ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第五章 領地発展編

第200話 ルーナと獣娘たち

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 獣娘たちを引き取った翌日。
 我が家は朝からちょっとしたファッションショー会場みたいになっていた。
 何故かスイッチの入ってしまった感じのルーナが2人の洋服を作りまくっている。

「もー! 2人とも可愛いなあ! 素材が良いから何着ても似合うぞ!」

 たまらんと言った感じにルーナが2人を抱き締めている。
 ルーナの気持ちもわかる。
 ひらひらしたフェミニンな感じの服を着た2人は天使のように可愛らしい。
 俺が口をすっぱくしてルーナに説明したお尻の尻尾穴もちゃんと開いていて、照れた2人の尻尾がゆらゆらと揺れている。

「お恥ずかしいですにゃ」

「こんなお洋服、初めて着たの。へ、へへ」

 そんな事を言いながらも、2人はものすごく嬉しそうだ。
 見ていて微笑ましいのだが。
 俺は一つ気になる事があった。

「なあ、そのひらひらしたドレスみたいなの、脱いだほうがエロくないか?」

 俺は見た。
 2人の足を包む白いタイツ。
 それをガーダーベルトみたいなので、止めているのを。
 少女とガーダーベルトとか。
 絶対エロいじゃん!!

「「「ええええ!?」」」

 ルーナと獣娘たちが同時に引いた声を上げる。
 え、なんで?

「どうしてエロくする必要があるんだ!?」

「……コウにゃんがご所望にゃら」

「……が、がんばる」

 ガタガタと震えたニャン子とピョン吉が、俺に向かってひらひらスカートを捲り上げて、中身を見せてくれた。
 ガーダーベルト越しに見えるレース付のちっちゃなパンツ。
 股間の部分がぷっくりと膨らんでいる。
 やだ、結構エロい。
 思わず股間がズキュンとする。

「わああああ! お前がエロくしていいのは私だけなのにいい!」

 泣き喚いたルーナが抱きついてくる。
 エロくしていいとか言っているので、その形の良い尻を揉みまくっておいた。

「「…………」」

 ニャン子とピョン吉は真っ青な顔で、俺たちから視線を逸らせている。
 空気の読める子達である。


 それからしばらくして。
 ニャン子とピョン吉の服を作り終えたのは、昼過ぎだった。
 結局ルーナは大量に服を作りまくったが、ほとんどは余所行き用の服で、普段着は普通の村娘みたいなシンプルな感じの服に落ち着いた。
 ガーダーベルト事件以来、3人から微妙な目で見られた俺は、部屋の隅っこで余った布を使って趣味のアイテムをひたすら作り続けた。
 きゃいきゃいと楽しそうにしている女三人の声を聞きながら。
 女家族で一人だけ浮いてしまうお父さんの気持ちが少しわかった。

「可愛い服をたくさんありがとうにゃ、ルーニャン!」

「……大切にするね」

 幸せそうな笑顔を浮かべたニャン子とピョン吉がルーナを両側から囲うように抱きついている。
 そして、ルーナのほっぺたに両側からチュッとキスをした。
 え、なにそれ。

「ふふっ、くすぐったいじゃないか。どういたしまして!」

 ルーナも嬉しそうにしているのだが。
 ルーナだけずるいじゃんか!!
 俺はガタッと立ち上がる。

「俺もチューしたい!!」

「「「えー……」」」

 素直な自分の気持ちを言ってみたのに、再び3人に引かれてしまった。
 しかも、さっきより引き度が上がっている。
 なぜ……。

「もー! 仕方のない奴だな、お前は。……ほら、私がちゅーしてやるから、おいで?」

 やれやれと言った具合にルーナが俺に向かって両手を広げる。
 そして、ペロッと出される赤い舌。
 なんでベロチュー確定なんだよ。
 俺も獣娘たちのほっぺにチューが良かったのに。

「あんっ! コウ……あむっ、ちゅばちゅば」

 まあ、するんだけどさ。
 くそ、相変わらず柔らかい唇してやがる。

「「…………」」

 獣娘たちが気まずそうに目を逸らせていた。
 いい子達である。
 あ、そうだ。
 ついでに、さっき作ってたのをルーナに付けて貰おう。

「ルーナ、ちょっとこれを付けてみてくれないか?」

 そして取り出したのは、猫耳と猫尻尾だった。
 土魔法で作ったカチューシャみたいなものに付けた猫耳。
 同じく土魔法でパンツに引っ掛けられる金具を再現してみた猫尻尾。
 どちらも色はニャン子と同じ茶毛を再現してみた。
 ニャン子がにゃんにゃんうるさいので、滾ってしまった猫耳と猫尻尾にはまた妙な耐性が付きまくっていたが、まあおまけみたいなものだろう。
 MPを消費しすぎてしまったせいで、後で作ろうと思っていたうさ耳が作れなかったが、またの機会にしようと思う。

「一人でこそこそと何を作ってるんだろうって思ってたが、こんなの作ってたのか?」

「頼む。これをつけたお前を見てみたいんだ」

 本気の顔で言ってみた。
 ちょろいルーナがあっさりと赤くなる。

「コウ……。ちょ、ちょっとだけだからな?」

 照れながらも、猫耳と尻尾をつけるルーナ。
 その姿は、ちょっとした事件だった。
 もともと顔だけは他の追随を許さないと噂のルーナさん。
 そんなルーナの可愛さが、猫耳と尻尾によって加速度的に上昇している。
 美しい金髪から生えた可愛らしい猫の耳。
 その形の良い尻からは尻尾が揺れていて。
 小悪魔的というか、もはや大悪魔的な可愛さを放っている。
 ルーナ自身が照れまくっているのも良い!

 そのあまりの尋常ならざる可愛さに、めまいを覚えながら、俺は最後の仕上げをする。

「……そ、そのままニャン子のモノマネをしてくれ」

「ええ!? こ、これでいいかにゃ、コウニャン?」

 ご丁寧に猫の手のマネまでしてくれるルーナ。
 ――ぷつん。
 俺の理性があっけなく決壊する。

「ルーナ!!!」

「コウ……」

 ルーナを押し倒して、服を引きちぎるように脱がせる。
 ぷるんと揺れるルーナのおっぱい。
 何度も見ているのに、猫ルーナの乳かと思うと、ぶわっと色気が増して見えた。
 無我夢中でしゃぶりつく。

「うあっ! んっ……は、はげしい、コウ……」

 視界の端で尻尾を丸めて怯えているニャン子とピョン吉が見えた。
 ガタガタと震えながら2人で抱き合って、必死に目をつむっている。
 見て見ぬ振りをしてくれるらしい。
 出来た子達である。

 ちゅぱちゅぱとルーナの乳首をしゃぶりながら思った。

「ふあっ、うう……きもちいい」

 2人には申し訳ないが、少し我慢してもらおう。
 エプロンルーナのときと同じく一週間やりっぱなしコースな気もするが。
 ルーナが可愛すぎるのが悪いのだ。

「すぐにやめなさああああああいっ!」

 そんな馬鹿でかい声が我が家に響き渡ったのは、そんな時だった。
 見れば、鬼の形相をしたエレインが仁王立ちしている。

「子供たちの目の前でなんて事をしているんですか、あなたたちは!?」

 至極もっともな事を言っているのだが。
 エレインがなぜここにいるんだろう。

「やっと戸籍名簿が完成したので、持ってきたのですが、何度呼んでも出てこなかったので勝手にお邪魔しました」

 きっとルーナがにゃんにゃん言ってる頃だろう。
 全然聞こえなかった。
 つうか、戸籍? そんなの持ってこられても……。
 興味が無さ過ぎてコウ困る。

 ルーナは慌てて服を着ている。
 着ちゃうのかよ。
 残念。
 猫耳と尻尾も外していたが、なぜかこそこそとそれらを仕舞っていた。
 また付けてくれる気はあるらしい。

「うう……夫婦が愛し合っている場に勝手に入ってきちゃダメじゃないか!」

「ご夫婦で愛し合うのは構いませんよ? 子供たちの前じゃなければ。 ……というか、この子たちは誰ですか? 初めて見る顔ですが」

 エレインが眼鏡越しにニャン子とピョン吉をじろりと見る。
 2人はかわいそうなほど怯えていた。
 まあ、せっかくなので2人の紹介をしておくか。

「実はな……」

 そんなわけで、2人の事情を簡単に説明する。

「……なるほど。獣人の奴隷ですか。未だ根強く存在する王国の闇ですね」

 メガネを外したエレインが、疲れたように眉間を揉む。
 あ、そそる仕草。

「そもそも王国は建国当初から、獣人たちを奴隷として酷使して来ました」

 メガネを取ると美人度が増しておちんちんがおっきしちゃうのでやめて欲しい。

「しかし100年ほど前に、狐の巫女を中心にした獣人たちの国が出来て以来、国際条約で獣人の奴隷は禁止になったのです。……残念ながら、それは表向きの事で、我が国には未だ獣人奴隷を使役する貴族が大勢いるのが現状です」

「……それはエルフ王国でも同じだな。恥ずべき事だが……」

 何やらエレインとルーナが小難しい顔をしていた。
 俺はほとんど聞き流していたのだが、狐の巫女というパワーワードにピクンとする。
 脳内には、巫女服を着た狐耳の美少女がコン! と笑顔を浮かべた姿が勝手に湧き出ていた。
 え、絶対に仲良くなりたい。
 狐巫女。
 獣人の国ってどこにあるんだろうか。
 行かなきゃ(使命感)。

「なので、この子たちを開放したのは、すばらしい判断だと思います。さすが閣下とルーナ様です。……エレインと申します。よろしくお願いしますね?」

 腰を屈めて、獣娘たちの身長に目線を合わせたエレインがにっこりと微笑む。

「……エレニャン? ニャン子ですにゃ。よろしくおねがいしますにゃ!」

「……ピョン吉。よろしくね」

「え、なんですかそのとって付けたような名前」

 エレインがキッと睨んでくるので、慌てて目を逸らす。
 いや、俺も思ってるよ。
 ニャン子はともかくピョン吉は可哀想だって。
 でも、本人が気に入っちゃったからなー。

「こほん……まあ、いいでしょう。で? この子達を引き取ったのはとても良い事ですが、なんでその子たちの目の前であんな痴態を始めたんですか? 変態なんですか? 大人としての自覚はないんですか?」

 エレインが怒りながら詰め寄ってくる。
 あ、これ怒られるパターンだ。

「まあまあ、エレイン。許してやってくれ。コウは私のことが好きすぎるんだ。えへへ」

「なんで他人事なんですか!? あなたにも言っているんですよ!!!」

「ええええ!?」

「……大体、閣下があなたを好きすぎる? も、もしかしたら別の女が好きなのかもしれないじゃないですか!」

「ええ!? 何を言い出すんだ!? コウが好きなのは私に決まっているじゃないかー!」

 突然、妙な事を言い出したエレインにルーナが慌てている。
 エレインはなぜか頬を染めながら、俺のほうをチラチラと見ていた。
 可愛くて押し倒したくなるのでやめて欲しい。

「……それにしても、やたら可愛い子達ですね、ニャン子ちゃんとピョン吉ちゃん。……よく閣下の毒牙にかからずに済みましたね」
 獣娘たちを見ながら、エレインがボソッと失礼な事を呟く。
 確かに2人は可愛いが。
 俺をなんだと思ってるのか。
 ゲートは開けていないというのに。

「俺をあまり舐めるなよ? 俺だってむやみやたらに女を抱いたりはしないさ」

「大切な私がいるしな!」

「閣下……」

 俺の言葉に、エレインは感心したような声をあげ――。

「え? じゃあ、なんで私はレイプされたんですか?」

 ――たが、一転して俺を詰問するように睨み付けてきた。
 古い事を覚えてらっしゃる。
 もう数週間は経っている気がするのだが。
 つうか、ルーナの前でレイプとか言うのはやめて貰いたい。
 まるで俺が性犯罪者みたいじゃないか!
 まあ、性犯罪者だけれども。

「レイプってなんだろう?」

 ルーナはそんな事を呟きながら、小首を傾げていた。
 バカでよかった。
 お前が俺と初めて会った時にされたことだよ? と優しく教えてやりたかったが、絶対にめんどくさくなるのでやめておいた。

「「…………」」

 そんな時、ポカンとした顔で俺たちを眺めるニャン子とピョン吉に気づいた。
 まあ、子供には退屈な話だよな。
 というか、子供が聞いちゃいけない話な気もする。

「お前たちは外で遊んできたらどうだ?」

 まだ陽は高いはずだ。
 十分に遊べる時間だろう。
 しかし。

「……お外でにゃにして遊ぶにゃ?」

「……お外に出ちゃいけないんだよ。お仕置き、されちゃうよ?」

 2人とも全くピンときてないようだった。
 ピョン吉に関しては、完全に勘違いしている。

「外、出てお仕置きなんかしねえっつーの! 外で遊ぶ事なんかいっぱいあるだろう? 野山を駆け回ったり」

「コウニャンはにょ山を駆け回るのが楽しいと思うにゃ?」

「ええ!?」

 ニャン子が鋭い事を聞いてくる。
 そういえば、全然楽しそうじゃない。
 よくカー坊が変な棒を振り回して、その辺を駆け回っているので楽しいものだと思っていたが。
 何が楽しいんだ? あのバカ。

「……悲しい事ですが、この子達は外で遊ぶ事を知らないんでしょうね。……それにしてもフィンデル子爵って閣下以上のクズ野郎ですね。今度あったらひっぱたいてやろうかしら」

 意外と権力に屈しない女、エレイン。

「うーん、無理して外で遊ばなくてもいいんじゃないか? 今度私たちでピクニックにでも連れて行って、遊び方を教えてやろう」

 ルーナのくせにまともな事を言う。
 ピクニックなんていうDQNの儀式に参加するつもりはないが、2人の為に行ってやっても良いかもしれない。

「今日は私と一緒にお勉強でもしようか? そろそろメグが来る頃だし」

「オベンキョウですにゃ? よくわからにゃいですけど、ルーニャンが一緒ならやりますにゃ!」

「ピョン吉もー!」

 ルーナの提案に、ニャン子とピョン吉がすぐに頷いていた。
 ルーナめちゃくちゃ懐かれてるじゃん。
 う、うらやましくなんかないんだかんねっ!

「ルーナ様が勉強とか言うと、ものすごく違和感がありますね。いえ、文字が書けるのは知っているんですが……」

 エレインが何やら失礼な事を呟いていた。
 いや、気持ちはわかるけれども。

 ルーナは結構子供にものを教えるのが好きらしい。
 メグにはずっと文字を教え続けているし、よくアンとカー坊も参加している。
 そこにニャン子とピョン吉を加えちゃったら、子供が5人か。
 ちょっと家では狭い気がした。
 というか……。

「エレイン、うちの村ってニャン子とピョン吉くらいの子供って何人くらいいるんだ?」

「ええ!? ど、どうされたんですか? 急に領主様らしい事をおっしゃって……ど、ドキドキしちゃうじゃないですか」

 なぜか顔を赤らめたエレインがパラパラと手に持つ書類を捲る。
 今、ふととあるアイディアを思いついた。

「ええと、男の子が8名、女の子が5名ですね」

 13人か。
 意外といる。
 よく村で子供を見かけるしな。

「よし学校でも作るか」

 完全に思いつきで、俺はそう言い放った。
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