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第二章 復活と変化
第四十八話 転転と巡る3*
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「っ、これは……」
激しい戦闘音が響く中、ルカは、朦朧とした意識で、久々に自分の意思で顔を上げる。
『何があった?』
『それが、神牙の団が、傭兵団とともに攻め込んできたようです』
ルカを犯す憎い敵の言葉に、シグルドは、心当たりがあった。シグルドがこの世界に来てから最初に行われた、神牙の団と傭兵の混合部隊で淫獄へ挑んだことがあったのだ。そしてその中に、シグルドも居た。
「だが、俺は、ルカの姿を見つけては……」
早送りで見せられる光景の中、ルカは、大きな鳥籠の中に閉じ込められ、そこで、植物達に犯される。
『んむぐぅ、ふぎゅうっ』
『んん? あぁ、もしかして、助けが来たと思ってる? ダメじゃないか、ルー。お前は、俺のものだろう?』
かつて、ルカを攫った淫獄の王の神格持ちだった悪神が、痛々しいほどに赤く染まったルカの肌を、鳥籠越しに撫であげる。
『ぐぎゅうっ!?』
その瞬間、ビクンと震えたルカは、そのまま絶頂したのか、ガクガクと震えていた。
『あぁ、でも、お前の番でも居たら面白いのに。そうしたら、そいつを目の前で捕まえて、犯してあげるのも良いね。ルーはどこまで発狂せずに耐えられるかなぁ?』
と、その時、不思議なことが起こった。シグルドの視界に、その当時、淫獄の中で探索をしているシグルドの姿と、今のルカの姿、両方が見えたのだ。そして、その瞬間、ルカの反応が大きく変わった。
『んんんっ、ふぐぅっ、ぎゅっ』
『ん? 元気になったね? やっぱり、期待してる?』
当時のシグルドは、ルカに気づいていない。しかし、ルカ自身は、どうやら、気づいていたらしい。
「……まさか、俺は……」
ただ、記憶にある限り、シグルドは、その時、生存者は居ないと確認していた。ルカが連れられた場所は、淫獄の中でも特殊な区画だったのか、シグルドには見つけられなかったのだ。
『んぁ……ぁ……』
ルカの瞳が絶望に染まるのがありありと分かってしまう分、シグルドの絶望も凄まじい。確認を終えて、踵を返し、居なくなってしまうシグルドへ、ルカはどんなことをされても、必死に声をあげていた。ルカは、必死に、シグルドへ助けを求めていた。ただ、それが、シグルドには届かなかったのだ。神格障害を持つ、獣の神だからこその失態。そうして、ルカの魂にピシリとヒビが入ったのが、魂の形を見ようとせずとも、シグルドには理解できた。
激しい戦闘音が響く中、ルカは、朦朧とした意識で、久々に自分の意思で顔を上げる。
『何があった?』
『それが、神牙の団が、傭兵団とともに攻め込んできたようです』
ルカを犯す憎い敵の言葉に、シグルドは、心当たりがあった。シグルドがこの世界に来てから最初に行われた、神牙の団と傭兵の混合部隊で淫獄へ挑んだことがあったのだ。そしてその中に、シグルドも居た。
「だが、俺は、ルカの姿を見つけては……」
早送りで見せられる光景の中、ルカは、大きな鳥籠の中に閉じ込められ、そこで、植物達に犯される。
『んむぐぅ、ふぎゅうっ』
『んん? あぁ、もしかして、助けが来たと思ってる? ダメじゃないか、ルー。お前は、俺のものだろう?』
かつて、ルカを攫った淫獄の王の神格持ちだった悪神が、痛々しいほどに赤く染まったルカの肌を、鳥籠越しに撫であげる。
『ぐぎゅうっ!?』
その瞬間、ビクンと震えたルカは、そのまま絶頂したのか、ガクガクと震えていた。
『あぁ、でも、お前の番でも居たら面白いのに。そうしたら、そいつを目の前で捕まえて、犯してあげるのも良いね。ルーはどこまで発狂せずに耐えられるかなぁ?』
と、その時、不思議なことが起こった。シグルドの視界に、その当時、淫獄の中で探索をしているシグルドの姿と、今のルカの姿、両方が見えたのだ。そして、その瞬間、ルカの反応が大きく変わった。
『んんんっ、ふぐぅっ、ぎゅっ』
『ん? 元気になったね? やっぱり、期待してる?』
当時のシグルドは、ルカに気づいていない。しかし、ルカ自身は、どうやら、気づいていたらしい。
「……まさか、俺は……」
ただ、記憶にある限り、シグルドは、その時、生存者は居ないと確認していた。ルカが連れられた場所は、淫獄の中でも特殊な区画だったのか、シグルドには見つけられなかったのだ。
『んぁ……ぁ……』
ルカの瞳が絶望に染まるのがありありと分かってしまう分、シグルドの絶望も凄まじい。確認を終えて、踵を返し、居なくなってしまうシグルドへ、ルカはどんなことをされても、必死に声をあげていた。ルカは、必死に、シグルドへ助けを求めていた。ただ、それが、シグルドには届かなかったのだ。神格障害を持つ、獣の神だからこその失態。そうして、ルカの魂にピシリとヒビが入ったのが、魂の形を見ようとせずとも、シグルドには理解できた。
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