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第四章 騒乱のカレッタ小王国
第二百七十四話 竜の森(十)
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ラーミアの元へと急いでいた我輩達。しかし、その途中でマギウスから緊急用にと決めていた手の合図が送られる。よくよく見れば、マギウスは顔色も悪い。
《何があったのだ?》
念話を使って問いかけると、マギウスは慌てたように答える。
《ラーミアにつけていた竜の反応が消えたんだっ》
そう言われて、我輩改めて『探知』を使い、恐竜を指定して調べてみると、確かにラーミアの近くどころか、どこにもマギウスの力で操った恐竜の反応がない。そして、即座に恐竜全体というくくりでラーミアの側を調べてみると、一体の恐竜がラーミアの方へと迫っていた。
「不味いのだっ。ラーミアのところに、竜が接近中みたいなのだっ」
「何っ!?」
「なら、急ぐっ」
「はいぃっ」
一応、今でも急いではいたのだが、ラーミアのことを告げるとさらに移動速度が増す。マギウスは息切れを起こしながら、それでも何とか着いてきている状態だった。
「ギャアァァァァアッ」
そう遠くない位置から、恐竜の雄叫びが聞こえ、同時に聞き取りづらいものの、ラーミアらしき声も聞こえる。
「もうすぐなのだっ!」
「俺とディアムが先行するっ。タロはマギウスを守りながら来てくれっ!」
そう言い残すと、バルディスとディアムはとんでもない速度で恐竜の方へと向かっていく。そして、その時、ようやく恐竜の姿だけが木々の合間から目視できるようになる。そいつは、我輩達が今までに倒してきた恐竜とは一線を画する大きさの恐竜だった。
「っ、間に合ってくれ、なのだ!」
まさか、この森でもそこそこに強い恐竜が、こんなに短期間でやられてしまうとは思わなかった。これは、完全に我輩の作戦ミスだ。ラーミアに危害が加わらないことを、今は祈るしかない。
遠くで、水の柱が立ち、恐竜が暴れ回る。マギウスを気にしながら走っている我輩では、万が一にも間に合わない。そして……。
「『火炎竜巻』っ」
小さく聞こえたその言葉の直後、バルディスの攻撃が恐竜へと直撃する光景を、我輩は目撃することとなったのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ディアムではなく、バルディスが割って入った結果に!?
だ、大丈夫。
きっとこの後が重要なんだと言い聞かせつつ、今日はここまでです。
それでは、また!
《何があったのだ?》
念話を使って問いかけると、マギウスは慌てたように答える。
《ラーミアにつけていた竜の反応が消えたんだっ》
そう言われて、我輩改めて『探知』を使い、恐竜を指定して調べてみると、確かにラーミアの近くどころか、どこにもマギウスの力で操った恐竜の反応がない。そして、即座に恐竜全体というくくりでラーミアの側を調べてみると、一体の恐竜がラーミアの方へと迫っていた。
「不味いのだっ。ラーミアのところに、竜が接近中みたいなのだっ」
「何っ!?」
「なら、急ぐっ」
「はいぃっ」
一応、今でも急いではいたのだが、ラーミアのことを告げるとさらに移動速度が増す。マギウスは息切れを起こしながら、それでも何とか着いてきている状態だった。
「ギャアァァァァアッ」
そう遠くない位置から、恐竜の雄叫びが聞こえ、同時に聞き取りづらいものの、ラーミアらしき声も聞こえる。
「もうすぐなのだっ!」
「俺とディアムが先行するっ。タロはマギウスを守りながら来てくれっ!」
そう言い残すと、バルディスとディアムはとんでもない速度で恐竜の方へと向かっていく。そして、その時、ようやく恐竜の姿だけが木々の合間から目視できるようになる。そいつは、我輩達が今までに倒してきた恐竜とは一線を画する大きさの恐竜だった。
「っ、間に合ってくれ、なのだ!」
まさか、この森でもそこそこに強い恐竜が、こんなに短期間でやられてしまうとは思わなかった。これは、完全に我輩の作戦ミスだ。ラーミアに危害が加わらないことを、今は祈るしかない。
遠くで、水の柱が立ち、恐竜が暴れ回る。マギウスを気にしながら走っている我輩では、万が一にも間に合わない。そして……。
「『火炎竜巻』っ」
小さく聞こえたその言葉の直後、バルディスの攻撃が恐竜へと直撃する光景を、我輩は目撃することとなったのだった。
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ディアムではなく、バルディスが割って入った結果に!?
だ、大丈夫。
きっとこの後が重要なんだと言い聞かせつつ、今日はここまでです。
それでは、また!
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