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第五章 襲来
第九十五話 爽やかな朝
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悪魔が現れたせいで、ミミールとの女子会は中止となった。私は、それが残念なような、安心なような複雑な気持ちになりながら、後から状況を伺いにやってきた使用人には、どうにか悪魔のことははぐらかした。
(悪魔の存在を公にするわけにはいきませんしね)
それも、その悪魔が私かアルムと契約したがっていて、それにアルムが応えたなどという情報は、何がなんでも隠さなければならない。
(明日、何がどうなったのか、アルムに聞きましょう)
歩けるまでには回復したものの、あの魔力を目の前で受けた影響で、少しばかり疲労もある。今日は、ゆっくり休んで疲れを取るべきだろう。
(……そういえば、アルムはどこの、部屋を……)
アルムはどこで寝るのだろうかと思いながら、私は、ゆっくりと眠るのだった。
「おはよう。シェイラ」
「オ、オハヨウゴザイマス……」
翌朝、目の前にキラキラとした笑顔のアルムのドアップを、起き抜けに拝むこととなり、かろうじて悲鳴を飲み込んで挨拶を返す。
「ア、アルム、なぜ、ここに?」
「ん? ここは、ボク達の部屋として与えられていたから、ボクが居るのは当然だと思うけど?」
「そ、そうですか……」
ミミールが気をきかせたのだということは、理解した。しかし、それを受け入れられるかどうかは別だ。私は現在、叫び出したいのを必死に我慢して、その美しい顏から目を逸らす。
「朝からシェイラの顔を見られるなんて、幸せだ」
「っ」
「シェイラ、もっとよく、顔を見せて?」
「ぁ、あぅ……」
昨日、アルムがどこで休むのか確認しなかったことが悔やまれる。寝起きの顔なんて、好きな人に見られたいわけがない。それなのに、アルムはやたらと甘い声で懇願してきて……。
「はーい、ストップ。とりあえず、陛下は僕の課題をクリアすることから始めなきゃだろ?」
「チッ、邪魔するな。悪魔」
「嫌ですー。何が悲しくて、朝っぱらから陛下のイチャイチャシーンを拝まなきゃならないんだ」
(ふぇ? えっ? あ、悪魔? え? ……み、見られたっ!?!?)
混乱した頭で、答えを出した私は、とうとう限界を迎える。
「で、出ていってーっ!!!」
私は、顔を赤くしながら、叫び声を上げるのだった。
(悪魔の存在を公にするわけにはいきませんしね)
それも、その悪魔が私かアルムと契約したがっていて、それにアルムが応えたなどという情報は、何がなんでも隠さなければならない。
(明日、何がどうなったのか、アルムに聞きましょう)
歩けるまでには回復したものの、あの魔力を目の前で受けた影響で、少しばかり疲労もある。今日は、ゆっくり休んで疲れを取るべきだろう。
(……そういえば、アルムはどこの、部屋を……)
アルムはどこで寝るのだろうかと思いながら、私は、ゆっくりと眠るのだった。
「おはよう。シェイラ」
「オ、オハヨウゴザイマス……」
翌朝、目の前にキラキラとした笑顔のアルムのドアップを、起き抜けに拝むこととなり、かろうじて悲鳴を飲み込んで挨拶を返す。
「ア、アルム、なぜ、ここに?」
「ん? ここは、ボク達の部屋として与えられていたから、ボクが居るのは当然だと思うけど?」
「そ、そうですか……」
ミミールが気をきかせたのだということは、理解した。しかし、それを受け入れられるかどうかは別だ。私は現在、叫び出したいのを必死に我慢して、その美しい顏から目を逸らす。
「朝からシェイラの顔を見られるなんて、幸せだ」
「っ」
「シェイラ、もっとよく、顔を見せて?」
「ぁ、あぅ……」
昨日、アルムがどこで休むのか確認しなかったことが悔やまれる。寝起きの顔なんて、好きな人に見られたいわけがない。それなのに、アルムはやたらと甘い声で懇願してきて……。
「はーい、ストップ。とりあえず、陛下は僕の課題をクリアすることから始めなきゃだろ?」
「チッ、邪魔するな。悪魔」
「嫌ですー。何が悲しくて、朝っぱらから陛下のイチャイチャシーンを拝まなきゃならないんだ」
(ふぇ? えっ? あ、悪魔? え? ……み、見られたっ!?!?)
混乱した頭で、答えを出した私は、とうとう限界を迎える。
「で、出ていってーっ!!!」
私は、顔を赤くしながら、叫び声を上げるのだった。
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