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第四章 竜騎士編
第102話 農地拡張
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この日は、朝からミレイと村デートを楽しんでいた。
ミレイに王都での話をしたら、私もお買い物したかったとか言って凹みだしたので、せめて気分だけでもと近所を腕を組んで散歩することにしたのだ。
こんな何もない廃村でデートとか何言っちゃってんのとは思ったが、ミレイは結構嬉しそうなので良かった。
ちなみに、王都で買ったものは先日馬車で運ばれてきた。
うちの寝室には、やたら高そうな鏡台が鎮座している。
明らかに場違いではあったが、皆喜んでくれた。
それにしても、最近はこの辺も人が増えたものだ。
ちょっと歩くだけでも数人とすれ違う。
同じ顔をした人とよくすれ違うが気のせいだろうか。
こんなに人がいては、気軽にアオカンを楽しめないではないか。
「ふんぬ! ふんぬ!」
そんな事を考えていたら、暑苦しくクワを振り下ろしている筋肉を見つけてしまった。
あの筋肉は、残念な事に最近引っ越してきた俺のソフィさんの夫だ。
冬だと言うのにタンクトップ一枚の筋肉は、クワを振り下ろす度に汗がぶしゃっと飛び散っている。
なにあれ暑苦しい。
「やあ、アサギリさん! 今日はいい天気ですな、ははっ!」
筋肉に見つかってしまった。
筋肉は俺を見て、ニンと笑いながら白い歯を見せている。
吐きそうになった。
「……何をしているんだ?」
「見ての通り開墾です! 春先までには畑にして作物の種を撒きたいですからな」
開墾ということは、畑を作っているのだろうか。
なんだ。
個性的な筋トレでもしているのかと思った。
というか、畑なら俺が作ってやるのに。
春先までとか言ってるが、畑を作るのにどれだけ時間をかけるつもりだろうか。
数時間でできるっつーの。
うーん。
そういえば、今の所、引っ越してきた皆にもミレイ農園の作物を供給している。
基本的にはミレイが一人でこの辺の食を担っている事になるが大丈夫だろうか。
メグもたまに手伝っているし、セレナからのお裾分けもかなりの量があるのだが。
「ミレイ、畑仕事は辛くないか?」
「ええ、他にやることないですし。毎週の収穫が少し大変なくらいです」
ミレイはそう言って笑ってくれる。
ただ少しでも大変なら負担を軽減させてあげたい。
それに、そもそも食料は足りているのだろうか。
「そうですね。最近、人が増えてきたのでちょっと心もとないかもしれません」
ふむ。
よし、ミレイ農園を拡張するか。
それで筋肉に手伝わせよう。
相変わらず暑苦しくクワを振り下ろしていた筋肉を連れて、ミレイ農園に向かう。
「ほお、見事な畑ですな。……あの、今は冬のはずなんですが、なぜトウモロコシがなっているのでしょうか?」
ミレイ農園を見た筋肉はそんな事を言っていた。
何を言っているのか。
トウモロコシなんて一年中食べられるだろうに。
俺は冬でもポップコーンをよく食べていた。
とりあえず、ミレイ農園と同じくらいの面積の穴を隣に作る。
とはいえ、ミレイ一人で畑を管理できていたのだ。
無駄にムキムキしている筋肉が加わればもう2倍くらいいけるだろう。
そんなどんぶり勘定で、更にボンボンと土魔法で2倍の面積の穴を掘った。
元のミレイ農園からすると、4倍の広さになったことになる。
そこにドバドバと土を盛りまくった。
作りたての土は、元からあったミレイ農園の土よりも黒い。
新鮮な土は黒いのだろうか。
「よし、この畑をお前にやる。キビキビ働けよ」
「はあ……。ええ!? こんな広い土地をですか? あの、税はどれくらいとられるんでしょうか?」
「税? そんなのいらないよ。でも、出来た作物はご近所で分け合えよ」
俺はこの辺の領主ということになるので、徴税権のようなものがあるのだろうが、作物を税として収められてもなーと思ってしまう。
食べ物には困っていないし。
どうせなら妻を差し出せよと思うが、それではいつかの徴税官と同じになってしまうのでさすがに言えない。
「アサギリさん! あんたすげえ! あんたみたいな領主がこの世にいるなんて驚きました!」
筋肉にガシッと手を握られた。
じんましんが出そうになるのでやめて欲しい。
「……作物を育て始めたらもっと驚きますよ」
ミレイがそんな事を言っていたが、何のことかはわからなかった。
「でも、自分にはこの畑はちょっと大きすぎるかもしれません」
筋肉は畑を見渡して、そんな事を言っていた。
無駄にムキムキしているくせに情けないやつである。
とはいえ、農業経験ゼロの俺にはいまいちその大変さがわからないのも事実だ。
そんな時、その辺を歩いていたラッセルを見つけた。
「おい、ラッセル。暇ならお前も畑手伝えよ」
「……アサギリ卿、私は6女のニコールですわ」
ラッセルはよくわからないことをブツブツ言いながら、農具を取りに行った。
「はっはは! 皆でひとつの畑を耕すというのもいいかもしれませんな。収穫物は山分けにしましょう」
筋肉は何が面白いのかわからないが、大爆笑していた。
そんなわけで、畑を大幅拡張してみた。
せっかく広くなったので様々な野菜を同時に育てているようだ。
元からあったミレイ農園と新規拡張部分は境界が曖昧でだんだんよくわからなくなってきたので、もう全部をミレイ農園と呼ぶことにした。
ミレイ農園を皆で管理しているようだ。
ミレイとメグ、筋肉、ラッセルで畑仕事をしている。
ジジイも手伝っているらしい。
どうでもいいけど、ラッセルが5、6人で畑仕事をしているように見えるのは気のせいだろうか。
そういえば、ラッセルはこないだも、キノコ農家を再開させたいので近くに洞窟はないかとか聞きに来た。
生憎洞窟はなかったが、ラッセルマンションの近くに地下空洞を土魔法で作ってやったら喜んでいた。
キノコ農家もやってミレイ農園も手伝うとは、よく働くやつである。
「あの、アサギリさん、なんか気持ち悪い速度で作物が育っていくんですが……」
ある日、筋肉が青ざめた顔でやってきてそんな事を言った。
「ダンさん、そのことはここだけの秘密にして下さい。あとコウさんが無税にしたのも秘密ですよ? ちゃんと王国に収める税は私が取り分けてありますから」
「はあ……」
ミレイと筋肉が深刻な顔でコソコソ何かを話し合っていた。
浮気だろうかと思って、やきもきしてしまった。
ちなみに、俺もたまに畑を手伝っている。
先日はミレイに雑草を抜くのを手伝ってくれと言われたのだが、どれが雑草かわからなかったし、めんどくさかったので、とりあえず草っぽいものを全て燃やし尽くしてみた。
そうしたら、農作物も燃やしてしまったようで、ミレイに二度と手を出すなと怒られてしまった。
しょんぼりである。
これが焼き畑農業かと思ったのだが。
それからは、たまに水をやったり、収穫時にアクアレーザーで一斉に作物をなぎ倒すのみに留めている。
というか、食べきれない作物がガンガン溜まっていく。
一応、キュウリやトマト等の腐りやすい野菜は控えめにして、保存の効く小麦をメインで作っているようだが。
とりあえず、ミレイ農園の近くに大きな倉庫を作って、そこに小麦を保存しておくことにした。
日本人としては小麦だけじゃなくて米を食べたいのだが、米の事は誰も知らなかった。
この世界にはないのだろうか。
いや、どこかには存在しているんじゃないかと思うのだが。
とはいえ、わざわざ探しに行くほどでもない、というか、探しに行くのは引きこもり的に無理なので我慢することにした。
ミレイに王都での話をしたら、私もお買い物したかったとか言って凹みだしたので、せめて気分だけでもと近所を腕を組んで散歩することにしたのだ。
こんな何もない廃村でデートとか何言っちゃってんのとは思ったが、ミレイは結構嬉しそうなので良かった。
ちなみに、王都で買ったものは先日馬車で運ばれてきた。
うちの寝室には、やたら高そうな鏡台が鎮座している。
明らかに場違いではあったが、皆喜んでくれた。
それにしても、最近はこの辺も人が増えたものだ。
ちょっと歩くだけでも数人とすれ違う。
同じ顔をした人とよくすれ違うが気のせいだろうか。
こんなに人がいては、気軽にアオカンを楽しめないではないか。
「ふんぬ! ふんぬ!」
そんな事を考えていたら、暑苦しくクワを振り下ろしている筋肉を見つけてしまった。
あの筋肉は、残念な事に最近引っ越してきた俺のソフィさんの夫だ。
冬だと言うのにタンクトップ一枚の筋肉は、クワを振り下ろす度に汗がぶしゃっと飛び散っている。
なにあれ暑苦しい。
「やあ、アサギリさん! 今日はいい天気ですな、ははっ!」
筋肉に見つかってしまった。
筋肉は俺を見て、ニンと笑いながら白い歯を見せている。
吐きそうになった。
「……何をしているんだ?」
「見ての通り開墾です! 春先までには畑にして作物の種を撒きたいですからな」
開墾ということは、畑を作っているのだろうか。
なんだ。
個性的な筋トレでもしているのかと思った。
というか、畑なら俺が作ってやるのに。
春先までとか言ってるが、畑を作るのにどれだけ時間をかけるつもりだろうか。
数時間でできるっつーの。
うーん。
そういえば、今の所、引っ越してきた皆にもミレイ農園の作物を供給している。
基本的にはミレイが一人でこの辺の食を担っている事になるが大丈夫だろうか。
メグもたまに手伝っているし、セレナからのお裾分けもかなりの量があるのだが。
「ミレイ、畑仕事は辛くないか?」
「ええ、他にやることないですし。毎週の収穫が少し大変なくらいです」
ミレイはそう言って笑ってくれる。
ただ少しでも大変なら負担を軽減させてあげたい。
それに、そもそも食料は足りているのだろうか。
「そうですね。最近、人が増えてきたのでちょっと心もとないかもしれません」
ふむ。
よし、ミレイ農園を拡張するか。
それで筋肉に手伝わせよう。
相変わらず暑苦しくクワを振り下ろしていた筋肉を連れて、ミレイ農園に向かう。
「ほお、見事な畑ですな。……あの、今は冬のはずなんですが、なぜトウモロコシがなっているのでしょうか?」
ミレイ農園を見た筋肉はそんな事を言っていた。
何を言っているのか。
トウモロコシなんて一年中食べられるだろうに。
俺は冬でもポップコーンをよく食べていた。
とりあえず、ミレイ農園と同じくらいの面積の穴を隣に作る。
とはいえ、ミレイ一人で畑を管理できていたのだ。
無駄にムキムキしている筋肉が加わればもう2倍くらいいけるだろう。
そんなどんぶり勘定で、更にボンボンと土魔法で2倍の面積の穴を掘った。
元のミレイ農園からすると、4倍の広さになったことになる。
そこにドバドバと土を盛りまくった。
作りたての土は、元からあったミレイ農園の土よりも黒い。
新鮮な土は黒いのだろうか。
「よし、この畑をお前にやる。キビキビ働けよ」
「はあ……。ええ!? こんな広い土地をですか? あの、税はどれくらいとられるんでしょうか?」
「税? そんなのいらないよ。でも、出来た作物はご近所で分け合えよ」
俺はこの辺の領主ということになるので、徴税権のようなものがあるのだろうが、作物を税として収められてもなーと思ってしまう。
食べ物には困っていないし。
どうせなら妻を差し出せよと思うが、それではいつかの徴税官と同じになってしまうのでさすがに言えない。
「アサギリさん! あんたすげえ! あんたみたいな領主がこの世にいるなんて驚きました!」
筋肉にガシッと手を握られた。
じんましんが出そうになるのでやめて欲しい。
「……作物を育て始めたらもっと驚きますよ」
ミレイがそんな事を言っていたが、何のことかはわからなかった。
「でも、自分にはこの畑はちょっと大きすぎるかもしれません」
筋肉は畑を見渡して、そんな事を言っていた。
無駄にムキムキしているくせに情けないやつである。
とはいえ、農業経験ゼロの俺にはいまいちその大変さがわからないのも事実だ。
そんな時、その辺を歩いていたラッセルを見つけた。
「おい、ラッセル。暇ならお前も畑手伝えよ」
「……アサギリ卿、私は6女のニコールですわ」
ラッセルはよくわからないことをブツブツ言いながら、農具を取りに行った。
「はっはは! 皆でひとつの畑を耕すというのもいいかもしれませんな。収穫物は山分けにしましょう」
筋肉は何が面白いのかわからないが、大爆笑していた。
そんなわけで、畑を大幅拡張してみた。
せっかく広くなったので様々な野菜を同時に育てているようだ。
元からあったミレイ農園と新規拡張部分は境界が曖昧でだんだんよくわからなくなってきたので、もう全部をミレイ農園と呼ぶことにした。
ミレイ農園を皆で管理しているようだ。
ミレイとメグ、筋肉、ラッセルで畑仕事をしている。
ジジイも手伝っているらしい。
どうでもいいけど、ラッセルが5、6人で畑仕事をしているように見えるのは気のせいだろうか。
そういえば、ラッセルはこないだも、キノコ農家を再開させたいので近くに洞窟はないかとか聞きに来た。
生憎洞窟はなかったが、ラッセルマンションの近くに地下空洞を土魔法で作ってやったら喜んでいた。
キノコ農家もやってミレイ農園も手伝うとは、よく働くやつである。
「あの、アサギリさん、なんか気持ち悪い速度で作物が育っていくんですが……」
ある日、筋肉が青ざめた顔でやってきてそんな事を言った。
「ダンさん、そのことはここだけの秘密にして下さい。あとコウさんが無税にしたのも秘密ですよ? ちゃんと王国に収める税は私が取り分けてありますから」
「はあ……」
ミレイと筋肉が深刻な顔でコソコソ何かを話し合っていた。
浮気だろうかと思って、やきもきしてしまった。
ちなみに、俺もたまに畑を手伝っている。
先日はミレイに雑草を抜くのを手伝ってくれと言われたのだが、どれが雑草かわからなかったし、めんどくさかったので、とりあえず草っぽいものを全て燃やし尽くしてみた。
そうしたら、農作物も燃やしてしまったようで、ミレイに二度と手を出すなと怒られてしまった。
しょんぼりである。
これが焼き畑農業かと思ったのだが。
それからは、たまに水をやったり、収穫時にアクアレーザーで一斉に作物をなぎ倒すのみに留めている。
というか、食べきれない作物がガンガン溜まっていく。
一応、キュウリやトマト等の腐りやすい野菜は控えめにして、保存の効く小麦をメインで作っているようだが。
とりあえず、ミレイ農園の近くに大きな倉庫を作って、そこに小麦を保存しておくことにした。
日本人としては小麦だけじゃなくて米を食べたいのだが、米の事は誰も知らなかった。
この世界にはないのだろうか。
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