ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第六章 エルフ王国編

第242話 出陣の朝

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 エルフ王国の朝は、霧が深かった。
 日の出はまだで、辺りはぼんやりと明るい。
 出陣の朝。

 それにしても昨夜はひどかった。
 あくびをかみ殺しながら思い返す。
 朝早いのはわかっていたので、早めに寝ようとしたのだ。
 毎晩儀式のように欠かさずやっているセックスはやめといて。
 しかしうちの嫁は言った。

「さ、先っちょだけなら大丈夫なんじゃないかな!」

 先っちょ。
 言葉にするとバカっぽいが、それは全てを許す免罪符。
 その深謀なること東京湾のヘドロの如しと讃えられた俺もこの時ばかりは思ったものだ。
 この女、マジ天才と。

「あひい! い、いきなり奥を突いちゃダメじゃないかー!!」

 アヘ顔で涎を垂らしながらも、妻の美貌は少しも損なわれなかった。
 この時、気づくべきだったのだ。
 奥て。
 先っちょどころか根元までずっぷりじゃねえか、と。


 そして気づけばいつもの朝チュン。
 小鳥のさわやかなさえずりを聞きながら、ルーナをバックで責めまくって、その美乳をぎゅむぎゅむ揉んでいた。

「……あ、あへえ、も、もっろお」

 ルーナがイ気絶(イきすぎて気絶しつつもうわ言を繰り返す。動詞。民明書房刊国語辞典より)しているのは当然としてである。
 俺も結構疲れていた。
 いくら疲労耐性や睡眠耐性があるとしてもですよ。
 エルフ王国に来てからというもの、ずっとルーナやセレナ、エレインとやりまくっていた。
 不眠不休で。
 出陣までの準備期間として2週間ももらったのにセックスしかしてなかった。
 ぜんぜんやり足りないけど。
 むしろ年単位で準備期間くれないとさー。
 ああ、ダメだ。
 しばらく(20分)セックスしてなかったから手が震えてきた。
 今日はお腹痛いってばっくれてルーナの汁まみれベッドに戻ろうか。
 そんな事を考えたときだった。

「おはよう、アサギリくん!」

 朝霧に澄み渡るような、美しい声。
 振り返れば、最近義母になったアナスタシアさんが立っていた。
 ピカピカに磨き上げられた金色の鎧を着込んで、美しいプラチナブロンドをポニーテールにまとめている。
 その小脇には、同じくピカピカの兜。
 なんていうか準備万端といった感じだった。
 俺も一応真っ赤なセレナ鎧を着ているが、部屋の隅に放ってあったのを拾って着ただけだ。
 ルーナと駅弁ファックをしながら何度か躓いたのを覚えている。
 いや、作ってくれたセレナに申し訳ないとは思ったんだけどね。
 ちゃんとセレナにも駅弁したから大丈夫(?)だと思う。

「おや、ここに汚れがついている。まったく何やっているんだ、ルーナは」

 アナスタシアさんが俺の襟元をハンカチでごしごしと拭いてくれた。
 俺より少し背の低いアナスタシアさんの頭部が、鼻先でごしごしするたびに揺れる。
 えもしれぬ。
 いい香りがした。

「なんだ、この汚れは? カピカピしてて取れない……」

 お義母さん、それボクのザーメンです。
 この鎧のそばでやりまくっていたのだ。
 ちょっとやどっぴゅりはついててもおかしくない。
 娘を散々やり散らかした後で、その後始末を母親にしてもらっている。
 俺はひどく興奮ぼっきした。
 そもそもですよ。
 俺はカーチャンの格好をねっとりと視姦する。
 手入れの行き届いた美しいプラチナブロンド。
 整いすぎた顔立ちに、美しく引き締まった顎のラインは女ざかりの色気を放つ。
 理知的な新緑の瞳は美しくも慈愛を湛えている。
 ほっそりとしながらも出るとこは出た蠱惑的な肢体。
 きっちりと鎧を着込んではいても、豊満なバストがその金色のプレストプレートに押し込まれているのを俺は知っている。
 何よりも!!
 その下半身である。
 同じく金色の腰鎧の隙間からちらりと覗く、眩くも白い太もも。
 金色の足鎧から腰鎧までの隙間を、カーチャンはさらけ出していた。
 至高の絶対領域。
 おまん、なにしとんじゃ!?
 思わず謎の方言でツッコんでしまう。
 それが30過ぎの娘を持つ母親のすることか、と。
 しかもなんじゃ、この太ももは!?
 むっちりふんわり。
 現役JKも裸足で逃げ出す眩しさだった。
 きっと舐め回したらすべすべなんだろう。
 エルフってすばらしい。
 俺は改めて種の神秘に感謝した。

「ほら、じっとしているんだ。汚れが取れないじゃないか」

 上目遣いでアナスタシアさんが叱ってくる。
 すげえかわいかった。
 しかも人妻の色気まである。
 完璧か。
 女体として完成されきっている。
 これがカーチャンの力。

「うう……」

 気づけば、目から溢れた水滴が、頬を伝っていた。
 だって仕方ない。
 こんなエロかわ美女がカーチャンなんて。

「アサギリくん? どうしたんだ?」

 突然泣き出した俺を、カーチャンが心配してくれる。

「俺、アナスタシアさんの義息になれて良かったです」

「ええ!? な、なんだこんなことくらいで!!」

 驚いたアナスタシアさんが、ザーメン汚れから手を離した。
 そのまま頬を赤くしながら、そっぽを向いている。
 え、かわいい。
 なんか勘違いしているが。

「……わ、私も……アサギリくんが義息になってくれて、うれしいよ?」

 テレながらも俺をチラチラ見ながらカーチャンがつぶやいた。
 このかわいい生き物は何なの!?
 どこ行ったら買えんの!? アマゾン!?
 しかもムスコとかエロい事言ってる!!!
 カーチャンのかわいさに、俺はひどく動転した。

 とりあえず、心に決めた事が一つ。
 絶対にカーチャンも押し倒そう。



 やがてフィリスとフェルちゃんがやってきた。
 そういや、今回はこの二人が一緒に行くんだっけ。

「コウさま、おはようございまーす!」

 フィリスは黒い全身鎧にフルフェイスの兜を被ってがしょがしょと歩いてくる。
 怪しさが爆発しているが、小柄なのと片手をひらひら振っているので、どこか可愛らしい。

「あるじー! おはよー!」

 フェルちゃんは相変わらずのぼろ布ワンピースみたいなのだけを着てぱたぱたと飛んできた。
 装備品はぼろ布だけで、手ぶらである。
 戦を舐めているんだろうか。
 かく言う俺も舐めているが。

「わーい!」

 フェルちゃんがうれしそうに抱きついてくる。
 とてもこれから出陣する雰囲気ではないのだが、かわいかった。
 トカゲなのに。

「あ! このバカ古龍!! なにしてるんですか!? 私もコウさまに抱きつきたかったのに!! ……仕方ないですね、前が埋まっているので、私は後ろに……具体的には尻穴に……はあはあ」

 って、させねえよ!?
 ぶつぶつと言い訳をしながら尻穴タックルを決めてくるフィリスの金属頭をがしょっと押さえつける。
 なぜ朝っぱらからこのメイドはアナルを狙うのか。

「……お、おはよう。君はセレナ殿の所の子だろう? その、大丈夫なのか? 吸血鬼がわれらの戦に参戦したら面倒なことにならないか?」

 フィリスの奇行に引いていたアナスタシアさんが不安そうな顔で言った。
 そういや、なんとかの約束がどうのって言っていたっけ。

「ふふん、安心しなさい母エルフ。人間どもの前では、私は一言もしゃべりません。寡黙な武人に徹します。あとはわかってますね、動く鎧リビングアーマーのマクレガーさん!」

『……自分、不器用なもんで』

 フィリスがえらそうに胸を張ると、鎧の中から響くように渋い声が聞こえた。
 なんでこんなケンさんみたいな鎧着てきたんだろう。

「な、ならいいけど」

 母エルフ呼ばわりされたアナスタシアさんはそう言いながらも不安そうだった。
 わかる。
 えらそうな事ばかり言いつつも、なんか心配になる女。それがフィリス。

「うう……コウ……」

 そんな時、屋敷の中から何かがずりずりと這い出て来た。
 なんでこんな所にフェラルが、と思いきやそれはルーナだった。
 あんなにイカせたのに這ってくるとは、ガッツのある女である。

「ぶ、ぶじに帰ってきてね」

 フェラルーナがよじよじと俺にしがみついてくる。
 なんとか着てきたらしい白い部屋着は胸元が大きく開き、ずれた青いブラの肩紐が見える。
 その腰はがくがくと震え、昨日攻めまくった後遺症がこれでもかというほど残っていた。
 ただ、なんだろう。

「うう、コウ……ぐすっ、さみしい……」

 目を潤ませながら、鼻を鳴らすルーナが愛おしくて。
 というか、この女はやり散らかされた後が良く似合う。
 そんな事を考えながら、ルーナの唇を小さく吸った。

「えへへ、ちゅーしてもらっちゃった」

 唇を離すと、ルーナは嘘みたいにご機嫌になった。
 ちょろいが、かわいい。

「……わ、私もずっといたのだけれど!」

 そばの木陰からセレナが慌ててやってくる。
 実はずっと気づいていた。
 木陰にでっかいおっぱいが見え隠れしているのを。
 我が身隠して、乳隠さずとはさすが真祖。
 そういうプレイなのかと思って放置していたのだが。

「プレイって何よ!? 気づいていたのなら真っ先にかまいに来なさいよ!? さ、さみしかっ――ごほんごほん」

 きれいな眉根を下げながらセレナが致命的な所までしゃべって隠そうとする。
 そうか、寂しかったのか。
 かわいいやつめ。

「ちょ――あんっ、ちゅば……ちゅぷ」

 たまらずにセレナを抱き寄せて、舌を絡めた。
 その豊満な乳を揉みながら。
 たっぷり数分、唾液を交換しあうと、セレナは満足そうに吐息を漏らす。

「――ふあ」

 ぼーっとしながら、俺を見つめるセレナ。
 愛おしい。

「って、急に何を――」

「見送りありがとうな。愛しているぜ?」

「え、あ、うん……」

 何やら必死に体面を保とうとしていたセレナは、急にふにゃんと大人しくなった。
 吸血鬼の癖に、顔を真っ赤にしながらおろおろと視線を泳がせている。

「……何を生娘みたいな顔をしているんですか、セレナお嬢様。コウさまにガバガバにされてるのにー!」

「ええ!? フィリス!?」

 セレナんとこのメイドは身も蓋もなかった。

「おい!!! 妻の前で他の女とあんなキスしちゃダメじゃないか!! セレナにしたんなら私にももう一回ちゅーしてくれないとヤダ!!!」

「落ち着きなさい、ルーナ! そういう問題じゃない!!」

 涙目でじたばたしているルーナをアナスタシアさんが宥めている。
 母娘仲良さそうでほほえましい。
 一瞬、アナスタシアさんが俺にドン引きした目を向けたのが気になったが。
 まあ、心当たりはなかったので気にしないようにしよう。

 心当たりはないけど、心残りはある。
 エレインとエスメラルダさんのことである。
 エレインはなにやら仕事が忙しいらしく数日前に王都に行ったままで今はいない。
 エスメラルダさんもすでに出陣してしまっていた。
 戦の前にあのナイチチと爆乳も揉んでおきたかったのだが、しょんぼりである。
 まあ、戦が終わってから揉めばいいか。
 そんな事を考えながら、俺は気楽に出陣するのだった。
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