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狐の商人

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「あの~…話に入ってもいいです?」

耳としっぽのついた狐の獣人…なるほど、彼女が商人の娘か。

「大丈夫だ。なにかな?」

「氷の魔石であればウチんところでもでも取り扱ってますが…ウチの商会を使っても良いのでしょうか?」

利益の独占は避けた方がいいが…問題が出ない限りは生徒達に任せてみるか。

「それは…利益の独占を禁止するためにもやめて欲しいが、この件に関してはほとんど生徒会へと任せるつもりでいる。問題がないようであれば各代の生徒会長に任せようと思う。どれだけ安く魔石を手に入れられるかはその時の生徒会長しだいってことだな」

「了解です。マリアンナはウチの一番の親友ですからできる限り格安で実家の方から仕入れてきます!」

「そんな…ココルに悪いわよ」

「ううん、ウチも氷の魔石の廃棄には困っとったんよ…管理費すごく高いもん。マリアンナも知ってるでしょ?凍てつく大地と燃えさかる大地の話」

凍てつく大地と燃えさかる大地?
そんなマップゲームの時にあったか?

「確か…魔石の維持費を支払えなくなった商人が2つの土地に不法投棄した話だったかしら?私も一応王族だから魔石の管理方法についてはかなり厳しく教えられたわね…」

えっ、不法投棄した魔石はそんなことになるの?
怖くて俺の持ってる魔石は捨てられないな…。

「うん、魔石は扱い方を間違えたら犯罪になっちゃうし、早い話処分しちゃいたいのよ…でも、魔石の品質は普通から高品質ばかりの上物だから他で仕入れるよりかは安くていい品を揃えられると思うよ?」

「そうね、決めたわココルの商会を利用しようと思います…いいですか?」

「その件については生徒会長に任せるってさっき言ったからね…犯罪を犯さない限りであれば自由にするといい」

「ありがとうございます。では、ココルはすぐに連絡してね?工房長には私から連絡しておくわ」

「はい!」

さて、そろそろカルファフィスくんと飲みに行くか…。
これから戦争にも行かなくちゃいけないからな…あぁ、憂鬱だ。
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