53 / 99
公都へ
しおりを挟む
ルルネディアにモフキングを渡してから1日がたった。
今日はとある場所へ行き、色々なことをしなくてはならないようだ。
ちなみに、社交界とかは絶対にできないと思うので…ニュクスに頼み込んで参加しなくていいことになった。
では、色々なこととはどのようなことか…まぁ、色々と言っても全て1つの場所なんだけどね?
それはどこか!
世界中から子供たちが集まってくる場所!
そう!学園である!
ちなみに、この世界には学園は1つしかないらしい。
つまり、デナー殿下やアルペギア君が行っている学園というのが私が今から学園長を務める学園なのである。
アルペギア君やデナー、ピャラマト両殿下が国に戻っていたのは夏休みだったからだ。
流石にもう夏休みは終わっているため彼らは学園へと戻っている。
あいつらと会わなくちゃいけないとは…結構キツいなぁ。
「マサヤ閣下先程から様子がおかしいのですが…大丈夫ですか?」
「ん?あぁ、大丈夫。ちょっと学園のことを考えていてな」
「そうですか…」
気まずい…ディオネが一目置いているというエルフのカルファフィスというこの男。
一緒の馬車に乗っているのはこの男が私の秘書となるからである。
ディオネが領主代理で忙しい時にはカルファフィスが私の秘書となるらしい。
しかしこの男…何故か喋らないのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はカルファフィス…。
先日まで海洋国家…いえ、尊敬するディオネ様の下で汗水垂らして働いていたエルフである。
そんな私はディオネ様がこの場を離れるということで猛反対をした。
しかし、ディオネ様は私になら外務大臣を任せられる…と言ってくださった。
嬉しかった。
ディオネ様の下で働き千年。
ついに、ついに私の努力が認められた…とそう感じた。
しかし、よく考えてみると…私はディオネ様を追っかけていくのが楽しかった。
近くにいるけど遠い。
見えない場所にいるのではないかと思えるほどの実力差。
これが私がディオネ様の下についた時に初めて思ったことだ。
それから千年。
ずっと、ずっとディオネ様の後ろを追っかけてきた。
私はここに残って大臣になるのもいいのではないかと思った。
しかし、大臣になったとしてその先に目標はあるのか?
いや、ないだろう。
確かに、他にも目標とすべき人物はいるだろう。
だが、ディオネ様を超えてないのに他の目標をつくっていいのか?
私は自問自答をし、最終的に外務大臣となることを断った。そして、ディオネ様についていけないかと懇願した。
すると、ディオネ様は聞いてみようとおっしゃられて私は1日待つことになった。
ディオネ様に大丈夫だったぞ。と言われた時には涙腺が壊れそうになったくらいだ。
そして今日から私の新しい仕事が始まった…のだが…大丈夫なのかなこの人。
さっきはガッツポーズをしていたから機嫌がいいのかな?と思っていたら、いきなり落ち込み出したんだもんなぁ…。
この人…マサヤ閣下がディオネ様の尊敬される御方?…とてもじゃないが信じられない。
ディオネ様は禁忌と言われる精神魔法を使われて操られているのではないだろうか?
…だって、千年も前からディオネ様の下で働いているのにこのヒューマンを見たことがないのだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はとある場所へ行き、色々なことをしなくてはならないようだ。
ちなみに、社交界とかは絶対にできないと思うので…ニュクスに頼み込んで参加しなくていいことになった。
では、色々なこととはどのようなことか…まぁ、色々と言っても全て1つの場所なんだけどね?
それはどこか!
世界中から子供たちが集まってくる場所!
そう!学園である!
ちなみに、この世界には学園は1つしかないらしい。
つまり、デナー殿下やアルペギア君が行っている学園というのが私が今から学園長を務める学園なのである。
アルペギア君やデナー、ピャラマト両殿下が国に戻っていたのは夏休みだったからだ。
流石にもう夏休みは終わっているため彼らは学園へと戻っている。
あいつらと会わなくちゃいけないとは…結構キツいなぁ。
「マサヤ閣下先程から様子がおかしいのですが…大丈夫ですか?」
「ん?あぁ、大丈夫。ちょっと学園のことを考えていてな」
「そうですか…」
気まずい…ディオネが一目置いているというエルフのカルファフィスというこの男。
一緒の馬車に乗っているのはこの男が私の秘書となるからである。
ディオネが領主代理で忙しい時にはカルファフィスが私の秘書となるらしい。
しかしこの男…何故か喋らないのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はカルファフィス…。
先日まで海洋国家…いえ、尊敬するディオネ様の下で汗水垂らして働いていたエルフである。
そんな私はディオネ様がこの場を離れるということで猛反対をした。
しかし、ディオネ様は私になら外務大臣を任せられる…と言ってくださった。
嬉しかった。
ディオネ様の下で働き千年。
ついに、ついに私の努力が認められた…とそう感じた。
しかし、よく考えてみると…私はディオネ様を追っかけていくのが楽しかった。
近くにいるけど遠い。
見えない場所にいるのではないかと思えるほどの実力差。
これが私がディオネ様の下についた時に初めて思ったことだ。
それから千年。
ずっと、ずっとディオネ様の後ろを追っかけてきた。
私はここに残って大臣になるのもいいのではないかと思った。
しかし、大臣になったとしてその先に目標はあるのか?
いや、ないだろう。
確かに、他にも目標とすべき人物はいるだろう。
だが、ディオネ様を超えてないのに他の目標をつくっていいのか?
私は自問自答をし、最終的に外務大臣となることを断った。そして、ディオネ様についていけないかと懇願した。
すると、ディオネ様は聞いてみようとおっしゃられて私は1日待つことになった。
ディオネ様に大丈夫だったぞ。と言われた時には涙腺が壊れそうになったくらいだ。
そして今日から私の新しい仕事が始まった…のだが…大丈夫なのかなこの人。
さっきはガッツポーズをしていたから機嫌がいいのかな?と思っていたら、いきなり落ち込み出したんだもんなぁ…。
この人…マサヤ閣下がディオネ様の尊敬される御方?…とてもじゃないが信じられない。
ディオネ様は禁忌と言われる精神魔法を使われて操られているのではないだろうか?
…だって、千年も前からディオネ様の下で働いているのにこのヒューマンを見たことがないのだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2
お気に入りに追加
3,680
あなたにおすすめの小説
贖罪の救世主
水野アヤト
ファンタジー
剣と魔法の世界ローミリア大陸。
戦乱絶えないこの世界に迷い込んだ、一人の男がいた。
迷い込んだ先で彼を待っていたのは、帝国と呼ばれている小さな国と、残酷な戦争の足音であった。
滅亡に瀕した小さな帝国。その国で彼は、一人の少女と出会った。
彼は少女と約束を交わし、大切なその少女のために、世界の全てと戦う決意をした。
集う仲間達と、愛する者達と共に、大陸全土を舞台にした彼の大いなる戦争が始まる。
その戦い続けた先に、何が待っているのかを知らぬまま・・・・・・。
ファンタジー世界を舞台に繰り広げられる、王道にして邪道なる物語。
剣や魔法の時代を終わらせる、圧倒的な戦力の蹂躙と共に、彼の狂気が戦場を染め上げる。
「ファンタジー世界の住人に教えてやる。これが現代戦だ!!」
生産職から始まる初めてのVRMMO
結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。
そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。
そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。
そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。
最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。
最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。
そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。
神の盤上〜異世界漫遊〜
バン
ファンタジー
異世界へ飛ばされた主人公は、なぜこうなったのかも分からぬまま毎日を必死に生きていた。
同じく異世界へと飛ばされた同級生達が地球に帰る方法を模索している中で主人公は違う道を選択した。
この異世界で生きていくという道を。
なぜそのような選択を選んだのか、なぜ同級生達と一緒に歩まなかったのか。
そして何が彼を変えてしまったのか。
これは一人の人間が今を生きる意味を見出し、運命と戦いながら生きていく物語である。
私、のんびり暮らしたいんです!
クロウ
ファンタジー
神様の手違いで死んだ少女は、異世界のとある村で転生した。
神様から貰ったスキルで今世はのんびりと過ごすんだ!
しかし番を探しに訪れた第2王子に、番認定をされて……。
40代(男)アバターで無双する少女
かのよ
SF
同年代の子達と放課後寄り道するよりも、VRMMOでおじさんになってるほうが幸せだ。オープンフィールドの狩りゲーで大剣使いをしているガルドこと佐野みずき。女子高生であることを完璧に隠しながら、親父どもが集まるギルドにいい感じに馴染んでいる…! ひたすらクエストをやりこみ、酒場で仲間と談笑しているおじさんの皮を被った17歳。しかし平穏だった非日常を、唐突なギルドのオフ会とログアウト不可能の文字が破壊する!
序盤はVRMMO+日常系、中盤から転移系の物語に移行していきます。
表紙は茶二三様から頂きました!ありがとうございます!!
校正を加え同人誌版を出しています!
https://00kanoyooo.booth.pm/
こちらにて通販しています。
更新は定期日程で毎月4回行います(2・9・17・23日です)
小説家になろうにも「40代(男)アバターで無双するJK」という名前で投稿しています。
この作品はフィクションです。作中における犯罪行為を真似すると犯罪になります。それらを認可・奨励するものではありません。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ~【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ!~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
俺は社畜だ。
ふと気が付くと見知らぬ場所に立っていた。
諸々の情報を整理するに、ここはどうやら異世界のようである。
『ジョブ設定』や『ミッション』という概念があるあたり、俺がかつてやり込んだ『ソード&マジック・クロニクル』というVRMMOに酷似したシステムを持つ異世界のようだ。
俺に初期スキルとして与えられた『ジョブ設定』は、相当に便利そうだ。
このスキルを使えば可愛い女の子たちを強化することができる。
俺だけの最強ハーレムパーティを築くことも夢ではない。
え?
ああ、『ミッション』の件?
何か『30年後の世界滅亡を回避せよ』とか書いてあるな。
まだまだ先のことだし、実感が湧かない。
ハーレム作戦のついでに、ほどほどに取り組んでいくよ。
……むっ!?
あれは……。
馬車がゴブリンの群れに追われている。
さっそく助けてやることにしよう。
美少女が乗っている気配も感じるしな!
俺を止めようとしてもムダだぜ?
最強ハーレムを築くまで、俺は止まらねぇからよぉ!
※主人公陣営に死者や離反者は出ません。
※主人公の精神的挫折はありません。
ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう
味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる