143 / 173
第七章 舞踏会
第百三十八話 覚悟
しおりを挟む
(あ、危なかった……)
つい先程まで間近にあったジークさんの顔。あのまま、扉を誰かがノックしてくれなければ、きっと私は……。
そこまで考えたところで、私は無性にどこかの穴に避難したくなる。もう、顔が熱すぎて、二人と目を合わせることすらできない。
「誰だ?」
不機嫌そうに告げるジークさんの声を聞き流しながら、とりあえず状況整理から始めることにする。
(えっと、ジークさんもハミルさんも、私を励ましてくれてて、異世界人ってことがバレたら、異質な存在として気味悪がられるかと思ってたけど、それもなくて、むしろ、すぐに信じてくれたことも驚きだったというか……うわぁぁぁあっ)
整理と思いながらも、その先にあったことをまざまざと思い出してしまった私は、後ろにあったウサギのぬいぐるみを手に取ると、そのお腹に顔を埋める。
「ユーカ!?」
ハミルさんがアワアワしている雰囲気だったけれど、そんなこと関係ない。今は、冷却期間が必要だった。
「やぁやぁ、皆のナリクだよっ! って、ジーク!? 怖い怖いっ! 何で殺気をみなぎらせてるんだい!?」
「うるさい、黙れ、少し沈んでろ」
「ひぃっ! もももも、もしかして、お邪魔だったとかかい!? そ、それなら出直す「もう遅いっ」」
扉を叩いていたのは、どうやらナリクさんだったらしく……ジークさんは、絶賛八つ当たり中らしい。何やら破壊音がそこかしこで響き、ナリクさんが逃げていく様子が良く分かる。
「まぁ、僕もジークの立場なら同じことをしそうだけど……今回は、リクに感謝かな?」
だから、二人に集中していた私は、ハミルさんのその言葉を聞き逃すことになった。
「ユーカ、もう大丈夫だよ? 顔を上げてごらん?」
(無理ですっ!)
余計にウサギを抱き締める私に、何やらハミルさんが接近してくる気配を感じて慌てる。
「顔上げないと、キス、しちゃうよ?」
「ひゃいっ!」
耳元で囁かれたその言葉に、私は思い切って顔を上げる。すると、そこには蕩けるような笑みを浮かべたハミルさんが居て、もう居たたまれない。
「ふふっ、可愛いなぁ。ユーカは」
「ぁ……うぅ……」
せめてもの抵抗として、ハミルさんから視線を外すものの、そうしたら髪を一房取られて、口付けが落とされる。
(お願いっ、誰か、誰かっ、この甘い空気を何とかしてっ!)
甘過ぎる空気に、私は必死に願う。すると、どうやら願いは通じたようだった。
「ユーカちゃん、起きてる?」
「はいっ! 起きてますっ!」
ノックとともに、リド姉さんの声が聞こえてきて、天の助けとばかりに勢い良く返事をする。……その際、隣から舌打ちが聞こえたような気がするのは、気のせいということにしておきたい。
「お見舞いに来たわよーって、機嫌悪そうね、ハミル」
「そうだね。さっきまでは上機嫌だったんだけどね」
「あぁ、はいはい。邪魔者はすぐに退散するわよ」
「うん、そうして「ダメっ! リド姉さんはここに居て!」……ユーカ」
ハミルさんがしょんぼりとして私を見てきているけれど、ここは譲れない。
「ハミル、あんた、ユーカちゃんに何したの?」
「な、何もしてないよっ」
甘い空気を大量生産してましたとは言えない私は、ただただブンブンと首を横に振るだけに留める。
「ユーカぁ」
「まぁ、ユーカちゃんがそう望むなら、ワタシはここに居るわよ」
「ありがとうっ! リド姉さんっ!」
ニコリと笑ったリド姉さんは、そのまま手に持っていたバスケットをサイドテーブルに置いて、中身を取り出していく。どうやら、お見舞い用の果物らしかった。
「とりあえず、このくらいしか狩ってこれなかったけれど、ユーカちゃんなら十分過ぎるくらいの量じゃないかしら?」
「こんなにたくさん、ありがとうございます」
別に、私は病気になったわけではないのだけれど、リド姉さんからの厚意は素直に受け取ろうと思う。それに、果物はとっても美味しそうだった。
「ユーカはどれが食べたい? 剥いてくるよ?」
「えっ? えっと、じゃあ、これを」
「うん、じゃあ待っててね」
そう言って、ハミルさんは席を外す。何だか呆気ないように思えて、少し呆然としていると、リド姉さんから声がかかる。
「ハミルは、挽回したいだけだから大丈夫よ。ところで、ユーカちゃん、少し聞きたいのだけれど、良いかしら?」
「うん、大丈夫だよ」
何を挽回したいのか知らないけれど、どうやら私に害はないらしいと判断して、リド姉さんの言葉に耳を傾ける。
「ユーカちゃんは、あの公爵令嬢と前に知り合ったことはある?」
「公爵令嬢……?」
それは、もしかしてやたらと私に突っかかってきたあの女性だろうかと思っていると、どうやらそれは当たりだったらしい。
「ユーカちゃんを罵倒した女のことよ」
苛立った様子で告げるリド姉さんは、多分、私のために怒ってくれている。
「えっと、あの時会ったのが初めてだよ」
「そう。なら、やっぱりあの女の言葉に正当性はないわね」
「あの、いったい何が……?」
こんなことを聞いてくるということは、リド姉さんは何かを知っているのだろう。そう思って尋ねると、リド姉さんは少し悩んだ後に口を開く。
「実はね、あの女は、自分の方が嵌められたのだと言ってたのよ。自分は正しいことを言っていて、それが目障りでユーカちゃんが自分に刺客を放ったのだと、ね」
「なっ……」
正しいことを言ったという部分は、別に否定するつもりはないけれど、刺客を放ったというのは聞き逃せなかった。
「まぁ、そろそろその刺客達も目覚めることでしょうし、すぐにあの女が関係してることくらい明らかになるわ。ユーカちゃんは心配せずに居ると良いのよ」
人から悪意を向けられるのは慣れている。けれど、それでもそれを直接知ってしまうと、震えが来てしまう。そんな様子の私に、リド姉さんは少し躊躇って、ゆっくりと口を開く。
「ごめんなさいね。ユーカちゃん。多分、あいつらの側に居る限り、こんなことはまた起こるわ。だから、あいつらの側に居たいなら、早めに覚悟を決めておきなさい。もちろん、あいつらはユーカちゃんのことを守ってくれるだろうけれど、それで全く悪意を受けないわけじゃないわ」
(側に居たいなら……)
リド姉さんがこう言うのは、きっと、私を守るためだろう。ここで尻込みするのであれば、リド姉さんは私を囲う方向でジークさん達に報告するはずだ。それはそれで、二人に守られて、痛みのない、幸せな人生だろう。
(でも、私は、側に居たい。寄り添いたい)
ただ守られるだけは、嫌だ。私も、ジークさんやハミルさんを守りたい。
いつの間にか震えは止んでいた。
「リド姉さん、私は、二人を守りたいんです」
「っ……そう。なら、問題ないわね」
ニッコリと笑ったリド姉さんは、心底安心したように見えた。
「ユーカ、邪魔者は排除してきた」
「ユーカ、剥いてきたよっ」
そこに、何も知らないジークさんとハミルさんがやってくる。
「……リド、お前も邪魔するのか?」
「いいえっ! もうワタシは帰るわっ!」
慌ただしく帰っていくリド姉さんを見ながら、私は改めて、ジークさんとハミルさんが好きなんだと自覚するのだった。
つい先程まで間近にあったジークさんの顔。あのまま、扉を誰かがノックしてくれなければ、きっと私は……。
そこまで考えたところで、私は無性にどこかの穴に避難したくなる。もう、顔が熱すぎて、二人と目を合わせることすらできない。
「誰だ?」
不機嫌そうに告げるジークさんの声を聞き流しながら、とりあえず状況整理から始めることにする。
(えっと、ジークさんもハミルさんも、私を励ましてくれてて、異世界人ってことがバレたら、異質な存在として気味悪がられるかと思ってたけど、それもなくて、むしろ、すぐに信じてくれたことも驚きだったというか……うわぁぁぁあっ)
整理と思いながらも、その先にあったことをまざまざと思い出してしまった私は、後ろにあったウサギのぬいぐるみを手に取ると、そのお腹に顔を埋める。
「ユーカ!?」
ハミルさんがアワアワしている雰囲気だったけれど、そんなこと関係ない。今は、冷却期間が必要だった。
「やぁやぁ、皆のナリクだよっ! って、ジーク!? 怖い怖いっ! 何で殺気をみなぎらせてるんだい!?」
「うるさい、黙れ、少し沈んでろ」
「ひぃっ! もももも、もしかして、お邪魔だったとかかい!? そ、それなら出直す「もう遅いっ」」
扉を叩いていたのは、どうやらナリクさんだったらしく……ジークさんは、絶賛八つ当たり中らしい。何やら破壊音がそこかしこで響き、ナリクさんが逃げていく様子が良く分かる。
「まぁ、僕もジークの立場なら同じことをしそうだけど……今回は、リクに感謝かな?」
だから、二人に集中していた私は、ハミルさんのその言葉を聞き逃すことになった。
「ユーカ、もう大丈夫だよ? 顔を上げてごらん?」
(無理ですっ!)
余計にウサギを抱き締める私に、何やらハミルさんが接近してくる気配を感じて慌てる。
「顔上げないと、キス、しちゃうよ?」
「ひゃいっ!」
耳元で囁かれたその言葉に、私は思い切って顔を上げる。すると、そこには蕩けるような笑みを浮かべたハミルさんが居て、もう居たたまれない。
「ふふっ、可愛いなぁ。ユーカは」
「ぁ……うぅ……」
せめてもの抵抗として、ハミルさんから視線を外すものの、そうしたら髪を一房取られて、口付けが落とされる。
(お願いっ、誰か、誰かっ、この甘い空気を何とかしてっ!)
甘過ぎる空気に、私は必死に願う。すると、どうやら願いは通じたようだった。
「ユーカちゃん、起きてる?」
「はいっ! 起きてますっ!」
ノックとともに、リド姉さんの声が聞こえてきて、天の助けとばかりに勢い良く返事をする。……その際、隣から舌打ちが聞こえたような気がするのは、気のせいということにしておきたい。
「お見舞いに来たわよーって、機嫌悪そうね、ハミル」
「そうだね。さっきまでは上機嫌だったんだけどね」
「あぁ、はいはい。邪魔者はすぐに退散するわよ」
「うん、そうして「ダメっ! リド姉さんはここに居て!」……ユーカ」
ハミルさんがしょんぼりとして私を見てきているけれど、ここは譲れない。
「ハミル、あんた、ユーカちゃんに何したの?」
「な、何もしてないよっ」
甘い空気を大量生産してましたとは言えない私は、ただただブンブンと首を横に振るだけに留める。
「ユーカぁ」
「まぁ、ユーカちゃんがそう望むなら、ワタシはここに居るわよ」
「ありがとうっ! リド姉さんっ!」
ニコリと笑ったリド姉さんは、そのまま手に持っていたバスケットをサイドテーブルに置いて、中身を取り出していく。どうやら、お見舞い用の果物らしかった。
「とりあえず、このくらいしか狩ってこれなかったけれど、ユーカちゃんなら十分過ぎるくらいの量じゃないかしら?」
「こんなにたくさん、ありがとうございます」
別に、私は病気になったわけではないのだけれど、リド姉さんからの厚意は素直に受け取ろうと思う。それに、果物はとっても美味しそうだった。
「ユーカはどれが食べたい? 剥いてくるよ?」
「えっ? えっと、じゃあ、これを」
「うん、じゃあ待っててね」
そう言って、ハミルさんは席を外す。何だか呆気ないように思えて、少し呆然としていると、リド姉さんから声がかかる。
「ハミルは、挽回したいだけだから大丈夫よ。ところで、ユーカちゃん、少し聞きたいのだけれど、良いかしら?」
「うん、大丈夫だよ」
何を挽回したいのか知らないけれど、どうやら私に害はないらしいと判断して、リド姉さんの言葉に耳を傾ける。
「ユーカちゃんは、あの公爵令嬢と前に知り合ったことはある?」
「公爵令嬢……?」
それは、もしかしてやたらと私に突っかかってきたあの女性だろうかと思っていると、どうやらそれは当たりだったらしい。
「ユーカちゃんを罵倒した女のことよ」
苛立った様子で告げるリド姉さんは、多分、私のために怒ってくれている。
「えっと、あの時会ったのが初めてだよ」
「そう。なら、やっぱりあの女の言葉に正当性はないわね」
「あの、いったい何が……?」
こんなことを聞いてくるということは、リド姉さんは何かを知っているのだろう。そう思って尋ねると、リド姉さんは少し悩んだ後に口を開く。
「実はね、あの女は、自分の方が嵌められたのだと言ってたのよ。自分は正しいことを言っていて、それが目障りでユーカちゃんが自分に刺客を放ったのだと、ね」
「なっ……」
正しいことを言ったという部分は、別に否定するつもりはないけれど、刺客を放ったというのは聞き逃せなかった。
「まぁ、そろそろその刺客達も目覚めることでしょうし、すぐにあの女が関係してることくらい明らかになるわ。ユーカちゃんは心配せずに居ると良いのよ」
人から悪意を向けられるのは慣れている。けれど、それでもそれを直接知ってしまうと、震えが来てしまう。そんな様子の私に、リド姉さんは少し躊躇って、ゆっくりと口を開く。
「ごめんなさいね。ユーカちゃん。多分、あいつらの側に居る限り、こんなことはまた起こるわ。だから、あいつらの側に居たいなら、早めに覚悟を決めておきなさい。もちろん、あいつらはユーカちゃんのことを守ってくれるだろうけれど、それで全く悪意を受けないわけじゃないわ」
(側に居たいなら……)
リド姉さんがこう言うのは、きっと、私を守るためだろう。ここで尻込みするのであれば、リド姉さんは私を囲う方向でジークさん達に報告するはずだ。それはそれで、二人に守られて、痛みのない、幸せな人生だろう。
(でも、私は、側に居たい。寄り添いたい)
ただ守られるだけは、嫌だ。私も、ジークさんやハミルさんを守りたい。
いつの間にか震えは止んでいた。
「リド姉さん、私は、二人を守りたいんです」
「っ……そう。なら、問題ないわね」
ニッコリと笑ったリド姉さんは、心底安心したように見えた。
「ユーカ、邪魔者は排除してきた」
「ユーカ、剥いてきたよっ」
そこに、何も知らないジークさんとハミルさんがやってくる。
「……リド、お前も邪魔するのか?」
「いいえっ! もうワタシは帰るわっ!」
慌ただしく帰っていくリド姉さんを見ながら、私は改めて、ジークさんとハミルさんが好きなんだと自覚するのだった。
77
お気に入り登録や感想を、ありがとうございます。これを励みに楽しく更新していきますね。
お気に入りに追加
8,219
あなたにおすすめの小説

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。


転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!

おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23

私、確かおばさんだったはずなんですが
花野はる
恋愛
不憫系男子をこよなく愛するヒロインの恋愛ストーリーです。
私は確か、日本人のおばさんだったはずなんですが、気がついたら西洋風異世界の貴族令嬢になっていました。
せっかく美しく若返ったのだから、人生勝ち組で楽しんでしまいましょう。
そう思っていたのですが、自分らしき令嬢の日記を見ると、クラスメイトの男の子をいじめていた事が分かって……。
正義感強いおばさんなめんな!
その男の子に謝って、きっとお友達になってみせましょう!
画像はフリー素材のとくだ屋さんからお借りしました。

転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる