ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第四章 竜騎士編

第110話 過酷な奴隷生活 ③

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 奴隷生活2日目。
 犬である俺は、ご主人様より早く目を覚ます。
 といっても、朝方までご主人様としていたので、今は昼過ぎだが。
 とにかく、ご主人様が寝ている間に、俺は奴隷としてすることがあるのだ。
 ……何かすることあるだろうか。
 特に何も思いつかない。
 掃除? 洗濯?
 いやいや、めんどいからしたくないわ。
 うーん。

 ご主人様はすやすやと気持ちよさそうに寝ている。
 俺のご主人様は寝ていても美人だった。
 とりあえず、ご主人様にエロいことでもするか。
 掃除や洗濯よりもよっぽどご主人様に尽くしている感じがするし。

 そんなわけで、ご主人様の褐色美乳を揉みしだこうとした。
 じゃらり。
 しかし、両手が拘束されていて上手く揉むことができない。
 俺はちょっとイラッとした。

「おい、ご主人様、起きろ。起きろ、こら」

 ご主人様に軽くこつこつと頭突きをする。

「う、うーん。……なぜ我は裸なのだ!?」

 起きるなりご主人様は自分の格好を見て動揺していた。
 そして、俺に気づくなり複雑な顔をする。

「そうだった。我は昨日、奴隷の貴様と……」

「おい、ご主人様。そんなことより、この拘束を外せ」

 犬を拘束するとは酷いご主人様である。
 動物愛護団体に訴えてやろうか。

「わ、悪かった。今外すからちょっと待ってくれ」

 ご主人様は慌てて、脱ぎ散らかしたスケイルメイルから鍵を探す。
 全裸のダークエルフが床をごそごそやっている様は絶景だった。

「あれ、どこやったかな。ええと、ちょ、ちょっと待ってくれな?」

「うむ。早くしろよ」

 俺はそう言いながら、床に寝転んで、鍵を探すご主人様の生尻を下から視姦した。
 うーむ。
 いい尻だ。

「あったぞ。今外してやるから」

 ご主人様が手首の拘束や首輪を外してくれる。
 久しぶりに両手を自由に動かせるようになった。
 両手をぶんぶん振り回して、肩を回す。
 気持ちいい。
 まったく、手を拘束されていたせいで、随分不自由した。
 奴隷とは言え過酷すぎる不自由だと思うのだ。
 具体的には乳が揉めない。
 奴隷って本当に辛い。

 そんなわけで、早速ご主人様の乳をぎゅと掴む。

「お、おい、なんでいきなりそんな所、掴むんだ?」

「うるさい黙れ」

「うう……」

 真っ赤になって俯くご主人様を無視して、乳を揉みしだいた。
 おお。
 柔らかくてまろやかないい乳だ。
 93点!

 乳を揉んでいたら、だんだん頭が冴えてきた。
 そういえば、俺はこの女に捕まったらしいが、王国軍はどうなったんだろう。
 もしかして、まだ戦闘中だったりするのだろうか。

「おい、戦争はどうなった?」

「え? ……貴様たちは、負けたぞ。ボロボロになって潰走していくのを見た」

「ぬあにい!?」

 ヴァンダレイジジイのモノマネをしながら、乳をぎゅむっと強く握る。

「あうっ! い、痛いぞ、やめてくれ」

 ご主人様は目に涙を溜めて、頬を赤らめている。
 それなのに全く抵抗しようとしない。
 ちょっと嗜虐心をくすぐられてしまった。
 ぎゅむぎゅむと強く揉んでしまう。

「あっ、うあ……わ、悪かった。あ、謝るから、はあはあ」

 はあはあってなんだよ。
 というか、俺は乳を揉みたいだけであって、別にご主人様に謝ってほしいわけではないのだ。
 王国軍は敗走したみたいだけど、別に知り合いがいたわけじゃないし。
 正直、どうでもいい。
 だが。

「もしかして、今お前たちは、王国で略奪中なのか?」

 ルーナ達に危機が迫っているなら、ここでじっとしているわけにはいかない。
 思わず睨みつけると、ご主人様はビクッとした。

「……あ、ああ。我らは欲しいものは戦場で手に入れたので、略奪はしないが、地の民はお前の国で暴れまわっているだろう」

「地の民?」

「地竜を駆る部族だ。わ、我ら風の民はそんなことはしないぞ?」

 おどおどしながら、ご主人様はそんなことを教えてくれたが今はどうでもいい。
 一刻も早くルーナの下に帰らねば。

「……残してきた家族が心配か?」

 ご主人様は申し訳なさそうな表情を浮かべる。

「ああ」

「そうか。それは気の毒に……ちなみに、家はどこにある?」

「セラン荒野とか言ったかな」

 さすがの俺も自分の住所くらい覚えた。
 ここからどれくらいの距離なのだろうか。
 間に合うといいのだが。

「随分北だな。良かった。そこなら大丈夫だ。地の民はそんな北部まで略奪には行かない」

 なぜかご主人様はホッとした顔をしている。
 略奪はないとか言っていたが本当だろうか。
 嘘を言っているようには見えないが。
 なんにせよ、早く帰ったほうがいいだろう。
 そろそろルーナに会いたいし。

「な、なあ。そろそろベッドに行かないか? ちょ、ちょっともう立っていられそうにない」

 そんな事を言いながら、ご主人様は腰をガクガクさせていた。
 顔も熱っぽいし一体何が……。
 そして、俺の呪われた右手が勝手にご主人様の乳をぎゅむぎゅむしながら、乳首をかりかりしているのに気づいた。
 完全に無意識だった。
 呪いがここまで進行していたとは……。
 帰ったら、ミレイに解呪を頼んでみようかと思う。

「お、おねがい。もうダメ!」

 急に女言葉になったご主人様が腕にしがみついてくる。
 ふむ。
 早く帰ったほうがいい。
 それは判っているのだが、とりあえずご主人様をもう何度か抱いてからにしようと思った。
 い、いや、せっかくだからさ。
 もったないじゃん。
 ちょっとだけ。
 …………。
 ……。



 気づけばいつの間にか夜になっていた。
 なぜこんなことになったのだろうか。
 早く帰ろうと思ったのに。

「ど、どうだ? 口に合うといいんだが」

 ご主人様がおどおどしながらそんな事を聞いてくる。
 今、俺はご主人様の手料理を食べている所だった。
 ご主人様を散々抱いた後、ご主人様はお腹が空いたと言った。
 ここは奴隷である俺の出番だと思った。
 しかし、俺は料理ができないので、ご主人様に作ってもらったのだ。

 ご主人様の料理は質素なものだった。
 野菜中心のメニューで、味は悪くないのだがなんか物足りない。

「俺、肉が食いたいんだけど」

「す、すまない。すぐに肉を調達してくるから、ちょっと待っててくれ」

 ご主人様は慌てて家を飛び出していく。
 うーん。
 肉というかルーナのご飯が食べたい。

 もう夜だから仕方ないけど、明日こそ帰ろうと思う。
 せっかくなので朝まではご主人様にエロいことをしようと思うが。
 そんな時、ふと壁際に立てかけられたスケイルメイルが目に入った。
 ふむ。
 次はアレを着てもらって犯すか。
 奴隷である俺はご主人様を楽しませるために、変わった趣向を凝らすのに余念がない。
 決して、一度鎧女子としてみたかったわけではない。

 そんなわけで、俺の奴隷生活2日目が終わろうとしていた。
 それにしても、奴隷とは過酷なものである。
 早く家に帰りたい。
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