19 / 96
第一章 三団子、異世界に立つ
第十八話 三団子のステータス
しおりを挟む
明らかに何かが起こったのだろうとは思われたものの、三団子がもう少し見苦しくない姿になった頃、そこに言及していくとする。…………。どうやら、溺れかけながらも、三団子は水浴びを終え、そこら辺の大きな葉っぱやツタでどうにか多少はまとも……ではないかもしれないが、何も無いよりはマシな姿になったようだった。
「今の、ステータス画面だったよねぇ!?」
「うん、ステータス画面だった!!」
「それぞれ、何が書かれているのか見てみようよ!」
「キャン!」
座るのにちょうど良さそうな岩を見つけた三団子は、そこにどっかりと腰掛けて……乗り切らなかった脂肪をちょっと持ち上げては岩の上に乗せてひと心地着くと、子狼に見守られながら再び、先程と同じセリフを繰り返す。
「「「ステータス、オープン!!」」」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名実(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 8000/8000
体力 25/30
魔力 9000/15000
食欲 計測不能
スキル
食事召喚……食べ物の名前を告げることで、魔力と引き換えに食事となるものを召喚することができる。また、皿やカトラリーも付属する。
食事能力付与……召喚した食べ物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴食魔神
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名剛(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 9000/9000
体力 25/30
魔力 10000/13000
食欲 計測不能
スキル
ドリンク召喚……飲み物の名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、グラスやティースプーンなども付属する。
ドリンク能力付与……召喚した飲み物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴飲大王
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名健(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 7000/7000
体力 25/30
魔力 3000/18000
食欲 計測不能
スキル
デザート召喚……デザートの名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、皿やフォークなども付属する。
デザート能力付与……召喚したデザートに想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
甘味狂皇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……未だ嘗て、ここまでおかしなステータス画面を持つ者が居ただろうか。いや、居ない(即答)。そして、どうやらあの食事やら飲み物やらデザートやらを召喚していたのは、彼らの個々の能力だったらしい。ついでに言うのであれば、あのお菓子の家は、赤団子一人の能力で召喚されたものなのだろう。
「能力値は皆似てるねぇ」
「うん、でも、スキルがちょっと違う」
「つまり、魔力がある限り食べ放題!?」
それぞれが感想を言うが、赤団子、と思しき者の発言で、青団子、黄団子が目の色を変える。
「「それだ!!」」
いや、『それだ!!』ではない。そして、恐らくはあの巨大狼は、赤団子が召喚したお菓子を食べたことで、子狼になっているのではないかと思われるのだから、その原因の分析が先ではないだろうか。他にも、異常に高い防御力や魔力への言及や、食欲が計測不能になっているところ、称号がおかしいことにも注目すべきではないだろうか。
しかし、三団子にはその気は全く無いようだ。それどころか、今にも新たな食べ物を召喚しようとしているようにも見受けられる。
「「「えへ、えへへへへぇ」」」
「キュゥン」
三団子の不気味な笑いに、子狼もドン引きだ。
ただし、このままでは本当に醜い光景が再び繰り広げられるのみで終わってしまう。それを子狼も感じたのか、子狼は三団子から少し離れて、また『キャンッ』と鳴いた。
「今の、ステータス画面だったよねぇ!?」
「うん、ステータス画面だった!!」
「それぞれ、何が書かれているのか見てみようよ!」
「キャン!」
座るのにちょうど良さそうな岩を見つけた三団子は、そこにどっかりと腰掛けて……乗り切らなかった脂肪をちょっと持ち上げては岩の上に乗せてひと心地着くと、子狼に見守られながら再び、先程と同じセリフを繰り返す。
「「「ステータス、オープン!!」」」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名実(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 8000/8000
体力 25/30
魔力 9000/15000
食欲 計測不能
スキル
食事召喚……食べ物の名前を告げることで、魔力と引き換えに食事となるものを召喚することができる。また、皿やカトラリーも付属する。
食事能力付与……召喚した食べ物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴食魔神
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名剛(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 9000/9000
体力 25/30
魔力 10000/13000
食欲 計測不能
スキル
ドリンク召喚……飲み物の名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、グラスやティースプーンなども付属する。
ドリンク能力付与……召喚した飲み物に想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
暴飲大王
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
椎名健(レベル1)
攻撃力 3/3
防御力 7000/7000
体力 25/30
魔力 3000/18000
食欲 計測不能
スキル
デザート召喚……デザートの名前を告げることで、魔力と引き換えに飲み物を召喚することができる。また、皿やフォークなども付属する。
デザート能力付与……召喚したデザートに想像次第で様々な効果を付与することが可能。
ブラックホール……ありとあらゆる飲食物をいくらでも溜め込める腹を持つ。溜め込んだ分、それ以降食事を摂ることができずとも、溜め込んだものを自動消費することで生存が可能
称号
甘味狂皇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……未だ嘗て、ここまでおかしなステータス画面を持つ者が居ただろうか。いや、居ない(即答)。そして、どうやらあの食事やら飲み物やらデザートやらを召喚していたのは、彼らの個々の能力だったらしい。ついでに言うのであれば、あのお菓子の家は、赤団子一人の能力で召喚されたものなのだろう。
「能力値は皆似てるねぇ」
「うん、でも、スキルがちょっと違う」
「つまり、魔力がある限り食べ放題!?」
それぞれが感想を言うが、赤団子、と思しき者の発言で、青団子、黄団子が目の色を変える。
「「それだ!!」」
いや、『それだ!!』ではない。そして、恐らくはあの巨大狼は、赤団子が召喚したお菓子を食べたことで、子狼になっているのではないかと思われるのだから、その原因の分析が先ではないだろうか。他にも、異常に高い防御力や魔力への言及や、食欲が計測不能になっているところ、称号がおかしいことにも注目すべきではないだろうか。
しかし、三団子にはその気は全く無いようだ。それどころか、今にも新たな食べ物を召喚しようとしているようにも見受けられる。
「「「えへ、えへへへへぇ」」」
「キュゥン」
三団子の不気味な笑いに、子狼もドン引きだ。
ただし、このままでは本当に醜い光景が再び繰り広げられるのみで終わってしまう。それを子狼も感じたのか、子狼は三団子から少し離れて、また『キャンッ』と鳴いた。
10
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる