にいる魔物を倒すというものだった。

 しかしその魔物に害はなく、ただ群れを成してそこで休憩してるだけ。それなのになんで倒さないといけないのかと、レンは夜遅くまで悩み耽ったことがあった。

「レンは平気なの? 可哀想だとは思わないの?」

「思わないと言ったら嘘になる。だが、いちいちそんなことで悩んでたら先へ進めないぞ」

「……でも、でもっ」

「いいか? 人間として、その気持ちは絶対に忘れてはいけないものだ。だが、もしここで俺達がやめて帰ったらどうなる。知らない人達が犠牲になるかもしれないんだぞ」

 少し可哀想だが、レンはリルネスタの意見を尊重することなくあくまで一人のとして話を続ける。

 そのせいでリルネスタは少し涙を浮かべていたが、指で涙を拭き取って手をグッと握りしめていた。

「そうだよね……これが冒険者の仕事だもんね、困ってる人を助けないといけないもんね……ごめんね、変なこと言って」

「いや、変なことじゃない。むしろそれが普通だ。だから気にすることはないし、無理することはない」

「ありがとう……レンは優しいんだね」

「……別に、これくらい普通だ」

 今までこのような気持ちを抱いて冒険者を辞めてきた人を何人も見てきたレンにとって、今の心境は複雑なものであった。

 だが、きっとリルネスタなら大丈夫だろう。そんな確証のない根拠だが、レンはリルネスタを信じていた。

「じゃあ、行くか?」

「うんっ、ちゃんと頑張るから安心して!」

「おう、任せるからな」

 まだリルネスタの笑顔はぎこちないものであったが、レンはホッと一安心していた。

 そしてそのままの足取りでレン達はランバの家を出る。すると外には村の人たちが集まっており、皆レン達に激励の言葉を掛けていた。

 そのおかげでリルネスタは自分の責任に気付いたのか、下唇を噛んでレンの顔を見る。

 そして互いに顔を合わせて小さく頷き、二人は目的地であるルドの渓谷へと立ち向かっていった。
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