62 / 173
第三章 歩み寄り
第五十九話 贈り物の効果(ハミルトン視点)
しおりを挟む
建国祭にまつわる仕事は、目が回るほどに多かった。ユーカとの時間を取りたいがために、猶予があるものを後回しにしがちだったこともその一端だが、そもそもこの時期になると仕事が多いというのが本当のところだ。これを終わらせるまでは、ユーカには会わないと決意して取りかかること二日。
「……会いたいよ……」
本来、魔王には片翼休暇が許されないため、その分精神的に鍛えられているはずの僕が、すでにダウンしていた。会いたくて会いたくて、仕事に全く集中できない。
「夜に、少しだけ、会いに行こう」
このままでは、ユーカと触れ合える時間が減るばかりだと判断して、夜、休む時だけ、猫の姿でマリノア城を訪れる旨をジークフリートへ報せておく。きっと、会えたとしても、ユーカは眠っているだろうし、朝も早いから、目が覚めたユーカに会うこともできない。それが分かっていても、会いたくてたまらない僕は、その日の夜、ユーカに会いに行った。
穏やかに眠るユーカの顔は、とても可愛らしいが、憎らしいことに、不細工な猫姿のジークフリートを抱き締めて眠っている。
「ニャア(幸せ、だが、つらい)」
ただ、虚ろな目で告げられたジークフリートの言葉に、その天国と地獄の感覚を思い出して、つい、同情してしまう。目の前に片翼が居るというのに、手が出せないのは恐ろしくつらい。
「ニャ(僕も、少しだけ一緒に眠るよ)」
「ニャー(あぁ、好きにすると良い)」
そう言われて、ユーカの側に寄り添うように布団へ潜り込むと、何の拷問か、僕はすぐさまユーカの腕に捕まってしまう。
「ニャアッ!? (ユーカっ!?)」
「ニャ(諦めろ。ユーカは寝ぼけているだけだ)」
起きているのかと思って慌てるものの、どうやらそうではないらしい。ジークフリートとともにギュウッと抱き締められ、僕はその日、眠れない夜を過ごすこととなった。
朝、ユーカの腕からどうにか抜け出した僕は、自分の城、エーテ城へと戻り、悶々とした思いをぶつけるかのように書類をさばいていく。ユーカ成分をたっぷりと補給した僕には、敵なしの状態で、どんどん仕事を片付けていく。そうして、新たに三日が経ち、ユーカ不足が酷くなってきた頃に、ようやく仕事に区切りがついた。
「ユーカに会いに行ってくる!」
「いってらっしゃいませ、坊っちゃん」
黄色の髪に黄色の巻き角、緑の瞳を持つ有能な侍従、ロウに見送られて、僕は意気揚々とユーカの元へと急ぐ。忙しい中でも、ユーカへの贈り物は厳選しておいた。きっと、喜んでもらえるだろうと思いながら、僕はプレゼント箱を持ってマリノア城の玄関口を通り抜ける。
「三日ぶりですね。ハミルトン様」
「あぁ、ユーカは、部屋?」
「はい、今は落ち着かれて、お部屋におられますよ」
案内のためにやってきたメアリーだったが、何か引っかかる言い草だ。
「ユーカに何かあったの?」
「ふふふっ、わたくしからは何とも……ただ、ご主人様にとっては良きことですね」
(それは、僕が居ない間に、二人に進展があったということ?)
そうだとしたら、複雑だ。もちろん、ユーカが僕とジークフリートとの間の両翼である以上、ジークフリートがユーカに想われることも許容しなければならない。しかし、そうなるとどうしても、僕も同じくらい想ってほしいと嫉妬してしまう。
(何があったかは、後で追及しよう)
余裕があれば、先にジークフリートから情報を得ようと思えたものの、今の僕はユーカ不足だ。とにかく、抱き締めたいし、その笑顔を向けてほしい。後者はともかく、前者は難しいことくらい分かっているものの、気分的にはそんな感じだ。
メアリーの案内など振り切って、ユーカに会いたい気持ちを抑えつつ、僕はユーカの部屋の前までやってくる。
「ユーカお嬢様。ハミルトン様がいらっしゃいましたよ」
そうメアリーが声をかけると、途端に、部屋の中からゴンッという音がする。
「ユーカ!?」
何かあったのかと慌てて入室すると、そこには、どこかで頭をぶつけたらしいユーカが、床に座り込んで、涙目でこちらを見つめていた。
「大丈夫かい? ユーカ。あぁ、こんなにおでこを赤くしてっ」
贈り物はそっちのけで、ユーカの元まで行くと、僕はしゃがみ込み、ユーカの可愛いおでこに手をかざし、治癒魔法を展開する。
「はい、これでもう痛くないはずだよ? ……ユーカ?」
ユーカの怪我がすっかりなくなったのを確認した僕は、改めてユーカの顔を見て、様子がおかしいことに気づく。
(顔が、真っ赤?)
「(――――――っ)」
「『何でサラリと手を』「(――――っ)」いえ、失礼しました。これ以上は通訳致しませんので、ご安心くださいね」
なぜかユーカに遮られたらしい通訳。しかし、手という言葉に、僕は自分の手元を見て、ハッと息を呑む。どうやら、ユーカに触れたい衝動を抑えきれず、ユーカの手を無意識に取っていたらしい。
「え、えぇっと、ご、ごめんっ。触られるの、嫌なんだよねっ。本当に、ごめんっ」
このマリノア城を出る前に、ジークフリートと二人で猛省した記憶が蘇る。僕は、慌てて手を離し、ユーカに謝る。
「(――――)」
「……通訳は、しない方が良いのでしょうか?」
何事かを言ったユーカに、メアリーが尋ねると、ユーカはコクリとうなずく。
何を言ったのかは気になるものの、その瞳に警戒の色がないことだけが救いだった。
「(――――――――)」
「『ハミルトン様、お帰りなさい』だそうですよ」
そうして、オロオロとしていると、僕は、強烈な不意討ちを食らう。片翼に、ユーカに、『お帰りなさい』なんて言葉を言ってもらえたという事実に、僕の心は天を突き抜ける勢いで舞い上がる。
「た、ただいまっ」
何はともあれ、返事をしなければと、僕が言葉を返すと、ユーカはホッと安心したような表情になる。
「(――――?)」
「『お仕事はもう大丈夫なんですか?』だそうですよ」
「うん、ユーカに会いたいから超特急で終わらせてきたよ」
(会話が、会話が成立してるっ。どうしよう、嬉し過ぎて、叫びたい)
内心が荒れ狂っていることはおくびにも出さず、僕は笑顔で対応する。
「(――――――――)」
「『良かった。あ、あと、お花、ありがとうございました』だそうです」
「あぁ、僕の方も、美味しいお菓子をありがとう。良ければ、また作ってくれると嬉しいよ」
そうして微笑めば、ユーカはほんのり顔を赤くしてコクリとうなずいてくれる。
(や、やったぁ! ユーカの手作り、またもらえる約束ができたよっ)
すでに、リドル達へと憤っていたことなど、思考の遥か彼方だ。
「そうだっ。僕、今日も贈り物を持ってきたんだよ」
贈り物の話から、今日持ってきたものを思い出して、僕はテーブルに放り出していたそれを手に取る。青い箱に紺色のリボンがついたそれを渡せば、ユーカは戸惑った様子を見せながら受け取ってくれる。
「開けてみて?」
ユーカの喜ぶ顔が見たくて、囁くように告げると、ユーカはコクリとうなずいて丁寧に包装を解いていく。
「(――――――っ)」
「『か、可愛いっ』だそうですよ」
そこに入っていたのは、真っ白でふっわふわなウサギのぬいぐるみ。箱から取り出したそれを持ち上げたユーカは、ふいに、ぬいぐるみをギュッと抱き締める。
(っ、ぬいぐるみに嫉妬する日が来るなんてっ)
目的の笑顔は見られたものの、その行動に若干ショックを受けた僕は、一瞬呆然とする。
「(――――っ)」
「『ありがとうございますっ』だそうですよ。良かったですね」
「う、うん。それじゃあ、また午後に会おうね」
そう約束しながらも、僕は決意する。
(猫姿で、ユーカに甘えようっ)
このままでは、ぬいぐるみが羨まし過ぎると判断して、そんな決断をするのだった。
「……会いたいよ……」
本来、魔王には片翼休暇が許されないため、その分精神的に鍛えられているはずの僕が、すでにダウンしていた。会いたくて会いたくて、仕事に全く集中できない。
「夜に、少しだけ、会いに行こう」
このままでは、ユーカと触れ合える時間が減るばかりだと判断して、夜、休む時だけ、猫の姿でマリノア城を訪れる旨をジークフリートへ報せておく。きっと、会えたとしても、ユーカは眠っているだろうし、朝も早いから、目が覚めたユーカに会うこともできない。それが分かっていても、会いたくてたまらない僕は、その日の夜、ユーカに会いに行った。
穏やかに眠るユーカの顔は、とても可愛らしいが、憎らしいことに、不細工な猫姿のジークフリートを抱き締めて眠っている。
「ニャア(幸せ、だが、つらい)」
ただ、虚ろな目で告げられたジークフリートの言葉に、その天国と地獄の感覚を思い出して、つい、同情してしまう。目の前に片翼が居るというのに、手が出せないのは恐ろしくつらい。
「ニャ(僕も、少しだけ一緒に眠るよ)」
「ニャー(あぁ、好きにすると良い)」
そう言われて、ユーカの側に寄り添うように布団へ潜り込むと、何の拷問か、僕はすぐさまユーカの腕に捕まってしまう。
「ニャアッ!? (ユーカっ!?)」
「ニャ(諦めろ。ユーカは寝ぼけているだけだ)」
起きているのかと思って慌てるものの、どうやらそうではないらしい。ジークフリートとともにギュウッと抱き締められ、僕はその日、眠れない夜を過ごすこととなった。
朝、ユーカの腕からどうにか抜け出した僕は、自分の城、エーテ城へと戻り、悶々とした思いをぶつけるかのように書類をさばいていく。ユーカ成分をたっぷりと補給した僕には、敵なしの状態で、どんどん仕事を片付けていく。そうして、新たに三日が経ち、ユーカ不足が酷くなってきた頃に、ようやく仕事に区切りがついた。
「ユーカに会いに行ってくる!」
「いってらっしゃいませ、坊っちゃん」
黄色の髪に黄色の巻き角、緑の瞳を持つ有能な侍従、ロウに見送られて、僕は意気揚々とユーカの元へと急ぐ。忙しい中でも、ユーカへの贈り物は厳選しておいた。きっと、喜んでもらえるだろうと思いながら、僕はプレゼント箱を持ってマリノア城の玄関口を通り抜ける。
「三日ぶりですね。ハミルトン様」
「あぁ、ユーカは、部屋?」
「はい、今は落ち着かれて、お部屋におられますよ」
案内のためにやってきたメアリーだったが、何か引っかかる言い草だ。
「ユーカに何かあったの?」
「ふふふっ、わたくしからは何とも……ただ、ご主人様にとっては良きことですね」
(それは、僕が居ない間に、二人に進展があったということ?)
そうだとしたら、複雑だ。もちろん、ユーカが僕とジークフリートとの間の両翼である以上、ジークフリートがユーカに想われることも許容しなければならない。しかし、そうなるとどうしても、僕も同じくらい想ってほしいと嫉妬してしまう。
(何があったかは、後で追及しよう)
余裕があれば、先にジークフリートから情報を得ようと思えたものの、今の僕はユーカ不足だ。とにかく、抱き締めたいし、その笑顔を向けてほしい。後者はともかく、前者は難しいことくらい分かっているものの、気分的にはそんな感じだ。
メアリーの案内など振り切って、ユーカに会いたい気持ちを抑えつつ、僕はユーカの部屋の前までやってくる。
「ユーカお嬢様。ハミルトン様がいらっしゃいましたよ」
そうメアリーが声をかけると、途端に、部屋の中からゴンッという音がする。
「ユーカ!?」
何かあったのかと慌てて入室すると、そこには、どこかで頭をぶつけたらしいユーカが、床に座り込んで、涙目でこちらを見つめていた。
「大丈夫かい? ユーカ。あぁ、こんなにおでこを赤くしてっ」
贈り物はそっちのけで、ユーカの元まで行くと、僕はしゃがみ込み、ユーカの可愛いおでこに手をかざし、治癒魔法を展開する。
「はい、これでもう痛くないはずだよ? ……ユーカ?」
ユーカの怪我がすっかりなくなったのを確認した僕は、改めてユーカの顔を見て、様子がおかしいことに気づく。
(顔が、真っ赤?)
「(――――――っ)」
「『何でサラリと手を』「(――――っ)」いえ、失礼しました。これ以上は通訳致しませんので、ご安心くださいね」
なぜかユーカに遮られたらしい通訳。しかし、手という言葉に、僕は自分の手元を見て、ハッと息を呑む。どうやら、ユーカに触れたい衝動を抑えきれず、ユーカの手を無意識に取っていたらしい。
「え、えぇっと、ご、ごめんっ。触られるの、嫌なんだよねっ。本当に、ごめんっ」
このマリノア城を出る前に、ジークフリートと二人で猛省した記憶が蘇る。僕は、慌てて手を離し、ユーカに謝る。
「(――――)」
「……通訳は、しない方が良いのでしょうか?」
何事かを言ったユーカに、メアリーが尋ねると、ユーカはコクリとうなずく。
何を言ったのかは気になるものの、その瞳に警戒の色がないことだけが救いだった。
「(――――――――)」
「『ハミルトン様、お帰りなさい』だそうですよ」
そうして、オロオロとしていると、僕は、強烈な不意討ちを食らう。片翼に、ユーカに、『お帰りなさい』なんて言葉を言ってもらえたという事実に、僕の心は天を突き抜ける勢いで舞い上がる。
「た、ただいまっ」
何はともあれ、返事をしなければと、僕が言葉を返すと、ユーカはホッと安心したような表情になる。
「(――――?)」
「『お仕事はもう大丈夫なんですか?』だそうですよ」
「うん、ユーカに会いたいから超特急で終わらせてきたよ」
(会話が、会話が成立してるっ。どうしよう、嬉し過ぎて、叫びたい)
内心が荒れ狂っていることはおくびにも出さず、僕は笑顔で対応する。
「(――――――――)」
「『良かった。あ、あと、お花、ありがとうございました』だそうです」
「あぁ、僕の方も、美味しいお菓子をありがとう。良ければ、また作ってくれると嬉しいよ」
そうして微笑めば、ユーカはほんのり顔を赤くしてコクリとうなずいてくれる。
(や、やったぁ! ユーカの手作り、またもらえる約束ができたよっ)
すでに、リドル達へと憤っていたことなど、思考の遥か彼方だ。
「そうだっ。僕、今日も贈り物を持ってきたんだよ」
贈り物の話から、今日持ってきたものを思い出して、僕はテーブルに放り出していたそれを手に取る。青い箱に紺色のリボンがついたそれを渡せば、ユーカは戸惑った様子を見せながら受け取ってくれる。
「開けてみて?」
ユーカの喜ぶ顔が見たくて、囁くように告げると、ユーカはコクリとうなずいて丁寧に包装を解いていく。
「(――――――っ)」
「『か、可愛いっ』だそうですよ」
そこに入っていたのは、真っ白でふっわふわなウサギのぬいぐるみ。箱から取り出したそれを持ち上げたユーカは、ふいに、ぬいぐるみをギュッと抱き締める。
(っ、ぬいぐるみに嫉妬する日が来るなんてっ)
目的の笑顔は見られたものの、その行動に若干ショックを受けた僕は、一瞬呆然とする。
「(――――っ)」
「『ありがとうございますっ』だそうですよ。良かったですね」
「う、うん。それじゃあ、また午後に会おうね」
そう約束しながらも、僕は決意する。
(猫姿で、ユーカに甘えようっ)
このままでは、ぬいぐるみが羨まし過ぎると判断して、そんな決断をするのだった。
64
お気に入り登録や感想を、ありがとうございます。これを励みに楽しく更新していきますね。
お気に入りに追加
8,219
あなたにおすすめの小説

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。


転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!

私、確かおばさんだったはずなんですが
花野はる
恋愛
不憫系男子をこよなく愛するヒロインの恋愛ストーリーです。
私は確か、日本人のおばさんだったはずなんですが、気がついたら西洋風異世界の貴族令嬢になっていました。
せっかく美しく若返ったのだから、人生勝ち組で楽しんでしまいましょう。
そう思っていたのですが、自分らしき令嬢の日記を見ると、クラスメイトの男の子をいじめていた事が分かって……。
正義感強いおばさんなめんな!
その男の子に謝って、きっとお友達になってみせましょう!
画像はフリー素材のとくだ屋さんからお借りしました。

おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23

転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。

異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!

捕まり癒やされし異世界
波間柏
恋愛
飲んでものまれるな。
飲まれて異世界に飛んでしまい手遅れだが、そう固く決意した大学生 野々村 未来の異世界生活。
異世界から来た者は何か能力をもつはずが、彼女は何もなかった。ただ、とある声を聞き閃いた。
「これ、売れる」と。
自分の中では砂糖多めなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる