修正前の話の溜まり場

ドラゴンでもチートなのに、竜神になってさらにチートに！

5話：戦闘訓練〜魔法〜

ジャイアントボアを食べて、寝てから数時間後。

   俺が大きなあくびをしていると、父さんが

「訓練を続けるぞ、次は魔法だ」

と言ってきた。もちろん、俺は魔法を使ってみたいからさっさとやろうとばかりに返事をした。

「はい！」
「よし。では、魔法について教える。魔法とはスキルを持っていて、魔力を使うことで発動できる。魔法は魔力を使って世界の理に干渉して、現象を起こす。レベルが低いと詠唱が必要だが、逆にレベルが高いと詠唱は要らない。では、やってみろ」

俺は父さんに言われた通りに魔力を消費して魔法を発動させた。えーと、確か詠唱は‥‥‥

「我の魔力を媒体に、世界の理を書き換え、悲劇を生み出し、万物を燃やし尽くす、業火の炎を生み出し、世界を無と変えろ、フレイムボール！」

   俺が魔法名を唱えると、俺の横に30セルセンチの大きさをした炎の球が突然現れ、浮かんだ。それと同時に体から力が抜ける。

   よし！   成功だ！   次は『ライトボール』だな。

「世界の理に干渉し、光を生み出せ、ライトボール！」

俺が魔法名を唱えると、俺の横に10セルセンチの大きさをした光の球が突然現れ、浮かんだ。

   『フレイムボール』はメラメラと燃えているが、『ライトボール』は眩しく光っている。
   そういえば、【炎属性魔法】は【火属性魔法】の上位互換だから、他のも使ってみるか。そう言って俺は、魔法の連続使用をした。

「世界の理に干渉し、火を生み出せ、ファイアボール！

   世界の理に干渉し、敵を貫く、火の矢を生み出せ、ファイアアロー！

   世界の理を支配し、我の身を守り、敵には火を纏わせる、火の壁を生み出せ、ファイアウォール！

   世界の理を支配し、我の剣つるぎとなり、敵を斬り裂き、敵の命を斬り尽くす、火の剣つるぎを作り出せ、、ファイアソード！

   我の魔力を媒体に、世界の理を書き換え、我の槍となり、敵を穿うがち、敵の命を穿うがつ、火の槍を作り出せ、ファイアジャベリン！」

   俺が一斉に唱えた瞬間、俺の体から力が殆ど抜けてしまう。今は立っているのも辛い。
   そして、俺の周りに次々と魔法で生み出した『モ・ノ・』が現れる。

   炎の球より小さく、すごく弱そうな火の球、矢の形をした火、俺を守る様に現れる火の壁、剣の形をした火、槍の形をした火。

   だが、それらを見れたのは一瞬だった。どうやら、集中力が切れて魔法が魔力に戻って霧散したようだ。

「よくぞできたな。魔法は使うごとにレベルが上がるから続けるように」
「はい。分かりました」
「では、そろそろ日が暮れる。住処に戻るぞ」

   住処に戻った俺を待っていたのは食材と化したジャイアントボアだった。
   ちなみにジャイアントボアのステータスはコレだ。

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【巨大猪ジャイアンボアの焼肉】
巨大なボア猪の肉。
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名前：-なし
種族：巨大猪ジャイアントボア
年齢：30歳

LV：25
職業：-なし
HP：0/790
MP：359/359
筋力：600
耐久：800
敏捷：709
魔力：260
器用：120
幸運：100

スキル：【硬化LV：3】

称号：
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【硬化】
皮膚の硬度を上げて、耐久を強化できる。
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‥‥‥強いなぁ。俺は改めて、ドラゴンの出鱈目デタラメさを実感した。

   もちろん、巨大猪ジャイアントボアは俺の胃袋に消えた。