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聖女の休日
058.聖女、総主教と会談する。
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「あぁ、よくいらしてくださいました、聖女様」と、机で作業をしていた総主教のおじいちゃんが立ってこちらにやってくる。レナータは扉の外に出ていった。わたしは促されて大きなソファに座る。この部屋には、わたしと総主教しかいない。トップ会談である。
「聖樹会のある日以外は外に出ていることが多く、なかなか時間を作ることができませんでした。聖女様はあれから七人のご夫君方と仲良くなさっておいでですか?」
「もちろん。世界中の男の人の中から夫を決めてくれたんですよね? めっちゃイケ、んんっ、ええと、大変美形で優秀な夫ばかりなので、毎日楽しくさせてもらっています」
慣れない敬語、めっちゃ頑張ってる。わたし、ちょー頑張ってる! 褒めて! でも、間違っても許して!
まぁ、チキンレースで選ばれた夫たちだと知っているから、これは最大の皮肉だよね。総主教は顔色を変えることなく「それは良うございました」と微笑む。食えない男なのか、天然な男なのか、まだわからない。
「ラルスとも仲良くしておいでですか?」
「えっ、はい。すごく厳しくて、頼り甲斐のある宮文官です。彼が的確な助言をしてくれているから、何とかなっています。本当に、信頼できる人です……本当に、いい人です」
ちょっとトーンダウンしちゃう。ラルスと一ヶ月も会えなくなるのはやっぱり寂しい。喧嘩別れみたいな感じになっちゃっているのも、つらい。
せめて仲直りができたら良かったのに。ラルスは大聖樹会のあと紫の国へ行っちゃうから、そんな機会はないだろう。本当に残念だ。
「ようやく命の実が信徒たちに行き渡るようになりました。ご尽力ありがとうございます。皆、大変喜んでおります」
「わぁ、それは良かったです! 二年も人口が増えないなんて恐ろしいですよね。緑の国では疫病が流行っていると聞いたし、これで減っていくばかりだった人口が増えるといいですねぇ」
「ええ、まったく、仰る通りでございます。今後とも、聖女様のお力添えをお願いしたく存じます」
「もちろん。わたしと夫たちの生活が脅かされない限りは協力したいと思っています」
わたしも総主教と同じようににっこりと微笑む。
「脅かされるとは、また穏やかではありませんね。何か心配事でもおありですか?」
「……聖女宮をそっとしておいてくれれば、それでいいんです。ただ、わたしと夫たちに何かしらの不利益が生じるようであれば……聖女は唯一命の実を盾にすることもできる存在だということを忘れないでいただきたいな、と」
「それはもう、もちろんでございます」
どこにいたのか、若い聖職者が香茶とフルーツをわたしの前に置いてくれる。「どうぞ」と総主教から言われたけれど、もちろん、飲む気も食べる気もない。
「前の聖女様によく似ておいでですね、あなたは」
「黒い髪に黒い瞳でした?」
「ええ。ニポンジン、と仰っておいででしたか。あなたのように口が達者ではありませんでしたが、優しい笑顔の似合う、とても可愛らしい方でしたよ。大変繊細で、この世界の行く末をいつも案じておいででした」
そりゃ、まぁ、奥手で清楚な聖女だったらしいもんねぇ。優しくて穏やかで可愛らしい、普通の女の人だったんだろう。御しやすかっただろうな。
前の聖女を思い出しているのか、総主教は優しげな笑みを浮かべている。……ふぅん。もしかして、二人、ただならぬ関係だったとか? まさかねー。
「聖女との会話が、歴代総主教の手記に記されていると聞いたけど、聞いたんですけど、本当ですか?」
「はい。あぁ、ご覧になられますか?」
「ぜひ!」
総主教は席を立ち、机をあさって鍵を取り出す。そして、鍵をソファの前のテーブルに置いた。わたしの手が届かないところに。タダでは渡さないってことかな?
「地下書庫に歴代総主教の手記がございますが、あなたは文字を読むことはできますか?」
「これから夫たちから教えてもらう予定でいます。書庫の鍵は一つではないですよね? わたしが借りるのは予備でお願いしたいのですが」
「ええ、これは予備の鍵です。しかし、貸すには条件があります。手記から知った内容は、他言無用でお願いしたい。もちろん、ご夫君方にも、女官や文官にも話してはなりません。それを守ることができるのであれば、この鍵をお貸しいたしましょう」
わたしは二つ返事で「もちろん」と頷く。お金を要求されたらどうしようと思っていたけれど、そうじゃなかったもんね。
そりゃまぁ機密事項がたっぷり詰まっているんだろうな。でも、秘密にしておいてほしいなら、喋らないでおいてあげよう。
総主教は鍵をわたしに差し出す。鍵は二つついている。大きいのと、少し小さいの。
「書庫の鍵と、その奥にある閲覧禁止の本棚の鍵でございます」
「読んでいいんですか?」
「構いませんよ。ただし、他言無用ですからね」
めっちゃ念押しされるなぁ。わたし、そんなに信用ならないかなぁ? ……まぁ、信用できないよね。それは納得。わたしも総主教のことを信じていないし。どっちもどっちだね。
「召し上がらないのですか?」
「ええ。聖女宮で出されたもの以外は食べないことにしているので」
「そうですか。ラルスと宮女官の教育がいいようですね」
「厳しくしつけてもらっています」
皿に乗っているのは梨のようなフルーツ。みずみずしい、真っ白な実。食べたらきっと美味しいんだろうな。でも、我慢。だって「白い実」なんだもの。
「前の聖女様は疑うことなくお食べくださいましたよ」
「それで、黄の国の子を妊娠したんですか?」
わたしも総主教もにっこりと笑う。
「これは命の実ではありませんよ。聖女が夫以外の子を宿すのは大罪です」
「大罪……聖女も罰を受けるの? それとも、妊娠させた男だけなんですか?」
「それはもちろん――」
「総主教様、そろそろお時間です」
若い聖職者がやってきて、大聖樹会の時間、二つ時が迫っていることを知らせてくれる。だから「もちろん」の続きを、聞くことができなかった。残念!
「それでは、私はこれで。何かありましたら、気軽に訪ねてくださって結構ですよ」
「お忙しいのに時間を割いてくださって、ありがとうございました」
総主教は一瞬目を細めた。あれ? もしかして、この会談は総主教が願ったものではない……?
「総主教様もわたしとの会話を記しておくのですか?」
「ええ、もちろん。後世に語り継いでいかなければならない、楽しい会談でしたので。それでは、失礼」
総主教はわたしたちが入ってきた扉ではなく、違う扉から出ていった。抜け道みたいなものがあるのかも。
若い聖職者がわたしに退室を促す。わたしは鍵をポケットに入れ、レナータと合流する。
「ありがと、レナータ。総主教と話ができたわ」
「い、いえ、わたくしは何も」
レナータが黄の国の誰の手先なのか、まだわからないままだけれど。夫に危害が加えられなければ、それでいい。
「さて、レナータ、早くしないと大聖樹会に間に合わなくなるよ」
「は、はい」
わたしたちは慎重に階段を降りていく。残っている聖職者は少ない。もう皆聖樹殿へ向かったのだろう。
レナータに聖女宮まで送ってもらってから、わたしはちょっと後悔した。しまったなぁ。ここの扉を開けてもらっておけば、今から一人で本部の地下書庫へ行くことができたのに。あ、でも、字が読めないんだったら意味がないか。
鍵は二つ。書庫の鍵と、閲覧禁止の本棚の鍵。閲覧禁止って言葉の響きが素敵。あ、でも、どうやってそれを読めばいいんだろう。他言無用ってことは、レナータは連れて行けないってことだもの。やっぱりリヤーフに文字を教えてもらってからのほうがいいのかな。書き写すのはダメだよねぇ、きっと。
部屋に戻らず、廊下でうんうん唸っていたからこそ、それに気づけたのだろう。ガチャリ、という鍵の開く音に。
……え?
思わず、近くの部屋――湯殿に隠れる。扉を薄く開けた状態で、廊下の様子を窺う。心臓は、痛いくらいに跳ねている。
確かに足音が聞こえる。侵入者だ。
「いいよなぁ、聖女様は一人でこんなに大きなところに住めてよぉ」
「しっ。静かにしろ。気づかれたら面倒だ。一番奥の部屋だぞ」
「わかってるって」
二人組の男――宮武官のような格好をした男たちが、あたりを窺いながら聖女宮に侵入してくる。大聖樹会でひと気がないことを知った上での侵入なら、それは計画的な犯行に違いない。
聖女の暗殺か、陵辱か……男の手にあるものを見て、そのどちらでもないことに気づく。
真っ白な、林檎のような――命の実だ。
「早いとこ、ヤッちまおうぜ」
通り過ぎた男たちの髪の色は金髪。黄の国の男たちだ。さっき本部にいた人たちかどうかはわからない。誰の命令かはわからないけれど、夫たち以外の子を孕むわけにはいかない。
湯殿には鍵がない。隠れるところも武器もない。ここで見つかると最悪だ。男たちが宮の扉に鍵をしなかったことを感謝し、わたしはゆっくりと湯殿から出て、扉に向かった。
「聖樹会のある日以外は外に出ていることが多く、なかなか時間を作ることができませんでした。聖女様はあれから七人のご夫君方と仲良くなさっておいでですか?」
「もちろん。世界中の男の人の中から夫を決めてくれたんですよね? めっちゃイケ、んんっ、ええと、大変美形で優秀な夫ばかりなので、毎日楽しくさせてもらっています」
慣れない敬語、めっちゃ頑張ってる。わたし、ちょー頑張ってる! 褒めて! でも、間違っても許して!
まぁ、チキンレースで選ばれた夫たちだと知っているから、これは最大の皮肉だよね。総主教は顔色を変えることなく「それは良うございました」と微笑む。食えない男なのか、天然な男なのか、まだわからない。
「ラルスとも仲良くしておいでですか?」
「えっ、はい。すごく厳しくて、頼り甲斐のある宮文官です。彼が的確な助言をしてくれているから、何とかなっています。本当に、信頼できる人です……本当に、いい人です」
ちょっとトーンダウンしちゃう。ラルスと一ヶ月も会えなくなるのはやっぱり寂しい。喧嘩別れみたいな感じになっちゃっているのも、つらい。
せめて仲直りができたら良かったのに。ラルスは大聖樹会のあと紫の国へ行っちゃうから、そんな機会はないだろう。本当に残念だ。
「ようやく命の実が信徒たちに行き渡るようになりました。ご尽力ありがとうございます。皆、大変喜んでおります」
「わぁ、それは良かったです! 二年も人口が増えないなんて恐ろしいですよね。緑の国では疫病が流行っていると聞いたし、これで減っていくばかりだった人口が増えるといいですねぇ」
「ええ、まったく、仰る通りでございます。今後とも、聖女様のお力添えをお願いしたく存じます」
「もちろん。わたしと夫たちの生活が脅かされない限りは協力したいと思っています」
わたしも総主教と同じようににっこりと微笑む。
「脅かされるとは、また穏やかではありませんね。何か心配事でもおありですか?」
「……聖女宮をそっとしておいてくれれば、それでいいんです。ただ、わたしと夫たちに何かしらの不利益が生じるようであれば……聖女は唯一命の実を盾にすることもできる存在だということを忘れないでいただきたいな、と」
「それはもう、もちろんでございます」
どこにいたのか、若い聖職者が香茶とフルーツをわたしの前に置いてくれる。「どうぞ」と総主教から言われたけれど、もちろん、飲む気も食べる気もない。
「前の聖女様によく似ておいでですね、あなたは」
「黒い髪に黒い瞳でした?」
「ええ。ニポンジン、と仰っておいででしたか。あなたのように口が達者ではありませんでしたが、優しい笑顔の似合う、とても可愛らしい方でしたよ。大変繊細で、この世界の行く末をいつも案じておいででした」
そりゃ、まぁ、奥手で清楚な聖女だったらしいもんねぇ。優しくて穏やかで可愛らしい、普通の女の人だったんだろう。御しやすかっただろうな。
前の聖女を思い出しているのか、総主教は優しげな笑みを浮かべている。……ふぅん。もしかして、二人、ただならぬ関係だったとか? まさかねー。
「聖女との会話が、歴代総主教の手記に記されていると聞いたけど、聞いたんですけど、本当ですか?」
「はい。あぁ、ご覧になられますか?」
「ぜひ!」
総主教は席を立ち、机をあさって鍵を取り出す。そして、鍵をソファの前のテーブルに置いた。わたしの手が届かないところに。タダでは渡さないってことかな?
「地下書庫に歴代総主教の手記がございますが、あなたは文字を読むことはできますか?」
「これから夫たちから教えてもらう予定でいます。書庫の鍵は一つではないですよね? わたしが借りるのは予備でお願いしたいのですが」
「ええ、これは予備の鍵です。しかし、貸すには条件があります。手記から知った内容は、他言無用でお願いしたい。もちろん、ご夫君方にも、女官や文官にも話してはなりません。それを守ることができるのであれば、この鍵をお貸しいたしましょう」
わたしは二つ返事で「もちろん」と頷く。お金を要求されたらどうしようと思っていたけれど、そうじゃなかったもんね。
そりゃまぁ機密事項がたっぷり詰まっているんだろうな。でも、秘密にしておいてほしいなら、喋らないでおいてあげよう。
総主教は鍵をわたしに差し出す。鍵は二つついている。大きいのと、少し小さいの。
「書庫の鍵と、その奥にある閲覧禁止の本棚の鍵でございます」
「読んでいいんですか?」
「構いませんよ。ただし、他言無用ですからね」
めっちゃ念押しされるなぁ。わたし、そんなに信用ならないかなぁ? ……まぁ、信用できないよね。それは納得。わたしも総主教のことを信じていないし。どっちもどっちだね。
「召し上がらないのですか?」
「ええ。聖女宮で出されたもの以外は食べないことにしているので」
「そうですか。ラルスと宮女官の教育がいいようですね」
「厳しくしつけてもらっています」
皿に乗っているのは梨のようなフルーツ。みずみずしい、真っ白な実。食べたらきっと美味しいんだろうな。でも、我慢。だって「白い実」なんだもの。
「前の聖女様は疑うことなくお食べくださいましたよ」
「それで、黄の国の子を妊娠したんですか?」
わたしも総主教もにっこりと笑う。
「これは命の実ではありませんよ。聖女が夫以外の子を宿すのは大罪です」
「大罪……聖女も罰を受けるの? それとも、妊娠させた男だけなんですか?」
「それはもちろん――」
「総主教様、そろそろお時間です」
若い聖職者がやってきて、大聖樹会の時間、二つ時が迫っていることを知らせてくれる。だから「もちろん」の続きを、聞くことができなかった。残念!
「それでは、私はこれで。何かありましたら、気軽に訪ねてくださって結構ですよ」
「お忙しいのに時間を割いてくださって、ありがとうございました」
総主教は一瞬目を細めた。あれ? もしかして、この会談は総主教が願ったものではない……?
「総主教様もわたしとの会話を記しておくのですか?」
「ええ、もちろん。後世に語り継いでいかなければならない、楽しい会談でしたので。それでは、失礼」
総主教はわたしたちが入ってきた扉ではなく、違う扉から出ていった。抜け道みたいなものがあるのかも。
若い聖職者がわたしに退室を促す。わたしは鍵をポケットに入れ、レナータと合流する。
「ありがと、レナータ。総主教と話ができたわ」
「い、いえ、わたくしは何も」
レナータが黄の国の誰の手先なのか、まだわからないままだけれど。夫に危害が加えられなければ、それでいい。
「さて、レナータ、早くしないと大聖樹会に間に合わなくなるよ」
「は、はい」
わたしたちは慎重に階段を降りていく。残っている聖職者は少ない。もう皆聖樹殿へ向かったのだろう。
レナータに聖女宮まで送ってもらってから、わたしはちょっと後悔した。しまったなぁ。ここの扉を開けてもらっておけば、今から一人で本部の地下書庫へ行くことができたのに。あ、でも、字が読めないんだったら意味がないか。
鍵は二つ。書庫の鍵と、閲覧禁止の本棚の鍵。閲覧禁止って言葉の響きが素敵。あ、でも、どうやってそれを読めばいいんだろう。他言無用ってことは、レナータは連れて行けないってことだもの。やっぱりリヤーフに文字を教えてもらってからのほうがいいのかな。書き写すのはダメだよねぇ、きっと。
部屋に戻らず、廊下でうんうん唸っていたからこそ、それに気づけたのだろう。ガチャリ、という鍵の開く音に。
……え?
思わず、近くの部屋――湯殿に隠れる。扉を薄く開けた状態で、廊下の様子を窺う。心臓は、痛いくらいに跳ねている。
確かに足音が聞こえる。侵入者だ。
「いいよなぁ、聖女様は一人でこんなに大きなところに住めてよぉ」
「しっ。静かにしろ。気づかれたら面倒だ。一番奥の部屋だぞ」
「わかってるって」
二人組の男――宮武官のような格好をした男たちが、あたりを窺いながら聖女宮に侵入してくる。大聖樹会でひと気がないことを知った上での侵入なら、それは計画的な犯行に違いない。
聖女の暗殺か、陵辱か……男の手にあるものを見て、そのどちらでもないことに気づく。
真っ白な、林檎のような――命の実だ。
「早いとこ、ヤッちまおうぜ」
通り過ぎた男たちの髪の色は金髪。黄の国の男たちだ。さっき本部にいた人たちかどうかはわからない。誰の命令かはわからないけれど、夫たち以外の子を孕むわけにはいかない。
湯殿には鍵がない。隠れるところも武器もない。ここで見つかると最悪だ。男たちが宮の扉に鍵をしなかったことを感謝し、わたしはゆっくりと湯殿から出て、扉に向かった。
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感想募集中。更新中は励みになりますし、完結後は次回作への糧になります。
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