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第一章 三団子、異世界に立つ
第十八話 三団子のステータス
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明らかに何かが起こったのだろうとは思われたものの、三団子がもう少し見苦しくない姿になった頃、そこに言及していくとする。…………。どうやら、溺れかけながらも、三団子は水浴びを終え、そこら辺の大きな葉っぱやツタでどうにか多少はまとも……ではないかもしれないが、何も無いよりはマシな姿になったようだった。
「今の、ステータス画面だったよねぇ!?」
「うん、ステータス画面だった!!」
「それぞれ、何が書かれているのか見てみようよ!」
「キャン!」
座るのにちょうど良さそうな岩を見つけた三団子は、そこにどっかりと腰掛けて……乗り切らなかった脂肪をちょっと持ち上げては岩の上に乗せてひと心地着くと、子狼に見守られながら再び、先程と同じセリフを繰り返す。
「「「ステータス、オープン!!」」」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名実(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 8000/8000
体力 25/30
魔力 9000/15000
食欲 計測不能
スキル
食事召喚……食べ物の名前を告げることで、魔力と引き換えに食事となるものを召喚することができる。また、皿やカトラリーも付属する。
食事能力付与……召喚した食べ物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴食魔神
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名剛(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 9000/9000
体力 25/30
魔力 10000/13000
食欲 計測不能
スキル
ドリンク召喚……飲み物の名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、グラスやティースプーンなども付属する。
ドリンク能力付与……召喚した飲み物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴飲大王
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名健(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 7000/7000
体力 25/30
魔力 3000/18000
食欲 計測不能
スキル
デザート召喚……デザートの名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、皿やフォークなども付属する。
デザート能力付与……召喚したデザートに想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
甘味狂皇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……未だ嘗て、ここまでおかしなステータス画面を持つ者が居ただろうか。いや、居ない(即答)。そして、どうやらあの食事やら飲み物やらデザートやらを召喚していたのは、彼らの個々の能力だったらしい。ついでに言うのであれば、あのお菓子の家は、赤団子一人の能力で召喚されたものなのだろう。
「能力値は皆似てるねぇ」
「うん、でも、スキルがちょっと違う」
「つまり、魔力がある限り食べ放題!?」
それぞれが感想を言うが、赤団子、と思しき者の発言で、青団子、黄団子が目の色を変える。
「「それだ!!」」
いや、『それだ!!』ではない。そして、恐らくはあの巨大狼は、赤団子が召喚したお菓子を食べたことで、子狼になっているのではないかと思われるのだから、その原因の分析が先ではないだろうか。他にも、異常に高い防御力や魔力への言及や、食欲が計測不能になっているところ、称号がおかしいことにも注目すべきではないだろうか。
しかし、三団子にはその気は全く無いようだ。それどころか、今にも新たな食べ物を召喚しようとしているようにも見受けられる。
「「「えへ、えへへへへぇ」」」
「キュゥン」
三団子の不気味な笑いに、子狼もドン引きだ。
ただし、このままでは本当に醜い光景が再び繰り広げられるのみで終わってしまう。それを子狼も感じたのか、子狼は三団子から少し離れて、また『キャンッ』と鳴いた。
「今の、ステータス画面だったよねぇ!?」
「うん、ステータス画面だった!!」
「それぞれ、何が書かれているのか見てみようよ!」
「キャン!」
座るのにちょうど良さそうな岩を見つけた三団子は、そこにどっかりと腰掛けて……乗り切らなかった脂肪をちょっと持ち上げては岩の上に乗せてひと心地着くと、子狼に見守られながら再び、先程と同じセリフを繰り返す。
「「「ステータス、オープン!!」」」
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椎名実(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 8000/8000
体力 25/30
魔力 9000/15000
食欲 計測不能
スキル
食事召喚……食べ物の名前を告げることで、魔力と引き換えに食事となるものを召喚することができる。また、皿やカトラリーも付属する。
食事能力付与……召喚した食べ物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴食魔神
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椎名剛(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 9000/9000
体力 25/30
魔力 10000/13000
食欲 計測不能
スキル
ドリンク召喚……飲み物の名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、グラスやティースプーンなども付属する。
ドリンク能力付与……召喚した飲み物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴飲大王
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椎名健(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 7000/7000
体力 25/30
魔力 3000/18000
食欲 計測不能
スキル
デザート召喚……デザートの名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、皿やフォークなども付属する。
デザート能力付与……召喚したデザートに想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
甘味狂皇
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……未だ嘗て、ここまでおかしなステータス画面を持つ者が居ただろうか。いや、居ない(即答)。そして、どうやらあの食事やら飲み物やらデザートやらを召喚していたのは、彼らの個々の能力だったらしい。ついでに言うのであれば、あのお菓子の家は、赤団子一人の能力で召喚されたものなのだろう。
「能力値は皆似てるねぇ」
「うん、でも、スキルがちょっと違う」
「つまり、魔力がある限り食べ放題!?」
それぞれが感想を言うが、赤団子、と思しき者の発言で、青団子、黄団子が目の色を変える。
「「それだ!!」」
いや、『それだ!!』ではない。そして、恐らくはあの巨大狼は、赤団子が召喚したお菓子を食べたことで、子狼になっているのではないかと思われるのだから、その原因の分析が先ではないだろうか。他にも、異常に高い防御力や魔力への言及や、食欲が計測不能になっているところ、称号がおかしいことにも注目すべきではないだろうか。
しかし、三団子にはその気は全く無いようだ。それどころか、今にも新たな食べ物を召喚しようとしているようにも見受けられる。
「「「えへ、えへへへへぇ」」」
「キュゥン」
三団子の不気味な笑いに、子狼もドン引きだ。
ただし、このままでは本当に醜い光景が再び繰り広げられるのみで終わってしまう。それを子狼も感じたのか、子狼は三団子から少し離れて、また『キャンッ』と鳴いた。
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