ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第一章 異世界転移編

第10話 土の家を作る! ②

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 次の日、俺が目覚めたのは日が大分高くなった頃だった。
 おそらく、正午くらいだろう。

 社畜にあるまじき失態である。
 普段ならば、素直に土下座するか、外国に高飛びするか迷う所だ。
 ちなみに、仮病を使って休むという選択肢はない。
 社畜は風邪を引いたと言っても、「いいから来い」と言われるのだ。
 そして、這うようにして会社に行った後、普通に「遅刻してんじゃねえ」と怒られる。
 お陰でうちの会社は疾病率も仮病率もゼロパーセントである。

 昨日のバチバチやる《土形成》がだいぶ応えたようだ。
 72時間働けますか? が社訓の会社のシモベたる俺を寝坊させるとは凄まじい。
 常人ならとっくに死んでいるレベルだ。いや、まじで。

 それにしても、まだ未完成とはいえ、自分の家で目覚めるのは気持ちいい。
 起きるたびに、俺ホームレスだった……と再認識させられる野宿はダメだ。
 心が折れて、精神ステータスが上がりそうになるのだ。

 とりあえず昨日、途中で力尽きて、中途半端になってしまった家の入り口をバチバチと《土形成》で完成させる。
 高さ2メートル、幅1メートル程の入り口が完成した。

 ちなみに俺が必死こいて作った壁はどんなに殴っても、びくともしなかったが、圧縮した時と同じように、流す魔力量を増やしてやるとあっさり穴が空いた。
 今回イメージしたのは、圧縮の反対の解凍だ。

 朝の儀式をしたかったが、太陽が昇り過ぎていて、股間に日光を当てられなかった。
 今日は泣く泣く水魔法シャワーだけで我慢する事にする。

 身体を乾かしながら、バチバチさせる《土形成》をオーバーロードと名付けようと思った。
 使用MP量を無理やり増やしている感じなので、過負荷的な意味を持たせてある。

 俺はゆっくりと昨日作った壁を見渡した。
 どっしり構えた重厚感がたまらない。
 圧倒的な存在感である。

 とはいえ、まだ屋根がないし、床もない。

 今日は、その2つを作ろうと思う。

 まずは、床だろうか。
 床というか、基礎かな。 

 そもそも家を作る時は、基礎となる土台から作り始めるべきだろう。
 でも、昨日は引きこもり症候群が発動して、真っ先に他者と隔たる壁を作ってしまった。
 普通ならこの時点で欠陥住宅確定である。

 が、しかし。
 魔法使いである俺に不可能はない。
 魔法使いである俺に不可能はないのだ!

 自分のことを魔法使いとか言える日が来るなんて。
 嬉しすぎて2回も言ってしまった。
 しかも、厨二をこじらせすぎて、とかじゃなくて実話なのだぜ!

 そんなわけで、建築の手順を間違えた欠陥住宅に匠の技を加えます。

 俺はできたばっかりの入り口をくぐって、マイホームに入る。
 先程も言ったが、床はなく地面がむき出しである。
 これでは家とは呼べません。

 ところが、あら不思議。

 俺が、両手を地面に当てて、ちょっと魔法を唱えると。

「床生成! オーバーロード!」

 むき出しの地面が発光し始めたではありませんか。
 驚くのはまだ早い。
 すごいのはここからですよ。

 両手から稲妻が発生し始めました。
 さあ、いきますよ。

「ワン、ツー、スリー、ナウッ!」

 ズガンという音がして、俺は誰に見せるでもないドヤ顔をする。
 あっという間に、床が――。

 地下数メートルの場所に誕生した。
 ついでに俺も、地下数メートルの場所に移動している。

「…………」

 ちょっと自分でも引きますわー。
 引いたのは、突然始まったマジシャン番組風小芝居(こんな事しても恥ずかしくないのも引きこもりの醍醐味!)でもなく、即興で考えた魔法名が思いの外ダサかったからでもない。

 昨日作った壁は、大量の土を超圧縮して作っていたのであって。
 3メートルくらいの立方体を30センチまで縮めていたのであって。

 同じことを地面にやれば、2メートル70センチへこむの当たり前ですやん!

 俺は、遥か彼方になってしまった空を見上げながら、腕を組む。
 俺の作った土壁は巻き込まれなかったようで、上で寂しそうにしている。

 どうしよう。

 ちょっとうまくいくと、すぐ調子こく。

 それが俺の起源であり、本質だ。

 思えばこの世界に来てからと言うもの、というか生まれてからと言うもの、常に同じ失敗を繰り返してきた。

 そろそろ、ちゃんとしよう?
 もうすぐ中年なんだよ?

 自分で自分をたしなめながら、とりあえず思いついた事をやってみる。
 出来るかどうかわからないけど、試してみるのだ。

 作ったばかりの床に手をつき、《土形成》を発動させて床に魔力を流し込んでいく。
 何もイメージはしない。
 ただ魔力を下に通していくだけだ。

 俺の作った床は堅く、魔力が通りにくい。
 それでも、じわじわと魔力を地下に流していく。

 目を閉じて、魔力の流れに集中する。

 床を構成する原子と原子の合間を縫うように魔力を通す。

 すると、突然、魔力の通りが良くなった。
 つまり、俺が作った床の、更に地下にある普通の地面に届いたのだ。

 ここで、オーバロードさせた《土形成》を発動させる。

 床を押し上げるように、地下の地面を隆起させるのだ。

 間に硬い床があり、更に視覚もできないため、かなりコントロールしにくい。

 それでも、俺を乗せた床がゴゴゴと地響きをさせながら、ゆっくりと上昇していくのがわかった。

 頬を汗が伝う。
 緻密な魔力のコントロールが要求される。
 結構なMPを消費して作った床は重いので、気を抜くと魔力を入れすぎてしまう。
 おわかりいただけるだろうか。
 魔力を入れすぎて、床が急上昇した場合の惨事を。
 黒ひげ危機一発ゲームの黒ひげ。
 あれが俺になる。

 結構な時間を掛けて、床が壁まで届くと、ずーんと重い音がした。

 とりあえず、MPがかなりギリギリなので、少し休憩をすることにした。
 いつもなら、なんか適当な魔法を打ってMPを枯渇させる所だが、今日の俺はやらない。

 昨日、4枚の土壁を作るために、吐きそうになる程、MPを枯渇させまくった。
 MP枯渇の苦しさを経験しまくって、もうむしろ、逆に快感を覚えそうになった。
 なので、今日は自重するのだ。
 このままでは戻って来れなくなる気がしたから。

 そういえば、昨日はステータスがすごく上がった。
 MPが10ポイント上がって、知能に至っては5ポイントも上がった。
 とか言っている間に、さっきの《土形成》でMPが3ポイント、知能が1ポイント上がっている。
 さすがのオーバロードである。
 もう、レベル上げしなくてもいいんじゃ……。
 いやいや、レベルは上げる。
 レベル上げをしない俺は俺ではない。
 なぜならば、レベルを上げることは俺の存在理由だから。
 俺はレベルを上げるために生まれてきたと言っても過言ではないのだ!
 家を作り終えたら、レベリングを再開しようと思う。


 MPが結構回復したので、とりあえず、壁と床の接合部を《土形成》で固めておいた。
 これで壁と床が一体化したはずだ。

 床の下は、超圧縮版ではないが、同じく《土形成》で固めてある。
 これで、耐震性も問題ないはずだ(勘)!

 後は屋根かな。

 俺はMPの回復を待って、屋根の作成に取り掛かることにした。

 屋根は、地面に触れていないので、イチから土を生成しなくてはならない。
 きっと今までよりもMP消費が激しいはずなので、MPは全快にしておこうと思う。

 今の俺の最大MPは48である。
 結構、いろんな事が出来ているのに、意外に少ない気がする。
 まあ、俺は魔法初心者なんだから、そういうものかと割り切るしかないのだが。

 ただ、MPに比べて、HPが異常に多い気がする。
 1236ってなんだ。

 ウサギパイセンとの死闘に勝てたのも、多すぎるHPのお陰な気がする。
 比べるものがないので、実際に多いのか、普通なのかわからないけど。
 なにせ、この世界に来てから、まだ誰とも会話していない、どころか、人間に会ってすらいないのでね(ドヤ顔)。
 もしかして、今までの俺の過酷な生活を評価してもらえたのだろうか。
 人間を超越した者にしか、こなすことのできない超々過勤務の事を。
 そう考えると、少し虚しい。

 MPの回復を待つ間に、屋根の形をどんなものにするか考えることにする。
 普通、屋根と言ったら三角形のアレである。
 ただ、三角形は結構、難しい気がする。
 壁や床なら、フリーハンドでもなんとかなったが、三角形は流石に定規とか分度器とかコンパスがないと書けないと思うのだ。
 ちなみに、実際の屋根を作る時に、分度器とかを使っているわけはないので、大工さんとかが使う分度器的な何かを指している。
 なんとなくで作ってみれば、それっぽいのが出来上がるかもしれないが、屋根は家の顔である。
 少しでも歪んでいるのはイヤだ。

 そもそも、屋根が三角形な理由って、雪とか雨が降った時に、ちゃんと下に流れる為だよね。

 であるならば、日本の一般的な家屋みたいに三角形というか横にした三角柱みたいな形じゃなくてもいいのではないだろうか。
 要は、下に滑っていくような形にすればいいわけだ。

 そう思って、俺は脳内青写真を描き始める。

 まずは、壁の上部に沿うように平らな板状の土壁を作る。

 そして、家の中心から、上に突き上げるように、板状の土壁を凸っとさせる。
 日本語がかなり怪しいが、イメージとしては、漏斗を上下反対にしたような感じだ。

 力加減を上手くやれば、円錐のような形になるのではないだろうか。

 よし、それで行こうと思った時、俺はさらなるアイデアを思いついてしまった。

 昨日の夜、眠る前に見た星空が脳裏に浮かぶ。
 あれは本当にきれいだった。
 あの景色を、屋根で塞いでしまうのは、ちょっともったいない気がする。

 そんなわけで、透明な土壁を生成できないものかと思った。

 土壁を極限まで薄くさせれば、ガラスとまでは行かないまでも、景色がうっすら見えるくらいのステキ天井が出来るのではないだろうか。

 まだMPは全快していないが、とりあえず試してみることにした。

 両手をバチバチさせながら、《土形成》をいきなりオーバーロード状態で発動させる。

 まずは、握り拳くらいの土塊を生成し、それを思い切り引き伸ばすように薄く圧縮させる。
 僅かな金を叩きまくって、ひらひらの金箔を作るようなイメージだ。
 そもそも金箔は透けていないので、あれよりも更に薄くさせるのだ。

 土塊がバリバリと帯電し、結構な魔力が流れ込んでいく。

 そして、それは出来上がった。

 握りこぶしくらいの土塊が、A4サイズくらいのプレートになった。
 プレートを空にかざしてみると、微かに透けている。

 成功だ!

 そう思った瞬間、プレートは粉々に砕け散った。

 よく考えたら、当然の結果である。
 薄くさせれば、強度は落ちる。
 屋根になんか転用できる訳がない。

 そもそも、昨日から土魔法に期待しすぎな気がする。
 土は万能素材じゃないからね。

 諦めて、普通の土壁の屋根を作ろう。
 あれでも、十分だ。

 そう納得しようとした時、俺は昨日の出来事を思い出す。

 そうだ。
 魔法のコツはジジイの前戯だ。
 しつこくねちっこくアプローチするのだ。

 昨日だって、それで硬い壁ができた。
 大切なのは、イメージだ。
 そもそも俺が作った壁や床は、元の素材が土とは思えないほど硬くて丈夫だ。
 冷静に考えて、土から作れる硬度ではないと思う。

 俺のワガママに魔法的な何かの要素が加わって、このステキ壁とかステキ床ができたのだ。

 ならば、今回も頑張ってイメージすればなんとかなるんじゃないかと思う。

 薄い=脆いという発想を覆すのだ。

 透けるほど薄いけど、堅くて丈夫。

 そんな物質をイメージする。

 再び《土形成》を発動させる。

 まずは、先ほどと同じような拳サイズの土塊を生成。

 そして、両手から魔力を思い切り込める。

 全快まで後少しというところまで回復していたが、この際、使い切ってしまっても構わない。

 両手から、土塊に向かって稲妻がほとばしる。

 土塊はまばゆいばかりに輝いていく。

 今までよりも強烈な反応だ。

 そして、俺はイメージを形にしていく。

 薄く、向こうが透けるほど薄く。
 それでいて、堅く、銃弾を跳ね返す防弾ガラスのように堅く。

 薄く、それでいて堅く。

 あるいは、矛盾しているかもしれない性質をイメージする。

 そんな矛盾を吹き飛ばすように、魔力を高圧的にぶち込む。

 手からほとばしる放電が、魔力の増大によって勢いを増す。

 バチッバチッと火花が出そうな程、土塊が帯電していく。

 もっとだ。もっと魔力を――。

 しかし、MPが足りない。
 つい一瞬前まで、最大値近くあったMPは、もうあと僅かしかない。
 なんとなくわかるが、あと少しな気がする。
 頼む、もう少しだけ保ってくれ。

 刹那、両手から発生していた放電が赤く染まっていく。
 今までとは、比べ物にならない程、強大な魔力を感じた。
 自分のものとは思えないほどの魔力だった。

『警告:世界の禁忌に触れています。』
『警告:世界の禁忌に触れています。』
『警告:世界の禁忌に触れています。』

 突然、そんなログが視界を埋めていく。

 なんかヤバイ。
 コンマ数秒の間にそう判断した俺は、とっさに両手を上空に向けた。

 そして、爆発しそうな魔力を必死に押さえ込んで、家の天井をイメージする。

 核爆発が発生したかのような爆音と閃光が視界を埋め尽くす。

 閃光は全てを飲み込むように広がっていき、辺りを純白の世界に変えていく。

 俺は純白に包まれながら、意識が遠くなっていくのを感じた。
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