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第一章 出会い
第十六話 両翼(ハミルトン視点)
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それは、たまたまだった。たまたま、仕事が一段落し、お忍びで親友の元を訪ねようと思ったのがきっかけだった。
約五ヶ月ぶりに会う親友を思いながら、さっさと転移して、ヴァイラン魔国に入った僕は、悠々とマリノア城を訪れる。護衛も何もなしに訪れた僕を見た門番は、『またか』みたいな顔をしていたけれど、そんなもの、気にする僕ではない。さっさと取り次ぎを頼み、その間に少しばかり庭を散策させてもらう。
せっかくだから、猫の姿でのんびり散策をしようと思い立った僕は、猫に変化し、そのまま大きな岩の前まで辿り着くと、いつの間にかその岩の上で眠っていた。そういえば、最近良く眠れていなかったと思いながら……。
(……ん? 誰か来る?)
眠っていたのは、きっと数分くらい。しかし、その数分で誰かがここに訪れるのを察知して、親友の手が空いたことの報告だろうかと体を起こして待ってみる。すると……。
(……っ!? この、女の子は……っ)
そこには、随分と小柄で痩せている黒目黒髪の少女が居た。年の頃は、十かそこらに見える。ただ、問題は、彼女の存在が本能に、ある一つの訴えをしてくることだった。
(僕の、片翼……)
僕は、親友であるジークフリートと同じように、『片翼の宿命』に悩まされ続けている。僕の片翼の条件は、魔族に虐げられ続けた者であり、魔族に酷く怯えている者、そして、人間であるということだ。その条件のせいで、僕はまともに片翼と接することなんてできない。
近づけば怯えられ、声をかければ悲鳴を上げられる。長く一緒の空間に居れば、どうにかして逃げ出そうと自分の身を省みない行動にばかり出る。ジークフリートの片翼と同じように、自殺を敢行した者だって少なくはない。
(どうして、こんな所に……)
魔族が暮らすヴァイラン魔国。そこに、自身の片翼が居るという事実が、どうしても理解できなかった。しかも、ここには魔族の中でも強い力を持つジークフリートが居る。そんな場所で、僕の片翼が怯えずにいられるわけがなかった。
「…………」
とりあえず、じっと観察してみると、何と、片翼は僕の所に来る。
(っ、どうするっ、逃げるべきか?)
僕は、自分が猫になっていることも忘れて慌てるが、初めて片翼の方が僕の側に近づいてきているという状況に胸が高鳴っているのも事実だった。
触れ合いたい。言葉を交わしたい。腕の中に閉じ込めてしまいたい。
健全な魔族であれば、誰でも抱く片翼への想い。残念ながら、それが果たされたことは今までになかったものの、目の前でその可能性を微かにでも見てしまった僕は、そこから動けなくなっていた。
「……」
僕の片翼は、僕の姿を見つけると、無言でしゃがみ込んでじっと僕を見つめる。
(あぁっ、こんな風に見つめてくれるなんてっ! 僕、明日死んじゃうんじゃないだろうかっ!)
あまりの喜びに硬直していると、僕の片翼は両手を広げてまたじっと待つ。
(こ、これは、どういうことだ? 飛び込んでも良い……いやいやいや、そんなことをすれば、僕の片翼はきっと怯えて……ハッ、僕、今猫の姿だった!?)
ようやく自分の姿のことを思い出した僕は、もしかしたらこの姿なら受け入れてくれるのかもしれないと思い、逸る気持ちを抑えて近づく。
ギュッ。
(……僕は今、片翼に抱き締められているっ!?)
甘くて良い香りの片翼に抱き締められたことで、僕は天にも昇るような心地になる。
抱き上げられて、優しく撫でられて、もう、もうっ、言葉に表せないくらいに幸せだった。
「ニャー」
僕の片翼。僕の最愛。猫の姿でいなきゃならないのは惜しいけれど、こうやって近くで優しくしてもらえるなら、ずっと猫の姿でも構わない。
無意識に体を擦り付けるようにしながら、僕は至福の時間を味わう。
(あぁっ、できることなら、君の声が聞きたい。ねぇ、君はどんな声をしているんだい?)
無表情で僕を撫でる片翼に、僕はゴロゴロと喉を鳴らしながら待ってみるものの、僕の片翼は一言たりとも話さない。
「ニャア」
話してほしい。笑顔を見せてほしい。
最初は、ただ側に居てくれるだけで良いと思っていたのに、僕の中の欲望はどんどん膨れ上がる。しかし、とうとう僕の片翼は、話をすることも、笑顔を見せることもなかった。
「ユーカお嬢様。そろそろ夕食のお時間です」
そんな声に、僕の片翼は慌てて声がした方向を振り向く。そこには、見覚えのある獣人の侍女が一人、佇んでいた。
せっかくの至福の時間を邪魔された僕は、立ち上がってしまった片翼に対して悲しく鳴く。あの侍女は、僕がハミルトンだと知っているからか冷たい視線を飛ばしたものの、そんなことはどうでも良い。僕にとっては、人生初の片翼との触れ合いの方がよっぽどか大切だった。
ただ、そこで、僕はその侍女をどうして見たのかを思い出す。
(こいつは、確か……ジークの片翼につけられる専属じゃなかったか?)
「そちらの猫は、勝手に忍び込んできた猫ですので、キッチリ手を洗いましょう」
僕に対して随分と手厳しい侍女は、それだけ言うと片翼の返事も聞かずに歩き出してしまう。
(いや、違う。僕の片翼は、口を動かしていた)
さすがに読唇術なんて技術は持ち合わせていないため、何を言っているのかは分からない。ただ、僕は、声が出ない少女と、ジークフリートの片翼の専属侍女という組み合わせに嫌な予感を覚える。
(まさか、彼女は『両翼』、なのか?)
ごくごく稀に、それこそ、千年に一度くらいのペースで、魔族の片翼は被ることがある。二人の魔族が、一人に対して片翼であると反応してしまうことは、確かにあり得る現象なのだ。
そんな片翼のことは『両翼』と呼ばれ、様々な伝説の元にもなっていた。その中で最も有名なのは……。
(両翼を手に入れた者は、最高の栄華を誇る。ただし、両翼を失った者は、その悲しみを制御すること能わず)
両翼を見つけた魔族で、両翼と契りを交わした者達は、いずれも歴史に名を残す偉業を成した。そして、契りを結ぶ前に両翼を失った者達は、歴史に名を残す大罪を犯していた。両極端な事象の元となる両翼の存在。それは、深い敬愛と畏怖の存在だった。
「僕の、片翼……」
片翼が去ってしまったその場で、僕はこれからのことを思ってサァッと青ざめる。今まで、ジークフリートと僕が見つける片翼達は、契りを交わしてなどくれなかった。それなのに、そんな僕らの間に両翼が現れてしまった。伝説通りであるならば、僕らは軽く国を滅ぼすくらいの大罪を犯しかねない。それだけの力を持っていると自負している。
「どう、しよう?」
あの両翼であろう娘、ユーカと呼ばれていた彼女に、僕らは契りを交わしてもらえるとは到底思えない。先程まで幸せだった気持ちは、一気に霧散していた。
そうして、僕を呼びに来たらしい、この城の執事を見ながら、僕はひとまずジークフリートと話をすることにした。
約五ヶ月ぶりに会う親友を思いながら、さっさと転移して、ヴァイラン魔国に入った僕は、悠々とマリノア城を訪れる。護衛も何もなしに訪れた僕を見た門番は、『またか』みたいな顔をしていたけれど、そんなもの、気にする僕ではない。さっさと取り次ぎを頼み、その間に少しばかり庭を散策させてもらう。
せっかくだから、猫の姿でのんびり散策をしようと思い立った僕は、猫に変化し、そのまま大きな岩の前まで辿り着くと、いつの間にかその岩の上で眠っていた。そういえば、最近良く眠れていなかったと思いながら……。
(……ん? 誰か来る?)
眠っていたのは、きっと数分くらい。しかし、その数分で誰かがここに訪れるのを察知して、親友の手が空いたことの報告だろうかと体を起こして待ってみる。すると……。
(……っ!? この、女の子は……っ)
そこには、随分と小柄で痩せている黒目黒髪の少女が居た。年の頃は、十かそこらに見える。ただ、問題は、彼女の存在が本能に、ある一つの訴えをしてくることだった。
(僕の、片翼……)
僕は、親友であるジークフリートと同じように、『片翼の宿命』に悩まされ続けている。僕の片翼の条件は、魔族に虐げられ続けた者であり、魔族に酷く怯えている者、そして、人間であるということだ。その条件のせいで、僕はまともに片翼と接することなんてできない。
近づけば怯えられ、声をかければ悲鳴を上げられる。長く一緒の空間に居れば、どうにかして逃げ出そうと自分の身を省みない行動にばかり出る。ジークフリートの片翼と同じように、自殺を敢行した者だって少なくはない。
(どうして、こんな所に……)
魔族が暮らすヴァイラン魔国。そこに、自身の片翼が居るという事実が、どうしても理解できなかった。しかも、ここには魔族の中でも強い力を持つジークフリートが居る。そんな場所で、僕の片翼が怯えずにいられるわけがなかった。
「…………」
とりあえず、じっと観察してみると、何と、片翼は僕の所に来る。
(っ、どうするっ、逃げるべきか?)
僕は、自分が猫になっていることも忘れて慌てるが、初めて片翼の方が僕の側に近づいてきているという状況に胸が高鳴っているのも事実だった。
触れ合いたい。言葉を交わしたい。腕の中に閉じ込めてしまいたい。
健全な魔族であれば、誰でも抱く片翼への想い。残念ながら、それが果たされたことは今までになかったものの、目の前でその可能性を微かにでも見てしまった僕は、そこから動けなくなっていた。
「……」
僕の片翼は、僕の姿を見つけると、無言でしゃがみ込んでじっと僕を見つめる。
(あぁっ、こんな風に見つめてくれるなんてっ! 僕、明日死んじゃうんじゃないだろうかっ!)
あまりの喜びに硬直していると、僕の片翼は両手を広げてまたじっと待つ。
(こ、これは、どういうことだ? 飛び込んでも良い……いやいやいや、そんなことをすれば、僕の片翼はきっと怯えて……ハッ、僕、今猫の姿だった!?)
ようやく自分の姿のことを思い出した僕は、もしかしたらこの姿なら受け入れてくれるのかもしれないと思い、逸る気持ちを抑えて近づく。
ギュッ。
(……僕は今、片翼に抱き締められているっ!?)
甘くて良い香りの片翼に抱き締められたことで、僕は天にも昇るような心地になる。
抱き上げられて、優しく撫でられて、もう、もうっ、言葉に表せないくらいに幸せだった。
「ニャー」
僕の片翼。僕の最愛。猫の姿でいなきゃならないのは惜しいけれど、こうやって近くで優しくしてもらえるなら、ずっと猫の姿でも構わない。
無意識に体を擦り付けるようにしながら、僕は至福の時間を味わう。
(あぁっ、できることなら、君の声が聞きたい。ねぇ、君はどんな声をしているんだい?)
無表情で僕を撫でる片翼に、僕はゴロゴロと喉を鳴らしながら待ってみるものの、僕の片翼は一言たりとも話さない。
「ニャア」
話してほしい。笑顔を見せてほしい。
最初は、ただ側に居てくれるだけで良いと思っていたのに、僕の中の欲望はどんどん膨れ上がる。しかし、とうとう僕の片翼は、話をすることも、笑顔を見せることもなかった。
「ユーカお嬢様。そろそろ夕食のお時間です」
そんな声に、僕の片翼は慌てて声がした方向を振り向く。そこには、見覚えのある獣人の侍女が一人、佇んでいた。
せっかくの至福の時間を邪魔された僕は、立ち上がってしまった片翼に対して悲しく鳴く。あの侍女は、僕がハミルトンだと知っているからか冷たい視線を飛ばしたものの、そんなことはどうでも良い。僕にとっては、人生初の片翼との触れ合いの方がよっぽどか大切だった。
ただ、そこで、僕はその侍女をどうして見たのかを思い出す。
(こいつは、確か……ジークの片翼につけられる専属じゃなかったか?)
「そちらの猫は、勝手に忍び込んできた猫ですので、キッチリ手を洗いましょう」
僕に対して随分と手厳しい侍女は、それだけ言うと片翼の返事も聞かずに歩き出してしまう。
(いや、違う。僕の片翼は、口を動かしていた)
さすがに読唇術なんて技術は持ち合わせていないため、何を言っているのかは分からない。ただ、僕は、声が出ない少女と、ジークフリートの片翼の専属侍女という組み合わせに嫌な予感を覚える。
(まさか、彼女は『両翼』、なのか?)
ごくごく稀に、それこそ、千年に一度くらいのペースで、魔族の片翼は被ることがある。二人の魔族が、一人に対して片翼であると反応してしまうことは、確かにあり得る現象なのだ。
そんな片翼のことは『両翼』と呼ばれ、様々な伝説の元にもなっていた。その中で最も有名なのは……。
(両翼を手に入れた者は、最高の栄華を誇る。ただし、両翼を失った者は、その悲しみを制御すること能わず)
両翼を見つけた魔族で、両翼と契りを交わした者達は、いずれも歴史に名を残す偉業を成した。そして、契りを結ぶ前に両翼を失った者達は、歴史に名を残す大罪を犯していた。両極端な事象の元となる両翼の存在。それは、深い敬愛と畏怖の存在だった。
「僕の、片翼……」
片翼が去ってしまったその場で、僕はこれからのことを思ってサァッと青ざめる。今まで、ジークフリートと僕が見つける片翼達は、契りを交わしてなどくれなかった。それなのに、そんな僕らの間に両翼が現れてしまった。伝説通りであるならば、僕らは軽く国を滅ぼすくらいの大罪を犯しかねない。それだけの力を持っていると自負している。
「どう、しよう?」
あの両翼であろう娘、ユーカと呼ばれていた彼女に、僕らは契りを交わしてもらえるとは到底思えない。先程まで幸せだった気持ちは、一気に霧散していた。
そうして、僕を呼びに来たらしい、この城の執事を見ながら、僕はひとまずジークフリートと話をすることにした。
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