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第一章 帰還と波乱
第十八話 全員集合!
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集まったのは、アルテナ家からガイアス・リ・アルテナ、ミリア・リ・アルテナ、ギリア・リ・アルテナ、メリー、セイ、鋼、ローラン・トーテス、魔王、ミルラス・リリュー、竜神様、エイリーンという面々。
簡単に説明すると、人であった頃の私の両親と弟、乳母に星妖精、蒼月狼、勇者な竜人、魔王、夢魔、竜神、山の神ということになる。ちなみに、父、ガイアスと乳母のメリーはかつての冒険者仲間で、人の中では二人ともかなり強い部類に入る。そして、星妖精なセイと蒼月狼の鋼、魔王はユレイラとしての私とともに居た神でもあり、それぞれ、セルティス、コルト、アメリアという名前だったりもした。
情報交換の場に現れるのは、せいぜい五、六人程度だと思っていたものの、実際はその倍の人数、というか、全員が勢揃いした形だ。
王家からは、国王陛下、アルト殿下、ミーシャ、それと、ミーシャの護衛というか、ペット的扱いのスペースドラゴンのスーちゃんと聖竜であるマルディックがトカゲのような姿でミーシャの肩に乗っている。
「ユミリア!」
「ユミリアちゃんっ!」
「姉上!」
金髪に青い瞳の、ちょっと渋みを増した父ガイアスと、ブロンドの長い髪に赤茶色の瞳を持つ、ちょっときつめな顔立ちの継母ミリア、金髪に赤茶色の瞳を持つまだ八歳であろう可愛らしい顔立ちの弟ギリア。そんな家族との感動の再会に、私は思わず微笑む。そうして、抱擁を交わしたところで、その背後に、青い髪と瞳を持つ、昔に見た時から年を取っていないように見えるメリーが『おじょうざまぁあっ』と号泣している姿が目に入る。
「お帰り、ユレイラ」
「お帰りっ!」
「ユミリア様、俺はまだ、あなたに忠誠を誓ってるからな?」
青く長い髪と金の瞳を持つ、神秘的な青年の姿であるセイと、大きなモフモフ狼な鋼、黒目黒髪のマッチョな竜人のローラン。彼らの言葉にも、とても心が浮き立つのを感じる。
「お帰りなさい。ユレイラ様」
「お、お帰りなのじゃっ」
元は黒いネズミ姿だったのが、アメリアとして覚醒した際、元の姿に戻って、長い黒髪をかっちりと一纏めにして、赤い瞳を潤ませる男装の麗人になっている魔王と、そんなアメリアに寄り添って頬を染める紫の髪と緑の瞳を持つナイスバディな夢魔、ミルラス。
「お帰りなさい。無事で何よりです」
「うわぁ、本当に帰ってきてるわっ。ちょっと、もう、ワタシを巻き込まないでよっ!?」
黒目黒髪の知的で美しいと評するにふさわしい長身の神、竜人様。そして、茶色のうねった長髪に、紫の瞳。バッチリとしたまつげと紫のアイシャドウ。ドピンクなチークと真っ赤な口紅を施した筋骨隆々の大男。しかも、胸まで盛って、紫のパツパツなドレスを纏うという、一度見たら忘れられない見た目の山の神エイリーン。この二人の言葉を聞いて、とりあえず、エイリーンには特製激ニガドリンクを後で飲ませようと決意しながら、国王陛下達の方へと向き合った。
簡単に説明すると、人であった頃の私の両親と弟、乳母に星妖精、蒼月狼、勇者な竜人、魔王、夢魔、竜神、山の神ということになる。ちなみに、父、ガイアスと乳母のメリーはかつての冒険者仲間で、人の中では二人ともかなり強い部類に入る。そして、星妖精なセイと蒼月狼の鋼、魔王はユレイラとしての私とともに居た神でもあり、それぞれ、セルティス、コルト、アメリアという名前だったりもした。
情報交換の場に現れるのは、せいぜい五、六人程度だと思っていたものの、実際はその倍の人数、というか、全員が勢揃いした形だ。
王家からは、国王陛下、アルト殿下、ミーシャ、それと、ミーシャの護衛というか、ペット的扱いのスペースドラゴンのスーちゃんと聖竜であるマルディックがトカゲのような姿でミーシャの肩に乗っている。
「ユミリア!」
「ユミリアちゃんっ!」
「姉上!」
金髪に青い瞳の、ちょっと渋みを増した父ガイアスと、ブロンドの長い髪に赤茶色の瞳を持つ、ちょっときつめな顔立ちの継母ミリア、金髪に赤茶色の瞳を持つまだ八歳であろう可愛らしい顔立ちの弟ギリア。そんな家族との感動の再会に、私は思わず微笑む。そうして、抱擁を交わしたところで、その背後に、青い髪と瞳を持つ、昔に見た時から年を取っていないように見えるメリーが『おじょうざまぁあっ』と号泣している姿が目に入る。
「お帰り、ユレイラ」
「お帰りっ!」
「ユミリア様、俺はまだ、あなたに忠誠を誓ってるからな?」
青く長い髪と金の瞳を持つ、神秘的な青年の姿であるセイと、大きなモフモフ狼な鋼、黒目黒髪のマッチョな竜人のローラン。彼らの言葉にも、とても心が浮き立つのを感じる。
「お帰りなさい。ユレイラ様」
「お、お帰りなのじゃっ」
元は黒いネズミ姿だったのが、アメリアとして覚醒した際、元の姿に戻って、長い黒髪をかっちりと一纏めにして、赤い瞳を潤ませる男装の麗人になっている魔王と、そんなアメリアに寄り添って頬を染める紫の髪と緑の瞳を持つナイスバディな夢魔、ミルラス。
「お帰りなさい。無事で何よりです」
「うわぁ、本当に帰ってきてるわっ。ちょっと、もう、ワタシを巻き込まないでよっ!?」
黒目黒髪の知的で美しいと評するにふさわしい長身の神、竜人様。そして、茶色のうねった長髪に、紫の瞳。バッチリとしたまつげと紫のアイシャドウ。ドピンクなチークと真っ赤な口紅を施した筋骨隆々の大男。しかも、胸まで盛って、紫のパツパツなドレスを纏うという、一度見たら忘れられない見た目の山の神エイリーン。この二人の言葉を聞いて、とりあえず、エイリーンには特製激ニガドリンクを後で飲ませようと決意しながら、国王陛下達の方へと向き合った。
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