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第三夜
079.エレミアスの査問会
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「中主教エレミアス。十五日の大聖樹会の最中に、聖女を監禁暴行した罪の真偽を問う。事実か事実でないか、端的に答えよ」
エレミアスは昔からラルスのことが嫌いだった。彼が見習いと称して文官や武官に可愛がられていたことも、成人してすぐに宮文官になったことも、彼の髪の色も、目の色も、喋り方も、何もかもを憎んでいた。
なぜそうなったのか、もうエレミアス自身も覚えていない。
貴族の子であるにも関わらず聖樹殿に預けられたエレミアスに「私にも両親がおりません」と憐れむような言葉をかけてきたからだったか、「銀色の髪は神聖な色に見える」と聖職者たちが褒めそやしたからだったか、野菜スープに肉が多く入っていたからだったか、自分の妻よりも美しい妻を娶ることができたからだったか、決定的なことは覚えていない。小さなことの積み重ねで、エレミアスはラルスを憎悪した。
ラルスの妻トニアを寝取ったとき、確かに優越感を感じたが、その感情は長続きはしなかった。トニアに自分の子を生ませようと思いついたとき、エレミアスは震えるほどに高揚した。
しかし、エレミアスは気づく。ラルスがトニアから興味を失っていること。そして、彼が聖女に夢中になっていることに、気づく。
もっと痛めつけ、もっと傷つけてやらなければ気がすまぬ――エレミアスはラルスに絶望を与えるような計画を立てることにした。ラルスが絶望に顔を歪ませるのを、何よりも楽しみにしていたのだ。
「聖女を本部の地下書庫に監禁したのは事実か」
「事実ではありません」
聖女が勝手に入ってきて、自分から鍵をかけたのだ。監禁はしていない。監禁されたのは自分だ。
「聖女を縄で縛り、殴り、蹴ったことは事実か」
「いいえ、違います」
順番が違う。蹴り、縛り、殴ったはずだ。
「聖女に薬を用いて酩酊させたのは事実か」
「事実ではありません」
淫乱な女をさらに淫乱にしただけである。
「宮文官ラルスを聖女とともに書庫に監禁したことは事実か」
「事実ではありません」
ただ、鍵をかけただけだ。施錠をしただけである。人が残っているとは思わなかった。
「大聖樹会の前に、宮文官ラルスの元妻トニアに命の実を食べさせたということは事実か」
「事実です」
「その際、命の実を四つ所望したと記録に残っているが、それは事実か」
エレミアスは一瞬答えに窮したものの、「事実です」と答える。
「トニアに四つすべての実を食べさせたということか」
「はい。子どもがたくさん欲しいと、トニアにせがまれましたので」
もちろん嘘だ。トニアが食べたのは一つだけである。一つは聖女を襲った武官に、二つは自分が持っていた。
「トニアとはいつから関係している?」
「……一年ほど前からです」
「大聖樹会の前、最後に会ったのはいつだ?」
「覚えていません」
「何日も前だったということか」
「覚えておりません」
「トニアとは会うたびに毎回薬を使用していたのか?」
「……毎回ではありません」
なぜ、そのようなことを聞く。エレミアスは汗をかく。なぜ、そのようなことを確認しなければならないのだ。
「では、先日露天商から買った薬はまだ自宅に保管してあるということか」
「……はい」
「何粒残っている?」
「……二つです」
「五つ買ったうち、三つをトニアと使ったということか」
「……はい」
なぜ、知られている。どうして、それを知っているのだ。エレミアスから冷や汗が吹き出す。
「文官カロルス、武官ディデリクス、武官ロマヌス、宮女官レナータを知っているか」
「はい」
「文官と武官にそれぞれ金貨二枚を渡したのはなぜだ」
「金に困っていると言っていたので、貸してやりました」
「借用書は残してあるのか」
「ありません」
「利息ももうけていないということか」
「はい」
随分と良心的な金貸しじゃないか、とどこかで失笑が零れる。判事からなぜ笑われるのか、エレミアスにはわからない。
まさか金貨二枚も渡したのに、彼らが裏切ったのか。それとも、レナータが裏切ったのか。そんなはずはない、とエレミアスは笑う。弱味を握られている彼らが自分を裏切るわけがない、と驕る。
催淫剤で酩酊させた聖女とラルスを書庫に監禁し、二人が交わったことを確認してから、エレミアスは地下を立ち去り大聖樹会に参加した。レナータが鍵を開け、三人が立ち去ったあと、文官に床に落ちた命の実を回収させ、机の上に置いてあった実がなくなっていることを確認させた。
聖女に恋慕したラルスが、命の実を使って彼女を孕ませたのではないのか。自分の目論見通り、ラルスが闇に堕ちたのではないのか。
エレミアスは汗を拭う。拭いても拭いても、止まらない。査問会の前に香水はつけさせてもらえなかった。だから、少し臭う気がする。
「エレミアスよ。最後の質問だ。聖女の口に無理やり命の実を入れたというのは、事実か」
「じ、事実ではありません」
認めるわけにはいかない。最後まで嘘をつくのだ。嫌疑不十分で、総主教がきっと自分を救い出してくれるはずだ。同郷だから、と温情をかけてくれるはずだ。そのために、上に媚びへつらって生きてきたのだ。報われるはずだ。
どこかで、溜め息が零れた。
「潔く罪を認めれば良かったものを。そうすれば、少しは心証が良くなったというものを……」
何がどうなっている? エレミアスは困惑するばかりだ。ベールの下からの十五の視線に、侮蔑と落胆が混じっている。なぜ、そのような目で見られなければならないのか、エレミアスにはわからない。
「もう少し、頭の良い男だと思ったのだが」
それは、総主教の声だった。堪らず、エレミアスは椅子から立ち上がって声を上げる。
「誤解です、総主教様! 私は何もやっていません! すべて、ラルスと聖女の画策したことでございます! 私をここから追い出すために、二人が仕組んだことでございます!」
「静粛に」
「ふ、二人は、夫を差し置いて欲の解放をしたのですよ! 七聖教が選んだ夫を侮辱する、大罪です! 聖樹への裏切りです! 催淫剤を用いて聖女を陵辱するようなふしだらな男は、黒翼地帯へ追放されるべきです! そうでなければ、七聖教の威厳が、平穏が、保たれません!」
「静粛に、エレミアス!」
「聖女はラルスの子を孕んでいるはずです! 聖女は実を食べたはずです! ラルスが一つ食べさせたのですよ! 極刑に値する大罪です!」
「エレミアスよ」
大きな声でもないのに、総主教の声はよく通る。あたりは一瞬で静まり返る。エレミアスの荒い呼吸だけが聞こえる。
「なぜ、聖女が孕んだと思うのか?」
「だって、実が――」
エレミアスが口を塞ぐが遅い。余計なことを口走ってしまったことに気づく。
「なぜ、ラルスが実を一つ食べさせたとわかった? なぜ、聖女に使われた薬が催淫剤だとわかった? なぜ、お前を追い出すための策を二人が弄さねばならんのだ?」
「そ、それは」
「査問会で虚偽の証言をするのは大罪だ。わかっているな? 聖女を監禁し、暴行し、孕ませようとした罪、それに偽証した罪を加味して、後日判決を言い渡す」
「そんな! 私は黄の国の者です! 総主教様っ!」
正面に座る総主教はベールの下で溜め息をつき、心底軽蔑した視線をエレミアスに向けた。
「だから、どうした?」
「ですから、黄の国の……っ」
「私は出身国の色で優遇することも、冷遇することもない。事実のみを客観視し、判断する」
総主教が無理なら、副主教、大主教はどこだ? エレミアスはあたりを見回す。真っ白なベールの下にいるはずの黄の国の二人は、何も発しない。エレミアスをかばうことはない。
エレミアスを助ける者はいない。誰も。
誰一人としてエレミアスの減刑を求める嘆願書を送ってこなかったことが、彼の人望を表している。誰一人として。彼の妻でさえも、トニアでさえも、減刑を求めなかったのだ。
「私は……黄の国の……!」
エレミアスは武官に脇を抱えられて退出した。彼は呆然としたまま「嘘だ……嘘だ……」と繰り返し呟いていた。
後日、査問会はエレミアスに判定を言い渡した。
下腹部の感覚器官の切除、黄の国への強制送還、そして、聖樹殿での幽閉。去勢され、妻にもトニアにも、生まれてくる子どもにも会えないという、厳しい処罰が下されたのだった。
エレミアスは昔からラルスのことが嫌いだった。彼が見習いと称して文官や武官に可愛がられていたことも、成人してすぐに宮文官になったことも、彼の髪の色も、目の色も、喋り方も、何もかもを憎んでいた。
なぜそうなったのか、もうエレミアス自身も覚えていない。
貴族の子であるにも関わらず聖樹殿に預けられたエレミアスに「私にも両親がおりません」と憐れむような言葉をかけてきたからだったか、「銀色の髪は神聖な色に見える」と聖職者たちが褒めそやしたからだったか、野菜スープに肉が多く入っていたからだったか、自分の妻よりも美しい妻を娶ることができたからだったか、決定的なことは覚えていない。小さなことの積み重ねで、エレミアスはラルスを憎悪した。
ラルスの妻トニアを寝取ったとき、確かに優越感を感じたが、その感情は長続きはしなかった。トニアに自分の子を生ませようと思いついたとき、エレミアスは震えるほどに高揚した。
しかし、エレミアスは気づく。ラルスがトニアから興味を失っていること。そして、彼が聖女に夢中になっていることに、気づく。
もっと痛めつけ、もっと傷つけてやらなければ気がすまぬ――エレミアスはラルスに絶望を与えるような計画を立てることにした。ラルスが絶望に顔を歪ませるのを、何よりも楽しみにしていたのだ。
「聖女を本部の地下書庫に監禁したのは事実か」
「事実ではありません」
聖女が勝手に入ってきて、自分から鍵をかけたのだ。監禁はしていない。監禁されたのは自分だ。
「聖女を縄で縛り、殴り、蹴ったことは事実か」
「いいえ、違います」
順番が違う。蹴り、縛り、殴ったはずだ。
「聖女に薬を用いて酩酊させたのは事実か」
「事実ではありません」
淫乱な女をさらに淫乱にしただけである。
「宮文官ラルスを聖女とともに書庫に監禁したことは事実か」
「事実ではありません」
ただ、鍵をかけただけだ。施錠をしただけである。人が残っているとは思わなかった。
「大聖樹会の前に、宮文官ラルスの元妻トニアに命の実を食べさせたということは事実か」
「事実です」
「その際、命の実を四つ所望したと記録に残っているが、それは事実か」
エレミアスは一瞬答えに窮したものの、「事実です」と答える。
「トニアに四つすべての実を食べさせたということか」
「はい。子どもがたくさん欲しいと、トニアにせがまれましたので」
もちろん嘘だ。トニアが食べたのは一つだけである。一つは聖女を襲った武官に、二つは自分が持っていた。
「トニアとはいつから関係している?」
「……一年ほど前からです」
「大聖樹会の前、最後に会ったのはいつだ?」
「覚えていません」
「何日も前だったということか」
「覚えておりません」
「トニアとは会うたびに毎回薬を使用していたのか?」
「……毎回ではありません」
なぜ、そのようなことを聞く。エレミアスは汗をかく。なぜ、そのようなことを確認しなければならないのだ。
「では、先日露天商から買った薬はまだ自宅に保管してあるということか」
「……はい」
「何粒残っている?」
「……二つです」
「五つ買ったうち、三つをトニアと使ったということか」
「……はい」
なぜ、知られている。どうして、それを知っているのだ。エレミアスから冷や汗が吹き出す。
「文官カロルス、武官ディデリクス、武官ロマヌス、宮女官レナータを知っているか」
「はい」
「文官と武官にそれぞれ金貨二枚を渡したのはなぜだ」
「金に困っていると言っていたので、貸してやりました」
「借用書は残してあるのか」
「ありません」
「利息ももうけていないということか」
「はい」
随分と良心的な金貸しじゃないか、とどこかで失笑が零れる。判事からなぜ笑われるのか、エレミアスにはわからない。
まさか金貨二枚も渡したのに、彼らが裏切ったのか。それとも、レナータが裏切ったのか。そんなはずはない、とエレミアスは笑う。弱味を握られている彼らが自分を裏切るわけがない、と驕る。
催淫剤で酩酊させた聖女とラルスを書庫に監禁し、二人が交わったことを確認してから、エレミアスは地下を立ち去り大聖樹会に参加した。レナータが鍵を開け、三人が立ち去ったあと、文官に床に落ちた命の実を回収させ、机の上に置いてあった実がなくなっていることを確認させた。
聖女に恋慕したラルスが、命の実を使って彼女を孕ませたのではないのか。自分の目論見通り、ラルスが闇に堕ちたのではないのか。
エレミアスは汗を拭う。拭いても拭いても、止まらない。査問会の前に香水はつけさせてもらえなかった。だから、少し臭う気がする。
「エレミアスよ。最後の質問だ。聖女の口に無理やり命の実を入れたというのは、事実か」
「じ、事実ではありません」
認めるわけにはいかない。最後まで嘘をつくのだ。嫌疑不十分で、総主教がきっと自分を救い出してくれるはずだ。同郷だから、と温情をかけてくれるはずだ。そのために、上に媚びへつらって生きてきたのだ。報われるはずだ。
どこかで、溜め息が零れた。
「潔く罪を認めれば良かったものを。そうすれば、少しは心証が良くなったというものを……」
何がどうなっている? エレミアスは困惑するばかりだ。ベールの下からの十五の視線に、侮蔑と落胆が混じっている。なぜ、そのような目で見られなければならないのか、エレミアスにはわからない。
「もう少し、頭の良い男だと思ったのだが」
それは、総主教の声だった。堪らず、エレミアスは椅子から立ち上がって声を上げる。
「誤解です、総主教様! 私は何もやっていません! すべて、ラルスと聖女の画策したことでございます! 私をここから追い出すために、二人が仕組んだことでございます!」
「静粛に」
「ふ、二人は、夫を差し置いて欲の解放をしたのですよ! 七聖教が選んだ夫を侮辱する、大罪です! 聖樹への裏切りです! 催淫剤を用いて聖女を陵辱するようなふしだらな男は、黒翼地帯へ追放されるべきです! そうでなければ、七聖教の威厳が、平穏が、保たれません!」
「静粛に、エレミアス!」
「聖女はラルスの子を孕んでいるはずです! 聖女は実を食べたはずです! ラルスが一つ食べさせたのですよ! 極刑に値する大罪です!」
「エレミアスよ」
大きな声でもないのに、総主教の声はよく通る。あたりは一瞬で静まり返る。エレミアスの荒い呼吸だけが聞こえる。
「なぜ、聖女が孕んだと思うのか?」
「だって、実が――」
エレミアスが口を塞ぐが遅い。余計なことを口走ってしまったことに気づく。
「なぜ、ラルスが実を一つ食べさせたとわかった? なぜ、聖女に使われた薬が催淫剤だとわかった? なぜ、お前を追い出すための策を二人が弄さねばならんのだ?」
「そ、それは」
「査問会で虚偽の証言をするのは大罪だ。わかっているな? 聖女を監禁し、暴行し、孕ませようとした罪、それに偽証した罪を加味して、後日判決を言い渡す」
「そんな! 私は黄の国の者です! 総主教様っ!」
正面に座る総主教はベールの下で溜め息をつき、心底軽蔑した視線をエレミアスに向けた。
「だから、どうした?」
「ですから、黄の国の……っ」
「私は出身国の色で優遇することも、冷遇することもない。事実のみを客観視し、判断する」
総主教が無理なら、副主教、大主教はどこだ? エレミアスはあたりを見回す。真っ白なベールの下にいるはずの黄の国の二人は、何も発しない。エレミアスをかばうことはない。
エレミアスを助ける者はいない。誰も。
誰一人としてエレミアスの減刑を求める嘆願書を送ってこなかったことが、彼の人望を表している。誰一人として。彼の妻でさえも、トニアでさえも、減刑を求めなかったのだ。
「私は……黄の国の……!」
エレミアスは武官に脇を抱えられて退出した。彼は呆然としたまま「嘘だ……嘘だ……」と繰り返し呟いていた。
後日、査問会はエレミアスに判定を言い渡した。
下腹部の感覚器官の切除、黄の国への強制送還、そして、聖樹殿での幽閉。去勢され、妻にもトニアにも、生まれてくる子どもにも会えないという、厳しい処罰が下されたのだった。
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感想募集中。更新中は励みになりますし、完結後は次回作への糧になります。
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