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第六章 エルフ王国編
第210話 セランディア・クエスト ⑤
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はてさて。
ひょんな事から膨大な借金を負ってしまった。
しかし、借金のコツは忘れることである。
考えても借金が減るわけではないどころか、ストレスのあまりに禿げてしまう。
なので借金をしていること自体を忘れてしまえば、ほら、たちまちハッピー!
たとえ借金総額3億4千万であっても……。
そういえば、結婚指輪の借金ってあれから数ヶ月経ったが、どれだけ返済できているのだろう。
たしか給料から自動天引きみたいな事を言っていたが。
いかんいかん!
ネガティブなことは忘れるのだ!
楽しいことだけを考えろ。
「おっぱい! おっぱい!」
そう口にしたら、なんだか元気が出てきた。
よし、ポジティブ。
「…………」
ミレイが何やら焦った顔でこちらを見ているが、大丈夫。
突然、卑猥な事を口にしたが俺は病気ではない。
俺たちは、村外れの荒野を歩いていた。
ついに当初の目的であったレベル上げに出発したのだ。
先頭を行くのは、狩り対象のモンスターに当てがあるというミレイ。
その後ろに俺とルーナ。
だいぶ離れた場所からタンクトップ筋肉がうさぎ跳びでついてくる。
筋肉の奇行については、この際、触れるのはよそう。
嫁が美人でエロいだけが取り柄のヤバいやつだ。
そんなことよりも、手に入れたばかりの装備の確認である。
ケイトさんのとこで買ったのは、かっこいい黒光りする鎧。
その名も――暗黒の鎧。
胸のあたりに精密な悪魔の顔が彫り込まれている。
目をグワッと開いた如何にも悪そうな悪魔。
正直に言って、脳汁がドパドパでるくらいかっこいい。
胴を覆うだけの鎧ではあるが、トゲトゲした肩パットが付いている辺りがニクい。
これに例のデスサイズを装備した俺のステータスはと言うと。
【装備品】
[黒い鉄の鎧]:防御力補正+24
――以上!!
「…………」
正直、ログを二度見した。
いやいや。
違うんだって。
最近、セレナ鎧を身に着けていたせいで多少数字が頼りなく見えるが……。
いや以前、山賊からパクった鉄装備も似たような数値だったような。
いやいやいや!!
だって金貨30枚くらいしたのに!?
日本円にして、300万だ。
それで防御力補正+24て。
0.05ミリのコンドームくらいの防御力だ。
しかも、暗黒の鎧じゃなくて、黒い鉄の鎧って!!
塗っただけじゃん!!!
クソが!!!!
がしかし、俺が一番許せないのは。
「…………」
両手で持ったデスサイズをまじまじと見つめる。
圧倒的なまでの存在感。
その鋭利な刃に斬り落とせないものはないように見える。
がしかしである。
【装備品】
[黒い鉄の鎧]:防御力補正+24
何度見ても、このデスサイズが装備品判定されている様は目撃できなかった。
――力が欲しいか。
うるせえ馬鹿野郎!!!
相変わらず脳内に響く、謎の声を口汚く罵ってしまった。
ああああああ!
俺にはセレナ鎧とラグニードっていう素敵装備があるのに!!
なんでこんな面白装備に千三百万円も……。
ケイトさんめ……。
憎みたいけど、手に残る尻の感触のせいで憎めない。
あわよくばもっと好感度を稼いで、もっとおさわりしたい。
もっと言うと子宮にちんこで触れたい。
なのでこの怒りの矛先をどこに向ければ良いのかわからない。
思わず膝からガックリ行きそうだった。
もしかして俺ってバカなんじゃ……。
いやいや!!
でも、このデスサイズかっこいいし。
鎧だって、すごいのだ。
なんと胸の悪魔の彫刻。
腹に力を込めると、パカっと口が開くのだ。
かっこいい。
パチンコの当確演出みたいな胡散臭さがなんとも言えない。
こんな素敵装備がたった千三百万円で買えたのだ。
良かった良かった。
本当に良かった良かった……。
俺は必死に自分に言い聞かせていた。
そんな時。
「わあああああああ!!」
なぜか泣きわめいたルーナが俺からデスサイズを奪う。
ついにこの女も大鎌の魅力を理解したのだろうか。
「なんだこんなもーん!」
「あっ! 何してんだこの軟骨乳首!」
しかし、あろうことか、ルーナはデスサイズをポイッと思い切り放り投げた。
暗黒騎士の魂を!?
「ううっ……ほったらかした……ぐすっ」
ちょっとキツめの説教をしてやろうとしていたら、恨みがましそうな涙目で俺をキッと見つめる。
そんな目を向けられる心当たりがまったくないのだが。
「私を10分もほったらかした!! せっかく一緒にお出かけしてるのに!! 私の手を握ったり、腰を抱いたりせずに10分もほったらかしたああ! コウのばかああああ!!」
うちの金髪エルフがすげえめんどくさい事を言っている。
そりゃここ10分くらい起きてしまった現実を受け入れるのに必死だったが。
「もっと妻を可愛がらないとダメじゃないか! さみしくなっちゃうから!!」
ルーナがガバっと抱きついてくる。
デスサイズで両手が塞がってて、かまってやれなかったのが不満だったらしい。
くそ。
めんどくさいけどかわいい。
とりあえず、そのほっそりとした腰を抱き寄せてやると。
「えへへ、そうそう。上手だぞ! ぐすっ」
途端に長耳をピクピク動かして上機嫌になるルーナ。
めんどくさいけど、ちょろい。
涙目に笑顔とか、可愛すぎてヤバい。
暗黒騎士の魂をポイしたことはけしからんが、可愛いので許してしまいそうだ。
ルーナが身につけているのは狩人の革鎧。
こげ茶色の厚手の革鎧で、胸元と肩、腕、腰、脛を覆っている。
その名の通り、狩人っぽい軽装で、ルーナによく似合っている。
デスバッファローの革とか言っていた。
デスはついているものの、ちゃんとした牛革らしく結構なお値段がした。
ルーナが欲しがったので、つい買ってしまったのだが。
よく考えたら、ルーナって出会った頃にちゃんとした装備をつけていたような。
青い鎧は乳首が肥大化しすぎて入らないにしても、ブーツとか手甲とかあったろうに。
「そういや、お前。出会った時につけてたブーツとかはどうしたんだ?」
まさかあれらもなくしちゃったんだろうか。
弓もそうだけど、武具なくすって初めて聞いたんだけど。
やっぱり脳が……。
そんな俺の心配を他所に、ルーナはあっけらかんと答える。
「ああ、あれな。あれはお家に置いてきちゃったんだ!」
「じゃあ、取ってこいよ!!」
何新しいの買わせてんだよ!
手ぶらでスキー感覚か。
しかもウェアレンタルじゃなくてご購入ってどこのセレブだよ。
まあお嬢様だから仕方ないのかもだけど。
それで4千万の借金を背負った俺って。
「ええ!? ご、ごめん! コウに買ってもらえるのが嬉しくて……お、怒ってる? ぐす」
上目遣いでうるうるしながら見つめてくるルーナ。
心底悔しいけど、可愛かった。
借金のことなんてどうでも良くなるくらい可愛かったので。
「べ、べつに怒ってないけど……」
としか言えない自分が情けない。
「えへへ! もー! びっくりしちゃったじゃないか!」
俺の腕に、嬉しそうに頬をすりすりさせるルーナ。
ちょっとイラッとしたので、尻を撫でる。
「んっ……コウ……」
無駄にエロい声を出しやがる。
荒野のど真ん中だと言うのに疼いてしまう。
「……あ、あのコウさん? その、私も……」
そんな時、ミレイがモジモジしながら話しかけてきた。
何やら期待を込めた目を向けてくるので、そのまま空いている方の手で抱き寄せる。
「ふふっ、コウさん!」
ミレイが嬉しそうに目を細める。
こっちもこっちで可愛いのだが。
――チン。
抱き寄せたというのに、その豊満な胸の感触が味わえず、代わりに無機質な金属音が響く。
ミレイに買ってやった鉄の胸当てのせいだった。
なんの変哲もない分厚い鉄板が、ミレイのバストを覆っている。
なんて無粋な。
でも、銃で打たれても貫通しなさそうなくらい分厚いので、モンスターハントに行くことを思えば安心もする。
上から覗き込むと、ミレイのムチムチバストが鉄板に押しつぶされて盛り上がっているのが見えてエロいし。
その限界まで寄せられた柔らかそうな谷間にちんこを突っ込みたくなる。
というか、どうしたことだろう。
これからレベル上げに行くというのにムラムラが止まらない。
「えへへ、コウ……」
「コウさん……」
両手で抱くルーナとミレイのせいなのだが。
二人共、頬をすりすりさせてくるので息子が疼いて仕方ない。
「ってなんでミレイまですりすりしてるんだ!?」
余計なことに気づくルーナまじ空気読めない。
そういう事は二人仲良く中出しキメたあとに気づけよ。
ていうか、そろそろお前も3P解禁しろよ。
なんだかんだ言いつつ、3~5P上等なセレナのまん汁を飲ませたい。
「あの……これはいいんですかな?」
ムラムラしていたら、後ろの筋肉からそんな声がかかった。
さっきルーナがポイしたデスサイズを両手で持ちながら、タンクトップの変態はこっちを見ている。
いいんですかと聞かれたら、全然よくねえよ。
暗黒騎士の魂だっつーの!
むしろ拾ってくれてありがとうだけれども。
「…………」
黙ってデスサイズを持ち続ける筋肉。
普段の奇行が目立つだけに、黙ってると怖い。
なんか文句あるんだろうか。
暗黒騎士の魂とか言ってるくせに、女に夢中とかどういうこと?? とか言いたいんだろうか。
どうしよう。言われたらぐうの音も出ない。
「とりあえずこれでバーベルスクワットをしてもいいですかな?」
「うるせえ!」
ブレなすぎてイラッとした。
ルーナとミレイのせいで両手が塞がっているので、持ってきてくれるのはありがとうだけれども。
そんなこんなで、俺達は荒野を進む。
やがて見えてきたのは、河原。
流れる水が、キラキラと陽光を反射してきれいだった。
「ここ覚えてますか?」
片手で抱いたミレイがしみじみと話す。
そう言われてみれば、なんとなく見覚えがあるような。
「そ、その……私とコウさんが、初めて……したところですよ?」
てれてれと話すミレイ。
薄く染まった頬と、伏し目がちな茶色い瞳。
腕に伝わる体温がほんのりと暖かくなっていて。
すげえ可愛い!!
そういえば、初めてミレイとベロチューしたのはこんな河原だったのを思い出した。
あの時のミレイは、犯された直後だからか投げやりになっていた。
そんなミレイに付け込んでベロチューするとかクズ男のすることな気がするが、あれのお陰で今のミレイとの関係があるのだと思うと、自分で自分を褒めたくなる。
「お、おい! したって何したんだ!? う、浮気だったら許さないぞ!」
なにやら焦ったルーナがじたばたと暴れる。
うるせえな。
とりあえず。
「……これをしたんだよ」
そう言いつつ、ルーナを抱き寄せる。
「あっ! コウ……あんっ……あむっ……」
そのままルーナの唇を貪った。
サラサラの金髪に手を当てて、唇を更に押し付ける。
「んんっ! コ、コウ……はげしっ……ぺろぺろっ」
眼が思い切りとろけるルーナ。
絡み合う舌と舌。
ダラダラと垂れてくる甘い唾液をごくごくと飲みながら、思った。
せっかくミレイがぼやかしたのに、ピンポイントに浮気とか言うルーナに言い訳をしようと思ったのだ。
なのに、これだよ! とか言いつつ思いきりベロチューしている今の状況って一体。
これって誤魔化せているんだろうか、いやない(反語)。
「……ぷはっ! ……えへへ、すごいちゅーしてもらっちゃった!」
口元をテカテカさせながら、ルーナはご満悦だった。
まあ、ルーナのことだからこれできっと――。
「って!! これをミレイにしたってどういうことだ!? こんなちゅー私以外にしちゃダメじゃないか!!!」
――誤魔化せることはなく、ルーナはぴーぴー喚いて怒っている。
めんどくさいなー。
腕で抱き寄せるルーナの腰がピクピクと痙攣している。
さっきのキスで腰砕けになったのかと思うと、やかましいけど可愛い。
「……コウさん! ここは私との思い出の場所なんですから、私にも――んむっ」
ミレイが可愛いことを言うので、そのまま唇を奪う。
ルーナよりも肉厚なミレイの唇。
そんな唇についばむようなキスをして、ゆっくりと開かせる。
すると、熱くなったミレイの舌が飛び出してきた。
堪えかねたように、俺の舌に絡みつくミレイの舌。
「んんっ……ちゅぷ……ちゅば……あむっ……こうさん……す、すごい……」
鼻にかかるミレイの熱い吐息。
ついでに尻にも手を回して、その柔肉を味わう。
「ああああああああっ!! げ、げんこうはん! 現行犯で浮気してる!?」
ぽかぽかとルーナが頭を叩いてくる。
いてえな、何すんだこのバカ! と思いつつも。
正義はルーナにありすぎて、何も言えない。
……ルーナに浮気の言い訳をしようとして、ミレイに尻揉みベロチューをしているこの状況は一体。
ここから挽回できる起死回生の一手はあろうか、いやない(絶望的な反語)。
「うむうっ! コウさん!!」
辛抱たまらなくなったミレイが首に手を回してきた。
押し付けられる柔らかな肢体。
鉄の胸当てが邪魔だった。
でも、勃起するには十分だった。
「わああああああ! コウのヴァアカアアアアアア!!」
盛大に泣き出すルーナ。
ちょっと胸が痛む。
「……っちゅぷ! ご、ごめんなさい、ルーナさん!! やだ、私ったら……本当にキスしてもらえると思ってなくて……」
ルーナの泣き声に我に返ったミレイが唇を離す。
その顔は真っ青だった。
確かにやり過ぎたかもしれない。
俺とミレイの口元に唾液の糸が伝わってるのが、そのやりすぎ度を物語る。
「悪かった。さすがに今回はやりすぎた」
とりあえず泣きじゃくるルーナを抱きしめる。
「うう……ぐすっ……ひっく……」
必死にしがみついてくるルーナ。
やばい。結構マジ泣きっぽい。
「本当にごめんなさい……コウさんにキスしてもらえたのが嬉しくて、つい……」
口元をゴシゴシしながら、ミレイが言い訳にならない言い訳をしている。
それって浮気を認めたようなもんなんじゃ。
「ううっ……そ、その気持ちはわかる……私も嬉しくなっちゃうから……だから、悪いのはコウだ!!」
俺の胸元に顔を埋めながら、ルーナがふがふがと怒っていた。
わかっちゃダメな気がするが。
とりあえず、ルーナを抱きしめながらその頭を撫でた。
「も、もっとなでなでしてぎゅーってしてくれないとダメだ! 絶対に許さないんだからな! し、嫉妬しちゃったんだから! わあああああんっ!」
かつて。
これほど可愛らしい嫉妬があっただろうか。
全然浮気はやめようって気にならないのだが。
都合のいい女すぎてルーナの将来が心配になるが。
ついつい言われるがままに、ルーナを強く抱きしめてしまった。
そんなこんなでミレイと二人がかりでルーナの機嫌をとっていると。
「…………」
いつの間にか追いついてきた筋肉が、じっと俺を見つめていた。
何か言いたげな眼差しで、デスサイズを担いで立っている。
なんか文句があるんだろうか。
レベル上げに来たというのに、女とイチャコラしてて恥ずかしくないのか、おいそこの無職。
とでも言いたいのだろうか。
どうしよう。
言われたら土下座しかできない。
やがてプルプルと震えだす筋肉。
なんかすげえ怒ってるっぽい。
全身に血管とか浮きまくってるし。
この変態に怒られるとか、人間として終わってる気がするのだが。
「……すうはああああ!! ふう! 息吐きインナーマッスルトレーニング完了です!!!」
「絶滅しろ」
筋肉がブレなすぎて、つい種が絶えて欲しいと願ってしまった。
いや、人間枠からは外れてると思うし。
まあ、しかしですよ。
そろそろ真面目にレベル上げしようと思いました。
■
『なかま』
・こう(LV34)
・るーな
・みれい
・だん
『もちもの』
・ですさいず
・だますかすこうのゆみ(Eるーな)
・せんけつのもーにんぐすたー(Eみれい)
・ばーるのようなもの(Eみれい)
・はがねのよろい(Eこう)
・かりうどのかわよろい(Eるーな)
・てつのむねあて(Eみれい)
・いっちょうらのたんくとっぷ(Eだん)
・ぽーしょん✕10
『おかね』
・-400G
『ぼうけんのしょ』
さすがにはなしがすすまなすぎたので、さくしゃははんせいした!
ひょんな事から膨大な借金を負ってしまった。
しかし、借金のコツは忘れることである。
考えても借金が減るわけではないどころか、ストレスのあまりに禿げてしまう。
なので借金をしていること自体を忘れてしまえば、ほら、たちまちハッピー!
たとえ借金総額3億4千万であっても……。
そういえば、結婚指輪の借金ってあれから数ヶ月経ったが、どれだけ返済できているのだろう。
たしか給料から自動天引きみたいな事を言っていたが。
いかんいかん!
ネガティブなことは忘れるのだ!
楽しいことだけを考えろ。
「おっぱい! おっぱい!」
そう口にしたら、なんだか元気が出てきた。
よし、ポジティブ。
「…………」
ミレイが何やら焦った顔でこちらを見ているが、大丈夫。
突然、卑猥な事を口にしたが俺は病気ではない。
俺たちは、村外れの荒野を歩いていた。
ついに当初の目的であったレベル上げに出発したのだ。
先頭を行くのは、狩り対象のモンスターに当てがあるというミレイ。
その後ろに俺とルーナ。
だいぶ離れた場所からタンクトップ筋肉がうさぎ跳びでついてくる。
筋肉の奇行については、この際、触れるのはよそう。
嫁が美人でエロいだけが取り柄のヤバいやつだ。
そんなことよりも、手に入れたばかりの装備の確認である。
ケイトさんのとこで買ったのは、かっこいい黒光りする鎧。
その名も――暗黒の鎧。
胸のあたりに精密な悪魔の顔が彫り込まれている。
目をグワッと開いた如何にも悪そうな悪魔。
正直に言って、脳汁がドパドパでるくらいかっこいい。
胴を覆うだけの鎧ではあるが、トゲトゲした肩パットが付いている辺りがニクい。
これに例のデスサイズを装備した俺のステータスはと言うと。
【装備品】
[黒い鉄の鎧]:防御力補正+24
――以上!!
「…………」
正直、ログを二度見した。
いやいや。
違うんだって。
最近、セレナ鎧を身に着けていたせいで多少数字が頼りなく見えるが……。
いや以前、山賊からパクった鉄装備も似たような数値だったような。
いやいやいや!!
だって金貨30枚くらいしたのに!?
日本円にして、300万だ。
それで防御力補正+24て。
0.05ミリのコンドームくらいの防御力だ。
しかも、暗黒の鎧じゃなくて、黒い鉄の鎧って!!
塗っただけじゃん!!!
クソが!!!!
がしかし、俺が一番許せないのは。
「…………」
両手で持ったデスサイズをまじまじと見つめる。
圧倒的なまでの存在感。
その鋭利な刃に斬り落とせないものはないように見える。
がしかしである。
【装備品】
[黒い鉄の鎧]:防御力補正+24
何度見ても、このデスサイズが装備品判定されている様は目撃できなかった。
――力が欲しいか。
うるせえ馬鹿野郎!!!
相変わらず脳内に響く、謎の声を口汚く罵ってしまった。
ああああああ!
俺にはセレナ鎧とラグニードっていう素敵装備があるのに!!
なんでこんな面白装備に千三百万円も……。
ケイトさんめ……。
憎みたいけど、手に残る尻の感触のせいで憎めない。
あわよくばもっと好感度を稼いで、もっとおさわりしたい。
もっと言うと子宮にちんこで触れたい。
なのでこの怒りの矛先をどこに向ければ良いのかわからない。
思わず膝からガックリ行きそうだった。
もしかして俺ってバカなんじゃ……。
いやいや!!
でも、このデスサイズかっこいいし。
鎧だって、すごいのだ。
なんと胸の悪魔の彫刻。
腹に力を込めると、パカっと口が開くのだ。
かっこいい。
パチンコの当確演出みたいな胡散臭さがなんとも言えない。
こんな素敵装備がたった千三百万円で買えたのだ。
良かった良かった。
本当に良かった良かった……。
俺は必死に自分に言い聞かせていた。
そんな時。
「わあああああああ!!」
なぜか泣きわめいたルーナが俺からデスサイズを奪う。
ついにこの女も大鎌の魅力を理解したのだろうか。
「なんだこんなもーん!」
「あっ! 何してんだこの軟骨乳首!」
しかし、あろうことか、ルーナはデスサイズをポイッと思い切り放り投げた。
暗黒騎士の魂を!?
「ううっ……ほったらかした……ぐすっ」
ちょっとキツめの説教をしてやろうとしていたら、恨みがましそうな涙目で俺をキッと見つめる。
そんな目を向けられる心当たりがまったくないのだが。
「私を10分もほったらかした!! せっかく一緒にお出かけしてるのに!! 私の手を握ったり、腰を抱いたりせずに10分もほったらかしたああ! コウのばかああああ!!」
うちの金髪エルフがすげえめんどくさい事を言っている。
そりゃここ10分くらい起きてしまった現実を受け入れるのに必死だったが。
「もっと妻を可愛がらないとダメじゃないか! さみしくなっちゃうから!!」
ルーナがガバっと抱きついてくる。
デスサイズで両手が塞がってて、かまってやれなかったのが不満だったらしい。
くそ。
めんどくさいけどかわいい。
とりあえず、そのほっそりとした腰を抱き寄せてやると。
「えへへ、そうそう。上手だぞ! ぐすっ」
途端に長耳をピクピク動かして上機嫌になるルーナ。
めんどくさいけど、ちょろい。
涙目に笑顔とか、可愛すぎてヤバい。
暗黒騎士の魂をポイしたことはけしからんが、可愛いので許してしまいそうだ。
ルーナが身につけているのは狩人の革鎧。
こげ茶色の厚手の革鎧で、胸元と肩、腕、腰、脛を覆っている。
その名の通り、狩人っぽい軽装で、ルーナによく似合っている。
デスバッファローの革とか言っていた。
デスはついているものの、ちゃんとした牛革らしく結構なお値段がした。
ルーナが欲しがったので、つい買ってしまったのだが。
よく考えたら、ルーナって出会った頃にちゃんとした装備をつけていたような。
青い鎧は乳首が肥大化しすぎて入らないにしても、ブーツとか手甲とかあったろうに。
「そういや、お前。出会った時につけてたブーツとかはどうしたんだ?」
まさかあれらもなくしちゃったんだろうか。
弓もそうだけど、武具なくすって初めて聞いたんだけど。
やっぱり脳が……。
そんな俺の心配を他所に、ルーナはあっけらかんと答える。
「ああ、あれな。あれはお家に置いてきちゃったんだ!」
「じゃあ、取ってこいよ!!」
何新しいの買わせてんだよ!
手ぶらでスキー感覚か。
しかもウェアレンタルじゃなくてご購入ってどこのセレブだよ。
まあお嬢様だから仕方ないのかもだけど。
それで4千万の借金を背負った俺って。
「ええ!? ご、ごめん! コウに買ってもらえるのが嬉しくて……お、怒ってる? ぐす」
上目遣いでうるうるしながら見つめてくるルーナ。
心底悔しいけど、可愛かった。
借金のことなんてどうでも良くなるくらい可愛かったので。
「べ、べつに怒ってないけど……」
としか言えない自分が情けない。
「えへへ! もー! びっくりしちゃったじゃないか!」
俺の腕に、嬉しそうに頬をすりすりさせるルーナ。
ちょっとイラッとしたので、尻を撫でる。
「んっ……コウ……」
無駄にエロい声を出しやがる。
荒野のど真ん中だと言うのに疼いてしまう。
「……あ、あのコウさん? その、私も……」
そんな時、ミレイがモジモジしながら話しかけてきた。
何やら期待を込めた目を向けてくるので、そのまま空いている方の手で抱き寄せる。
「ふふっ、コウさん!」
ミレイが嬉しそうに目を細める。
こっちもこっちで可愛いのだが。
――チン。
抱き寄せたというのに、その豊満な胸の感触が味わえず、代わりに無機質な金属音が響く。
ミレイに買ってやった鉄の胸当てのせいだった。
なんの変哲もない分厚い鉄板が、ミレイのバストを覆っている。
なんて無粋な。
でも、銃で打たれても貫通しなさそうなくらい分厚いので、モンスターハントに行くことを思えば安心もする。
上から覗き込むと、ミレイのムチムチバストが鉄板に押しつぶされて盛り上がっているのが見えてエロいし。
その限界まで寄せられた柔らかそうな谷間にちんこを突っ込みたくなる。
というか、どうしたことだろう。
これからレベル上げに行くというのにムラムラが止まらない。
「えへへ、コウ……」
「コウさん……」
両手で抱くルーナとミレイのせいなのだが。
二人共、頬をすりすりさせてくるので息子が疼いて仕方ない。
「ってなんでミレイまですりすりしてるんだ!?」
余計なことに気づくルーナまじ空気読めない。
そういう事は二人仲良く中出しキメたあとに気づけよ。
ていうか、そろそろお前も3P解禁しろよ。
なんだかんだ言いつつ、3~5P上等なセレナのまん汁を飲ませたい。
「あの……これはいいんですかな?」
ムラムラしていたら、後ろの筋肉からそんな声がかかった。
さっきルーナがポイしたデスサイズを両手で持ちながら、タンクトップの変態はこっちを見ている。
いいんですかと聞かれたら、全然よくねえよ。
暗黒騎士の魂だっつーの!
むしろ拾ってくれてありがとうだけれども。
「…………」
黙ってデスサイズを持ち続ける筋肉。
普段の奇行が目立つだけに、黙ってると怖い。
なんか文句あるんだろうか。
暗黒騎士の魂とか言ってるくせに、女に夢中とかどういうこと?? とか言いたいんだろうか。
どうしよう。言われたらぐうの音も出ない。
「とりあえずこれでバーベルスクワットをしてもいいですかな?」
「うるせえ!」
ブレなすぎてイラッとした。
ルーナとミレイのせいで両手が塞がっているので、持ってきてくれるのはありがとうだけれども。
そんなこんなで、俺達は荒野を進む。
やがて見えてきたのは、河原。
流れる水が、キラキラと陽光を反射してきれいだった。
「ここ覚えてますか?」
片手で抱いたミレイがしみじみと話す。
そう言われてみれば、なんとなく見覚えがあるような。
「そ、その……私とコウさんが、初めて……したところですよ?」
てれてれと話すミレイ。
薄く染まった頬と、伏し目がちな茶色い瞳。
腕に伝わる体温がほんのりと暖かくなっていて。
すげえ可愛い!!
そういえば、初めてミレイとベロチューしたのはこんな河原だったのを思い出した。
あの時のミレイは、犯された直後だからか投げやりになっていた。
そんなミレイに付け込んでベロチューするとかクズ男のすることな気がするが、あれのお陰で今のミレイとの関係があるのだと思うと、自分で自分を褒めたくなる。
「お、おい! したって何したんだ!? う、浮気だったら許さないぞ!」
なにやら焦ったルーナがじたばたと暴れる。
うるせえな。
とりあえず。
「……これをしたんだよ」
そう言いつつ、ルーナを抱き寄せる。
「あっ! コウ……あんっ……あむっ……」
そのままルーナの唇を貪った。
サラサラの金髪に手を当てて、唇を更に押し付ける。
「んんっ! コ、コウ……はげしっ……ぺろぺろっ」
眼が思い切りとろけるルーナ。
絡み合う舌と舌。
ダラダラと垂れてくる甘い唾液をごくごくと飲みながら、思った。
せっかくミレイがぼやかしたのに、ピンポイントに浮気とか言うルーナに言い訳をしようと思ったのだ。
なのに、これだよ! とか言いつつ思いきりベロチューしている今の状況って一体。
これって誤魔化せているんだろうか、いやない(反語)。
「……ぷはっ! ……えへへ、すごいちゅーしてもらっちゃった!」
口元をテカテカさせながら、ルーナはご満悦だった。
まあ、ルーナのことだからこれできっと――。
「って!! これをミレイにしたってどういうことだ!? こんなちゅー私以外にしちゃダメじゃないか!!!」
――誤魔化せることはなく、ルーナはぴーぴー喚いて怒っている。
めんどくさいなー。
腕で抱き寄せるルーナの腰がピクピクと痙攣している。
さっきのキスで腰砕けになったのかと思うと、やかましいけど可愛い。
「……コウさん! ここは私との思い出の場所なんですから、私にも――んむっ」
ミレイが可愛いことを言うので、そのまま唇を奪う。
ルーナよりも肉厚なミレイの唇。
そんな唇についばむようなキスをして、ゆっくりと開かせる。
すると、熱くなったミレイの舌が飛び出してきた。
堪えかねたように、俺の舌に絡みつくミレイの舌。
「んんっ……ちゅぷ……ちゅば……あむっ……こうさん……す、すごい……」
鼻にかかるミレイの熱い吐息。
ついでに尻にも手を回して、その柔肉を味わう。
「ああああああああっ!! げ、げんこうはん! 現行犯で浮気してる!?」
ぽかぽかとルーナが頭を叩いてくる。
いてえな、何すんだこのバカ! と思いつつも。
正義はルーナにありすぎて、何も言えない。
……ルーナに浮気の言い訳をしようとして、ミレイに尻揉みベロチューをしているこの状況は一体。
ここから挽回できる起死回生の一手はあろうか、いやない(絶望的な反語)。
「うむうっ! コウさん!!」
辛抱たまらなくなったミレイが首に手を回してきた。
押し付けられる柔らかな肢体。
鉄の胸当てが邪魔だった。
でも、勃起するには十分だった。
「わああああああ! コウのヴァアカアアアアアア!!」
盛大に泣き出すルーナ。
ちょっと胸が痛む。
「……っちゅぷ! ご、ごめんなさい、ルーナさん!! やだ、私ったら……本当にキスしてもらえると思ってなくて……」
ルーナの泣き声に我に返ったミレイが唇を離す。
その顔は真っ青だった。
確かにやり過ぎたかもしれない。
俺とミレイの口元に唾液の糸が伝わってるのが、そのやりすぎ度を物語る。
「悪かった。さすがに今回はやりすぎた」
とりあえず泣きじゃくるルーナを抱きしめる。
「うう……ぐすっ……ひっく……」
必死にしがみついてくるルーナ。
やばい。結構マジ泣きっぽい。
「本当にごめんなさい……コウさんにキスしてもらえたのが嬉しくて、つい……」
口元をゴシゴシしながら、ミレイが言い訳にならない言い訳をしている。
それって浮気を認めたようなもんなんじゃ。
「ううっ……そ、その気持ちはわかる……私も嬉しくなっちゃうから……だから、悪いのはコウだ!!」
俺の胸元に顔を埋めながら、ルーナがふがふがと怒っていた。
わかっちゃダメな気がするが。
とりあえず、ルーナを抱きしめながらその頭を撫でた。
「も、もっとなでなでしてぎゅーってしてくれないとダメだ! 絶対に許さないんだからな! し、嫉妬しちゃったんだから! わあああああんっ!」
かつて。
これほど可愛らしい嫉妬があっただろうか。
全然浮気はやめようって気にならないのだが。
都合のいい女すぎてルーナの将来が心配になるが。
ついつい言われるがままに、ルーナを強く抱きしめてしまった。
そんなこんなでミレイと二人がかりでルーナの機嫌をとっていると。
「…………」
いつの間にか追いついてきた筋肉が、じっと俺を見つめていた。
何か言いたげな眼差しで、デスサイズを担いで立っている。
なんか文句があるんだろうか。
レベル上げに来たというのに、女とイチャコラしてて恥ずかしくないのか、おいそこの無職。
とでも言いたいのだろうか。
どうしよう。
言われたら土下座しかできない。
やがてプルプルと震えだす筋肉。
なんかすげえ怒ってるっぽい。
全身に血管とか浮きまくってるし。
この変態に怒られるとか、人間として終わってる気がするのだが。
「……すうはああああ!! ふう! 息吐きインナーマッスルトレーニング完了です!!!」
「絶滅しろ」
筋肉がブレなすぎて、つい種が絶えて欲しいと願ってしまった。
いや、人間枠からは外れてると思うし。
まあ、しかしですよ。
そろそろ真面目にレベル上げしようと思いました。
■
『なかま』
・こう(LV34)
・るーな
・みれい
・だん
『もちもの』
・ですさいず
・だますかすこうのゆみ(Eるーな)
・せんけつのもーにんぐすたー(Eみれい)
・ばーるのようなもの(Eみれい)
・はがねのよろい(Eこう)
・かりうどのかわよろい(Eるーな)
・てつのむねあて(Eみれい)
・いっちょうらのたんくとっぷ(Eだん)
・ぽーしょん✕10
『おかね』
・-400G
『ぼうけんのしょ』
さすがにはなしがすすまなすぎたので、さくしゃははんせいした!
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