9 / 41
第1章:知らないことだらけのこの世界
第7話:俺の両親のステータス
しおりを挟む
俺は今馬車に乗っている。産まれて初めてーー前世も含むーー馬車に乗ったが、感慨‥‥‥というものを覚えることはなかった。
寧ろ、馬車が揺れるたびにお尻を痛めるからさっさと降りたかった。
あまりにもお尻が痛いストレスが溜まっていく一方だ。ここは何かしら楽しいことを考えて気を鎮めよう。
そうだな~‥‥‥俺のステータスについて考えよう。一体どんなステータスになるのだろう。俺は体を動かすのが得意じゃないからやっぱり『魔法使い』タイプかな‥‥‥。となると、MPが多い方がいいな。あ、MPというのは『魔法』を使うために消費する『魔力』のことらしい。まあ、消費するエネルギーとでも思えばいい。
そうそう、昨日ローズ先生に教えてもらったが俺の両親のステータスが凄かった。何と言うか‥‥‥それぞれの方面の一流といった感じだ。
そして、これが父さんのステータスだ。
ーーーーー
名前:ガルド・フォン・ラートリア
種族:人間
性別:男
年齢:25歳
Lv:30
職業:剣士 ラートリア公爵家当主
HP:950/950
MP:630/630
ーーーーー
攻撃力や防御力といった能力値とスキルーー能力や技能のことーー、称号は教えてもらえなかった。疑問に思ってローズ先生に聞くと、先生も父さんや母さんのステータスについては知らないらしい。
なんで知らないかというと、教えてもらってないらしい。そして、こうとも言われた。
「ステータスというのもは殆どの情報が載っている代物です。載っていない情報といえば経歴くらいです。では、ここで質問です。例えば、昨日、自分のステータスを全て教えましたとしましょう。そして、今日高価なアイテムを手に入れたことも教えました。宿に戻る途中、襲われました。さて、その襲われた人は勝てると思いますか?」
俺は勝てるかどうか考え答えた。
「多分、勝てないと思います」
「正解です。勿論勝つことは出来ません。何故なら、自分の手の内を全て相手が知っているためいくらでも対策ができるからです」
俺はこの話を聞いてなるほどと思った。つまり、ステータスは個人情報みたいなものとローズ先生は言いたかったのかもしれない。この世界に『個人情報』なんて単語、ましてや概念が存在しないと思うから言い表せないのだろう。
次に母さんのステータスはこれだ。
ーーーーー
名前:シャル・フォン・ラートリア
種族:人間
性別:女
年齢:■■■
Lv:28
職業:魔法使い ラートリア公爵家夫人
HP:210/210
MP:1300/1300
ーーーーー
母さんはHPが低い代わりにMPが高い。ちなみに、年齢の欄が隠れているがそれを聞いたりはしない。理由は‥‥‥分かるよな?
教えてもらう順序が違ったが一応、基準として成人男性のステータスの平均も教えてもらった。
ーーーーー
名前:
種族:人間
性別:男
年齢:15歳
Lv:
職業:
HP:100/100
MP:20/20
ーーーーー
これを見るといかに俺の両親が優れているか分かる‥‥‥。
—————
女性に年齢を聞いてはいけない…その事をよく理解しているね。
—————
寧ろ、馬車が揺れるたびにお尻を痛めるからさっさと降りたかった。
あまりにもお尻が痛いストレスが溜まっていく一方だ。ここは何かしら楽しいことを考えて気を鎮めよう。
そうだな~‥‥‥俺のステータスについて考えよう。一体どんなステータスになるのだろう。俺は体を動かすのが得意じゃないからやっぱり『魔法使い』タイプかな‥‥‥。となると、MPが多い方がいいな。あ、MPというのは『魔法』を使うために消費する『魔力』のことらしい。まあ、消費するエネルギーとでも思えばいい。
そうそう、昨日ローズ先生に教えてもらったが俺の両親のステータスが凄かった。何と言うか‥‥‥それぞれの方面の一流といった感じだ。
そして、これが父さんのステータスだ。
ーーーーー
名前:ガルド・フォン・ラートリア
種族:人間
性別:男
年齢:25歳
Lv:30
職業:剣士 ラートリア公爵家当主
HP:950/950
MP:630/630
ーーーーー
攻撃力や防御力といった能力値とスキルーー能力や技能のことーー、称号は教えてもらえなかった。疑問に思ってローズ先生に聞くと、先生も父さんや母さんのステータスについては知らないらしい。
なんで知らないかというと、教えてもらってないらしい。そして、こうとも言われた。
「ステータスというのもは殆どの情報が載っている代物です。載っていない情報といえば経歴くらいです。では、ここで質問です。例えば、昨日、自分のステータスを全て教えましたとしましょう。そして、今日高価なアイテムを手に入れたことも教えました。宿に戻る途中、襲われました。さて、その襲われた人は勝てると思いますか?」
俺は勝てるかどうか考え答えた。
「多分、勝てないと思います」
「正解です。勿論勝つことは出来ません。何故なら、自分の手の内を全て相手が知っているためいくらでも対策ができるからです」
俺はこの話を聞いてなるほどと思った。つまり、ステータスは個人情報みたいなものとローズ先生は言いたかったのかもしれない。この世界に『個人情報』なんて単語、ましてや概念が存在しないと思うから言い表せないのだろう。
次に母さんのステータスはこれだ。
ーーーーー
名前:シャル・フォン・ラートリア
種族:人間
性別:女
年齢:■■■
Lv:28
職業:魔法使い ラートリア公爵家夫人
HP:210/210
MP:1300/1300
ーーーーー
母さんはHPが低い代わりにMPが高い。ちなみに、年齢の欄が隠れているがそれを聞いたりはしない。理由は‥‥‥分かるよな?
教えてもらう順序が違ったが一応、基準として成人男性のステータスの平均も教えてもらった。
ーーーーー
名前:
種族:人間
性別:男
年齢:15歳
Lv:
職業:
HP:100/100
MP:20/20
ーーーーー
これを見るといかに俺の両親が優れているか分かる‥‥‥。
—————
女性に年齢を聞いてはいけない…その事をよく理解しているね。
—————
1
お気に入りに追加
1,545
あなたにおすすめの小説

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~
月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。
目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。
「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」
突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。
和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。
訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。
「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」
だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!?
================================================
一巻発売中です。

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL

無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

Retry 異世界生活記
ダース
ファンタジー
突然異世界に転生してしまった男の物語。
とある鉄工所で働いていた佐藤宗則。
しかし、弱小企業であった会社は年々業績が悪化。
ある日宗則が出社したら、会社をたたむと社長が宣言。
途方に暮れた宗則は手持ちのお金でビールと少しのつまみを買い家に帰るが、何者かに殺されてしまう。
・・・その後目覚めるとなんと異世界!?
新たな生を受けたその先にはどんなことが!?
ほのぼの異世界ファンタジーを目指します。
ぬるぬる進めます。
だんだんと成長するような感じです。
モフモフお付き合いおねがいします。
主人公は普通からスタートするのでゆっくり進行です。
大きな内容修正や投稿ペースの変動などがある場合は近況ボードに投稿しています。
よろしくお願いします。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる