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第一夜
027.橙の君との初夜(三)
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アールシュはキスをしながら指の腹で膣内を探る。わたしの嬌声はくぐもった音となって消えていく。わたしは夫の広い背中を掻き抱きながらキスを求め、腰を揺らしながら指を咥え込む。
ゆっくりとした動作で、少しずつ昇らされていく感じ。悪くない。むしろ好き。
「……コレ、誰にやられたの? 緑? 黄?」
「え?」
アールシュがわたしの胸元に視線を落とし、眉をピクピク動かしている。めっちゃ怒ってる。
胸に何かあったかなぁと考えて、昨日リヤーフに噛みつかれたことを思い出す。そりゃ歯の形の痕にもなっているだろう。
「ごめん! 見たくないよね、次から気をつける」
「あのね、イズミちゃんに他に夫がいるのはわかっているんだから、今さらそんなことで傷つきゃしないわよ。でも、あなたが傷つけられているのなら、話は別よ。あなたはあたしの奥さんなの。妻を傷つけられて、怒らない夫はいないわよ」
アールシュは優しく肌を撫で、そっと胸の歯型に口づける。そうして、近くでぷくりと硬くなっている頂きを甘く食んだ。
「っ、ああ、あ」
「ふふ。イズミちゃん、好きなのね、コレ」
わたしの胸の感度がいいことに気づいたアールシュは、乳首を舐め、噛み、転がしながら、指を奥へと滑らせていく。気持ちいい。低い声で名前を呼ばれると、すぐ達してしまいそう。
「イズミちゃん」
「ダメ、それ。好き……あぁ」
「ふふ。締まるわね。どれだけあたしの声好きなのよ」
「名前呼ばれたらイッちゃうくらい、好き」
アールシュは微笑んで、わたしの耳元で囁く。
「イズミちゃん、可愛い。中、すごく柔らかくて熱いわよ。早く挿れたいわ」
「うぅ……好き……ずっと聞いていたい」
ほんとゾクゾクしちゃう。キスは好きだけど、アールシュがわたしの名前を呼んでくれるなら、唇は塞ぎたくない。つらい矛盾だなぁ。仕方ないから、夫の指を舐める。アールシュはほんの少し驚いたけれど、わたしの好きなようにさせてくれる。
「アール、シュ」
「なぁに?」
「挿れて、おねが、あっ」
夫の指を唾液でベトベトにしながら、わたしは懇願する。アールシュはいいところを擦ってくれるくせに、決定的な刺激はくれない。酷い。乳首を含んでくれたのはちょっとだけ。あとはずっと乳輪のあたりを舐め回し、頬が触れるか触れないかのところで焦らされている。酷い。わたしの蜜口は大洪水なんだけど、硬くて太いものは宛てがってもくれない。ちょー酷い。
「なぁに、そんなに欲しいの?」
「欲しっ、いの」
「可愛い。でも、もうちょっと我慢してね」
「やだ、我慢できないっ」
これ以上の我慢を強いられるのは嫌だ。足を使ってアールシュのズボンをずり下げ、ヌラヌラと濡れた尖端に手を伸ばす。「困った子ねぇ」と夫は微笑んで、わたしにキスをくれる。アールシュだって、こんなに濡れているじゃないの。コレ、解放しておかないと困るんじゃない?
「先に昇っておかなくていいの?」
「いい。早く一つになりたい」
「そんなにあたしが欲しい?」
「欲しい」
アールシュはキスをしながらわたしの膝の裏に手をかけ、腰を密着させてくる。熱くて硬い尖端を、濡れたあわいに押し当てられると、腰が勝手にそれを飲み込もうと動く。
「アールシュ、欲しい。挿れて」
「……あたしね、イズミちゃんのそれ、好きみたい。欲しい、って言葉、堪んないわ」
何度だって言ってあげる。この先もずっと。わたしはぎゅうとアールシュを抱きしめる。
「ちょうだい、アールシュ。奥まで、満たして」
「ごめんなさいね、イズミちゃん。あたし、余裕ないわよ」
いいよ、と頷くと、痺れるほどの快感が体を突き抜けていく。余裕がない、と言った通り、アールシュは一気に奥にたどり着く。太くて硬くて熱いものに満たされる瞬間は、何事にも代えがたいほどに本当に気持ちいい。
「……ふふ、動いたら出ちゃいそう」
「いいよ。何回でも出しちゃえば」
「やぁだ、もったいない」
「ぜんぶ受け止めてあげるよ」
「イズミちゃん、あなた、本当に困った子ねぇ」
笑い合って、キスをする。舌を求め合い、奥深くで繋がり合う。なんて幸せなんだろう。こっちに来てから、抱き合うことが気持ち良くて仕方ない。体温も、汗も、匂いも、すべてが気持ちいい。
アールシュは奥を擦り、眉間に皺を寄せる。余裕、なさそうだなぁ。わたしはアールシュの声好きなんだけど、耐えるのに必死なようだ。
「気持ちいいとは、聞いていたけど、聞くのとやるのとじゃ、大違いね。すぐ出ちゃうわ、こんなの」
「……アールシュ、初めてなの?」
「あったりまえよ! まっさらな体だったんだか――ひゃっ」
余裕のない夫の腰に足を巻きつけ、そのまま転がる。ちょっと疲れていたアールシュはあっさりとわたしに組み伏せられている。うん、意外とうまくいった。綺麗な上に可愛いなんて、本当に素敵な夫。
「イ、イズミちゃん?」
「んもう、早く言ってよ、童貞だって。すごい上手だから、経験者かと思っちゃった」
ぐ、と背を反らし、肉杭を奥に誘う。亀頭が擦れて「あ、っ」とアールシュの色っぽい声を聞いた瞬間に、我慢できなくなっちゃった。コレに思いっきり突かれたい。
「アールシュ、可愛い。動くね」
「ダメよ、ダメ! イズミちゃん、出ちゃうわ」
「いいよ。奥にいっぱい出して」
「ダメだったら――っあぁん」
アールシュの乳首を舐めながら、腰を振る。夫は恥ずかしがって顔を隠しているけれど、指の隙間から見ていることに気づいている。可愛い。
「イズミちゃ、出ちゃう」
「おいで、アールシュ。奥に欲しいの」
「あぁ、もうっ、キス、して、っ」
嬌声を聞かれたくないのか、ただキスしながらイキたかったのかは、わからない。アールシュに噛みつくようなキスを落として、ぎゅうと中を締める。わたしも気持ち良くなる場所に尖端を導きながら、そのときを待つ。
「あっ、で、ちゃ……っう!」
「わたし、も」
一瞬視線を絡ませて、互いの舌を吸う。アールシュがビクと大きく跳ね、わたしの膣内に精液を吐き出す。広がる熱と長く吐精する尖端を感じながら、わたしも少し遅れて達する。
「あ、気持ち、い……っ」
アールシュがぐったりしている姿を見下ろして、わたしはゆっくり腰を動かしながら「わたしも」と笑うのだ。あぁ、美味しかったぁ。
ゆっくりとした動作で、少しずつ昇らされていく感じ。悪くない。むしろ好き。
「……コレ、誰にやられたの? 緑? 黄?」
「え?」
アールシュがわたしの胸元に視線を落とし、眉をピクピク動かしている。めっちゃ怒ってる。
胸に何かあったかなぁと考えて、昨日リヤーフに噛みつかれたことを思い出す。そりゃ歯の形の痕にもなっているだろう。
「ごめん! 見たくないよね、次から気をつける」
「あのね、イズミちゃんに他に夫がいるのはわかっているんだから、今さらそんなことで傷つきゃしないわよ。でも、あなたが傷つけられているのなら、話は別よ。あなたはあたしの奥さんなの。妻を傷つけられて、怒らない夫はいないわよ」
アールシュは優しく肌を撫で、そっと胸の歯型に口づける。そうして、近くでぷくりと硬くなっている頂きを甘く食んだ。
「っ、ああ、あ」
「ふふ。イズミちゃん、好きなのね、コレ」
わたしの胸の感度がいいことに気づいたアールシュは、乳首を舐め、噛み、転がしながら、指を奥へと滑らせていく。気持ちいい。低い声で名前を呼ばれると、すぐ達してしまいそう。
「イズミちゃん」
「ダメ、それ。好き……あぁ」
「ふふ。締まるわね。どれだけあたしの声好きなのよ」
「名前呼ばれたらイッちゃうくらい、好き」
アールシュは微笑んで、わたしの耳元で囁く。
「イズミちゃん、可愛い。中、すごく柔らかくて熱いわよ。早く挿れたいわ」
「うぅ……好き……ずっと聞いていたい」
ほんとゾクゾクしちゃう。キスは好きだけど、アールシュがわたしの名前を呼んでくれるなら、唇は塞ぎたくない。つらい矛盾だなぁ。仕方ないから、夫の指を舐める。アールシュはほんの少し驚いたけれど、わたしの好きなようにさせてくれる。
「アール、シュ」
「なぁに?」
「挿れて、おねが、あっ」
夫の指を唾液でベトベトにしながら、わたしは懇願する。アールシュはいいところを擦ってくれるくせに、決定的な刺激はくれない。酷い。乳首を含んでくれたのはちょっとだけ。あとはずっと乳輪のあたりを舐め回し、頬が触れるか触れないかのところで焦らされている。酷い。わたしの蜜口は大洪水なんだけど、硬くて太いものは宛てがってもくれない。ちょー酷い。
「なぁに、そんなに欲しいの?」
「欲しっ、いの」
「可愛い。でも、もうちょっと我慢してね」
「やだ、我慢できないっ」
これ以上の我慢を強いられるのは嫌だ。足を使ってアールシュのズボンをずり下げ、ヌラヌラと濡れた尖端に手を伸ばす。「困った子ねぇ」と夫は微笑んで、わたしにキスをくれる。アールシュだって、こんなに濡れているじゃないの。コレ、解放しておかないと困るんじゃない?
「先に昇っておかなくていいの?」
「いい。早く一つになりたい」
「そんなにあたしが欲しい?」
「欲しい」
アールシュはキスをしながらわたしの膝の裏に手をかけ、腰を密着させてくる。熱くて硬い尖端を、濡れたあわいに押し当てられると、腰が勝手にそれを飲み込もうと動く。
「アールシュ、欲しい。挿れて」
「……あたしね、イズミちゃんのそれ、好きみたい。欲しい、って言葉、堪んないわ」
何度だって言ってあげる。この先もずっと。わたしはぎゅうとアールシュを抱きしめる。
「ちょうだい、アールシュ。奥まで、満たして」
「ごめんなさいね、イズミちゃん。あたし、余裕ないわよ」
いいよ、と頷くと、痺れるほどの快感が体を突き抜けていく。余裕がない、と言った通り、アールシュは一気に奥にたどり着く。太くて硬くて熱いものに満たされる瞬間は、何事にも代えがたいほどに本当に気持ちいい。
「……ふふ、動いたら出ちゃいそう」
「いいよ。何回でも出しちゃえば」
「やぁだ、もったいない」
「ぜんぶ受け止めてあげるよ」
「イズミちゃん、あなた、本当に困った子ねぇ」
笑い合って、キスをする。舌を求め合い、奥深くで繋がり合う。なんて幸せなんだろう。こっちに来てから、抱き合うことが気持ち良くて仕方ない。体温も、汗も、匂いも、すべてが気持ちいい。
アールシュは奥を擦り、眉間に皺を寄せる。余裕、なさそうだなぁ。わたしはアールシュの声好きなんだけど、耐えるのに必死なようだ。
「気持ちいいとは、聞いていたけど、聞くのとやるのとじゃ、大違いね。すぐ出ちゃうわ、こんなの」
「……アールシュ、初めてなの?」
「あったりまえよ! まっさらな体だったんだか――ひゃっ」
余裕のない夫の腰に足を巻きつけ、そのまま転がる。ちょっと疲れていたアールシュはあっさりとわたしに組み伏せられている。うん、意外とうまくいった。綺麗な上に可愛いなんて、本当に素敵な夫。
「イ、イズミちゃん?」
「んもう、早く言ってよ、童貞だって。すごい上手だから、経験者かと思っちゃった」
ぐ、と背を反らし、肉杭を奥に誘う。亀頭が擦れて「あ、っ」とアールシュの色っぽい声を聞いた瞬間に、我慢できなくなっちゃった。コレに思いっきり突かれたい。
「アールシュ、可愛い。動くね」
「ダメよ、ダメ! イズミちゃん、出ちゃうわ」
「いいよ。奥にいっぱい出して」
「ダメだったら――っあぁん」
アールシュの乳首を舐めながら、腰を振る。夫は恥ずかしがって顔を隠しているけれど、指の隙間から見ていることに気づいている。可愛い。
「イズミちゃ、出ちゃう」
「おいで、アールシュ。奥に欲しいの」
「あぁ、もうっ、キス、して、っ」
嬌声を聞かれたくないのか、ただキスしながらイキたかったのかは、わからない。アールシュに噛みつくようなキスを落として、ぎゅうと中を締める。わたしも気持ち良くなる場所に尖端を導きながら、そのときを待つ。
「あっ、で、ちゃ……っう!」
「わたし、も」
一瞬視線を絡ませて、互いの舌を吸う。アールシュがビクと大きく跳ね、わたしの膣内に精液を吐き出す。広がる熱と長く吐精する尖端を感じながら、わたしも少し遅れて達する。
「あ、気持ち、い……っ」
アールシュがぐったりしている姿を見下ろして、わたしはゆっくり腰を動かしながら「わたしも」と笑うのだ。あぁ、美味しかったぁ。
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