ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第六章 エルフ王国編

幕間 プリンセスセレナーデ②

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 誰もが寝静まった午前4時。
 場所は、王立へライア学院女子寮の裏山。
 ――カーン!
 古びた大木に打ち付けられる金槌の音。
 大木には、美しい女の姿絵。
 その女の顔を穿つように、太い釘が刺さっている。
 釘の長さは、15.5センチ。
 ――カーン!

「死ね!! ルシアリーナ死ね!!!」

 釘を打ち付けているのは、白装束の女だった。
 額に2本のロウソクを挿した、鬼のような形相の女。
 そう。
 私である。
 ――カーン!

「呪われろ!! いつか小汚い人間の男とかに犯されればいい!!!」

 かつて女性勇者が遺したとされる古の呪術だった。
 なぜ木に釘を打ち付けるのかはわからない。
 でも、なかなかスッキリするので気に入っている。
 姿絵といえども、奴の顔面に釘がメリ込んでいく爽快感。
 ちなみに、この姿絵。
 学院の有志により、普通に売られている。
 男子生徒はほぼ買ったとか。

「くそがあああああ!!!」

 ――カーン!
 奴の人気が恨めしい。
 ちなみにである。
 ルシアの姿絵を売っていた、少し冴えない男子生徒に聞いてみた。
 私のはないのか、と。

「え? 殿下の絵なんて売ってどうするんですか?」

 買うんだよ!!!
 そして使えよ!!! 馬鹿野郎!!!!
 冴えない男子生徒は、素で不思議がっていた。
 私だって、それなりに美しいのに。

 ――カーン!

「ルシアリーナ風邪引け!!!」

 いや、馬鹿だから引かないだろうけど。
 ルシアへの恨みは尽きない。


 あれは入学したばかりの頃。
 私は必死に前向きになろうとしていた。
 ルシアだって必死に勉強して、この学院に入ったのだろう、と自分に言い聞かせた。
 世の中はそんなに腐ってはない。
 見た目で人を判断してはいけないのだ。
 ルシアは馬鹿っぽい事をしているだけで、きっと裏では努力しているに違いない。
 きっと……。

 そんな私に、制服姿のルシアが泣きついてきたのは、ある日の休み時間。

「うわあああ! フェルミー聞いてくれ! この問題がわかんないんだ! このりんごで教えてくれ!」

 泣きべそをかいたルシアが教科書とりんごを渡してきた。
 なぜ、りんご?
 私は脳裏に疑問符を浮かべながら、教科書の問題を見てみる。
 初歩的な三角比の問題だった。
 私なら2秒で解ける。
 で、なんでりんご??

「ほら! あるじゃないか! 私がりんごを3つ持ってました。シェイラが2つ食べちゃいました。私は何個食べられるでしょーみたいなの!! そうやって教えてくれれば、私だって解けるのに!!」

「いやおめーの脳みそプリンかよ!」

「えええっ!?」

 どうやったらりんごで三角比説明できんだよ!?
 思わずリンゴを握りつぶしてしまった。
 周りにいたクラスメートたちがぎょっとしている。
 あらやだ、私ったら。

「プリンセスの嗜みとして、筋トレは欠かしませんの、ほ、ほほ」

 必死にフォローした。
 そして、筋トレは本当にやっている。

「いえ、フェルミダ殿下、今おめーって……」

 とりあえず、ルシアの頭を掴む。

「ああっ! フェルミーいたいっ! りんごの汁でべたべたしちゃうじゃないかー!」

 ベタベタになれば良いのだ。
 それよりもである。

「ルシア? あなたこんな問題も解けないで、よく入学試験を突破できましたわね?」

「へ? にゅーがくしけん? そんなの受けてないよ?」

 はい、裏口確定☆


 ――カーン!!

「くそがあああああ!!! 世の中腐ってやがる!!!!」

 かつての記憶に、私は憎しみを釘にぶつけた。
 しかし、奴のお陰で友達は比較的簡単に出来た。


 あれはある日の放課後。
 私はクラスメートの女子たちとお喋りをしていた。

「……それにしても、フェルミダ殿下の御髪おぐしは本当に美しいですわ。一体どんな手入れをされていますの?」

 とある女性生徒が、私の金髪を見てうっとりしていた。
 ふふふ。

「お肌もすべすべ。わたくしにもお手入れの秘訣を教えて下さいな」

 別の女生徒は、私の肌に夢中なようだ。
 ふっふふ、うえっへへ。
 まんざらでもない。

「いやですわ。お手入れなんてそんな……。わたくし何もしていませんわ、ほほほ」

 実を言うと毎朝5時起きで手入れしている。
 髪も肌も、必死に整えている。
 この美貌は、私の血と涙の結晶。
 しかし、努力は隠すのがプリンセスクオリティ。

「「さすがフェルミダ殿下ですわ!」」

 女生徒たちの声が重なった。
 じーん。
 なんて良い事を言う子達だろう。
 私は、夕焼けの教室で悦に浸っていた。
 この場に男子生徒がいないのがシャクではあるが、私の美しさが少し報われた瞬間だった。
 私のスクールライフは、この時、輝いていた。
 奴が来るまでは。

「ねーねー! 何の話? 私も仲間に入れてほしいなっ!」

 ルシアリーナは能天気に話しかけてきた。
 キラッキラでサラッサラの金髪をなびかせながら。

「ル、ルシアリーナ様。……そう言えばルシアリーナ様の御髪も綺麗ですわ。一体どんなお手入れを?」

 とある社交的な女子がそんな声をかけていた。
 なんてもったいないことを。
 ルシアにかけるセリフなんてもっと適当でいいのに。
 ああ!? なんか用かよ!? おめーなんてバッタ捕まえてオナってろや、スベタがっ!!
 くらいでいいのに。
 私は笑顔を取り繕いながら、心の中でそんな事を考えていた。

「えー? 髪? そうだなー」

 ルシアがすっとした顎に人差し指を当てながら考えている。
 私は思った。
 正直に言えよ、と。
 公爵家の金にものを言わせて、さぞ高いコンディショナー使ってんだろうが。
 どこのヘアパック使ってんのかちゃんと教えろよ。
 ちなみに私は王家の金にものを言わせて、外国産のものを取り寄せている。

「ちゃんと毎日シャンプーするくらいかな!」

「「ええ!?」」

 ――メキッ!!
 思わず机を割ってしまった。

「「えええ!?」」

 あまりにルシアがとぼけるから。
 シャンプー使うのとか普通すぎんだろうが!!
 シャンプーでそんなツヤッツヤになったら、うちの王女生活費は10世帯の家族が1年生活できるレベルになってねえっつーの!!

 夕焼けの教室を、妙な沈黙が包んだ。

「……そ、そういえば! ルシアリーナ様はお肌もすべすべですわね! ムダ毛の処理とかどうされてますの? お恥ずかしい話ですが、わたくしは脇の毛にいつも手間取っていて」

 場の空気を変えるように。
 さっきとは別のクラスメートが照れながらそんな事を聞いていた。
 わかる。
 乙女は苦労するのである。
 しかし、奴は言った。

「あはは! 脇に毛なんて生えるわけないじゃないか! 男の子じゃないんだからー」

「「ええ!?」」

 ――バキャッ!!
 机を粉々に砕いてしまった。

「「ええええ!?」」

 とりあえずルシアの小さな頭を掴む。

「おう、こいてんじゃねえぞ」

「あいたたっ! フェ、フェルミーいたいっ!」

 後に、ルシアは本当にシャンプーオンリーでムダ毛処理ゼロであった事が判明した。



 ――カーン!!

「しねえええええ!!! ナチュラルボーンキレイしねえええええええ!!!!」

 私は再び憎しみを釘に込めた。
 ちなみに、友達が出来た件ついてだが。

 あの日、ルシアリーナが泣きべそかいて帰った後。
 2人のクラスメートは粉微塵になった私の机をじーっと眺めていた。
 もうフォローするのもめんどくさかった。
 単刀直入に言おう。

「……あいつシメろや」

「「は、はい。」」

 その日、私にあだ名がついた。
 あと舎弟おともだちが出来た。



 ――カーン!!

「わたしゃスケバンかああああああっ!!!」

 世の中の不条理を、釘に込めた。

 あれからルシアへのいじめが始まった。
 机にブスと書いたり、椅子に画鋲を置いたり、上履きを隠したり。
 学院生には、あいつと話したらハブだから、と念を押したり。
 ルシアは毎日泣いていた。
 少し可愛そうな気もしたが、いい気味だった。
 ルシアは毎日しょぼんとするようになり、学院での存在感はなくなっていた。
 つまり、私の時代が来たのだ。
 私は青春を謳歌した。
 何人かの男子生徒とも話すようになった。
 もちろんイケメン。
 私のハーレム予備軍である。

 そして、季節は夏。
 学院は課外授業のサマーキャンプを行う。
 キャッキャウフフでドキドキなサマーキャンプである。
 私はクラスでもよりすぐりのイケメンたちと班を組んだ。
 5人の班である。
 男女比は、圧巻の4:1。
 ハーレムだった。
 男女比は半々でとかほざいていた教師は権力で黙らせた。
 ルシアの裏口入学を目の当たりにした今、私は使えるものは使うのだ。

 イケメンだらけのサマーキャンプ。
 それは楽園だった。
 楽しすぎて、何度ヨダレを堪えたことか。
 イケメン☆パラダイスは実在したのだ。

 そして、最終日の夜。
 私はイケメンたちと焚き火を囲いながら、談笑していた。
 最後の夜である。
 彼らの口は、少し緩んでいた。

「なあなあ、お前ら好きな女の子、誰よ?」

 お調子者のイケメンがそんな事を口走った。
 はいはい。
 私は必死に落ちつた様子を演じながら、心のなかで叫んでいた。
 きたああああああああっ!!
 告白チャンスきたあああああああっ!!!
 青春ドバドバのキャンプ焚き火。
 ムードは最高潮。
 私への好意を告げるにはもってこいだ。
 この班で、私は文字通りの姫。
 ライバルなどいない。
 このキャンプ中、彼らとは何度も良い感じになった。
 つまり、これは。
 私のハーレム入り宣言をするイベントと見た!!!
 さあ、告げなさい。
 私の名を。

 だが、しかし。

「……じ、実は俺、ルシアリーナ様の事が」
「お、俺もルシアリーナ様が……」
「僕もルシアリーナ様が……」
「なんだよ、みんな一緒かよ。俺もだよ」

 とりあえず、私は。

「ほげえええええっ!!」

 全力でひっくり返ってみた。
 え、なにそれ?
 なにこれ???
 男女比4:1で?
 女は私だけで?
 みんなルシアが好きってどゆこと???
 このイベント意味ある?????

「ど、どうしたんですか、殿下?」
「本当に殿下は面白い方ですね」
「殿下と話してると、普通に男友達と話してるみたいで楽しいよ」
「今言った俺達の好きな子の事、誰にも言うなよ?」

 突然ひっくり返った私を、イケメンたちは笑っていた。
 笑ってんじゃねえよ、と思いつつも笑顔のイケメンたちはやっぱりイケメンで。
 私は彼らが友達だって言ってくれたのが、ちょっぴりうれしく――。


 ――カーン!!

「って、わたしゃモブかっ!! ちょっぴりうれしかったじゃねえわ!!!」

 あれ以降、私はキャンプが嫌いになった。
 そもそもプリセンスなのでキャンプなどしてはいけなかったのだ。

 ルシアリーナへの恨みは尽きない。
 あれは秋の文化祭での事。
 ミスへライア学院をかけて、ルシアと争った。

「ルシアリーナ様1020票。フェルミダ殿下0票」

 ――カーン!!

「わしゃにぎやかし出馬者かっ!!」

 ある日の放課後、なかなかのイケメンにラブレターを渡された。
 ルシアリーナに渡してくれと。

 ――カーン!!

「わしゃ郵便屋さんかっ!!」

 学園一と名高いイケメンの先輩にある日言われた。
 キミって力強いよね、と。

 ――カーン!!

「わしゃ力士かっ!!」


 はあはあ。
 ルシアリーナへの恨みは尽きない。
 いぢめてやるのだ。
 そして、最後には私が勝つ!
 なぜなら、私はプリンセスなのだから!!




 そんなわけで、私の学院生活。
 一番記憶に残っているのは、夜な夜な釘を打っていた記憶だった。
 ……まあ、いいのだ。
 私は気にしない。
 ルシアに負け続け、もう私には勉強しかないと再びガリ勉を重ねた。
 でも、学院主席はなぜかルシアに取られた。
 エスメラルダ様ファンの学院長の粋なはからいだった。
 まじであいつ死ねばいいのに。
 ……まあ、いいのだ。
 私は気にしていない。
 所詮、過ぎた学院時代の話なのだから。

 あれから20年あまりが過ぎた。
 エルフにとっては適齢期。
 今の興味は、結婚にあった。
 ルシアよりもいい男を捕まえてやる!!!
 そんなわけで、私は血眼になって相手を探した。
 そして、見つけた。
 デルフィニア公爵家の長男。
 剣術に明るいイケメン。
 エルフ王国最高の優良物件。
 すぐさま権力にものを言わせて、婚約した。
 当時ルシアはというと、婚活もせずに旅に出ていた。
 アメンボみたいな女である。
 帰ってきた時にはミジンコみたいな男しか残っていないのだろう。
 いい気味である。
 やっと勝てるのだ、と思った。
 結婚勝負では、私がルシアリーナに勝てる。
 エルフ王国に、私の婚約者以上の男はいないのだから。
 ふふふ。
 ふあーはっはは。

 しかし、私に訪れたのだ。
 運命が。


「あががががっ!」

 結婚式当日。
 私の結婚相手は、白い歯をキラキラと折りながら落下していった。
 おめー剣術に明るかったんじゃねえのかよ、と思った。
 そんな事はどうでも良くて。
 目の前に現れたのは、人間の男だった。
 決してイケメンではなかったが、その黒髪はエキゾチックで。
 何よりも、ヴェールに包まれた私を見つめる真剣な眼差し。
 彼は私を抱きしめて、言った。

「大好きだ。愛している! お前がいないと生きていけない。だから、どうかずっとそばに……俺のずっとそばにいてください」

 なんて心を打つ告白だろう。
 ああ、これだったんだ、と私は思った。
 これが私の運命だったのだ、と。
 彼はきっと私に分不相応な恋心を抱いていたのだろう。
 そして私の結婚に耐えきれなくなって、この結婚式に乗り込んできたのだ。
 きっと数多の障害を乗り越えて。
 ああ、たまらない。
 身分違いの恋。
 なにそれすげえ燃える。
 私は一瞬のうちに、この人間の男に恋をしていた。

「……わたくしも、貴方様に惚れてしまいました」

 そんな言葉をつぶやきつつ、彼の胸板に顔をうずめた。
 きっと私達の行く先には、様々な困難が待ち構えているのだろう。
 でも、乗り越えていくのだ、彼と。
 まるで物語のように。

 ずっとルシアリーナに虐げられてきた私の人生。
 でも、やっと私にも主人公になる時がやってきたのだ。
 ついに。

 私は、これからの私と彼を妄想した。
 私達の波乱の人生と、燃えるような恋の物語を。

「コウのヴァアアカアアアアアア!!!」

 気づけば彼はいなくなっていて。
 なんかルシアが叫んでいた気がするが。
 まああの女はいつもキ○ガイじみた叫びをあげる。
 気にするだけ損である。
 それよりも彼はどこへ?


 あれから、ずっと彼の事を考えていた。
 名前は何というのか。
 お年はいくつなのか。
 いつ、私を迎えに来てくださるのか。
 いやもうめんどくせえからこっちから行こうかしら。
 どうせお父様や城の衛兵たちが邪魔するだろうし。
 いや、それもまた燃える恋のネタになるからいいんだけど。
 王宮の自室で、そんな事を考えていたらルシアがやってきた。

「こ、こんにちは、フェルミー」

 何やらルシアはおどおどしている。
 学院時代に散々いじめてやったせいか、この女は私を見てビビるのだ。
 意気地のない女である。

「何よ、ルシア。わたくしは忙しいの。バッタが欲しいなら庭で捕まえてなさい」

「い、いつの話をしているんだ! 今日はこれを渡しに来たんだ」

 そう言って、ルシアはエリシフォン家の花押付きの手紙を渡してくる。
 ルシアがまともな用事でくるなんて……。
 私は軽く戦慄を覚えつつ、手紙を受け取った。

「これは何? 中にバッタの死骸とか入ってたらぶん殴るわよ?」

「そ、そんなの入ってるわけないじゃないか! もうバッタから離れるんだ! ……結婚式の招待状だよ?」

 バッタ女が生意気な事を言っていた。
 ついに結婚するらしい。
 まあどうでもいいが。

「あらそう。おめでと。お相手はどなた? あなたが結婚するのだからムシキングみたいな殿方なんでしょうね」

「ムシキングってなんだ!?」

 ノリで言っただけである。
 いちいちうるさい女だ。

「えっとね。コウって言ってね、人間なんだけど、すごくかっこよくて……えへへ」

 ルシアのセリフに私の長耳がピクッと反応した。
 人間?
 なんという偶然。
 私もちょうど人間に懸想していた所だった。
 なんか。
 ものすごく嫌な予感がした。
 今までさんざんこの女には煮え湯を飲まされてきたのだ。
 まさかとは思うが。

「ちょっとルシア。この絵を見なさいな」

 それは王宮絵師に書かせた彼の絵だった。
 特徴を伝えると、イメージを膨らませるために牢屋に行ってきたとかわけのわからない事を言っていたのが気になったが。
 王宮絵師は、見事に彼そっくりの絵を描ききった。
 私の宝物である。
 そして、ルシアはそんな宝物を見て言った。

「あ、コウじゃないか! すごい似てる! えへへ、かっこいい。これ私も欲しいな」

「おい今なんつった?」

 ルシアが冗談のようなセリフを吐いている。
 まさか。
 まさかまさか。

「ええ!? フェ、フェルミーってたまに話し方こわくなるよね」

「んなこたあ、どうでもいいんだよ! 早くさっきほざいたセリフをもう一回言えやっ! ボケナスがっ!」

「うう……ナスじゃないのに……コウ、かっこいいって言いました」

 そこじゃねえけど。
 なんか事実は把握した。
 私の想いを寄せる人間と、このクソ女が結婚しようとしている事は理解した。
 上等である。
 30年経っても、まだこの女は私の前に立ちふさがるらしい。
 ていうかコウ様っていうのか。
 よし、覚えた。

「フェ、フェルミー?」

 ルシアは私を見てビクビクと怯えてた。
 そんなルシアに向かって、とりあえず結婚式の招待状をビリビリに破く。

「え、えええ!?」

 そして言い放った。

「おっしゃ、戦争じゃああああ!!!」

「なんで!?」

 始まるのだ。
 女同士の最後の戦いが。
 プリンセス今度は負けない。

■あとがき
最新話まで投稿できました。
今後は、毎週の水曜頃に更新していきます。
待ラノさんというサイトで3日間の先行公開をしておりますので、興味のある方は是非!
コミカライズは3話の投稿審査中になります。
これからも、「ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記」をよろしくおねがいします。

2020年5月15日 油揚メテオ
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