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第一章 幼少期編
第十三話 危険な妖精
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泉には、危険な妖精が居る。そう言われても、私は引くことができなかった。しかし、あまりにも目の前の妖精達が心配するものだから、鍛冶と錬金術と魔道で様々な装備を作成しておくことにする。
(秘密シリーズの装備一式に、補助装備をいくつか、後は、魔法を込めた魔石も大量だし……これならきっと!)
秘密シリーズの装備は、まるで妖精達の服のような、花を連想させるピンクのふんわりとしたワンピース、ボタンがアクセントのピンクのベレー帽、手の甲に花の模様がついた白い手袋、白く柔らかな生地の靴下と、茶色の革靴だった。多分、今の私は、大きな妖精といった出で立ちだろう。それに、青いハートのネックレスとピンクゴールドの指輪、七色の石が埋め込まれたブレスレットを補助装備として身につけていた。
「しゃぶしゅてーたしゅ、おーぷんっ(サブステータス、オープンっ)」
単純な攻撃力と防御力以外は、基本的に、サブステータスの方に表示される。体力、気力、腕力、敏捷、器用という項目が表示されるのだ。
『サブステータス
体力750、気力800、腕力1020、敏捷1000、器用980
補助装備効果
毒耐性40、麻痺耐性55、呪い耐性80、即死耐性90』
表示されたそれは、上級冒険者と変わらないだけのステータス。『コツ生』では、素材探索のために冒険者を雇う機能があり、それで下級冒険者から上級冒険者を選べた。もちろん、強ければ強いほどコストがかかるため、ある程度装備が充実してきたら、プレイヤーのみで探索に出ることが普通だ。そして、今の私は、一時的とはいえ、その上級冒険者に匹敵するだけの力を手に入れていた。
「いってくりゅにょっ(行ってくるのっ)」
『愛し子ちゃん……』
『危ないよぉ』
『行かない方が良いよぉ』
引き留めようとする妖精達を振り返ることなく、私はズンズン進む。危険だろうがなんだろうが、私は行かなければならない。しばらくは、あの妖精達も私の後ろを着いてきていたようだったが、そのうち、声がしなくなる。どうやら、諦めたらしい。
「よちっ(よしっ)」
ステータスのおかげで、体がとても軽い。先程までは牛歩の歩みだったが、今は一般の成人男性よりも早く歩けている自覚がある。
(こんなことなら、装備ができる状態になり次第、作っておくんだった……)
そんな後悔をしながらも、その場所には、すぐに到着する。
「しぇいっ! (セイっ!)」
『……誰?』
今の私から見れば、とても大きな泉。その中央に浮かんでいた者に声をかければ、警戒したような少年の声が響く。
彼は、妖精。水の妖精と、光の妖精の間に生まれた、二つの属性を操る妖精。青く長い髪に金の瞳を持つ彼は、持ち前の鋭い目付きでこちらを睨むのだった。
(秘密シリーズの装備一式に、補助装備をいくつか、後は、魔法を込めた魔石も大量だし……これならきっと!)
秘密シリーズの装備は、まるで妖精達の服のような、花を連想させるピンクのふんわりとしたワンピース、ボタンがアクセントのピンクのベレー帽、手の甲に花の模様がついた白い手袋、白く柔らかな生地の靴下と、茶色の革靴だった。多分、今の私は、大きな妖精といった出で立ちだろう。それに、青いハートのネックレスとピンクゴールドの指輪、七色の石が埋め込まれたブレスレットを補助装備として身につけていた。
「しゃぶしゅてーたしゅ、おーぷんっ(サブステータス、オープンっ)」
単純な攻撃力と防御力以外は、基本的に、サブステータスの方に表示される。体力、気力、腕力、敏捷、器用という項目が表示されるのだ。
『サブステータス
体力750、気力800、腕力1020、敏捷1000、器用980
補助装備効果
毒耐性40、麻痺耐性55、呪い耐性80、即死耐性90』
表示されたそれは、上級冒険者と変わらないだけのステータス。『コツ生』では、素材探索のために冒険者を雇う機能があり、それで下級冒険者から上級冒険者を選べた。もちろん、強ければ強いほどコストがかかるため、ある程度装備が充実してきたら、プレイヤーのみで探索に出ることが普通だ。そして、今の私は、一時的とはいえ、その上級冒険者に匹敵するだけの力を手に入れていた。
「いってくりゅにょっ(行ってくるのっ)」
『愛し子ちゃん……』
『危ないよぉ』
『行かない方が良いよぉ』
引き留めようとする妖精達を振り返ることなく、私はズンズン進む。危険だろうがなんだろうが、私は行かなければならない。しばらくは、あの妖精達も私の後ろを着いてきていたようだったが、そのうち、声がしなくなる。どうやら、諦めたらしい。
「よちっ(よしっ)」
ステータスのおかげで、体がとても軽い。先程までは牛歩の歩みだったが、今は一般の成人男性よりも早く歩けている自覚がある。
(こんなことなら、装備ができる状態になり次第、作っておくんだった……)
そんな後悔をしながらも、その場所には、すぐに到着する。
「しぇいっ! (セイっ!)」
『……誰?』
今の私から見れば、とても大きな泉。その中央に浮かんでいた者に声をかければ、警戒したような少年の声が響く。
彼は、妖精。水の妖精と、光の妖精の間に生まれた、二つの属性を操る妖精。青く長い髪に金の瞳を持つ彼は、持ち前の鋭い目付きでこちらを睨むのだった。
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