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第一夜
026.橙の君との初夜(二)
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男の人に媚びなきゃ生きていけなかった。愛したい、愛されたい、そんな願いは、生きるには邪魔な願いだった。
こっちの世界も、同じだった。
わたしが生む子どもが総主教の選定に関わってくるのであれば、夫はきっと子どもを望むだろう。きっと、同郷の聖職者を総主教にしたがるだろう。そのために、命の実を食べさせようとしてくるだろう。
夫たちがわたしと仲良くするのは、子どもを望むのは、七聖教の敬虔な信者だからだ。わたしが聖女だからだ。白澤和泉に――わたしに価値はない。
わかっている。大丈夫。わきまえている。
夫たちが優しくしてくれるのは、わたしが聖女だから。それ以上でも、以下でもない。
わかってるよ。わかっているからさぁ。ちょっとくらい、夢を見させてよ。優しい嘘で、わたしを騙していてよ。バカなふりをして、気づかないふりをするからさ。
本当に、ちょっとだけでいいから。
愛されてるって、勘違いをさせてよ。
すごくいい匂いがする。何だろう、柑橘系の甘酸っぱい匂い。好きな匂い。暖かい。首の後ろが柔らかい。誰かの腕の中にいるみたい。
「アール、シュ!」
目の前に、オレンジ色の髪と優しげな茶色の瞳があった。昨夜とは雰囲気が全然違う。あ、お化粧を落としたんだ? ちょっと髭も生えてる? うわぁ、ほんとに男の人なんだなぁ。
じゃなくて! 謝らないと!
「おはよう、イズミちゃん」
「ごめん、アールシュ! 昨日寝ちゃった!」
「そうねぇ。寝ちゃったわねぇ」
うふふ、と笑ってアールシュはわたしを抱き寄せる。程よい厚みの胸に顔を埋める。踊り子の服は着ていない。寝るには不向きな衣装だったから、脱いだのかもしれない。
「わたし、お酒には強いほうなんだけど」
「あれ、意外と強いのよ。それをカパカパ飲んだりするから」
「そうなの? あぁ、ごめん、アールシュ」
飲みやすいと思ってめっちゃ飲んじゃった。そんなに強いお酒だったんだ? もっと早くに知りたかったなぁ。アールシュともっとたくさんお喋りしたかったのに。
「ほんと、もっと謝ってもらいたいわ。せっかく可愛い奥さんがそばにいるのに、何もしないで寝なくちゃいけなかったのよ」
「ごめんなさい」
「幸せそうな顔して寝ているかと思えば、いきなり泣き出して……どれだけあたしを焦らせるつもりよ、もう」
「面目ありません」
アールシュはぎゅうとわたしを抱きしめる。暖かい。でも、手が少し冷たい気がする。
「わたし、泣いてた?」
「ええ。怖い夢でも見たのか、昔のことを思い出したのかわからないけど、泣いて震えていたわよ。だから、ずっと、何もしないで抱きしめてあげていたんじゃないの。あたし、すごく耐えたのよ。褒めてもらいたいわ」
「ありがとう、アールシュ。ごめんね。でも、もう大丈夫だから。もう抱きしめなくてもいいよ。離れていいよ。ありがとう」
アールシュは不機嫌そうな顔をわたしに近づける。褒め方が気に入らなかったのだろうか。それとも、褒め足りなかった? 拍手したほうが良かったかな?
「あのねぇ、イズミちゃん。何を誤解しているのか本っっ当にわからないんだけど、あたし、あなたの夫なのよ?」
「うん」
「だからね、男なの。女じゃないのよ?」
「うん、わかってるよ、さすがに」
アールシュの不機嫌は治らない。わかってない、という呟きと共に唇が落ちてくる。あれ、いつの間に、アールシュが上になっているんだろう? しかも、触れるだけのキスじゃない。アールシュは、最初から舌を挿れてきた。
アールシュの舌は熱く、柔らかい。唇と同じ。優しく、時に荒々しくわたしを貪る。とろけちゃいたいくらい、素敵なキス。もっとしていたくなっちゃう。もっと欲しくなっちゃう。
「ねぇ、まだわかんない?」
足の付け根に当たる感触に、思わず喉を鳴らす。布越しでもはっきりとわかる熱は、わたしの柔らかい場所に押し付けられている。……とても、硬い、です。
「アールシュ? わたしに欲情してくれているの?」
「当たり前でしょう! 夫だ、男だ、って何度言ったらわかってくれるの? もう!」
「だって、女装しているから、男が好きなのかなって」
「確かに女装はしているけど、それはあたしにそっくりだって言われる母を探すためなの。女になりたいわけでも、男が好きなわけでもないのよ」
「アールシュ、紛らわしいよ!」
その格好見たら、誰だってそう思うよ! わたしより綺麗なんだもの。男が好きだから、あなたに興味ないから、っていう牽制かと思うじゃん! 思ったわよ!
「紛らわし、いのは、謝るわ。そうね、ごめんなさい。でも、わかって。あたし、あなたを抱きたいのよ」
「わたしだって! 昨日からアールシュを、抱きた――」
あなたを抱きたい。抱きたくて仕方がない。
とろけるような深いキスをして、でももっと深いところで繋がりたいと思っている。愛してくれたら幸せなんだろうけど、愛がなくても構わない。優しくしてくれるだけで、構わない。
……もちろん、強がりだ。本当に望んでいることは、たぶん、夫にも言うことはないだろう。ずっと。
「ねぇ、イズミちゃん」
突然のアールシュの低音に、体が痺れる。それダメ。アールシュの地声、めっちゃいい声。一気に腰に来る。
「ダメ、アールシュ、その声」
「どの声?」
「その声! 格好良すぎる!」
アールシュは目を何度か瞬かせたあと、目を細めて笑う。
「イズミちゃん、可愛い」
「ダメだってば、腰に響く! 欲しくなっちゃう!」
「どんなのが欲しいの?」
アールシュ、反則だよ、それ! 堪んない!
夫は笑顔でショーツの紐を引き、冷たい指を下腹部に這わせる。既に体が熱いから、冷たい指が心地好い。
「んふ。濡れてる。可愛い。こんなに涎たらしちゃって……いい子」
「やだ、早く挿れてほし……っ、あ」
「ダメよ、先にこっち。大きいのはあと、ね」
指が割れ目を滑る。アールシュの細い指なら何本でも咥えられそう。
「アールシュ、キスして」
「キス好きなの?」
「うん、好き」
可愛く言えたかどうかはわからない。けれど、アールシュは困ったように微笑んで、優しいキスをしてくれる。同時に、夫の冷たい指が蜜口から侵入してくる。待ちに待った刺激に、体が歓喜する。
「あっ、ん」
「……可愛い」
アールシュ、ダメよ。わたし、その声だけでイッちゃいそうなんだから! ちょっと抑えて欲しいな!
けれど、笑顔のアールシュが格好いい低音ボイスで「可愛い、可愛い」と連呼するため、わたしはあっさり達してしまいそうになるのだった。
こっちの世界も、同じだった。
わたしが生む子どもが総主教の選定に関わってくるのであれば、夫はきっと子どもを望むだろう。きっと、同郷の聖職者を総主教にしたがるだろう。そのために、命の実を食べさせようとしてくるだろう。
夫たちがわたしと仲良くするのは、子どもを望むのは、七聖教の敬虔な信者だからだ。わたしが聖女だからだ。白澤和泉に――わたしに価値はない。
わかっている。大丈夫。わきまえている。
夫たちが優しくしてくれるのは、わたしが聖女だから。それ以上でも、以下でもない。
わかってるよ。わかっているからさぁ。ちょっとくらい、夢を見させてよ。優しい嘘で、わたしを騙していてよ。バカなふりをして、気づかないふりをするからさ。
本当に、ちょっとだけでいいから。
愛されてるって、勘違いをさせてよ。
すごくいい匂いがする。何だろう、柑橘系の甘酸っぱい匂い。好きな匂い。暖かい。首の後ろが柔らかい。誰かの腕の中にいるみたい。
「アール、シュ!」
目の前に、オレンジ色の髪と優しげな茶色の瞳があった。昨夜とは雰囲気が全然違う。あ、お化粧を落としたんだ? ちょっと髭も生えてる? うわぁ、ほんとに男の人なんだなぁ。
じゃなくて! 謝らないと!
「おはよう、イズミちゃん」
「ごめん、アールシュ! 昨日寝ちゃった!」
「そうねぇ。寝ちゃったわねぇ」
うふふ、と笑ってアールシュはわたしを抱き寄せる。程よい厚みの胸に顔を埋める。踊り子の服は着ていない。寝るには不向きな衣装だったから、脱いだのかもしれない。
「わたし、お酒には強いほうなんだけど」
「あれ、意外と強いのよ。それをカパカパ飲んだりするから」
「そうなの? あぁ、ごめん、アールシュ」
飲みやすいと思ってめっちゃ飲んじゃった。そんなに強いお酒だったんだ? もっと早くに知りたかったなぁ。アールシュともっとたくさんお喋りしたかったのに。
「ほんと、もっと謝ってもらいたいわ。せっかく可愛い奥さんがそばにいるのに、何もしないで寝なくちゃいけなかったのよ」
「ごめんなさい」
「幸せそうな顔して寝ているかと思えば、いきなり泣き出して……どれだけあたしを焦らせるつもりよ、もう」
「面目ありません」
アールシュはぎゅうとわたしを抱きしめる。暖かい。でも、手が少し冷たい気がする。
「わたし、泣いてた?」
「ええ。怖い夢でも見たのか、昔のことを思い出したのかわからないけど、泣いて震えていたわよ。だから、ずっと、何もしないで抱きしめてあげていたんじゃないの。あたし、すごく耐えたのよ。褒めてもらいたいわ」
「ありがとう、アールシュ。ごめんね。でも、もう大丈夫だから。もう抱きしめなくてもいいよ。離れていいよ。ありがとう」
アールシュは不機嫌そうな顔をわたしに近づける。褒め方が気に入らなかったのだろうか。それとも、褒め足りなかった? 拍手したほうが良かったかな?
「あのねぇ、イズミちゃん。何を誤解しているのか本っっ当にわからないんだけど、あたし、あなたの夫なのよ?」
「うん」
「だからね、男なの。女じゃないのよ?」
「うん、わかってるよ、さすがに」
アールシュの不機嫌は治らない。わかってない、という呟きと共に唇が落ちてくる。あれ、いつの間に、アールシュが上になっているんだろう? しかも、触れるだけのキスじゃない。アールシュは、最初から舌を挿れてきた。
アールシュの舌は熱く、柔らかい。唇と同じ。優しく、時に荒々しくわたしを貪る。とろけちゃいたいくらい、素敵なキス。もっとしていたくなっちゃう。もっと欲しくなっちゃう。
「ねぇ、まだわかんない?」
足の付け根に当たる感触に、思わず喉を鳴らす。布越しでもはっきりとわかる熱は、わたしの柔らかい場所に押し付けられている。……とても、硬い、です。
「アールシュ? わたしに欲情してくれているの?」
「当たり前でしょう! 夫だ、男だ、って何度言ったらわかってくれるの? もう!」
「だって、女装しているから、男が好きなのかなって」
「確かに女装はしているけど、それはあたしにそっくりだって言われる母を探すためなの。女になりたいわけでも、男が好きなわけでもないのよ」
「アールシュ、紛らわしいよ!」
その格好見たら、誰だってそう思うよ! わたしより綺麗なんだもの。男が好きだから、あなたに興味ないから、っていう牽制かと思うじゃん! 思ったわよ!
「紛らわし、いのは、謝るわ。そうね、ごめんなさい。でも、わかって。あたし、あなたを抱きたいのよ」
「わたしだって! 昨日からアールシュを、抱きた――」
あなたを抱きたい。抱きたくて仕方がない。
とろけるような深いキスをして、でももっと深いところで繋がりたいと思っている。愛してくれたら幸せなんだろうけど、愛がなくても構わない。優しくしてくれるだけで、構わない。
……もちろん、強がりだ。本当に望んでいることは、たぶん、夫にも言うことはないだろう。ずっと。
「ねぇ、イズミちゃん」
突然のアールシュの低音に、体が痺れる。それダメ。アールシュの地声、めっちゃいい声。一気に腰に来る。
「ダメ、アールシュ、その声」
「どの声?」
「その声! 格好良すぎる!」
アールシュは目を何度か瞬かせたあと、目を細めて笑う。
「イズミちゃん、可愛い」
「ダメだってば、腰に響く! 欲しくなっちゃう!」
「どんなのが欲しいの?」
アールシュ、反則だよ、それ! 堪んない!
夫は笑顔でショーツの紐を引き、冷たい指を下腹部に這わせる。既に体が熱いから、冷たい指が心地好い。
「んふ。濡れてる。可愛い。こんなに涎たらしちゃって……いい子」
「やだ、早く挿れてほし……っ、あ」
「ダメよ、先にこっち。大きいのはあと、ね」
指が割れ目を滑る。アールシュの細い指なら何本でも咥えられそう。
「アールシュ、キスして」
「キス好きなの?」
「うん、好き」
可愛く言えたかどうかはわからない。けれど、アールシュは困ったように微笑んで、優しいキスをしてくれる。同時に、夫の冷たい指が蜜口から侵入してくる。待ちに待った刺激に、体が歓喜する。
「あっ、ん」
「……可愛い」
アールシュ、ダメよ。わたし、その声だけでイッちゃいそうなんだから! ちょっと抑えて欲しいな!
けれど、笑顔のアールシュが格好いい低音ボイスで「可愛い、可愛い」と連呼するため、わたしはあっさり達してしまいそうになるのだった。
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