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第五章 戻った日常?
第九十三話 美女の正体(前半ララ、後半夕夏視点)
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ユーカお嬢様がご主人様から逃げてすぐ、私はご主人様を止めた。理由はただ一つ。
「ご主人様、顔が怖いです。ユーカお嬢様を怯えさせるおつもりですか?」
そんな顔では、余計にユーカお嬢様を怖がらせるという咄嗟の判断で止めていた。どちらにせよ、ユーカお嬢様の足でリリやライナードから逃げられるはずがない。今、私がすべきは、ご主人様を落ち着かせることだと思って、どうにかご主人様に思い留まってもらう。
「ユーカは、なぜ泣いていた?」
この顔で会うのは不味いとご主人様も判断したのか、とりあえずはその場で、威圧感を込めて私に問いただす。しかし……。
「分かりません。ご主人様のユーカお嬢様に対するのろけ話は聞こえていましたし、お相手の方が死んだ魚のような目をしていらしたことまでは確認しておりましたが、ユーカお嬢様自身はそれまで至って普通でした」
そう、分からないのは、ユーカお嬢様の行動だ。逃げる要素がどこにあったのか、泣く要素がどこにあったのか、全く分からない。
「とりあえず、ご主人様のことをじっと見ていたのは確かなので、何か勘違いがあったのかもしれないとしか……」
「分かった。すぐに謝ってくるっ」
そう言って急いでユーカお嬢様の元へ向かったご主人様は……一時間後、意気消沈して執務室へ戻ってきた。
「ユーカちゃん、どうだったの?」
一時間の間に、リドル様とレティシア様を呼んでおいた私とリリは、その表情から、良い報告ではないと分かっていながらも、期待せずにはいられない。
「何も、分からなかった。ユーカは俺が悪いわけではないと言うが、明らかに俺が原因だと思われる。頼む、知恵を貸してくれっ」
そう乞われて、私達は、ユーカお嬢様の気持ちを伝えないという方針を守りつつ協力することを互いに目配せで確認し合う。
「状況をお聞かせくださらない?」
レティシア様の一言で始まった状況説明。とはいっても、ユーカお嬢様がご主人様に会いたいと言ったにも関わらず、なぜか逃げ出したところまでしか説明できない。
「うーん、ユーカちゃんは、ジークののろけ話に嫌気が差したとか?」
「リド、それでしたら、ユーカちゃんは逃げることなどなかったでしょう?」
「はいはーいっ、断片的な言葉だけを聞き取って、何か勘違いをさせたとかっ!」
「リリ、勘違いを起こすような言葉は、ご主人様の会話内容から読み取れません」
「うぅっ」
リドル様とレティシア様、そして、リリと私で意見を出し合うものの、これというものが見当たらない。
時間ばかりが過ぎる中、静かに全員が考え込む。沈黙の時間は、嫌に長く感じられた。そして……。
「……待ってください。もしかして、ユーカちゃんは、全く聞き取れていなかったのではないでしょうか?」
そんな中、レティシア様からもたらされたその意見は、獣人の私達にとって衝撃的だった。
「人間の聴力と獣人の聴力は違います。獣人の十分の一が人間の聴力だと言われていますし、もしかしたら、全く聞き取れない距離だったのかもしれません」
「十分の一……」
「それって、かなり危険なんじゃあないんですかっ!?」
ショックを受けたのは、獣人である私とリリの二人。まさか、そこまで聞こえていないとは思ってもみなかったのだ。そして、それが意味するところは……。
「では、ユーカお嬢様は勘違いしたまま……?」
「そうですね。そして、恐らくは、ジークフリートさんの表情がネックだったのだと思います」
「俺の?」
ユーカお嬢様は、未だにあの美女がご主人様と親密な仲だと勘違いしている上に、もしかしたら、ユーカお嬢様のことを思って浮かべた表情が、あの美女に向けたものだと思われたのかもしれないと思い至り、さぁっと血の気が引く。
「つまり、ジークフリートさんがユーカちゃんに謝ったのは逆効果ということです」
「なんだと!?」
「なんですって!?」
話についていけてないながらも反応するご主人様とリドル様。そして、話の流れであの美女の正体を説明してもらった直後、レティシア様は良い作戦があると、不敵な笑みを浮かべて説明しだすのだった。
ジークさんが去ってしばらくした頃、また扉がノックされる。
「はい、どうぞ」
涙も少し治まって、ハキハキとした返事ができるくらいまでには回復した私は、メアリー達の誰かだと当たりをつけて入室許可を出す。すると……。
ガチャリと扉を開けて入ってきたのは、あの美女だった。
(えっ!?)
一瞬にして真っ白になる頭。けれど、その直後、もっとわけの分からないできごとが起こる。
「申し訳ありませんでしたっ!!」
私の姿を認めた直後、いわゆるジャンピング土下座というものをした美女の姿に、私は頭の中で大混乱を起こす。
「我が国の者が、ヴァイラン魔国、ならびに、リアン魔国魔王の両翼様を害したこと、深く、深くお詫びいたしますっ!」
想定していたものより、遥かに幼い声で謝罪する美女。わけも分からず、一分以上呆然としていた私は、未だに美女に頭を下げさせたままだということに気づいて、慌てて頭を上げるように告げる。
「あ、頭を上げてくださいっ。えぇっと……」
「はっ、これは、申し遅れました。妾は新たにヘルジオン魔国魔王に就任いたしました、ルーシャ・ヘルジオンと申します。本日は、再三に渡り、謝罪したいと申しておりましたことを、叶えてくださり、恐悦至極ですっ。本当に、申し訳ありませんでしたっ」
美女の言葉に、ようやく、私はつい最近誘拐されたという事実を思い出す。正直、今はそれどころではなかったため、それ以上、頭は働かなかったけれど、もしかしたら、それが功を奏したかもしれない。
「ええっと、ルーシャさんは、何歳なんですか?」
自分でも、何を聞いてるのだと言いたくなる、混乱に満ちた問いかけ。けれど、ルーシャは律儀にそれに答える。
「はっ、先月、十二となりましたっ」
「……十二歳!?」
まさかの自分よりもよっぽどか年下という宣言に、私は硬直する。
(ジークさん、ロリコン!? い、いや、そもそも、ルーシャさんはもしかして謝罪のためだけにここに来てただけ、なのかな……?)
仕事の関係らしいということは分かっても、今度はジークさんが謝りに来た理由が分からない。もしかしたら、本当にロリコンかもしれないという疑いが、私の中で強まる。
「ヴァイラン魔国魔王様と、リアン魔国魔王様には、国を治める上での教育を施してもらっている現状、今は、まだ、まともなお詫びの品もご用意できませんが、何年かかっても必ず、両翼様への罪滅ぼしを行いたいと思っております」
「え、えぇっと……」
「どうか、どうかっ、今しばらくお待ちいただきたいっ!」
ガンッと頭を打ち付けて再び土下座体勢に入ったルーシャさんに、私は大慌てで『分かりましたからっ』と告げる。
そうして、顔を上げたルーシャさんは、そのミステリアスな顔に大きな安堵の表情を浮かべるのだった。
「ご主人様、顔が怖いです。ユーカお嬢様を怯えさせるおつもりですか?」
そんな顔では、余計にユーカお嬢様を怖がらせるという咄嗟の判断で止めていた。どちらにせよ、ユーカお嬢様の足でリリやライナードから逃げられるはずがない。今、私がすべきは、ご主人様を落ち着かせることだと思って、どうにかご主人様に思い留まってもらう。
「ユーカは、なぜ泣いていた?」
この顔で会うのは不味いとご主人様も判断したのか、とりあえずはその場で、威圧感を込めて私に問いただす。しかし……。
「分かりません。ご主人様のユーカお嬢様に対するのろけ話は聞こえていましたし、お相手の方が死んだ魚のような目をしていらしたことまでは確認しておりましたが、ユーカお嬢様自身はそれまで至って普通でした」
そう、分からないのは、ユーカお嬢様の行動だ。逃げる要素がどこにあったのか、泣く要素がどこにあったのか、全く分からない。
「とりあえず、ご主人様のことをじっと見ていたのは確かなので、何か勘違いがあったのかもしれないとしか……」
「分かった。すぐに謝ってくるっ」
そう言って急いでユーカお嬢様の元へ向かったご主人様は……一時間後、意気消沈して執務室へ戻ってきた。
「ユーカちゃん、どうだったの?」
一時間の間に、リドル様とレティシア様を呼んでおいた私とリリは、その表情から、良い報告ではないと分かっていながらも、期待せずにはいられない。
「何も、分からなかった。ユーカは俺が悪いわけではないと言うが、明らかに俺が原因だと思われる。頼む、知恵を貸してくれっ」
そう乞われて、私達は、ユーカお嬢様の気持ちを伝えないという方針を守りつつ協力することを互いに目配せで確認し合う。
「状況をお聞かせくださらない?」
レティシア様の一言で始まった状況説明。とはいっても、ユーカお嬢様がご主人様に会いたいと言ったにも関わらず、なぜか逃げ出したところまでしか説明できない。
「うーん、ユーカちゃんは、ジークののろけ話に嫌気が差したとか?」
「リド、それでしたら、ユーカちゃんは逃げることなどなかったでしょう?」
「はいはーいっ、断片的な言葉だけを聞き取って、何か勘違いをさせたとかっ!」
「リリ、勘違いを起こすような言葉は、ご主人様の会話内容から読み取れません」
「うぅっ」
リドル様とレティシア様、そして、リリと私で意見を出し合うものの、これというものが見当たらない。
時間ばかりが過ぎる中、静かに全員が考え込む。沈黙の時間は、嫌に長く感じられた。そして……。
「……待ってください。もしかして、ユーカちゃんは、全く聞き取れていなかったのではないでしょうか?」
そんな中、レティシア様からもたらされたその意見は、獣人の私達にとって衝撃的だった。
「人間の聴力と獣人の聴力は違います。獣人の十分の一が人間の聴力だと言われていますし、もしかしたら、全く聞き取れない距離だったのかもしれません」
「十分の一……」
「それって、かなり危険なんじゃあないんですかっ!?」
ショックを受けたのは、獣人である私とリリの二人。まさか、そこまで聞こえていないとは思ってもみなかったのだ。そして、それが意味するところは……。
「では、ユーカお嬢様は勘違いしたまま……?」
「そうですね。そして、恐らくは、ジークフリートさんの表情がネックだったのだと思います」
「俺の?」
ユーカお嬢様は、未だにあの美女がご主人様と親密な仲だと勘違いしている上に、もしかしたら、ユーカお嬢様のことを思って浮かべた表情が、あの美女に向けたものだと思われたのかもしれないと思い至り、さぁっと血の気が引く。
「つまり、ジークフリートさんがユーカちゃんに謝ったのは逆効果ということです」
「なんだと!?」
「なんですって!?」
話についていけてないながらも反応するご主人様とリドル様。そして、話の流れであの美女の正体を説明してもらった直後、レティシア様は良い作戦があると、不敵な笑みを浮かべて説明しだすのだった。
ジークさんが去ってしばらくした頃、また扉がノックされる。
「はい、どうぞ」
涙も少し治まって、ハキハキとした返事ができるくらいまでには回復した私は、メアリー達の誰かだと当たりをつけて入室許可を出す。すると……。
ガチャリと扉を開けて入ってきたのは、あの美女だった。
(えっ!?)
一瞬にして真っ白になる頭。けれど、その直後、もっとわけの分からないできごとが起こる。
「申し訳ありませんでしたっ!!」
私の姿を認めた直後、いわゆるジャンピング土下座というものをした美女の姿に、私は頭の中で大混乱を起こす。
「我が国の者が、ヴァイラン魔国、ならびに、リアン魔国魔王の両翼様を害したこと、深く、深くお詫びいたしますっ!」
想定していたものより、遥かに幼い声で謝罪する美女。わけも分からず、一分以上呆然としていた私は、未だに美女に頭を下げさせたままだということに気づいて、慌てて頭を上げるように告げる。
「あ、頭を上げてくださいっ。えぇっと……」
「はっ、これは、申し遅れました。妾は新たにヘルジオン魔国魔王に就任いたしました、ルーシャ・ヘルジオンと申します。本日は、再三に渡り、謝罪したいと申しておりましたことを、叶えてくださり、恐悦至極ですっ。本当に、申し訳ありませんでしたっ」
美女の言葉に、ようやく、私はつい最近誘拐されたという事実を思い出す。正直、今はそれどころではなかったため、それ以上、頭は働かなかったけれど、もしかしたら、それが功を奏したかもしれない。
「ええっと、ルーシャさんは、何歳なんですか?」
自分でも、何を聞いてるのだと言いたくなる、混乱に満ちた問いかけ。けれど、ルーシャは律儀にそれに答える。
「はっ、先月、十二となりましたっ」
「……十二歳!?」
まさかの自分よりもよっぽどか年下という宣言に、私は硬直する。
(ジークさん、ロリコン!? い、いや、そもそも、ルーシャさんはもしかして謝罪のためだけにここに来てただけ、なのかな……?)
仕事の関係らしいということは分かっても、今度はジークさんが謝りに来た理由が分からない。もしかしたら、本当にロリコンかもしれないという疑いが、私の中で強まる。
「ヴァイラン魔国魔王様と、リアン魔国魔王様には、国を治める上での教育を施してもらっている現状、今は、まだ、まともなお詫びの品もご用意できませんが、何年かかっても必ず、両翼様への罪滅ぼしを行いたいと思っております」
「え、えぇっと……」
「どうか、どうかっ、今しばらくお待ちいただきたいっ!」
ガンッと頭を打ち付けて再び土下座体勢に入ったルーシャさんに、私は大慌てで『分かりましたからっ』と告げる。
そうして、顔を上げたルーシャさんは、そのミステリアスな顔に大きな安堵の表情を浮かべるのだった。
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