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立食パーティー
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隣の部屋にはたくさんの食事やお酒が置かれていた。
マサヤにとってここにいる人はほとんどが初対面の人ばかり、ここで友好関係を深めておくのもいいだろう。と思いまずはドワーフと話すことにする。
「影…あのドワーフの名前は?」
「ドリンコです」
「ありがとう」
「いえ、なにかあればすぐにフォロー致します」
「頼りにしている」
名前がわかったので話しかけに行く。
ドリンコは俺が近づいてきたのを感じ取ったようだ。
「おぅ、大公様が何の用だ?」
「そんな邪険にしないでくださいよ…ドリンコさん。私のことはマサヤとでも呼んでください。あまり貴族として扱われるのは好きではありません…大公になる前は冒険者として冒険してましたし」
「ほぅ…それで俺に何の用だ?」
「いや、ちょっと私には飲めないすごく強いお酒に出会いましてね?ドワーフの方はお酒が好きだとよく聞きますし…ちょっと飲んでみてほしいんですよ」
「へぇ…気が利くじゃねぇか」
ダイキさんから買ったスピリタスをドリンコさんに渡す。
ドリンコさんは蓋を開けるのに少々手間取ったようだがボトルごと口をつけすぐに四分の一程飲んでしまった。
「クアァ!こりゃあすごいな!喉が焼けそうになったぜ!これ貰ってもいいのか?いいんだよな?な?な?」
「えぇ…気に入ってもらえたならなによりです」
迫力満点な顔で迫られてたじろぐマサヤであった。
「マサヤ殿…そのようなドワーフと関わっていたら品性を疑われますよ?」
でた…エルフだ。
影からすぐに彼の名前はグリーズと教えて貰った。
フォローの速い優秀な影である。
「グリーズ殿…私がそのお酒を飲んでもらいたいと言ったのです」
「そうでしたか…さぁさ、私とこちらで果実水でも飲みましょう」
「ふん、アルコールに弱いガキンチョがよく言うわ…」
「いまなんと?」
「まぁまぁ、喧嘩しなさんな…」
「そうだぞ…何度言えばいいんだ?輸送機で送り返すぞ?」
マサヤを含める三人が振り向くとそこにはニュクスが立っていた。
「まぁいい…これ以上の喧嘩はやめてくれよ?マサヤ殿…申し訳ありませんが少々よろしいですか?」
「あ、あぁ、わかった」
ニュクスに連れられてきたのは先程の会議室だった。
会議室にはムリシナ王とクルスト王とニュクス…そして私しかいなかった。
なぜ呼ばれたのかと聞こうとするとニュクスが口を開く。
「マサヤ殿には敵の拠点…つまり辺境伯の領都へと潜入してほしいのです」
マサヤにとってここにいる人はほとんどが初対面の人ばかり、ここで友好関係を深めておくのもいいだろう。と思いまずはドワーフと話すことにする。
「影…あのドワーフの名前は?」
「ドリンコです」
「ありがとう」
「いえ、なにかあればすぐにフォロー致します」
「頼りにしている」
名前がわかったので話しかけに行く。
ドリンコは俺が近づいてきたのを感じ取ったようだ。
「おぅ、大公様が何の用だ?」
「そんな邪険にしないでくださいよ…ドリンコさん。私のことはマサヤとでも呼んでください。あまり貴族として扱われるのは好きではありません…大公になる前は冒険者として冒険してましたし」
「ほぅ…それで俺に何の用だ?」
「いや、ちょっと私には飲めないすごく強いお酒に出会いましてね?ドワーフの方はお酒が好きだとよく聞きますし…ちょっと飲んでみてほしいんですよ」
「へぇ…気が利くじゃねぇか」
ダイキさんから買ったスピリタスをドリンコさんに渡す。
ドリンコさんは蓋を開けるのに少々手間取ったようだがボトルごと口をつけすぐに四分の一程飲んでしまった。
「クアァ!こりゃあすごいな!喉が焼けそうになったぜ!これ貰ってもいいのか?いいんだよな?な?な?」
「えぇ…気に入ってもらえたならなによりです」
迫力満点な顔で迫られてたじろぐマサヤであった。
「マサヤ殿…そのようなドワーフと関わっていたら品性を疑われますよ?」
でた…エルフだ。
影からすぐに彼の名前はグリーズと教えて貰った。
フォローの速い優秀な影である。
「グリーズ殿…私がそのお酒を飲んでもらいたいと言ったのです」
「そうでしたか…さぁさ、私とこちらで果実水でも飲みましょう」
「ふん、アルコールに弱いガキンチョがよく言うわ…」
「いまなんと?」
「まぁまぁ、喧嘩しなさんな…」
「そうだぞ…何度言えばいいんだ?輸送機で送り返すぞ?」
マサヤを含める三人が振り向くとそこにはニュクスが立っていた。
「まぁいい…これ以上の喧嘩はやめてくれよ?マサヤ殿…申し訳ありませんが少々よろしいですか?」
「あ、あぁ、わかった」
ニュクスに連れられてきたのは先程の会議室だった。
会議室にはムリシナ王とクルスト王とニュクス…そして私しかいなかった。
なぜ呼ばれたのかと聞こうとするとニュクスが口を開く。
「マサヤ殿には敵の拠点…つまり辺境伯の領都へと潜入してほしいのです」
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