ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第五章 領地発展編

Xrated カンナ ①

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 この日、俺は人生の岐路に立たされていた。
 具体的には、カンナさんの部屋のベッドでオシメ一丁で寝かされている。
 32年間生きてきた男が、全裸でオシメのみて。
 いや、頭おかしいのはわかってる。
 しかし、俺が言えるのはたった一言のみ。

「ば、ばぶー」



 どうしてこうなったのか。
 事の発端は1時間ほど前に遡る。

 家でルーナと朝食を食べていたら、不機嫌そうなカンナさんがいきなりやってきた。

「コウくん! いつになったっらお姉ちゃんとの約束を果たしてくれるんですか? お姉ちゃん、待たされるのは嫌いです!」

 艶やかな黒髪を丁寧に結い上げた赤い瞳の美女。
 パリッと糊の利いた清潔なメイド服。
 出る場所はバインと出た豊満なスタイル。
 所謂、むしゃぶりつきたくなるような良い女なのだが。
 ちょっとショタの気があるのが玉に瑕。

「……や、約束ってなんだ?」

 突然やってきたカンナさんに、驚くルーナ。
 その口にパンを咥えたままなのが、間抜けだけど、可愛いから困る。

「一日丸ごとお姉ちゃんとばぶばぶセックスするって約束ですよ!」

「ええええ!?」

 そういえばそんな約束したような。
 たしかルーナが風邪で寝込んでいる時だ。
 というか、ばぶばぶセックスってなんだろうか。

「そ、そんなこと私が許すわけないじゃないか!!」

 ルーナが勢い良く立ち上がる。
 まあそうなりますよね。
 俺としては、カンナさんにはいつも世話になっているので構わないのだが。
 むしろこっちからお願いしたいくらいだ。
 ばぶばぶセックスってなんだかわからないけど、一日中カンナさんのバター犬になるくらいは喜んでやる。

「大体、私はまだ怒ってるんだからな! お前は前にも、私の事が好きで好きでしょうがないコウを無理やり浮気させ――」

眠霧スリープミスト

 めんどくさいことを言い出したルーナが突然、テーブルに置かれたサラダに顔を突っ込む。
 カンナさんが精神魔法をかけたからだろうが。
 ドレッシング塗れになりながらも、ルーナからは規則正しい寝息が聞こえてきた。
 精神魔法すげええええ!
 こんなんバーとかで使ったら、お持ち帰りし放題ですやん。
 なぜ俺はこんなエロい魔法を取らずに重力魔法なんていう燃えないゴミを……。

「うるさいルーナお嬢様は黙らせました。さあ、コウくん。お姉ちゃんのお部屋に行きましょう? いっぱいエッチな事してあげますからね?」

 カンナさんはそう言って、笑顔を見せた。
 溺れそうな程の色気を放ちながら。
 こんなん言われたらついて行くしかないよね!

 昏睡したサラダルーナが少し心配だったので、一応ベッドに寝かせておいた。
 これで心置きなく浮気できるってもんである。



 そんなこんなで俺達はカンナさんの部屋にやってきた。
 森の中の城にある、懐かしの部屋だ。
 ちなみに、カンナさんの部屋は村のセレナ邸にもあるのだが。

「セレナお嬢様に見つかるのも面倒くさいので」

 と身も蓋もない事をカンナさんが言い出したので、わざわざ森の城まで来た。

 相変わらず室内にはベッドしかなくて、ヤる為だけの部屋って感じで滾る。

「何か飲みますか、コウくん?」

 背中にあるメイド服のチャックをチーっと下ろしながら、カンナさんが聞いてくる。
 当然の如く脱ぎ始めたカンナさんにドキドキしてしまって、飲み物どころの騒ぎじゃなかった。

「いえ、いいです」

 パサッとカンナさんのメイド服が床に落ちる。
 次いで髪留めを解くと、その美しい黒髪がふぁさっと広がる。
 目の前には、ムチムチの下着姿があった。
 下着が柔らかそうな肌に食い込んでいるのがたまらない。
 カンナさんはまじでエロい体をしている。

「ふふ……緊張しているんですか? ほら、下着脱がせてください……んむっ」

 カンナさんが湿った唇を寄せてくる。
 思わず吸い付いていた。
 生暖かくて、柔らくて。
 酷く官能的だ。

「あむっ……ちゅばっ……ふふ、コウくんはお姉ちゃんの下着脱がすの上手ですね。えらいですよ」

 キスをしながら、ブラのホックを外していたら、カンナさんが褒めてくれた。
 俺の唇とつながった唾液の糸を滴らせながら、嫣然と微笑む。
 エロすぎるって!!

 パンツを脱がせると、カンナさんのそこは、すでに湿っていた。
 今日はカンナさんへのお礼セックスなのだ。
 俺の唾液でふやける位、舐めまくってやる。
 そう思って、カンナさんの股間に顔を近づけると。

「今日、そういうのはいいです」

 カンナさんが優しく、俺の頭を押さえる。
 ええ!?
 俺のテクであひあひ言ってもらおうと思っていたのに。

「……コウくんはですね。いつも女に奉仕しすぎなんです。必ず私たちを気持ちよくしてから、おちんちんを入れようとしますけど……」

 カンナさんはそう言いながら、自分の白い指をぴちゃぴちゃとしゃぶる。
 赤い瞳をとろんとさせながら、ぷっくりとした唇で指をしゃぶるカンナさん。
 激エロだった。

「……もっと我がままになってもいいんですよ? 今日はお姉ちゃんが、いっぱい、いーっぱい気持ち良くしてあげますからね? コウくんは、ただ寝てるだけでいいんです。いつもみたいに頑張らなくていんですよ?」

 ちゅぽっと指を口から離したカンナさんが、俺の服の中に指を滑り込ませてくる。
 コリコリと刺激される俺の乳首。
 電撃のような快感が俺を襲う。

「そうですね。コウくんには、ちょっと幼くなってもらいましょうか。お姉ちゃんにイケない感情を抱く、小さな男の子……ふふ、想像しただけで可愛くて、お姉ちゃん濡れちゃいます……」

 よくわからないことを言ったカンナさんに膨大な魔力が集まっていく。
 なんか嫌な予感がした。

「行きますよ? 思考懸糸マリオネット

 怪しく光るカンナさんの赤い瞳。
 抵抗できない程の魔力が、俺を包み込んでいった。



 魔力が収まると、俺は違和感に気づいた。

「…………!?」

 体が全く動かせない。
 一体何が!?

「あら。完全に操ったつもりでしたが、意識はあるんですか? さすがコウくんですね」

 カンナさんが意外そうな顔をしている。
 操るとか怖いんだけど。
 やめてくださいよ!
 そう声に出そうとすると。

「ばぶー」

 !?!?!?!?
 おそらく俺史上一度も発したことがないであろうセリフが勝手に口から洩れる。
 イクラちゃんに乗り移られた!?
 なにその怖くない悪霊。

「……ふふ。効いているところは効いてるんですね。……すっごく可愛いですよ? さあ、おべべをぬぎぬぎしましょうねー?」

「ば、ばぶー!?」

 なんかやたら興奮したカンナさんに抵抗むなしく服を脱がされていく。
 あっという間に全裸にされると、カンナさんが嬉しそうに、禍々しい布切れを取り出す。
 なんというか一見すると、まるでオシメのように見える布切れ。

「さあ、しーしーしちゃ困りますから、ちゃんとオシメもしましょうね?」

 というか、マジでオシメだった。
 しーしーて!
 え、絶対嫌なんだけど。
 何が悲しくて32にもなってオシメしなきゃいけないのか。
 断固として抵抗する!

「ばぶー!」

 しかし、体を動かすことのできない俺は、情けないセリフを吐きながら簡単にオシメを装着されてしまった。
 なんか妙な安心感があった。
 オシメも案外いいかも。
 謎の順応力の高さを見せる自分に愕然としながら、体は動かないけど感覚はあるらしいという事に気づいた。

「……はあはあ。いい! すごく可愛いですよ、コウくん! お姉ちゃんたまりません!!」

 カンナさんが俺のオシメ姿を見て、涎を垂らしていた。
 この人も結構こじらせている。

「今日は一日、このままお姉ちゃんに付き合ってもらいますからね?」

 涎をぬぐったカンナさんが欲望に歪んだ眼を向けてくる。
 なんだろう。
 今日は新しい扉を何枚も開けてしまう気がする。
 脳裏にルーナの笑顔が浮かんできた。
 悪いな。もう前の俺ではいられないかもしれない……。

「さて、まずはご飯にしましょうか、コウくん?」

 どこからともなく哺乳瓶を取り出して、にっこりと笑うカンナさん。
 そんなカンナさんを見ながら、ルーナに心の内で詫びた。


 哺乳瓶を口に突っ込まれたので、吸ってみた。
 なぜか口は動く。
 哺乳瓶からは、水っぽくてほんのり甘い液体が染み出してくる。
 これマジモンの母乳だろうか。
 結構微妙なんだけど。

「あれー? 美味しくないですか? ちゃんと妊婦の人間エサから調達してきたんですけどねえ……」

 カンナさんが不穏な事を言っている。
 人間エサて。
 前々から、この人たち普段どうやって血を吸っているんだろうと疑問に思っていたのだが。
 深く追及するのは絶対にやめようと思った。

「……やっぱりコウくんは、直接お姉ちゃんのが吸いたいですか?」

 カンナさんがそう言いながら豊満な乳房をたゆんと持ち上げる。
 俺は全力で頷いた。
 吸いたい。狂おしいほどに吸いたい。

「仕方のない子ですね。……さあ、召し上がれ」

 まん丸の白くて柔らかそうな楕円に、ぷっくりと赤く充血した乳首が迫ってくる。
 口に含まれた瞬間、俺はべろんべろんと嘗め回した。
 柔らかさの中にあるコリっとした硬さ。
 芳醇な女の匂いと体温が伝わって来て、めちゃくちゃエロい。

「んんっ……ああんっ! も、もう……そんなにお腹が空いてたんですか? もっとゆっくり味わっていいんですよ?」

 切なげな声を漏らすカンナさん。
 エロイので、心ゆくまで味わうことにする。
 さすがに母乳は出てこないけど、カンパイは美味い。

「ふっ……あんっ……え、エッチな子ですね……そんなにお姉ちゃんのおっぱい美味しいんですか?」

 目を瞑りながら、快感に耐えるカンナさん。
 優しく俺の頭を撫でてくれる。
 ――くちゃくちゃ。
 謎の水音がした。
 見れば、カンナさんが自分で自分の股間をいじくりまわしている。
 エッロ!!
 何してんのこの人!?
 思わず、おっきくなった股間がオシメを突き破りそうになった。

 メキメキと音を立てる俺の股間を、カンナさんが愛おしそうに見つめる。

「ふふっ……そういえばコウくん。おっぱいたくさん吸ってたら、おしっこしたくなりませんか?」

 カンナさんが怖いことを言う。
 いやいや、さすがにそれはないっすわ。
 まがりなりにも、つい先日まで日本で真っ当な社会人をしていた俺が、おしっこはない。
 さすがにそこまで落ちてはいない。

「……恥ずかしがらなくていいんですよ? お姉ちゃんがちゃんと見ててあげますから……」

 カンナさんの目が怪しく光った気がした。
 するとどうしたことだろう。
 途端に込み上げてくる尿意。
 いやいやいやいや!!
 まずいまずい!!
 必死に膀胱を引き締めるのだが、尿意は留まるところを知らない。

「あれれー? どうしたんですか? おしっこ漏らしちゃうんですか? コウくんは悪い子ですね……はあはあ」

 興奮したカンナさんが、股間を弄る水音が強くなる。
 絶対なんか変な魔法かけてる!
 尋常ならざる勢いで込み上げた尿意。
 それは、あっけなく。

「ば、ばぶー」

 俺の情けない声と共に決壊した。
 一筋の涙が、つーっと頬を伝う。
 俺、もう戻れないかも……。

「ううっ! ……しちゃったんですか、コウくん?」

 なぜかびくんびくんと身体を震わせたカンナさんが、真っ赤に上気した顔で、ほかほかと湯気を立てそうな俺のオシメを見下ろす。
 恥ずかしくて死にそうだった。
 カンナさんのとろけた表情は、興奮の絶頂にいるようだった。

「……今きれいにしてあげますからね?」

 オシメをゆっくりと脱がせたカンナさんが、おもむろに顔を寄せていく。
 汚れた俺の肉棒に、カンナさんの真っ赤できれいな舌が伸ばされた。
 いやいや、汚いって!
 ていうか、マジで恥ずかしい。
 思わず背中に力を入れてしまった。
 それでも体はピクリとも動かない。

「はむっ! ……ふふ、コウくんのおしっこの味がしますよ? あむ、ぴちゃ、ぺろっ」

 意地悪く笑ったカンナさんの舌が、俺の一物を丹念に舐めていく。
 恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
 それなのに、異常な快感が俺の肉棒を伝う。
 未だかつてないほどに、そそり立っていく肉棒。
 カンナさんの真っ赤な舌が纏わりつく。
 その舌と、たまにかかる吐息が官能的に温かくて。

「ば、ばぶうう!」

 俺はたまらず叫んでいた。
 もっとしてほしい。
 そう懇願したくても、声に出ないもどかしさ。

「……わかっていますよ。コウくんのことならなんでも。お姉ちゃんなんですからね?」

 カンナさんがゆっくりと、一物を口に含んでいく。
 柔らかくて、湿っていて、暖かくて。
 腰がぞくぞくする程、気持ちよかった。

 じゅっ、じゅっと水音を響かせて、肉棒に吸い付くカンナさん。
 その快感に、俺は抵抗することもできずに、ただ蹂躙される。

「ふふっ……弟ちんぽ美味しい」

 吸い付く力を強くするカンナさん。
 断続的に柔らかい舌が絡みついてきて。
 俺は、あっけなく果ててていた。

「ばぶうううう!」

 びゅーびゅーと勢いよく、カンナさんの口内に精液が吐き出されていく。

「んっ! んんんっふ!」

 苦しそうに呻くカンナさん。
 その肉厚な唇からは、白い液体があふれ出してくる。

「……ふっ……ううんっ……ごく……ごくっ」

 ゆっくりと、カンナさんの白い喉が動いて、俺のものを飲み干していくのがわかる。
 その赤い瞳は俺を優しく見つめていて。
 吸い込まれそうな慈愛に溢れていた。
 俺の一物を咥える口元。
 窄められていても、やっぱり美人で。
 こんな綺麗な姉が、俺の精液を飲んでくれているという満足感が、込み上げてくる。

「……気持ちよかったですか、コウくん?」

 嬉しそうに、精液を飲み干したカンナさんが聞いてくる。
 ベッドのシーツにポタポタと垂れる白濁液は、その色っぽい口元に伝っていて。
 俺は何度も頷いていた。

「ふふっ……まだ、がんばれますか? お姉ちゃん、もっと気持ちいいこと知ってますよ?」

 俺の上に跨ったカンナさんが、柔らかくなった一物を、自分の湿った股間に当てている。
 先っちょが、その湿った熱に触れた瞬間。
 俺の一物は一気に硬さを取り戻していた。

「本当にエッチでいけない子ですね。そんな子は、お姉ちゃん……大好きです」

 たまらないと言った表情で、カンナさんが唇を寄せてくる。
 同時に、一物がやたら温かいものに包まれた。
 うねうねと蠢いていて、柔らかくて、それでいて締め付けてくる。
 快楽の権化のような場所。
 安心感と快感が、俺を支配する。

「今日はいっぱいしましょうね?」

 唇を離したカンナさんが、耳元でそう囁いた。
 そして、ずぶずぶと一物が、腰を下ろしたカンナさんに飲み込まれていく。
 股間にカンナさんの柔らかい尻が触れた瞬間、カンナさんは腰を止めた。
 体重を全く感じさせない、完璧な騎乗位。

 俺は何もできなかった。
 身体が動かないのだ。
 ただただ快感に身を任せるしかない。

「お姉ちゃんに全部任せて下さい。コウくんを気持ちよくしてあげますから」

 カンナさんがゆっくりと腰を動かしていく。
 限界まで濡れたカンナさんの秘所。
 ぬちゃぬちゃと卑猥な音だけが、室内に響く。
 俺は、ただ呻くことしかできなかった。

「……もっといっぱいお姉ちゃんを感じてください」

 カンナさんは、そう言って身体を倒してきた。
 その豊満な胸元で俺の顔を抱きかかえる。
 辛うじて息ができるが、視界は乳房に覆われていた。
 ただただ柔らかい。
 乳房だけではなく、俺に触れているカンナさんの全身、全てが柔らかい。
 太ももも、腹も、腕も、尻も。
 これ以上ないほどの密着だった。

「……我慢しなくていいですからね? お姉ちゃんの子宮は、コウくんの精子を入れるためにあるんですから……」

 脳までとろけそうな声で、そう呟くカンナさん。
 密着したまま、腰を動かし始める。
 異常な快感だった。

「……いっぱいびゅーびゅーってしてください。全部受け止めてあげます。コウくんは気持ちよくなることだけを考えてくださいね?」

 言われるがまま、カンナさんの中に何度も何度も射精した。
 何度も何度も。
 本当に赤子になってしまったかのように、何も考えられなかった。
 カンナさんに射精すること以外は。


 そして、どれだけの時間がたったのだろうか。
 無骨な窓から差し込む日差しは、とっくになくなっていて。
 既に夜になっていた。

 快感に疲れ果てた脳は、腫れぼったく重くて。
 俺は、ぼうっとしたまま、カンナさんの乳房に抱かれていた。

「……いっぱい出しましたね、コウくん。えらかったですよ?」

 カンナさんが優しく頭を撫でてくれる。
 闇夜に浮かぶカンナさんの白い顔は、ぼんやりと、ただ美しかった。

「そろそろ魔法が解けたころだと思いますけど、どうですか? しゃべれますか?」

「あ……うう……」

 なんとか声を出してみると、ばぶーではなく、そんな意味のないつぶやきが漏れた。
 ばぶーが出ないので、魔法は解けたのかもしれない。
 四肢もわずかに動かすことができる。

 そんな時、再び強くカンナさんの乳房に抱き寄せられた。

「コウくん……恥ずかしいですけど、もう一度言います。本当にお姉ちゃんのものになりませんか? 毎日うんと甘やかして、エッチなことたくさんしてあげますよ?」

 カンナさんにしては、真剣な響きのある声だった。
 そういえば、初めてカンナさんとエッチした時もこんなことを言われたっけ。

「……もう働かなくていいんです。ずっとお姉ちゃんが養ってあげます。戦にもいかなくていいですよ? お姉ちゃんの……私だけのコウくんになってくれさえすれば」

 既に働いていないが、戦に行かなくていいのは魅力的だった。
 とはいえ、カンナさんだけのものになるっていうのはちょっとな。
 脳裏にはルーナやセレナの顔が浮かぶ。
 このアサギリ・コウ。
 決して一人の女では満足せぬ!!

「……せっかくですが。今回は遠慮します」

 なので、穏便に断っておいた。
 この世界にきて、初めて会ったのがカンナさんだったら、今頃完全に入れ込んでいた気がするが。

「そうですか……」

 そう呟いたきり、カンナさんは黙り込む。
 あれ、落ち込ませてしまっただろうか。
 これからも、カンナさんとはエッチをしまくるので、そんなに深く考えないで欲しいのだが。

「……ふふっ。全くコウくんは、女泣かせな子ですね。お姉ちゃんを2回も振るなんて、そんな男の子は400年生きてきて、初めてですよ」

 そう言ったカンナさんは、いつもと同じ感じだったので、安心する。
 400年とか言われると、軽く引くが。

「……お姉ちゃんは、諦めませんからね? いつか私の虜にしてあげます」

 カンナさんが頬にキスをしてくれる。
 俺はその乳房に抱かれたまま、しばらくまどろんだ。

 にしても、今回のプレイはやばかった。
 思わずはまってしまいそうだったので、しばらくは控えようと思う。



 そのままふわふわした足取りで、家に帰ると。

「うわああ、コウ! 顔が葉っぱ臭いんだ!!」

 泣きわめいたルーナがそんなことを言いながら抱き着いてきた。
 そこかよと思いながら、いい感じに現実に帰ることができた。
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