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第二章 吸血鬼編
第21話 森の主
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俺は、焼け焦げた大地を歩き回っていた。
ずるずる。
辺りからは、酷い匂いが立ち込め、地面からは白煙が立ち上っている。
ずるずる。
酷い有様だった。
ずるずるずる。
「って、裾を掴むな!」
さっきから、べそをかいたルーナが俺のスーツの裾を掴んだまま、引きずられるようについてくる。
うざいことこの上ない。
「……だって」
鼻をすんすんさせながら俯くルーナは、俺の裾を離そうとしない。
さっきからさんざん抱きしめたり、なだめたりしたのに、ルーナの機嫌は一向に良くなる気配がなかった。
だんだんめんどくさくなったので、さっき倒したままにしてあったヒツジの様子を見に来たのだ。
……この様子だと、ヒツジも燃え尽きてそうだけど。
そもそも、絶望的なまでに対人スキルの低い俺に、泣いている女を慰めること等不可能なのだ。
付き合っていた彼女が泣いていた時は、仕事の電話がかかってきたフリをして、放置して帰ったりしていたものだ。
まあ、自分でも最低だとは思うが。
だって、無理なんだもん。
大抵なんで泣いているのかよくわからないのだ。
時間に解決してもらうのが一番だ。
「……ひっく」
ただ、今は帰った所で、この女もついてくるわけで。
めんどくさいのは、終わらないわけで。
「……なあ、よく聞けよ?」
「……うん」
仕方ないので、俺は俯くルーナの顔を覗き込むように中腰になった。
そして、俺がいかに引きこもりであるかをこんこんと聞かせた。
「いいか。俺は絶対にどこかにはいかない。そもそも、どこかとは外だ。外は危険だ。敵と危険とウィルスに満ちあふれていて、外出するという事は大きな危険を伴う。もしも、危険を恐れずに外出した場合は、敵から攻撃を受けるし、最低でも悪口を言われる。だいたい他人は全て敵であり、俺を害する存在だ。危険な外を歩いている時、見知らぬ誰かが笑顔を浮かべていたら、それは間違いなく俺を中傷し、あざ笑っているのだ。あいつらは敵だ」
「…………」
「だから、俺は家にいる。もし、仮に外出するとしても、誰もいない場所だけだ。この辺はセーフだ。誰もいないから。勇者だかなんだか知らないが、戦争なんて他人がいっぱいいそうな場所に俺が行くわけがないんだ。だから、お前の心配は杞憂なの。わかったか?」
「……わかった。お前の頭がおかしいことはわかった」
なぜだろう。
慰めたつもりなのに、引かれている。
「どうしてそんなに病んでいるのかわからないが、お前は他人が嫌いなんだな?」
「ああ。同じ生物とは思えないほどに」
興味があるのは自分だけだ。
「……つまり、お前の居場所は他人じゃない私の傍だけだって言いたいんだろう?」
急にルーナの表情がぱあっと明るくなっていく。
え、なに言ってんのこの人。
お前も立派な他人枠だぞ。
「全く仕方のないやつだな。私がずっと一緒にいてやるからな。えへへ」
ルーナは嬉しそうに抱きついてくる。
えへへじゃねえから。
……まあ、泣いているよりいいけど。
調査の結果、俺がさっき倒したヒツジは全て燃え尽きていた。
もっというと、この辺にいっぱいいたはずのヒツジが全滅していた。
辺りに、ヒツジの姿はない。
うちの貴重な食料供給源が消滅してしまったのだ。
どうしよう。
ジンギスカン(ルーナが焼いた肉を俺はそう呼んでいる)好きだったのに。
「うーん、モンスターだからそのうち湧いてくると思うけど」
モンスターってそういうものなのだろうか。便利だな。
「それよりも」
ルーナが神妙な顔つきで口を開く。
とても先程まで泣きじゃくっていた女と同一人物とは思えない。
「あのオークたちってなんで突然森から出てきたんだろう?」
「え? お前がいたからじゃないの? オークってエルフ大好きじゃん?」
「……初めて聞いたぞ」
鉄板の設定だと思っていたが。
「私には、何かから逃げてきたように見えた。ほら、私が村の人から聞いた話を覚えているか? 森のモンスターを倒すと、森の主が怒るって話」
「あー、そんなこと言ってたな」
「オークが出てくる前に、お前がグールを倒しただろう?」
「あー、あの気持ち悪いやつな。倒した、倒した」
「あのグールって森のモンスターだったんじゃないか? それで、森の主が怒って、怯えたオークが逃げ出した。そう考えれば辻褄が合う」
あれ、なんか雲行きが怪しくなってきた。
「グ、グールって森のモンスターなのか? 森のモンスターと言ったら、クマとかリスとかじゃないか?」
「それはただの動物だろう」
モンスターと動物の違いがわかりません。
つまり、アレだろうか、この女は俺のせいだと言いたいのだろうか。
「別に、お前を責めているわけじゃないぞ?」
そう言いながら、ルーナが優しく背中を撫でてくれる。
ちょっと安心した。
「ただ、私の推測が正しいとすると、きっとこの後、森の主とやらが仕掛けてくるかもしれない」
「ふむ」
多分、ルーナの言っていることは正しい気がする。
つまり、今、森の主さんが激おこだと言うことだ。
うーん、どうしよう、ちょっと帰りたい。
知らなかったことにして、放置して、ほとぼりが冷めるのを待ちたい。
ただ、森があるのは家のすぐそばなのだ。
安心の引きこもりライフを満喫するために、不安要素はできるだけ排除しておくべきか。
「……よし、殺るか。森の主」
言いながら、俺は両手に土の剣を生成する。
今の俺なら負ける気がしない。
「そうだな。でも、いいか? やりすぎるなよ? 泣いちゃうからな? 私」
「お、おう」
結構必死なルーナにちょっと引いた。
何はともあれ、俺達は森の中へと足を踏み入れた。
森の中は、静まり返っていた。
森の中だと言うのに、生き物の鳴き声が全くしない。
耳鳴りがするほど静かだった。
生き物全てが何かに怯えて声を潜めているように感じられた。
生い茂る木々の枝に阻まれて、陽の光が差さずに、辺りは薄暗い。
それなのに、不気味な感じはせず、どこか厳かな空気が漂っている。
俺達は、そんな森の中を声を潜めて進んでいた。
森の主にバレないようにである。
優秀な狩人だと言い張るルーナの指示に従って、道なき道をこそこそ進む。
獣道のような道を通っているせいで、枝やら何やらでスーツが傷だらけになっている。
後でルーナに裁縫魔法で直してもらおうと思う。
そして、俺達は開けた場所に出た。
そこは巨大な樹木に覆われた不思議な空間だった。
森全体が暗かったが、ここは更に暗い。
一瞬、真夜中かと思ってしまったくらいだ。
そんな暗い空間に、ぼんやりと灯りが見えた。
ゆらゆらと揺れる松明の灯りだ。
そして、そんな松明の照明に照らされるように、古ぼけた小さな城が建っていた。
城の外壁は苔むしていて、相当古い建物である事が窺い知れる。
そして、城は同じく苔むした門によって固く閉ざされていた。
なんというか。
ひどく不気味な感じがした。
絶対に入っちゃいけない感がする。
その時。
ゴゴゴと音を立てて、城の門がゆっくりと開かれていった。
まるで入って来いとでも言っているようだ。
どうしよう。帰りたくて仕方ない。
「……行こう」
それなのに、ルーナはためらわずに門に足を踏み入れる。
なんでそんなに度胸あるんだよと思ったが、くるりと不安そうにルーナが振り返るので、仕方なく俺も門を潜った。
ずるずる。
辺りからは、酷い匂いが立ち込め、地面からは白煙が立ち上っている。
ずるずる。
酷い有様だった。
ずるずるずる。
「って、裾を掴むな!」
さっきから、べそをかいたルーナが俺のスーツの裾を掴んだまま、引きずられるようについてくる。
うざいことこの上ない。
「……だって」
鼻をすんすんさせながら俯くルーナは、俺の裾を離そうとしない。
さっきからさんざん抱きしめたり、なだめたりしたのに、ルーナの機嫌は一向に良くなる気配がなかった。
だんだんめんどくさくなったので、さっき倒したままにしてあったヒツジの様子を見に来たのだ。
……この様子だと、ヒツジも燃え尽きてそうだけど。
そもそも、絶望的なまでに対人スキルの低い俺に、泣いている女を慰めること等不可能なのだ。
付き合っていた彼女が泣いていた時は、仕事の電話がかかってきたフリをして、放置して帰ったりしていたものだ。
まあ、自分でも最低だとは思うが。
だって、無理なんだもん。
大抵なんで泣いているのかよくわからないのだ。
時間に解決してもらうのが一番だ。
「……ひっく」
ただ、今は帰った所で、この女もついてくるわけで。
めんどくさいのは、終わらないわけで。
「……なあ、よく聞けよ?」
「……うん」
仕方ないので、俺は俯くルーナの顔を覗き込むように中腰になった。
そして、俺がいかに引きこもりであるかをこんこんと聞かせた。
「いいか。俺は絶対にどこかにはいかない。そもそも、どこかとは外だ。外は危険だ。敵と危険とウィルスに満ちあふれていて、外出するという事は大きな危険を伴う。もしも、危険を恐れずに外出した場合は、敵から攻撃を受けるし、最低でも悪口を言われる。だいたい他人は全て敵であり、俺を害する存在だ。危険な外を歩いている時、見知らぬ誰かが笑顔を浮かべていたら、それは間違いなく俺を中傷し、あざ笑っているのだ。あいつらは敵だ」
「…………」
「だから、俺は家にいる。もし、仮に外出するとしても、誰もいない場所だけだ。この辺はセーフだ。誰もいないから。勇者だかなんだか知らないが、戦争なんて他人がいっぱいいそうな場所に俺が行くわけがないんだ。だから、お前の心配は杞憂なの。わかったか?」
「……わかった。お前の頭がおかしいことはわかった」
なぜだろう。
慰めたつもりなのに、引かれている。
「どうしてそんなに病んでいるのかわからないが、お前は他人が嫌いなんだな?」
「ああ。同じ生物とは思えないほどに」
興味があるのは自分だけだ。
「……つまり、お前の居場所は他人じゃない私の傍だけだって言いたいんだろう?」
急にルーナの表情がぱあっと明るくなっていく。
え、なに言ってんのこの人。
お前も立派な他人枠だぞ。
「全く仕方のないやつだな。私がずっと一緒にいてやるからな。えへへ」
ルーナは嬉しそうに抱きついてくる。
えへへじゃねえから。
……まあ、泣いているよりいいけど。
調査の結果、俺がさっき倒したヒツジは全て燃え尽きていた。
もっというと、この辺にいっぱいいたはずのヒツジが全滅していた。
辺りに、ヒツジの姿はない。
うちの貴重な食料供給源が消滅してしまったのだ。
どうしよう。
ジンギスカン(ルーナが焼いた肉を俺はそう呼んでいる)好きだったのに。
「うーん、モンスターだからそのうち湧いてくると思うけど」
モンスターってそういうものなのだろうか。便利だな。
「それよりも」
ルーナが神妙な顔つきで口を開く。
とても先程まで泣きじゃくっていた女と同一人物とは思えない。
「あのオークたちってなんで突然森から出てきたんだろう?」
「え? お前がいたからじゃないの? オークってエルフ大好きじゃん?」
「……初めて聞いたぞ」
鉄板の設定だと思っていたが。
「私には、何かから逃げてきたように見えた。ほら、私が村の人から聞いた話を覚えているか? 森のモンスターを倒すと、森の主が怒るって話」
「あー、そんなこと言ってたな」
「オークが出てくる前に、お前がグールを倒しただろう?」
「あー、あの気持ち悪いやつな。倒した、倒した」
「あのグールって森のモンスターだったんじゃないか? それで、森の主が怒って、怯えたオークが逃げ出した。そう考えれば辻褄が合う」
あれ、なんか雲行きが怪しくなってきた。
「グ、グールって森のモンスターなのか? 森のモンスターと言ったら、クマとかリスとかじゃないか?」
「それはただの動物だろう」
モンスターと動物の違いがわかりません。
つまり、アレだろうか、この女は俺のせいだと言いたいのだろうか。
「別に、お前を責めているわけじゃないぞ?」
そう言いながら、ルーナが優しく背中を撫でてくれる。
ちょっと安心した。
「ただ、私の推測が正しいとすると、きっとこの後、森の主とやらが仕掛けてくるかもしれない」
「ふむ」
多分、ルーナの言っていることは正しい気がする。
つまり、今、森の主さんが激おこだと言うことだ。
うーん、どうしよう、ちょっと帰りたい。
知らなかったことにして、放置して、ほとぼりが冷めるのを待ちたい。
ただ、森があるのは家のすぐそばなのだ。
安心の引きこもりライフを満喫するために、不安要素はできるだけ排除しておくべきか。
「……よし、殺るか。森の主」
言いながら、俺は両手に土の剣を生成する。
今の俺なら負ける気がしない。
「そうだな。でも、いいか? やりすぎるなよ? 泣いちゃうからな? 私」
「お、おう」
結構必死なルーナにちょっと引いた。
何はともあれ、俺達は森の中へと足を踏み入れた。
森の中は、静まり返っていた。
森の中だと言うのに、生き物の鳴き声が全くしない。
耳鳴りがするほど静かだった。
生き物全てが何かに怯えて声を潜めているように感じられた。
生い茂る木々の枝に阻まれて、陽の光が差さずに、辺りは薄暗い。
それなのに、不気味な感じはせず、どこか厳かな空気が漂っている。
俺達は、そんな森の中を声を潜めて進んでいた。
森の主にバレないようにである。
優秀な狩人だと言い張るルーナの指示に従って、道なき道をこそこそ進む。
獣道のような道を通っているせいで、枝やら何やらでスーツが傷だらけになっている。
後でルーナに裁縫魔法で直してもらおうと思う。
そして、俺達は開けた場所に出た。
そこは巨大な樹木に覆われた不思議な空間だった。
森全体が暗かったが、ここは更に暗い。
一瞬、真夜中かと思ってしまったくらいだ。
そんな暗い空間に、ぼんやりと灯りが見えた。
ゆらゆらと揺れる松明の灯りだ。
そして、そんな松明の照明に照らされるように、古ぼけた小さな城が建っていた。
城の外壁は苔むしていて、相当古い建物である事が窺い知れる。
そして、城は同じく苔むした門によって固く閉ざされていた。
なんというか。
ひどく不気味な感じがした。
絶対に入っちゃいけない感がする。
その時。
ゴゴゴと音を立てて、城の門がゆっくりと開かれていった。
まるで入って来いとでも言っているようだ。
どうしよう。帰りたくて仕方ない。
「……行こう」
それなのに、ルーナはためらわずに門に足を踏み入れる。
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