ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第三章 戦争編

第82話 セレナのお説教

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「それにしても、安心したわ。よく無事に帰ってきたわね。少し顔つきが精悍になったんじゃないかしら?」

 うちのダイニングでセレナが笑いかけてくれる。

「あ、ああ」

 内心焦りながらも、頷いておいた。
 セレナはいつもと同じように黒いドレスに白い花飾りを付けていて、優雅にお茶を飲んでいる。
 そんな姿を見ていると、家に帰ってきたんだと実感できた。
 ただ気まずい。

「ううっ、ひっく、ぐす……」

 なぜならルーナが床で正座をしながら泣きベソをかいているからだ。
 その頭には大きなたんこぶができている。
 大丈夫だろうか。
 思わず撫でて慰めたくなってしまう。
 そろっと手を伸ばしてみた。

「甘やかさないの! これはバカ娘への罰なのよ?」

 しかし、セレナが怒るので咄嗟に手を戻す。


 1時間くらい前。
 俺とルーナは無事に我が家の前まで到着した。
 そこには、激怒したセレナが待ち構えていて、腕を組みながら、仁王立ちしていた。
 セレナはルーナを見るなり、怒鳴り散らすと、その頭に拳骨を振り下ろした。
 そのままガミガミとした説教が続くとルーナはあっさり泣いた。
 横で見ていた俺は胃が痛くなった。
 要は、セレナ達が止めるのも聞かずに、無理やり脱走して俺を追いかけたルーナを怒っているのだ。
 セレナの言うことがいちいち正論すぎて、俺は何も言えなかった。

 そんなこんなで一旦場所を我が家に移してお茶を飲むことになった今でもルーナへの罰は続いているのだ。

「……まったく。いくらコウが心配だからって戦場にノコノコついて行ったら、お前が死んじゃうかもしれないでしょう? お前は弱いのだし。そうなったら、悲しむのはコウなのよ?」

 もっと言ってやってくれ。
 ルーナを弱いとは思わないが、戦場で無双できるレベルではない。

「うう……」

 ルーナは小さくなっている。
 ちょっと可哀想だが、セレナはルーナを心配している感じがするので、大人しくしていようと思う。

「男が戦に行くのは女を守るためでもあるのだし、だいたい、お前は貴族でしょう? 戦で戦うのは貴族の義務じゃないの。お前の父親だって戦場に出ているんじゃないの?」

 さらっとセレナはルーナが貴族だと言っているが、ルーナはその事を秘密にしていたはずだ。
 セレナにはバレているらしい。
 まあ、隠すのヘタクソだったしな。

「……確かにお父様は戦が仕事みたいなものだけど、どうでもいいというか」

 どうでもいいのかよ。
 酷い娘だな。

「……でも、コウが戦に行くのは嫌なんだ。コウが死んじゃったら私一人では生きていけない」

 ルーナが泣きはらした目を向けてくる。
 その目はずるい。
 なんでも言うことを聞いてしまいそうになる。

「そう思っているのは、お前だけではないわ」

 すかさずセレナが怒りに満ちた声で突っ込む。
 つまり、セレナも俺なしでは生きていけないと思っていてくれているのだろうか。
 俺の血を求めているだけのような気がするが、ちょっと嬉しい。
 思わずセレナを見つめてしまう。
 セレナと目が合うと、戸惑いの色が見えた。

「よ、世の中全ての妻が同じことを思っているという意味よ?」

「あ、あー」

 そういう意味か。
 しょんぼりである。

「と、とにかく! それなのにお前だけコウを追いかけていって、みんなに心配かけて、本当に反省しなさい? フィリスなんか未だにお前を探し回っているのよ?」

 フィリスはルーナの脱出発覚と同時に捜索を命じられたらしい。
 俺が山賊をボコりに行った時も、探してくれた。
 頻繁にパシらされているのが気になるが、帰ってきたらまたお礼をしなくてはならない。

「……心配をかけたのは悪いと思うけど、で、でも」

 チラチラっとルーナがこっちを見てくる。
 床に正座しているせいで、上目遣いなのがまたずるい。
 とはいえ、「でも」の辺りで、セレナの柳眉がピクピクっと動いたので、そろそろなんとかしないと攻撃魔法が出てきそうで怖い。
 ルーナは結構頑固なのだ。
 ここは俺からちゃんと言い聞かせなくてはならない。
 できるだけルーナを説得しやすい方法で言ってみることにする。

「ルーナ、よく聞け」

「……う、うん」

「今回の戦争では、大勢の人間が死んだ。そんな場所に大事なお前を連れて行くわけには行かない」

「……大事な、私?」

「それとな、ある人に言われたんだ。戦争で負けたら、オークが国中に侵攻してきて、妻や家族がひどい目に遭うって。そんな事は、絶対に許さない。万が一、再びオークが攻めてきて、王国軍が負けそうになったら、また戦争に行くかもしれない。お前達を守るためだ。仕方ないだろう?」

 万万が一ね。
 基本的には戦争になんて行きたくないが、王国軍が壊滅してルーナ達を連れて何処かに逃げるのは、できれば避けたい。
 王国軍がしっかり防衛してくれれば済む話なのだが。

「……妻……私を守るため」

 ルーナがボソッとピックアップしている単語が気になるのだが。

「だから、次は大人しく家で待っていろよ? ちゃんと生きて帰ってくるから」

 そう問いかけると、ルーナは真っ赤な顔を逸らせた。

「……はい」

 そしてあっさりと頷く。
 ルーナは胸元をギュッと押さえながら、物凄く艶やかな表情を浮かべている。
 そこはかとないチョロさを醸し出している気がするが、本当に判ってくれたのだろうか。

「……ねえ、同じような話を、お留守番している時も、さっきもずっと私がしていたのだけれど、お前なんなの? 喧嘩を売っているの?」

 セレナはかなり苛ついていた。
 怖い。

「え? だ、だって、その……すごく、男らしくて」

 ルーナは長い耳まで真赤にしながら、俺をチラリと見る。
 クリティカルヒットでときめいてしまいそうになるのでやめて欲しい。

「ただお前がエロいだけじゃないの!」

「痛い痛い!」

 セレナが爪をバキバキさせて、ルーナの頭を掴む。
 せっかく穏便に終わらそうとしたのに!
 咄嗟に止めようと手を伸ばす。
 すると、セレナはビクッとして後ずさった。
 爪から開放されたルーナが床にべしゃりと落ちた。

 セレナに思い切り触れるのを拒絶されてしまった。
 なんだろう、今の反応は。
 それよりも、さっきから気になっていたことがある。

「セレナ、大丈夫か?」

 多分、化粧で誤魔化しているんだろうが、目の下の隈と削げた頬が薄っすらとわかる。
 これでも30年以上の人生経験があるので、女の化粧にはそう簡単に誤魔化されないのだ。
 というか、セレナはひょっとして本当にあれ以来、血を吸っていないのだろうか。
 セレナに見送られて出発した日から、3週間くらいが経っている。
 吸血鬼であるセレナが、その間ずっと血を吸っていないのだとしたら、断食していたようなものだ。
 普通の人間なら死んでいる。

「とりあえず、血を吸ってくれ」

 首筋をセレナに差し出すように見せる。
 セレナの目は、俺の首筋に釘付けになった。
 ずっと我慢していたのだろう。
 セレナの喉がゴクリと音を立てた。

「だ、大丈夫。ま、まだ我慢できるわ」

 しかし、セレナはルーナをチラリと見て、そんな事を言った。
 ルーナに気を使っているのだろうか。
 今までさんざんルーナの目の前で吸っただろうに。

「我慢する意味ないだろ」

 そう言いながら、セレナに近づく。
 しかし、セレナは怯えたように後退する。
 なぜだ。

「……本当に大丈夫だから。お願いよ」

 お願いされるようなことじゃないのだが。
 戦争中にセレナの鎖帷子には大分助けられた。
 オーク指揮官を討てたのも、この鎖帷子のお陰と言っても過言ではない。
 だから、お礼の意味も含めて一杯吸ってもらいたいのだが。

「……もう帰るわ。ちゃんと反省しなさいよ、バカ娘」

 ルーナに捨て台詞を残して、セレナは足早に帰っていってしまった。
 その足取りは、少し弱々しいように見えた。
 心配だ。

「えへへ、コウー」

 開放されたルーナが甘えたようにしなだれかかってくる。
 セレナに掴まれた頭はそんなに痛くないようだ。
 額にセレナの手の跡が赤く付いているし、拳骨を食らった頭にはたんこぶが出来ているが。

「……すごく痛かったあ。なあ、なでなでして?」

 言葉とは裏腹に、全然痛くなさそうなルーナが甘えてくるので、とりあえず頭を撫でてやる。
 というか、患部を見ると痛くないわけないのだが。
 あれだろうか。
 脳内麻薬がドパドパ出て痛みを和らげているのだろうか。
 本当に大丈夫だろうか、こいつ。

 そんな事を考えながら、しばらくルーナといちゃついた。
 さっきの説得の余波か、ルーナがいつも以上に甘えてきた。
 結局、2階に上がって、ベッドに押し倒すまで、そう時間は掛からなかった。


 そして、今は夕方である。
 そろそろ何か食べたくなってきた。
 でも、ルーナが気絶してしまったので、料理を作って貰えない。
 久しぶりにルーナの料理が食べたかったのだが。
 ルーナは手ぶらで追いかけてきてしまったので、帰り道でも料理できなかったのだ。

 とりあえず、家の外に出る。
 ここはアントニオさんで妥協しようと思う。
 アントニオさんはセレナお抱えの幽霊料理人だ。
 恐らく生前、オッサンであったであろうアントニオさんの料理なんてルーナの手料理と比べるべくもないが、背に腹は代えられない。
 ルーナ補正がない単純な料理の腕だったら、間違いなくアントニオさんの方が上なのである。
 まあ、飢餓耐性スキルがあるので、別に食べなくてもしばらく問題ないのだが。

 それよりも、さっきのセレナの様子が気になった。

 セレナ邸のドアをノックしてみると見知らぬメイドさんが出迎えてくれた。
 この子もカンナさんやフィリスの妹だろうか。
 この別荘には2人以外も何人かのメイドさんが来ていた。
 主な仕事はそのメイドさん達がこなしている。
 カンナさんとフィリスがメイドっぽい事をしている姿をあまり見かけないのは気のせいだろうか。

 メイドさんにはセレナに会いに来たと告げた。
 さすがに見知らぬメイドさんにご飯を恵んで下さいとは言えなかった。
 メイドさんに案内されて、セレナの部屋に向かう。
 まだ夕方だと言うのに、相変わらず家の中は真っ暗だった。
 陽の光を一切通していない。
 見事な匠の技である。
 これを作った奴は天才だな。
 まあ私ですが(キリッ)。
 とはいえ、廊下は蝋燭の灯りで僅かに照らされていた。
 夜目の効かない俺のためだろうか。

 メイドさんがセレナの部屋のドアをノックする。

「お嬢様、コウ様をお連れしました」

「……入ってもらって」

 部屋の中からセレナの声が聞こえる。
 やっぱりどこか弱々しい気がする。
 部屋の中に入ると、そこは真っ暗闇だった。
 ドアを閉めると、何も見えなくなってしまう。
 いつもは燭台に火が灯っているのだが。

 その時、突然、何か柔らかいものがぶつかってきた。
 そのまま抱きしめられる。
 よく知ったセレナの感触だ。
 ただ暗くてよく見えない。

「……ずっと心配してたの」

 その声はセレナのものだった。
 闇に視界を閉ざされたまま、手探りでその背中を抱きしめる。

「あなたが戦で死んじゃったらと思うと、頭がおかしくなりそうだった。私はもうあなたなしじゃ生きていけないわ」

 なんかルーナと同じことを言っているような気がするが。

「ほ、本当に心配したんだから、ぐすっ」

 ぐす?
 今の音はなんだ。
 せ、セレナサン?

 思わず身体を離して、顔を覗き込もうとするが暗くて全然見えない。

「なんで離れようとするの? 酷いわ」

 セレナがしがみついてくる。
 まさか、あのセレナが泣いているのだろうか。
 俺の何百倍のステータスを誇る吸血鬼の真祖セレナサンが。

「小娘の前で、あなたに抱きつくのを我慢するのに苦労したんだから」

 それで、俺を避けるようにしていたのだろうか。
 というか、抱きつくくらいだったら、ルーナも怒らない気がするが。
 泣くだろうけど。

「抱きつくだけじゃ収まらないからに決まっているでしょう? お願い。このままして? ……また時間を止めてもいいから、ごしゅじんさま」

 セレナはルーナに負けず劣らずの甘えた声を出す。
 ああ、どんな顔をしているのか物凄く見たい。
 なんなら写メりたい。
 部屋が暗いのが残念だ。
 そんな事を考えながらも、セレナから服を剥ぎ取った。
 暗闇の中、一切何も見えないというのに、女の服を脱がすのは簡単だった。
 わかる、わかるぞ!
 ついにニュータ○プに覚醒してしまったらしい。

 そのままセレナを組み伏せて、思う存分堪能した。
 もちろん、時間も止めさせたので、永遠にも思える時間、堪能し尽くした。
 当初の目的通り、血もたっぷり吸ってもらえたし。
 よかったよかった。
 ただ、ルーナと同じくらい、セレナも犯しすぎてアレになってしまった感がして心配になる。
 まあ、俺としては願ってもないことだし、セレナもアヘアヘ言っているのでウィンウィンの関係と言えなくもない。
 よかったよかった。
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