ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第五章 領地発展編

第156話 風邪ひきルーナ ①

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 カレリアさんに空間魔法で村まで送ってもらった後、フィリス達にお礼を言って解散した。
 その足で、そのままマリーのアトリエ(ロビンジジイの家)を訪れていた。

「まさか本当に持ってくるとはのう……」

 マリーババアがユニコーンの角を手にとって、珍しそうにしげしげと眺めている。

「早く万能薬を作ってくれ」

 こうしている間にもルーナが重い病に苦しんでいるのだ。
 ババアと呑気に話している場合ではない。

「まあ、そう急くな。今からとびきりの万能薬を作ってやるわい。まずは千年亀の甲羅とグリーンドラゴンの血液、セイレーンの涙を混ぜて……」

 ババアは戸棚から色々な材料をひょいひょいと取り出して、大きな鍋に入れていく。
 それは年季の入った大鍋だった。
 既に煮立っていた鍋の中の謎の液体は、材料を入れる度に赤やら青など色々な色に変わっていく。
 ちょっと見ていて面白かった。
 今後の事を考えると、錬金スキルを取ってみるのもいいかもしれない。

「お主の獲ってきたユニコーンの角を入れて……」

 ババアはユニコーンの角をそのままドポンと鍋に投げ入れた。
 煎じたりはしなくていいらしい。
 ユニコーンの角が入った瞬間、鍋がゴゴゴと激しく鳴動する。

「そして、最後に儂の痰を……」

 ババアは不穏な事を言いながら、カーっと何かをチャージしだす。
 なんでだよ。
 フェルさんが口からビームを出す前のチャージよりもおぞましい気配がする。

「……それって入れなきゃダメなのか?」

 たとえどんな万能薬でもババアの痰で出来た薬をルーナには飲ませたくない。

「入れなくとも出来るが?」

「じゃあ入れんなよ!!」

 入れなくていいなら、その素材に何の意味があるんだろうか。

「儂のサービスじゃ。皆、喜んだものじゃぞ。……70年ほど前は」

 太古の話だった。
 というか皆喜んだのかよ。
 変態ばっかだな。
 ……もしかして、昔は美人だったのだろうか。
 美女錬金術師マリー。
 字面だけならそそるんだよな。
 うう、70年前に会いたかった。

「なぜ、そんな悲しそうな顔をするのじゃ?」

「いや、昔のババアに会いたかったなと思ってな」

 思わず本音を漏らすと、ババアが口をモゴモゴさせながら言った。

「……儂を口説いておるのか? 言っとくが人妻じゃぞ、儂は」

「うるせえ! 全国の人妻に謝れ! 具体的にはソフィーさんに謝れ!」

 皺くちゃの顔でふざけた事を抜かすババアを本気で叱っておいた。
 俺の知っている人妻はこんなミイラではない。

「いいから、さっさと薬作れよ!」

「老人に対してなんという言い草じゃ……今、錬金魔法をかけるわい」

 そう言いながら、ババアが枯れ木のようなやせ細った手を翳す。
 すると、鍋が虹色に輝き出した。
 裁縫スキルで服を作る時と同じ輝きだった。

 鍋の中がグツグツと泡立って沸騰していく。

 眩いばかりの発光。
 小爆発。

 そして、一瞬の後、鍋の中は空っぽになっていた。
 いや、底に僅かな光が見える。
 それは、ドロドロとした鈍く緑色に光る液体だった。

「出来たぞい」

 ババアが鍋の底を丁寧にオタマで掬って小瓶に移して行く。
 俺の腹くらいまである大鍋並々に満たされていた液体は、一口サイズの小瓶の量にまで凝縮されていた。

「え、これだけ?」

「うむ。量は少ないが、それを飲めばどんな病も立ち所に良くなるじゃろう。文字通りの万能薬じゃ。一人分しかないから落とさぬように気をつけるんじゃぞ?」

 ババアが小さな小瓶を手渡してくれた。
 小瓶に満たされた液体は淡く緑色に光っていて。

「…………」

 息を呑むような美しさだった。
 確かにどんな病にも効きそうな感じがする。
 これなら、ルーナも。

「ありがとうな、ババア!」

「うむ。嫁を大事にな」

 最後にそんなやり取りをして、俺はババアの家を後にした。


 外に出ると、既に辺りは真っ暗になっていた。
 今朝、ルーナが病に倒れてから、早くも1日が過ぎようとしている。
 間に合うだろうか。
 ベッドの上で真っ青な顔をしているルーナの様が思い浮かぶ。
 ルーナ。
 俺は全速力で、家まで駆け戻った。

 家のドアを勢い良く開けると、2階から女たちの談笑する声が聞こえてきた。
 その声に、まずは安心した。
 ルーナは無事なようだ。

 2階に上がると、ベッドに横たわるルーナを囲むようにして、セレナとカンナさんが椅子に腰掛けてお茶を飲んでいた。
 ルーナは見慣れぬパジャマに毛糸のカーディガンを羽織っている。

「コウ!」

 ベッドから身を起こしたルーナが俺に潤んだ目を向ける。
 その顔色は真っ青で、胸が締め付けられるようだった。

「もー! こんなに妻を放ったらかしちゃダメじゃないか! 寂しくて死んじゃうかと思ったんだぞ!」

 ベッドに近寄ると、ルーナが涙目で抱きついてきた。
 ふわりと漂うルーナの香りに安心する。
 というか、縁起でもないので死ぬとか言わないで欲しいのだが。

「随分、かかったのね。日が暮れちゃったじゃない。錬金術士には会えたの?」

 一日中、看病してくれていたらしいセレナがそう聞いてきた。

「ああ。ちょっと薬を調達するのに手間取ってな」

「ふーん。たかが風邪薬にねえ」

 セレナはそう言って、興味無さそうにお茶を飲んでいた。
 風邪薬じゃなくて万能薬なのだが。

「けほけほ、コウ……すっごい苦しかったんだ。病気なんだからもっと可愛がってくれなきゃダメじゃないか。ほら、とりあえずぎゅーってして欲しいな?」

 病だと言うのに普通に可愛いルーナがそんな事を言いながら甘えてくる。
 なんて健気な。
 言われるがまま、優しく抱きしめた。

「何言ってんのよ。昼も夜もバクバク元気にご飯食べてたじゃないの」

「う、うるさいな」

 良かった。
 食欲はあったらしい。
 熱はどうだろうか。

「ど、どうしたんだ? そんなにじっと見つめて……て、照れちゃうじゃないか」

 ルーナの顔は真っ赤だった。
 額を当てて見ると、かなり熱い。
 熱はまだ下がっていないようだった。
 目も潤んでいて、熱に歪んでいる。

「うう、コウ……ちゅばっ、れろれろ」

 熱を計るために額を合わせていたら、なぜかルーナが俺の唇を舐め回していた。
 え、何してんの、この女。
 気持ち良くなっちゃうじゃないか。

「ルーナお嬢様! 一応、病人なんですからエッチな事はしちゃダメですよ? 第一、コウくんに風邪が移っちゃったら大変じゃないですか!?」

「……ご、ごめんなさい」

 カンナさんがそう叱ってくれるのだが。
 なんか、そこじゃないような気がする。
 俺のことなんてどうでもいい。
 病気耐性あるし。
 それよりも病のルーナの身が持たない気がするんだが。

「悪いな。風邪が治るまでちょっとちゅーは我慢してくれ」

 ルーナが申し訳なさそうに言う。
 なんか俺がキスしたかったみたいになっているのが気になるのだが。
 まあしたいけど。

「……とりあえず、この薬を飲め」

 ババアに作ってもらった万能薬をルーナに手渡す。
 キョトンとしながら薬を受け取ったルーナは、緑色に輝くそれを勢い良く飲み干した。

「うええ、苦い……」

 小さく舌を出しながら、顔を歪めるルーナ。
 まあ、良薬口に苦しって言うしな。

 ――ドクン。

 その時、一瞬、ルーナの身体が脈打った気がした。

「あ、あれ?」

 突然の体の変化にルーナが戸惑う。
 その顔色がみるみる良くなっていった。
 おお。
 効いているみたいだ。

「……すごい効き目の薬ね」

 セレナにもルーナの体調が良くなっていくのがわかったようだ。

「ユニコーンの角から作った万能薬だからな」

「あはは、何言ってんのよ。たかが風邪で万能薬なんて。……え? 冗談よね?」

 最初は冗談だと思っていたらしいセレナがどんどん引いていく。
 だから、風邪かどうかわかんねえだろうが!
 大学病院で診てもらってもいないのだ。
 やばい感染症の可能性だってある。

「この調子なら、あとはコウくんだけでも大丈夫そうですね」

「そうねえ。それじゃあ、お暇しましょうか。あーあ、バカ娘のせいで1日無駄に過ごしちゃったわ」

 そう言いながら、セレナとカンナさんが席を立つ。
 俺だけだとすこぶる不安なんだけど。
 まあ、今日一日看病してくれたんだから、これ以上甘えられないか。
 2人を玄関まで送って、丁寧にお礼を言っておいた。
 フィリスたちにも後でちゃんとお礼をしなきゃな。


 二階の寝室に戻って、ルーナの枕元に腰掛ける。

「どうだ? 気分良くなったか?」

「うん。お前の薬のお陰でだいぶ良くなった。ありがとう」

 そう嬉しそうに言うルーナは、さっきより確かに元気そうだ。
 まだ本調子ではないだろうが。

「そ、それより、二人きりになっちゃったな……な、何しよっか?」

 パジャマ姿のルーナはそんなことを言いながら、俺の方を恥ずかしそうにチラチラと見た。

「何をするも何も……寝ろよ」

 病人なんだから寝る意外にすることはないと思うのだが。

「え? も、もう寝るのか? ……まったく仕方がないな」

 そう言いながら、ルーナは嬉しそうにぷちぷちとパジャマのボタンを外していく。
 なぜ脱ぐし。

「いやいや、寒いからパジャマ着てろよ」

「え? あ、ああ! 今日は着ながらしたいのか? ……せっかくカレリアに作って貰ったんだから、びりびりにしちゃダメだぞ?」

 脱ぐのを止めたルーナは、しかし、ぺろんとパジャマをまくりあげようとする。
 どうしよう。
 会話が成立しない。
 着ながらしたいのかじゃねえし。
 というか。

「……言っておくが、エッチはしないぞ?」

「ええ!? な、なんで?」

 ルーナはこの世の終わりのような顔をした。
 そんな顔をしなくてもいいと思うのだが。

「病人なんだから、今日は大人しく寝ろ」

「やだ!」

 即答だった。
 病人の自覚があるのだろうか。

「病気はお前の薬のお陰でもう治ったし、き、今日は昼間してもらってないし……ずっと我慢してたんだからいいじゃないか?」

 そう言いながらルーナがしがみついてくるのだが。
 昼間してないって結構当たり前の事な気がする。
 日本にいた頃は彼女と週に2回くらいしかしてなかったし。
 まあ、今の俺は1時間も女を抱かなければ身体が震えてくる。
 今日一日ユニコーン探しをしていたので、もうパンパンに溜まっているのだが。
 ルーナも同じような事を言い出しているので、ちょっとこの女の将来が不安になった。

「と、とりあえず、お風呂に入ろう? お風呂でイチャイチャしてれば、お前もその気になるだろう?」

 ルーナが俺の腕にしがみつきながら言う。
 風呂でイチャつけばその気になるかと聞かれたら。
 そりゃなりますよ。
 ルーナの裸に目がくらんで、なし崩し的にセックスしているだろう。
 だが、今日の俺はその手には乗らない。
 今はルーナの病気を治すことが先決なのだ。
 セックスなんて全快してから、腰がガクガクになるまですればいいじゃないか。
 その時は、股間をドロドロにして口から泡を吹かせてやる。
 だから、今日は我慢だ。

「病人なんだから、風呂なんて入っていいわけないだろう? 今日はそのまま寝ろ」

「えー、だって結構汗かいちゃったんだもん。そのまま寝るのはやだ! だから、なあ、一緒にお風呂入ろう?」

 甘えたように言ってくるルーナは可愛かった。
 でも、風呂はダメだ。
 病気が悪化してしまう。

「……汗かいたんなら、濡れタオルで身体拭いてやるから、お願いだから今日は我慢してくれ」

「……そこまで言うなら……我慢するけど……」

 不満たらたらながら、ルーナはそう言ってくれた。
 せめて心を込めて、身体を拭いてやろう。

 濡れタオルを準備すると、ルーナが大人しくパジャマを脱ぐ。
 その肌が露わになると、部屋全体が明るくなったような気すらした。
 光り輝くように白くて、きめ細やかな肌。
 全身は艶めかしい曲線で構成されている。
 出るところは出て、引き締まるところは引き締まったバランスの取れた肢体。
 くそ、相変わらず良い身体してやがる。
 何度も抱いたって言うのに、ちょっと息子が反応してしまった。
 昼間♀ラッセルのだらし無い身体を見たせいだろうか。
 そういえば、あいつだらし無い上にでべそだった。
 ルーナの縦長の美しいへそを見ながら思い出した。
 こいつらが同じ女というのは生命の神秘だと思う。

「……お、おい、あんまりジロジロ見るな。……恥ずかしいじゃないか」

 恥ずかしそうに身じろぐルーナ。
 可愛かった。
 押し倒したくなってしまう。
 いや、今日は我慢だ。

「……悪かった。じゃあ、拭くな?」

 詫びながら、濡れタオルをルーナの背中に宛がう。

「う、うん……ふぁ、あ、熱い」

 ルーナがびくんと震えた。
 魔法で精製したお湯で濡らしたタオルだったが、ちょっと熱すぎただろうか。
 ルーナは気持ちよさそうな表情をしているので大丈夫だろうけど。

 ルーナの滑らかな素肌を拭いていると、だんだん変な気分になってきた。
 本当にこいつの肌はすべすべで肌触りがいい。
 舐め回したくなってしまうけど、今は我慢だ。

 背中の傷を念入りに拭いてやってから、前に移る。
 そこでは、生意気に上を向いた美乳が俺を待ち構えていた。

 ――ごくり。

 思わず、生唾を飲み込んでしまいながら、その乳を拭く。
 むにゅむにゅと形を変える乳を一心不乱に拭きまくった。

「う、うあ、ふあ、……ちょ、ちょっと長いんじゃないか?」

 悩ましい声を上げるルーナ。
 そんなに長いだろうか?
 まだ10分くらいしか経ってない気がするのだが。
 さぞ汗が溜まっているだろうから、あと30分位は拭かないとダメだと思うんだ。

 その時、ルーナの桜色の乳首に異変が起きた。
 つるつるの綺麗な乳輪に囲まれた、ややデカ目の乳首。
 最近、肥大化していると噂のその乳首が、ツンと天井を突くように勃起していた。
 病気だって言うのに何考えてんだ、このエロフは。

「お前、何、乳首コリコリにしてるんだよ」

 思わず指でピンピン弾いてしまうじゃないか。

「あんっ、や、やめろ、弾くな! お、お前がいっぱい触るから悪いんじゃないか! ……だ、だいたい、お前だって、その……」

 ルーナが顔を赤らめながら、俺の股間をチラチラと見ている。
 一体、俺の股間に何が……。

 そして、自分の股間を見てみて愕然とした。

 ズボンを突き破るように、怒張した息子がこんばんは! と顔を出していた。
 なんという目立ちたがり屋さんだろうか。

「……ど、どうしよっか、それ? そんなになっちゃったら、もう挿れちゃうしかないんじゃないかな?」

 すっかり欲情した顔になったルーナが俺の息子から目を離さずに言った。
 いや、そりゃ俺だってこうなったら、挿れたいけど。
 でも、ルーナ病気だし。

「さ、先っちょだけなら挿れても問題ないんじゃないか?」

 その言葉に、稲妻が落ちたような錯覚を覚えた。
 た、たしかに!
 先っちょだけなら、挿れてないのと同じだ!
 ルーナさん、バカだと思ってたけどマジ天才。

「じゃ、じゃあ、先っちょだけ挿れちゃおうかな?」

「う、うん! そうしよう! まったく仕方がないな、お前は」

 そう言いながらも嬉しそうなルーナは、股を開いてくれる。
 そして、局部に手を当てて、くぱぁと拡げた。
 ルーナの中は、だらだらに濡れていた。
 というか、自分でくぱぁとか。
 この女、どんどんエロくなるな。
 それは嬉しいのだが、今は病気なのだ。
 軽く先っちょだけ挿れて、さっさと満足しよう。

 そう思いながら、一物をルーナの入り口に宛がう。

「あっ……は、入ってきた!」

 ぬちゃりと先っちょをルーナの入り口に沈める。

「う、うお……!」

 そして、思わず声を上げてしまった。
 熱のせいか、ルーナの膣内はいつもより熱くて。
 一言で言うなら。
 すげえ気持ちよかった。

「う、うあ、ああっ、こ、コウ……あがっ!!」

 切なそうに喘いでいたルーナが突然変な声を上げた。

 ――こりこり。

 一体何が、と思った時、先っちょが何かに当たるのを感じた。
 なんだこの……覚えのある壁みたいな感触は。

「ひっ、う、うう、あう」

 ルーナは目を上向き、べろをだらし無く出してぴくぴくと震えている。
 膣内からはじわっと愛液が溢れ出ていた。
 なんで、こんなイッたみたいな顔してんのこいつ。

 そして、自分の股間に目を落とした俺は愕然とした。
 俺の一物が、ほとんどルーナの中に入っていた。
 あれ? 先っちょだけのつもりだったのに……。

 ルーナの膣内が思いの外、熱くて良かったので、奥まで挿れちゃったらしい。
 さっき感じたコリコリは子宮の感触だろう。
 ……そういえば、俺は生まれてこの方、先っちょだけと言いつつ、本当に先っちょだけで済ませたことはないかもしれない。

「……び、病人を、い、いきなりイカせちゃダメじゃないか……」

 ぐったりしたルーナが涎を垂らしながら言った。
 イクの早すぎな気がするが、今回は俺が悪い。

「わ、悪かった。今すぐ抜くから」

「抜いてどうするんだ!? 病人をもっと労れ! ほ、ほら、ちゅーするとか、おっぱい揉むとか、いっぱい労らなきゃ……」

 労るってそういう意味だっただろうかと思いながら、言われるがまま、挿れたままルーナに覆いかぶさってキスをした。
 ついでに、胸も弄る。

「ああっ、コウ! だ、大好きだぞ、むあっ、ちゅば、れろぉ」

 ルーナがそのまま俺の腰に足を絡めてくる。
 抜くのもダメらしい。
 まあ、せっかく挿れたことだし、ここはせめて弱く攻めてみるか。

「ふ、ふあ、や、優しい腰つき……か、感じちゃう……」

 そんなわけで、なるべく優しく腰を動かし始めた。
 これくらいなら、病気のルーナにも障らないだろう。
 優しく。
 できるだけ、優しく。

 ………………。
 …………。
 ……。

「……こ、コウ、すきぃ、だいすきぃ」

 とろんとした瞳のルーナが俺の唇を吸いながら腰を動かしている。
 俺たちは今、対面座位の格好で抱き合っていた。
 あれから3回くらい射精したが、優しくを心がけたせいで、俺もルーナもまだまだ元気だ。
 息が上がらない程度に腰をゆるく動かして、ぬちょぬちょのルーナの膣内の感触を楽しむ。
 たまにはこういう優しいセックスも良いかもしれない。
 アクセントとして強く突くこともあるので、半分の優しさという意味でバファリンセックスとでも名付けようか。

 ――ちゅんちゅん。

 その時、小鳥の鳴くような声が耳に入った。
 まだ夜だというのに、一体なぜだろう。
 幻聴だろうか。

「……なんか小鳥の鳴き声聞こえないか?」

「うん。……結局、一晩中、エッチしちゃったな。えへへ」

 ルーナが艶めかしい笑みを浮かべるのだが。
 え、何言ってんのこいつ。
 まだ夜だろうに。
 ルーナは病気なので、そんなに遅くならないうちに寝かせようと思っていたのだ。

 そして、ふとシースルー天井を見上げてみた。
 ノリコさんの力を借りて作ったスケスケの素敵天井だ。

「………………」

 天井からは、朝日がよく見えた。
 そういえば、明るいな。

 あれ!?
 病気のルーナを徹夜で抱いてしまった!?
 え、絶対にダメじゃん。
 病気悪化しちゃうじゃん。

「お、おい、気分はどうだ?」

「え? ……そ、その、すっごく気持ちいぞ?」

 とろんとした顔のルーナは、恥ずかしそうに言った。
 病気の状態を聞かれて、気持ちいいってなんだよ。
 病気フェチなんだろうか。
 なんと斬新な。

「と、とにかく、もう止めよう!」

 そう言って、ルーナの膣内からずるんと一物を引き抜く。

「あ、あう」

 ルーナの膣内から大量の精液が溢れ出していた。
 あ、あれ……?
 これ3回の量じゃないような……?

 まあ、3回も6回も誤差だろう。
 気にしない。

「……な、なんで抜いちゃうの? もう少しでイケそうだったのに」

 ルーナが不満そうな声を上げるのだが。
 その腰はガクガクと震えていた。
 明らかに限界だろう。
 現に手で軽く押すと、あっさりとベッドに倒れてしまう。

「こ、今度はこの体勢でするの?」

 ルーナがピクピクしながら足を拡げる。
 あー、そろそろ正常位もいいかも……って違うから!

「そのまま、寝てろ! 今日は家事とかは俺がするから」

「えー! そんなのいいから、もっとしようよう!」

 ベッドに寝たままのルーナがそんなことを言う。
 起き上がれもしないくせによく言う。

 とはいえ、よろよろしながらも、熱のこもった瞳で俺を見つめるルーナは、可愛かった。
 これはイカン。
 とりあえず、ルーナに毛布をかけると、そのまま下に降りた。
 家事をするためでもあるが、このままルーナに付いていたらエロいことをしちゃいそうだったからだ。
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