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講習
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さて、メルちゃんとダーブくんをからかったんだが…なにをしようか…。
依頼でも受けるか?
「アミナさんこんにちは」
「マサヤさん!今日はどうされたのですか?」
「今日は初めてですが依頼を受けようかと思っていまして…。」
「やっと依頼を受けられるのですね!どのような依頼がご希望ですか?」
「なんでも大丈夫ですよ」
「っと…その前に…マサヤさんは冒険者になってまだ1回も講習を受けていらっしゃいませんよね?」
「講習…ですか?」
「はい!講習というのは先輩冒険者が新人の冒険者に対して行う戦闘訓練のことです。その戦闘訓練で技術を学ぶことができます。戦闘訓練は受けても受けなくてもいいのですが…受けられますか?」
これで冒険者の大体の実力がわかるかな?バルネスさんの戦闘はちょっと判断材料にするのは難しいからな…。ならばこの選択は…
「お願いできますか?」
「わかりました!もう少ししたら始まりますので少々お待ちください」
そろそろ出入りする人が多くなってきたな…。みんな依頼を受けに来ているのかな?
「おーい!講習を受けるやつはついてこい!そろそろ始めるぞ!」
ぞろぞろとついて行っているメンバーがいるんだが…全員子供じゃね?
「ん?おっさんも受けるのか?」
「まだ加入したばかりでアミナさんに進められましたので…」
「なるほど…わかった!俺は今回の先生をさせてもらうリオンだよろしくな!」
「俺はマサヤだよろしく!」
「あぁ、じゃあ行こうか!」
「今日は先生がふたりいるんですか?」
やっぱりそう思うよね…。いや、わかるよ?俺だって彼らのような立場だったら絶対に思うし。
「俺は生徒の方だよ。」
「えっ…でも…。」
「この人は加入したばかりなんだってさ。加入したばかりだからって実力が低いかはわからないものだよ?ランクばかり見ているやつらはまだ三流だな。俺がしってる強いやつでも面倒くさそうだって言ってランク低いまんまのやつもいるしな。」
「でも強いかどうかはわからないんですよね?」
「ガルルゥ…(主を馬鹿にするなんて…殺すぞ…)」
パーンがキレた!?
猛獣みたいな唸り声あげてる!?
ていうか威圧しちゃってるから…気づいてないし…。
ガツンッ
「プリッ!?(痛いっ!?)」
「お前が暴れると俺の責任になるんだよ…ここのヤツら殺したら俺は犯罪者になるんだけど?それでもやるつもりか?」
「プルリッ!(申し訳ありません!)」
「わかったら威圧をやめろ。殺気が漏れてるんだよ…。」
「プルリッ!(わかりました!)」
「申し訳ありませんでした…俺の従魔が…。」
「い、いえ、お強いんですね…。」
「そうですか?じゃじゃ馬ですから扱いが難しいですけどね。」
「あ、いや、従魔じゃなくてマサヤさんですよ。」
「俺?」
「それほどの魔物を躾ているのですから相当な実力なのですよね?」
「いや~そんなことはないと思いますよ?」
「…そうですか…おっと!そろそろ始めましょうかね!それじゃあ…」
講習が始まったんだけどレベルが低すぎる…。基礎の基礎…戦闘において大事なこととか知ってるっての…。
「マサヤさんも戦ってみますか?」
「そうですね、是非お願いします。」
「じゃあ…」
「俺がやるよ!」
「それじゃあ君にお願いしようかな。」
「手加減はしてやらねぇぜ!おっさん!怪我しても恨むなよ!」
「あ、うん」
この子って…さっきリオンさんに色々と教えて貰っていた…。
「…はぁ…こいつは…」
いや、ため息つくだけじゃなくて危なそうなら止めなよ…。
「行くぞ!まずは足から切ってやるぜ!」
ジャンプでかわす。
「かわしたか…じゃあ次はこれだ!」
「いや、攻撃が単純すぎるっての…」
剣を流して剣を持っている方の手を掴む。
「君が先に俺の四肢を切ろうとしたよね?俺もお返しに君の剣を持つ利き手を切り落としてあげるよ…」
「や、やめろ!やめろぉぉぉ!」
「な~んちゃって」
「うぇ?」
「こうなるかもしれないからあんまり自信過剰にならないほうがいいよ?あと理想をいうなら利き手じゃない方の手も使えるようにしとくといいかもよ?」
「う、う、うわぁぁん!腕があるよ~!良かったよ~!」
「え~…号泣ですか?」
「いえ、これくらいしといたほうが良かったでしょう…。私の代わりに教えてくれてありがとうございます。」
「いえいえ、ですがまさか号泣されるとは…」
「それは…俺も予想外ですけどね…とりあえず講習は終わりです。今日はありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
講習が終わって外に出たわけだが…いつの間にこんなに暗くなったんだ?そんなに長かったとは思わなかったけど意外にももう夜になってたみたいだ。
「酒でも飲んでから帰るか…」
依頼でも受けるか?
「アミナさんこんにちは」
「マサヤさん!今日はどうされたのですか?」
「今日は初めてですが依頼を受けようかと思っていまして…。」
「やっと依頼を受けられるのですね!どのような依頼がご希望ですか?」
「なんでも大丈夫ですよ」
「っと…その前に…マサヤさんは冒険者になってまだ1回も講習を受けていらっしゃいませんよね?」
「講習…ですか?」
「はい!講習というのは先輩冒険者が新人の冒険者に対して行う戦闘訓練のことです。その戦闘訓練で技術を学ぶことができます。戦闘訓練は受けても受けなくてもいいのですが…受けられますか?」
これで冒険者の大体の実力がわかるかな?バルネスさんの戦闘はちょっと判断材料にするのは難しいからな…。ならばこの選択は…
「お願いできますか?」
「わかりました!もう少ししたら始まりますので少々お待ちください」
そろそろ出入りする人が多くなってきたな…。みんな依頼を受けに来ているのかな?
「おーい!講習を受けるやつはついてこい!そろそろ始めるぞ!」
ぞろぞろとついて行っているメンバーがいるんだが…全員子供じゃね?
「ん?おっさんも受けるのか?」
「まだ加入したばかりでアミナさんに進められましたので…」
「なるほど…わかった!俺は今回の先生をさせてもらうリオンだよろしくな!」
「俺はマサヤだよろしく!」
「あぁ、じゃあ行こうか!」
「今日は先生がふたりいるんですか?」
やっぱりそう思うよね…。いや、わかるよ?俺だって彼らのような立場だったら絶対に思うし。
「俺は生徒の方だよ。」
「えっ…でも…。」
「この人は加入したばかりなんだってさ。加入したばかりだからって実力が低いかはわからないものだよ?ランクばかり見ているやつらはまだ三流だな。俺がしってる強いやつでも面倒くさそうだって言ってランク低いまんまのやつもいるしな。」
「でも強いかどうかはわからないんですよね?」
「ガルルゥ…(主を馬鹿にするなんて…殺すぞ…)」
パーンがキレた!?
猛獣みたいな唸り声あげてる!?
ていうか威圧しちゃってるから…気づいてないし…。
ガツンッ
「プリッ!?(痛いっ!?)」
「お前が暴れると俺の責任になるんだよ…ここのヤツら殺したら俺は犯罪者になるんだけど?それでもやるつもりか?」
「プルリッ!(申し訳ありません!)」
「わかったら威圧をやめろ。殺気が漏れてるんだよ…。」
「プルリッ!(わかりました!)」
「申し訳ありませんでした…俺の従魔が…。」
「い、いえ、お強いんですね…。」
「そうですか?じゃじゃ馬ですから扱いが難しいですけどね。」
「あ、いや、従魔じゃなくてマサヤさんですよ。」
「俺?」
「それほどの魔物を躾ているのですから相当な実力なのですよね?」
「いや~そんなことはないと思いますよ?」
「…そうですか…おっと!そろそろ始めましょうかね!それじゃあ…」
講習が始まったんだけどレベルが低すぎる…。基礎の基礎…戦闘において大事なこととか知ってるっての…。
「マサヤさんも戦ってみますか?」
「そうですね、是非お願いします。」
「じゃあ…」
「俺がやるよ!」
「それじゃあ君にお願いしようかな。」
「手加減はしてやらねぇぜ!おっさん!怪我しても恨むなよ!」
「あ、うん」
この子って…さっきリオンさんに色々と教えて貰っていた…。
「…はぁ…こいつは…」
いや、ため息つくだけじゃなくて危なそうなら止めなよ…。
「行くぞ!まずは足から切ってやるぜ!」
ジャンプでかわす。
「かわしたか…じゃあ次はこれだ!」
「いや、攻撃が単純すぎるっての…」
剣を流して剣を持っている方の手を掴む。
「君が先に俺の四肢を切ろうとしたよね?俺もお返しに君の剣を持つ利き手を切り落としてあげるよ…」
「や、やめろ!やめろぉぉぉ!」
「な~んちゃって」
「うぇ?」
「こうなるかもしれないからあんまり自信過剰にならないほうがいいよ?あと理想をいうなら利き手じゃない方の手も使えるようにしとくといいかもよ?」
「う、う、うわぁぁん!腕があるよ~!良かったよ~!」
「え~…号泣ですか?」
「いえ、これくらいしといたほうが良かったでしょう…。私の代わりに教えてくれてありがとうございます。」
「いえいえ、ですがまさか号泣されるとは…」
「それは…俺も予想外ですけどね…とりあえず講習は終わりです。今日はありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
講習が終わって外に出たわけだが…いつの間にこんなに暗くなったんだ?そんなに長かったとは思わなかったけど意外にももう夜になってたみたいだ。
「酒でも飲んでから帰るか…」
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