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第五章 異世界ですが、再就職をしたいです
6.人生至る所青山あり
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「おれの父親ってのは、この街で代々続く大貴族でね。忙しくも次の選挙の候補者のひとりでもある」
選挙。候補者。
その言葉でようやく気づいた。この街、カラブフィサの広場でみんなが噂していた候補者のひとり。その息子がユーリオットさんなのか。
しかも母親は父親と血がつながっている。有名人と言っていたのは、そういう意味?
それにしたって、エッサラさんの様子はおかしかった。あれはどういうことなのだろう。
「ものごころついたときから、おれはここにひとりだ。いちばん古い記憶は、女中の表情。食事の皿を下げるとき、その指に嵌まっていた指輪があまりにもきれいで。それに手を伸ばしたら、火傷したかのように身を引かれた。その女の表情だ。よくないものを見る目。誰も彼もがそういう目でおれを見る。だったらおれは、よくないものなのだろう」
机の上に置かれた書物。その紙の文字を右手のひとさし指でゆっくりと、左右になぞっている。ミミズがのたくったような青い文字。当然のことながら、ミミズたちはそこで悠然と座したままだ。
「何人目の女中かだったかはまったく覚えていない。髪の色を覚える前に、あいつらは替わっていくからな。あるとき、そのうちの誰かが教えてくれた。おれの出生について。絶大なる造物主ですら、きっとおれは救えない」
それからちょっと考えるように宙を見て、だが父親が一度だけここへ来た、と呟いた。
「十年くらい前だったかな。突然ここにやってきた。母親がおれの存在を疎むあまりに気狂いになり果てたと。そしておれの顔も見たくないから、この邸から一歩も出るなと告げて去った」
類まれなる美しい相貌と、口にするのも憚られる出生。
どの女中もすぐに逃げ出す理由はそれか。
街でその名を知らぬものはいない大貴族。その禁忌の子。人の口に戸は立てられない。噂は水があふれるように広がって、まるで移る病のように忌避された。
どういう気持ちだろう? 物心ついたときからここでひとり。世話役は名前を覚える間もなく変わっていく。
ここで一緒に生活していた間のことを思い出す。
フォークやナイフのけして上手いとは言えない使い方。食事のときの野菜を避ける偏食。お風呂上りの、水がぼたぼた落ちる濡れた髪。
どれもこれも、大人から顧みられない子どものそれではなかったか。
外に出れば向けられるのはいわれのない悪意。
唯一ゾエさんだけが淡々と接してきたのだろう。
「飢えて死ぬこともない。望めばだいたいのものは与えられる。おまえを雇う金すらも。ほんとうに欲しいものはどうやっても与えられないけどな」
ほんとうに欲しいもの。それって――ユーリオットさんが、とんと胸の辺りをさすった。
「鼓動を止めること。書物では、そうなると二度とものを考えなくなるとある。何も見ないし聞こえないんだ――」
唯一なる造物主が、それさえ許してくれればな。
そこには純粋な焦がれがあった。思春期にありがちな興味本位の死への憧憬ではない。現実的な手触りの希求。
ユーリオットさんは残念そうに呟いて、そしてまた手元の書物へ視線を落としたのだった。
※
「たま! いいかげん、起きなさいよ!」
一日の仕事を終えた夜。自室に戻った私は手持ちの燭台を机の上に置く。ゆらりと火が揺れて、暗闇と明るみを明確に分けた。それから私は置きっぱなしの頭輪をつまんで、かかかっと机にぶつける。
ひどい! ひどすぎる。
近親婚がこの世界でも禁止で、ましてやその子どもが疎まれ、忌まれてしまうのは仕方のないことかもしれない。
でもユーリオットさんが何か悪いことをしたか? ひとつもしていない。
それどころかすでに医師を志し、勉学に身を捧げているのだ。ものすごく立派なことではないか。
もし私がいまスマホを持っていたら、「兄妹の子」で検索してしまっていたかもしれない。それくらい衝撃的だった。
(……なんだ、縁子。我輩はもう少し、眠りを必要としている)
「あんったね、ふてぶてしさに拍車かかってるよ。聞きたいことも言いたいことも山のようにあるけど――もうどうしたらいいのかわからないよ」
天珠がどうのこうのは、どうでもよかった。それよりも目の前の少年をなんとかしたかった。あれでは死なないために生きているだけではないか。
人生一度しかなく、楽しんだもの勝ちなのに。幸せになる権利は、ちゃんとユーリオットさんにもあるのに。
けど、今それを言ってもきっと伝わらないのだろう。
「あんたが私を巻き込んだのよ。天珠どうこうに協力してるんだから、たまも力を貸しなさい」
(話が見えないが。縁子が思ったことをそのまま伝えてやればいい。その涙を、与えてやればいいのでは?)
うぐっ、と思う。またも私は泣いていた。
どうしてと思う。日本にいたころは、卒業式でもどんな映画でも泣いたことないのに。
友達がすごく泣けたという小説を貸してくれて、でも私は泣けなかったと返したら「ありえない!」と言われたほどに、泣かない女だったのに。
ああ、そうか。あれも私は私を守るために、無意識に深く考えないように、関わらないようにしていたせいなのだろうか。
だとしたら、なんて傲慢。
(――最初はな。縁子のような、なにひとつ特徴も取り得もない小娘を、どうして我輩の力が選んだのか不思議に思ったが。縁子といるにつけ、納得してきたぞ)
たまへの苛立ちメーターは、絶賛上昇中だ。ひとつも褒めていない。
(見てくれも、突出した技も、持ち合わせてはいないが。縁子の言葉はときどき、日常の言葉が散らばる場所、そこにある柵をふわりと越えて、相手のやわらかいところに着地するのだ。羽毛でくるまれるような心地よさを、相手はきっと覚えるのだろう)
なんだか難しいことを言っている。そして私は、そんなたいそうなことを言えたことなどない。
肝心な言葉は、いつだって届かない。
ただ、あんなふうに目の前で諦めてほしくはない。そう。高校の国語の先生も言っていた。人生至る所青山あり。私はその意味を、いつだって今を最高に楽しまねばと受け取った!(違うかもしれないけど)
目をこすって鼻をすすったところで、私はふと、嗅ぎなれない香りが部屋に満ちていることに気づいた。部屋を見回せば、蝋燭の橙色の明かりの中、枕元にあるぽち袋のような存在に気づいた。
なんだろうと思いながら手を伸ばす。手のひらに乗るようなサイズの巾着だった。中を覗くと、乾いた葉っぱのようなものが詰まっている。
鼻をくすぐるのは、心やすらぐ香草のにおい。カモミールか、ラベンダーか。無知な私にはよくわからないけど。
(ああ、縁子が買い物に行っている間に、あの小僧がこっそり置いていってたぞ。このあたりでは、知り合ったり親しくなった相手に、月が一周する周期で贈り物をするらしいな)
かわいいところもあるじゃないか。たまはそう言って、再び眠そうに何事か呟いている。
今日をいつだと思っている。
彼のその言葉が頭の中で繰り返された。不機嫌そうな声。その奥に、照れくささや期待の色はなかったか。
私はもう胸がいっぱいで、どうしようもなかった。冷えた身体にお湯を注がれたような心地。熱くなる目頭。
そうだ。たまも言ったではないか。思ったことを、そのまま伝えよう!
私はぎゅっと匂い袋を握り締め、ばーん、と扉を開けて、だだだっと廊下を走り、そのままばーん、とユーリオットさんの部屋に駆け込んだ。
蝋燭を灯して机で書物を読んでいた彼は、びくっとこちらを見た。顔の半分だけが照らし出されて、普段とは別人のように見える。私は決死の覚悟だったので、きっとすごい形相だったに違いない。
駆け込んだ勢いのまま、私は彼に思い切り抱きつく。飛びついたと言っていい。風圧で火が揺れて、部屋の壁に映る私たちの影もまた、ぐにゃりと揺れた。
となりにあった立派なベッドに、二人で倒れこむ。ぎしりと弾む、質のいい寝台。しかし隣に腰掛けて彼に寝物語を語ってくれた人は、いままでだれもいなかった。
呆気にとられたように私を見上げるユーリオットさん。びっくり顔が年相応で、新鮮だ。そして私は、彼にのしかかったまま、機関銃のように言い募った。
「ユーリオットさんはとてもきれいです」
「は」
「それに、見た目だけでなく優しい人です」
「なに」
「他の誰が忌み子と言おうと、ユーリオットさんは何一つ悪いことはありません。堂々と幸せになる権利があるんです」
「おい」
「言いたい人には!」
いいかげんに、と言いかけたユーリオットさんの身体が硬直した。のしかかったままの私の涙が、彼の頬に落ちたせいだったかもしれない。理解できない、というように見開かれた麦穂の瞳。
「言いたい人には言わせておけばいいんです。そういう人はいつの時代のどこにでもいて、どうせ何かにつけてけちを付けてくるんです。万人に好まれる人間なんていないんです。だからあなたは堂々としていればいいんです」
そういうような内容のことを、こんこんと伝え続けた。
最初は呆然としたまま、それから真っ赤になって抵抗するユーリオットさんをぎゅうっと抱きしめて、(まだぎりぎり私のほうが力が強い!)私の伝えたいことは伝わりましたかと聞いて、諦めたように彼がわかったというまで、ずっと抱きしめて、伝え続けた。
満足した私は、そのまま眠ってしまい――翌日、尋常じゃないくらい叱られるはめになる。
選挙。候補者。
その言葉でようやく気づいた。この街、カラブフィサの広場でみんなが噂していた候補者のひとり。その息子がユーリオットさんなのか。
しかも母親は父親と血がつながっている。有名人と言っていたのは、そういう意味?
それにしたって、エッサラさんの様子はおかしかった。あれはどういうことなのだろう。
「ものごころついたときから、おれはここにひとりだ。いちばん古い記憶は、女中の表情。食事の皿を下げるとき、その指に嵌まっていた指輪があまりにもきれいで。それに手を伸ばしたら、火傷したかのように身を引かれた。その女の表情だ。よくないものを見る目。誰も彼もがそういう目でおれを見る。だったらおれは、よくないものなのだろう」
机の上に置かれた書物。その紙の文字を右手のひとさし指でゆっくりと、左右になぞっている。ミミズがのたくったような青い文字。当然のことながら、ミミズたちはそこで悠然と座したままだ。
「何人目の女中かだったかはまったく覚えていない。髪の色を覚える前に、あいつらは替わっていくからな。あるとき、そのうちの誰かが教えてくれた。おれの出生について。絶大なる造物主ですら、きっとおれは救えない」
それからちょっと考えるように宙を見て、だが父親が一度だけここへ来た、と呟いた。
「十年くらい前だったかな。突然ここにやってきた。母親がおれの存在を疎むあまりに気狂いになり果てたと。そしておれの顔も見たくないから、この邸から一歩も出るなと告げて去った」
類まれなる美しい相貌と、口にするのも憚られる出生。
どの女中もすぐに逃げ出す理由はそれか。
街でその名を知らぬものはいない大貴族。その禁忌の子。人の口に戸は立てられない。噂は水があふれるように広がって、まるで移る病のように忌避された。
どういう気持ちだろう? 物心ついたときからここでひとり。世話役は名前を覚える間もなく変わっていく。
ここで一緒に生活していた間のことを思い出す。
フォークやナイフのけして上手いとは言えない使い方。食事のときの野菜を避ける偏食。お風呂上りの、水がぼたぼた落ちる濡れた髪。
どれもこれも、大人から顧みられない子どものそれではなかったか。
外に出れば向けられるのはいわれのない悪意。
唯一ゾエさんだけが淡々と接してきたのだろう。
「飢えて死ぬこともない。望めばだいたいのものは与えられる。おまえを雇う金すらも。ほんとうに欲しいものはどうやっても与えられないけどな」
ほんとうに欲しいもの。それって――ユーリオットさんが、とんと胸の辺りをさすった。
「鼓動を止めること。書物では、そうなると二度とものを考えなくなるとある。何も見ないし聞こえないんだ――」
唯一なる造物主が、それさえ許してくれればな。
そこには純粋な焦がれがあった。思春期にありがちな興味本位の死への憧憬ではない。現実的な手触りの希求。
ユーリオットさんは残念そうに呟いて、そしてまた手元の書物へ視線を落としたのだった。
※
「たま! いいかげん、起きなさいよ!」
一日の仕事を終えた夜。自室に戻った私は手持ちの燭台を机の上に置く。ゆらりと火が揺れて、暗闇と明るみを明確に分けた。それから私は置きっぱなしの頭輪をつまんで、かかかっと机にぶつける。
ひどい! ひどすぎる。
近親婚がこの世界でも禁止で、ましてやその子どもが疎まれ、忌まれてしまうのは仕方のないことかもしれない。
でもユーリオットさんが何か悪いことをしたか? ひとつもしていない。
それどころかすでに医師を志し、勉学に身を捧げているのだ。ものすごく立派なことではないか。
もし私がいまスマホを持っていたら、「兄妹の子」で検索してしまっていたかもしれない。それくらい衝撃的だった。
(……なんだ、縁子。我輩はもう少し、眠りを必要としている)
「あんったね、ふてぶてしさに拍車かかってるよ。聞きたいことも言いたいことも山のようにあるけど――もうどうしたらいいのかわからないよ」
天珠がどうのこうのは、どうでもよかった。それよりも目の前の少年をなんとかしたかった。あれでは死なないために生きているだけではないか。
人生一度しかなく、楽しんだもの勝ちなのに。幸せになる権利は、ちゃんとユーリオットさんにもあるのに。
けど、今それを言ってもきっと伝わらないのだろう。
「あんたが私を巻き込んだのよ。天珠どうこうに協力してるんだから、たまも力を貸しなさい」
(話が見えないが。縁子が思ったことをそのまま伝えてやればいい。その涙を、与えてやればいいのでは?)
うぐっ、と思う。またも私は泣いていた。
どうしてと思う。日本にいたころは、卒業式でもどんな映画でも泣いたことないのに。
友達がすごく泣けたという小説を貸してくれて、でも私は泣けなかったと返したら「ありえない!」と言われたほどに、泣かない女だったのに。
ああ、そうか。あれも私は私を守るために、無意識に深く考えないように、関わらないようにしていたせいなのだろうか。
だとしたら、なんて傲慢。
(――最初はな。縁子のような、なにひとつ特徴も取り得もない小娘を、どうして我輩の力が選んだのか不思議に思ったが。縁子といるにつけ、納得してきたぞ)
たまへの苛立ちメーターは、絶賛上昇中だ。ひとつも褒めていない。
(見てくれも、突出した技も、持ち合わせてはいないが。縁子の言葉はときどき、日常の言葉が散らばる場所、そこにある柵をふわりと越えて、相手のやわらかいところに着地するのだ。羽毛でくるまれるような心地よさを、相手はきっと覚えるのだろう)
なんだか難しいことを言っている。そして私は、そんなたいそうなことを言えたことなどない。
肝心な言葉は、いつだって届かない。
ただ、あんなふうに目の前で諦めてほしくはない。そう。高校の国語の先生も言っていた。人生至る所青山あり。私はその意味を、いつだって今を最高に楽しまねばと受け取った!(違うかもしれないけど)
目をこすって鼻をすすったところで、私はふと、嗅ぎなれない香りが部屋に満ちていることに気づいた。部屋を見回せば、蝋燭の橙色の明かりの中、枕元にあるぽち袋のような存在に気づいた。
なんだろうと思いながら手を伸ばす。手のひらに乗るようなサイズの巾着だった。中を覗くと、乾いた葉っぱのようなものが詰まっている。
鼻をくすぐるのは、心やすらぐ香草のにおい。カモミールか、ラベンダーか。無知な私にはよくわからないけど。
(ああ、縁子が買い物に行っている間に、あの小僧がこっそり置いていってたぞ。このあたりでは、知り合ったり親しくなった相手に、月が一周する周期で贈り物をするらしいな)
かわいいところもあるじゃないか。たまはそう言って、再び眠そうに何事か呟いている。
今日をいつだと思っている。
彼のその言葉が頭の中で繰り返された。不機嫌そうな声。その奥に、照れくささや期待の色はなかったか。
私はもう胸がいっぱいで、どうしようもなかった。冷えた身体にお湯を注がれたような心地。熱くなる目頭。
そうだ。たまも言ったではないか。思ったことを、そのまま伝えよう!
私はぎゅっと匂い袋を握り締め、ばーん、と扉を開けて、だだだっと廊下を走り、そのままばーん、とユーリオットさんの部屋に駆け込んだ。
蝋燭を灯して机で書物を読んでいた彼は、びくっとこちらを見た。顔の半分だけが照らし出されて、普段とは別人のように見える。私は決死の覚悟だったので、きっとすごい形相だったに違いない。
駆け込んだ勢いのまま、私は彼に思い切り抱きつく。飛びついたと言っていい。風圧で火が揺れて、部屋の壁に映る私たちの影もまた、ぐにゃりと揺れた。
となりにあった立派なベッドに、二人で倒れこむ。ぎしりと弾む、質のいい寝台。しかし隣に腰掛けて彼に寝物語を語ってくれた人は、いままでだれもいなかった。
呆気にとられたように私を見上げるユーリオットさん。びっくり顔が年相応で、新鮮だ。そして私は、彼にのしかかったまま、機関銃のように言い募った。
「ユーリオットさんはとてもきれいです」
「は」
「それに、見た目だけでなく優しい人です」
「なに」
「他の誰が忌み子と言おうと、ユーリオットさんは何一つ悪いことはありません。堂々と幸せになる権利があるんです」
「おい」
「言いたい人には!」
いいかげんに、と言いかけたユーリオットさんの身体が硬直した。のしかかったままの私の涙が、彼の頬に落ちたせいだったかもしれない。理解できない、というように見開かれた麦穂の瞳。
「言いたい人には言わせておけばいいんです。そういう人はいつの時代のどこにでもいて、どうせ何かにつけてけちを付けてくるんです。万人に好まれる人間なんていないんです。だからあなたは堂々としていればいいんです」
そういうような内容のことを、こんこんと伝え続けた。
最初は呆然としたまま、それから真っ赤になって抵抗するユーリオットさんをぎゅうっと抱きしめて、(まだぎりぎり私のほうが力が強い!)私の伝えたいことは伝わりましたかと聞いて、諦めたように彼がわかったというまで、ずっと抱きしめて、伝え続けた。
満足した私は、そのまま眠ってしまい――翌日、尋常じゃないくらい叱られるはめになる。
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