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第1章:知らないことだらけのこの世界
第13話:サプライズ
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「ささっ、シズナ様。こちらへお掛けください」
「あ、うん」
コントらしきものを見せられ困惑していた俺は言われるがままにレマが引いた椅子に腰掛けた。いや、身長が低くて自力では椅子に腰掛けられないからレマに手伝ってもらって椅子に座ったというのが正しいか。
その後、父さん、母さん、見知らぬ金髪の人、見知らぬ赤髪の人、家で働いている人達の順に椅子に座っていく。
今更だけど‥‥‥あの男の人達は誰だ?父さんの友人ーーにしては若すぎる。そして身長は中学生くらいだ。
俺が男の人達の正体について考えていると、男の人達が声を掛けてきた。
「さて、おtーーシズナ君は私たちが誰かわかるか?」
いや、誰かわからないからこうやって考えているのにそんな事を聞くとは‥‥‥。まあいいか。もう一度よく考えよう。
髪色と瞳の色を入れ替えた父さんと母さんみたいだから親戚かもしれない。性別は違うけど。
俺は考えた末にこう言った。
「従兄弟のお兄さん‥‥‥ですか?」
「惜しいな。正解は君の兄だ」
「えっ?‥‥‥えーーー!?」
俺は驚愕した。いや、だって‥‥‥今まで兄がいるそぶりなんて、みんな一切見せなかったからだ。でも、嬉しい。前世では4人家族で兄なんては居なかったから。密かに、兄がいる家族が羨ましかった‥‥‥。
「そこまで喜んでもらえたのなら、僕達だって黙っていた甲斐があったよ♪」
「さて、では自己紹介をしよう。私は一番上の兄、名をシェルド・フォン・ラートリアと言う。以後よろしく頼む」
「次は僕の番だね。僕は2番目の兄で名前はマエルド・フォン・ラートリアと言うよ。よろしくね♪」
えーと、金髪に緑色の瞳がシェルド兄さんで、赤髪に茶色の瞳がマエルド兄さんか。
「私たちが兄と知って驚いたようだな」
「僕が考えたんだよ。誕生日パーティに正体を知らせず参加して驚かそうって。‥‥‥本当は学園にいないとダメだけど、学園長から許可を取ったからね。だから大丈夫♪(‥‥‥実際はシェルド兄さんが暴走したから許可が取れたんだけど‥‥‥ま、いっか♪)」
なんと!?兄さん達は俺を驚かすために許可を取ってまで誕生日パーティに参加してくれたらしい。なんというか‥‥‥嬉しい‥‥‥。
—————
優しそうな兄さん達でいいね‥‥‥。
別に兄に恨みはないです(元々居ないので)
—————
「あ、うん」
コントらしきものを見せられ困惑していた俺は言われるがままにレマが引いた椅子に腰掛けた。いや、身長が低くて自力では椅子に腰掛けられないからレマに手伝ってもらって椅子に座ったというのが正しいか。
その後、父さん、母さん、見知らぬ金髪の人、見知らぬ赤髪の人、家で働いている人達の順に椅子に座っていく。
今更だけど‥‥‥あの男の人達は誰だ?父さんの友人ーーにしては若すぎる。そして身長は中学生くらいだ。
俺が男の人達の正体について考えていると、男の人達が声を掛けてきた。
「さて、おtーーシズナ君は私たちが誰かわかるか?」
いや、誰かわからないからこうやって考えているのにそんな事を聞くとは‥‥‥。まあいいか。もう一度よく考えよう。
髪色と瞳の色を入れ替えた父さんと母さんみたいだから親戚かもしれない。性別は違うけど。
俺は考えた末にこう言った。
「従兄弟のお兄さん‥‥‥ですか?」
「惜しいな。正解は君の兄だ」
「えっ?‥‥‥えーーー!?」
俺は驚愕した。いや、だって‥‥‥今まで兄がいるそぶりなんて、みんな一切見せなかったからだ。でも、嬉しい。前世では4人家族で兄なんては居なかったから。密かに、兄がいる家族が羨ましかった‥‥‥。
「そこまで喜んでもらえたのなら、僕達だって黙っていた甲斐があったよ♪」
「さて、では自己紹介をしよう。私は一番上の兄、名をシェルド・フォン・ラートリアと言う。以後よろしく頼む」
「次は僕の番だね。僕は2番目の兄で名前はマエルド・フォン・ラートリアと言うよ。よろしくね♪」
えーと、金髪に緑色の瞳がシェルド兄さんで、赤髪に茶色の瞳がマエルド兄さんか。
「私たちが兄と知って驚いたようだな」
「僕が考えたんだよ。誕生日パーティに正体を知らせず参加して驚かそうって。‥‥‥本当は学園にいないとダメだけど、学園長から許可を取ったからね。だから大丈夫♪(‥‥‥実際はシェルド兄さんが暴走したから許可が取れたんだけど‥‥‥ま、いっか♪)」
なんと!?兄さん達は俺を驚かすために許可を取ってまで誕生日パーティに参加してくれたらしい。なんというか‥‥‥嬉しい‥‥‥。
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優しそうな兄さん達でいいね‥‥‥。
別に兄に恨みはないです(元々居ないので)
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